稲畑産業の年収【2023年最新版】(2ページ目)

創業130年以上の歴史を誇る企業!報酬の高さの理由とは?社是から読み解ける求められる人材像についても解説!


稲畑産業の社長や役員の年収

2019年度の有価証券報告書を確認しましたが、報酬が1億円を超える役員についての記載は見られませんでした。

またその他の役員の報酬については、社内取締役6名に対して総額3億円で1人あたり5000万円、社内監査役1名に対して2500万円が支給されていました。

このことから、代表取締役社長執行役員の稲畑勝太郎氏の報酬は5000万円以上1億円未満であると考えられます。

業績も緩やかに上昇しているため、役員の報酬も今後伸びていくでしょう。

競合他社と稲畑産業の年収比較

稲畑産業の競合として、長瀬産業明和産業が挙げられるでしょう。

それぞれの年収を比較してみると、稲畑産業は863万円、長瀬産業は941万円、明和産業は698万円でした。

現時点では長瀬産業よりも約78万円程及ばなかったものの、明和産業よりも約165万円程高く、また商社・卸売業界の平均年収626万円よりも約236.5万円高いことから、水準は高いと言って良いでしょう。

今後進出予定の分野も数多いため、競合の年収を超える可能性もあるでしょう。

稲畑産業の平均年収が高い理由

稲畑産業の売り上げ及び経常利益の推移を見てみると、売り上げは2017年で2804.9億円、2018年で3025.8億円、2019年で3053.6億円でした。

また経常利益は2017年で74.7億円、2018年で76.3億円、2019年で94.0億円となっていました。

2017年から2019年にかけて売り上げは248.7億円、経常利益は19.3億円それぞれ上昇しており、業績は順調であると言えます。

新型コロナウイルスの影響で販売数が例年よりも下降気味のものもあるようですが、一方で販売数が伸びている製品もあるため安定した収益を確保することができ、社員の年収にその分反映されているのでしょう。

稲畑産業の事業内容

主な事業

稲畑産業では主に情報電子事業・化学品事業・生活産業事業・合成樹脂事業を手掛けています。

それぞれの事業内容を見ていきましょう。

情報電子事業

情報電子事業では、情報電子第一本部・情報電子第二本部・情報電子第三本部の三つに分かれて以下の製品を扱っています。

  • 情報電子第一本部:偏光板、偏光板原料、バックライト関連部材、タッチパネル関連部材、LED封止材、特殊テープ用原料等
  • 情報電子第二本部:樹脂・顔料、シリコーン製品、樹脂添加剤、半導体原料、写真薬原料、印刷版原料等
  • 情報電子第三本部:機能性フィルム、衛生用品材料、蓄光材料、半導体封止材、電池組立装置等

情報電子第一本部はフラットパネルディスプレイやLED関連の製品を、情報電子第二本部はデジタル印刷・イメージング関連製品を、情報電子第三本部は再生可能エネルギー・半導体・電子部品や工業用材料をそれぞれ展開。

2019年度には半導体関連材料の売り上げが伸びました。

今後はIoTビジネスへの進出を目指し今後も尽力していくでしょう。

化学品事業

化学品事業では、スペシャリティケミカル部・パフォーマンスケミカル部・モビリティケミカル部・建材部の四つで以下の製品を手掛けています。

  • スペシャリティケミカル部:樹脂原料、繊維原料、紫外線吸収剤、情報記録紙用原料、ポリウレタン原料等
  • パフォーマンスケミカル部:樹脂、樹脂原料、消泡剤、防汚剤、粘性調整剤等
  • モビリティケミカル部:EV用放熱材・原料、摩擦材、ガスケット及びタイヤ原料、エアバッグ原料、車載ディスプレイ部品等
  • 建材部:パーティクルボード、内装建材、外装建材、集成材原材料、木質系チップ、住設機器向け樹脂材等

スペシャリティケミカル部では石油化学関連産業向けの原料・中間物の販売を、パフォーマンスケミカル部では塗料・インキ・接着剤等の原材料を、モビリティケミカル部では自動車・船舶・航空機等で活用される材料を、建材部ではハウスメーカーや建材・住設材メーカーをターゲットとしてそれぞれ商品を扱います。

現在は更なる技術の向上やグローバル展開を図っているため、今後も事業は更に拡大していくでしょう。

生活産業事業

生活産業事業では、ライフサイエンス部・食品部の二つに分かれて以下の製品の販売を行っています。

  • ライフサイエンス部:医薬品原体・中間体、再生医療用機器・消耗品、溶剤、洗剤原料、芳香・消臭剤、化粧品原料等
  • 食品部:冷凍果実・冷凍野菜等の農産物、切り身魚・海老・蟹・貝類等の水産物

ライフサイエンス部に関しては2019年度に海外向け医薬品の販売数が伸び、国内でも魚のスライス加工品等の売り上げが増加。

今後はアジア地域を中心に機能性食品・飲料、日本食材等の拡販に尽力していきます。

合成樹脂事業

合成樹脂事業では、合成樹脂第一本部・合成樹脂第二本部で以下の製品を展開しています。

  • 合成樹脂第一本部:塩ビ樹脂、可塑剤、レーザー溶着機、放熱関連製品、ストレッチャブルPCB等
  • 合成樹脂第二本部:PEフィルム製品、ラミネート製品、シート用樹脂、各種樹脂シート等

製品は生活用品だけでなく自動車や家電等にも活用されています。

2019年度には自動車向けの樹脂の販売数が国内外で伸びていたため、今後も次世代自動車の発展と共に更に需要が高まるかもしれません。

その他の事業

上記の他にも、稲畑産業では今後の新規ビジネスとして以下の分野に取り組んでいます。

  • 自動車分野:車両内外装用加飾フィルム、車載向け電子デバイス材料、車両関連部品用樹脂等の開発
  • ライフサイエンス・医療分野:各種医療機器・消耗品、再生医療、細胞治療用セルソーター等の開発
  • 環境・エネルギー分野:セキュリティ・IoT関連商材、住宅向け環境配慮型商品等の開発、再生エネルギー・蓄エネシステムのソリューションの提供等
  • 食品分野:各種農業関連資材・野菜鮮度保持フィルム製品・環境対応型フィルムの開発、自社農場でのブルーベリーや南瓜の栽培等

各分野で新たな製品の開発等に尽力しているため、今後稲畑産業の事業は更に幅が広がっていくと考えられるでしょう。

稲畑産業の歴史

ここで、稲畑産業の歴史を簡単に振り返っていきましょう。

1890 稲畑染料店が創業される

1893 社名を稲畑商店に変更する

1918 個人商店を法人化し株式会社稲畑商店となる

1943 稲畑産業株式会社に変更する

1961 大阪証券取引所市場第二部に上場する

1962 東京証券取引所市場第二部に上場する

1973 東京証券取引所・大阪証券取引所第一部にそれぞれ指定される

1990 創業100周年を迎える

2010 創業120周年を迎える

稲畑産業が属する住友化学グループとは?

住友化学グループは、稲畑産業の他にアイアグリ、サイオクス、住化ケムテックス、住化ファイナンス等が所属するグループです。

グループ企業では農業資材の小売や廃棄物の処理、染料・機能樹脂の販売、融資・経理業務の受託等様々な事業に携わっています。

※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。

最終更新日:2023年1月1日

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