東ソーの年収【2024年最新版】(2ページ目)

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東ソーの社長や役員の年収

代表取締役社長の山本寿宣氏の年収公開されていませんでしたが、その他の取締役の平均年収は約4500万円、監査役は約2400万円となっています。

化学業界の中でも上位に位置する大手企業としては、やや少ない印象を受けます。

しかし、近年の業績や収益は好調なため、今後の役員報酬や従業員の年収は増加することが予想されます。

競合他社と東ソーの年収比較

東ソーの競合他社というと、旭化成三井化学などが挙げられます。

最新の有価証券報告書によれば、旭化成の平均年収は約787.1万円、三井化学の平均年収は約850.1万円となっています。

東ソーの平均年収は約793.8万円ですので、化学業界の中でも平均的な年収であることが分かります。

東ソーの平均年収が高い理由

平均年収が高い理由には、経常利益の増加が影響しています。

2015年・2016年の経常利益は600億円台だったのに対し、2017年以降は1100億円以上を維持しています。

販売実績においても、メイン事業であるクロル・アルカリ事業は前年比100.7%、石油化学事業は前年比105.2%、機能商品事業は前年比105.5%、エンジニアリング事業は前年比116.6%、その他事業でも前年比106.5%と、事業全体で非常に高い数字を叩き出しています。

また、従業員の勤続年数が14.6年と長いことも、平均年収を引き上げている要因にもなっているようです。

東ソーの事業内容

東ソーは、化学業界に属する日本の大手企業です。

主な事業

東ソーは、塩から作り出される苛性ソーダや塩ビモノマーなどのクロル・アルカリ事業の国内最大級メーカーです。

クロル・アルカリ事業は化学品事業・ウレタン事業・セメント事業に分かれています。

化学品事業では、アジア最大級の電解設備で苛性ソーダ・塩素・水素を生産しており、苛性ソーダは主に紙や化学繊維・アルミナなどの幅広い産業で使用。

塩素は塩ビモノマーや塩ビ樹脂とつながるビニル・チェーンなどの各種塩化物に展開し、水素は石英素材の製造に利用されています。

ウレタン事業では、耐摩耗性・耐候性などの特性を活かし、自動車、家電、住宅、医療用機器などの身近なものに使用されています。

セメント事業では、使用済タイヤや家庭ゴミから製造される固形化燃料など、年間38万トンもの廃棄物・副産物を受入れて有効活用することで、循環型社会形成の実現に貢献しています。

その他の事業

機能商品事業では、エチレンアミン、環境薬剤、臭素・難燃剤を柱に展開している有機化成品事業、計測分野・免疫診断・グリコヘモグロビン分析・遺伝子検査を中心としたバイオサイエンス事業、乾電池材料としても使用されるマンガン酸化物、歯科材料などに含まれるジルコニア、半導体や液晶に使用されるスパッタリングターゲットなど、国内のみならず海外にも販売しています。

東ソーの歴史

東ソーの歴史についてご紹介します。

  • 1935年:東洋曹達工業(株)設立
  • 1936年:ソーダ灰製造開始
  • 1939年:自家発電所完成
  • 1943年:苛性ソーダ製造開始
  • 1953年:セメント製造開始
  • 1966年:石油化学に進出(塩ビモノマー・低密度ポリエチレン製造開始)
  • 1967年:重曹・エチレンアミン製造開始
  • 1971年:クロロプレンゴム製造開始。科学計測事業に進出
  • 1983年:ジルコニア粉末製造開始
  • 1987年:東ソー(株)に社名変更
  • 1990年:新大協和石油化学(株)と合併
  • 2001年:ジルコニア粉末の生産能力増強
  • 2004年:t-BA、一酸化炭素製造開始。遺伝子検査分野に進出
  • 2006年:日本ポリウレタン工業(株)子会社化
  • 2014年:日本ポリウレタン工業(株)と合併
  • 2018年:トーソー・チャイナを設立

東ソーが属する東ソーグループとは?

東ソーグループとは、東ソーが中心核となるグループ企業のことです。

所属企業には、物流・商社・サービス関係の霞共同事業株式会社、石油化学関係のレンソール株式会社、エンジニアリング関係のオルガノ株式会社などがあります。

※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。

最終更新日:2024年1月1日

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