有名ブランドを数々展開する大手製紙メーカー!就活をする上でのポイントは?競合会社と比較すると?
大王製紙の平均年収は、2021年で608.3万円でした。パルプ・紙業界内では9位、全体では1715位となっています。大王製紙では、新聞用紙や段ボール原紙のみならず、フェイシャルティシュー等の衛生用紙やベビー用紙等の吸収体製品にも事業拡大を進めています。代表ブランドの「エリエール」は、市場シェアNo.1を獲得。通信教育受講費用の最大70%を会社負担、フィットネスクラブを1回200円で利用可能にする等、福利厚生も充実しています。従業員数2,651名、平均勤続年数16.9年と長く勤める方が多いのにも納得です。
目次
閉じる平均年収推移(大王製紙と上場企業平均)
大王製紙の平均年収推移は、下降傾向です。前期比で見ると7.5万円減少しています。
上述のように、過去5年間の平均年収は616.4万円なので、上場企業と比べると高い水準になります。
大王製紙の平均年収 | 年収 |
---|---|
2019年 | 608万円 |
2018年 | 616万円 |
2017年 | 617万円 |
2016年 | 630万円 |
2015年 | 612万円 |
大王製紙の平均年収 | 上場企業の平均年収 | 全国の平均年収 |
---|---|---|
608.3万 | 612.5万 | 432.2万 |
大王製紙の平均年収は、日本の上場企業の平均年収と比べると4.2万円低く、上場企業以外も含めた全国平均の年収と比較すると176.1万円高くなっています。(全国平均の年収は、国税庁が実施している『民間給与実態統計調査』の最新版の調査結果を参照しています。)
上場企業全体の年収ランキングで見ると、3737社中1715位と平均的な順位となります。
大王製紙の平均年収 | パルプ・紙業界の平均年収 |
---|---|
608.3万 | 569.1万 |
大王製紙が属するパルプ・紙業界の上場企業の平均年収は569.1万円です。 そのため、大王製紙の年収は業界平均と比べて39.2万円高く、業界内順位を見ると26社中9位と高い順位となります。
大王製紙の平均年収 | 東京都の平均年収 |
---|---|
608.3万 | 647.2万 |
大王製紙の所在地がある東京都の上場企業の平均年収は647.2万円です。 そのため、大王製紙の年収はエリア平均と比べて38.9万円低く、エリア内順位を見ると1979社中1045位と平均的な順位となります。
大王製紙では7月と12月の年2回ボーナスが支給されます。
平均支給額は約95万円~195万円です。
業績や能力の評価によって支給額も変化するので、業務にしっかり取り組みながらも自己研鑽に努めると良いでしょう。
大王製紙の年収を職種別に見ていきましょう。
一般職:約360万円~640万円
技術職:約450万円~625万円
総合職:約520万円~895万円
また、2019年度実績では学歴別の初任給は以下の通りでした。
修士了:227,700円〜240,700円
大学卒:217,700円〜230,700円
高専卒:184,700円〜197,700円
残業代も1分単位で支給されるので、しっかり稼ぐことができるでしょう。
大王製紙で役職に就いた場合の年収は以下の通りです。
係長クラス:約655万円~700万円
課長クラス:約860万円~925万円
部長クラス:約1020万円~1145万円
新卒入社者と中途入社者とで出世する上での待遇差はなく、社員全員に平等にチャンスがあると言えるでしょう。
2020年度の有価証券報告書を確認しましたが、報酬が1億円を超える役員は存在しませんでした。
また、社内取締役13名に対して総額2億9500万円で1人あたり2269万円、社内監査役3名に対して総額3400万円で1人あたり1133万円が支給されていました。
売り上げも順調に数字を伸ばしていることから、今後役員の報酬も徐々に上昇していくと考えられます。
大王製紙の競合として、王子ホールディングスやレンゴーが挙げられます。
それぞれの年収を確認すると、大王製紙は608万円、王子ホールディングスは838万円、レンゴーは717万円と現時点では競合会社にはやや及びませんでした。
しかし知名度の高い製品を数々展開しているだけでなく、消費者のニーズに合わせて改良も行っていることから、今後年収はまだまだ伸びていくと考えられるでしょう。
大王製紙の売り上げを見ると、2017年で3893.0億円、2018年で3904.6億円、2019年で4106.7億円と年々右肩上がりとなっています。
大人用紙おむつ・ウェットティッシュ等をはじめとした衛生用品の売り上げが伸びたことが、要因として考えられます。
国内だけでなく海外でも収益を確保できているため、社員の年収もそれに伴い高くなっているのでしょう。
大王製紙では紙・板紙事業を行っており、主に以下の製品を手掛けています。
現在生産している紙の種類は約2,000種類以上にも及びます。
近年では脱プラスチック等をはじめとした環境配慮商品の開発に尽力。
高密度厚紙「エリプラペーパー」等の販売も始まったことから、今後もニーズに応えながらも環境負荷の少ない製品を開発していくと考えられます。
上記の他にも、大王製紙ではホーム&パーソナルケア事業に携わっており、扱っている製品としては以下の通りです。
これまでにトイレットティシュー「エリエール」や紙オムツ「グーン」等数々の製品を輩出してきました。
現在は既存商品改良及び新製品の開発に取り組んでおり、今後も新たな製品が多数販売されると予想できます。
ここで大王製紙のこれまでについて簡単に見ていきましょう。
1943 大王製紙が設立される
1950 新聞用紙市場へ参入する
1961 大阪証券取引所・東京証券取引所の第一部にそれぞれ上場する
1979 「エリエール」の製造販売を始める
1980 ベビー用紙おむつの製造販売を始める
1982 生理用ナプキンの製造販売を始める
1998 古紙100%の新聞用紙の生産を業界で初めて始める
1999 第8回地球環境大賞「環境庁長官賞」を受賞する
大王製紙グループは、大王パッケージ・ダイオーミルサポート・ダイオーエンジニアリング・ダイオーロジスティクス等が所属するグループです。
グループ企業では、段ボール・製紙等の製造販売や運輸・輸出入等幅広い事業を手掛けています。
大王製紙では現在、新卒採用・キャリア採用を行っています。
募集要項を一つ一つ確認していきましょう。
新卒採用では、事務系職種・技術系職種それぞれで以下の職種の募集が行われています。
事務系職種は応募する際に学部・学科の制限はありませんが、技術系職種では機械・電気・電子・化学等の学部・学科のみ応募可能となっているので、自身の所属する学部・学科が応募できるか予め確認しておきましょう。
選考フローは、それぞれ以下の通りとなります。
事務系職種ではグループディスカッションが、技術系職種では集団面接がそれぞれ実施されるので、市販の本等を活用ししっかり対策をして臨みましょう。
キャリア採用では、以下の職種で募集が行われています。
商品開発担当は栃木県・愛媛県・静岡県で募集が行われており、勤務地がそれぞれ異なるため、応募する際に充分注意しましょう。
応募は各職種の募集要項最下部「エントリーはこちら」からエントリーフォームを記入することで応募ができます。
エントリー後に届くエントリー受付完了メールに履歴書・職務経歴書を添付して返信する必要があるので、必ず送信するよう気を付けましょう。
大王製紙が求める人材像として「自ら考え、決断し実行できる方」が挙げられており、「紙というあたりまえに存在している素材の可能性を追求し続ける。その挑戦を通じて、新しい価値を世の中に発信していく」ことのできる人材を求めているとリクナビに記載されていました。
創業の精神「誠意と熱意」に加え、大王製紙では主体性・行動力・チャレンジ精神が求められると推測できます。
面接では入社後どのようなことがやりたいか等、自身の考えや意見等を積極的に述べるよう心がけましょう。
大王製紙の面接ではベーシックな質問が中心で、変わった質問はあまりされないようです。
しかし稀に「日本で使われているオムツの枚数はいくらか」など紙製品に関する質問がされます。
そのため、オムツや段ボール等は年間でどれくらい消費されているのか等についても頭に入れて面接に臨んだ方が良いと言えるでしょう。
過去の面接では以下のような質問がありました。
また、「入社後何がしたいか」「これまでの経験をどのように活かすことができるか」等の質問は一次面接・最終面接共に訊かれる傾向にあるようです。
矛盾が生じないよう一貫性を持たせることはもちろん多角的に話せるよう、これらについてしっかり考えておきましょう。
従業員数推移(大王製紙と上場企業平均)
大王製紙 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 2,651人 | 1,035人 |
2018年 | 2,512人 | 1,071人 |
2017年 | 2,533人 | 1,042人 |
2016年 | 2,396人 | 1,055人 |
2015年 | 2,334人 | 1,055人 |
大王製紙の従業員数は2019年で2,651人と、1年前と比べて139人の増加となりました。
全上場企業の平均従業員数が1,035人なので、それと比べて多い水準となります。
次に大王製紙と同じパルプ・紙業界内で従業員数を比較してみました。業界平均の従業員数が933人なので、それと比較しても多い規模の人数というのが分かります。
平均年齢推移(大王製紙と上場企業平均)
大王製紙 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 41.2歳 | 41歳 |
2018年 | 40.7歳 | 41歳 |
2017年 | 40.6歳 | 40歳 |
2016年 | 40.6歳 | 40歳 |
2015年 | 40.4歳 | 40歳 |
大王製紙の平均年齢は2019年で41.2歳と、上場企業の平均と比べると年齢が高い水準となっています。
平均年齢を同じパルプ・紙業界内で比較してみました。業界平均が41歳のため、業界内で見ても年齢が高い水準となります。
平均勤続年数推移(大王製紙と上場企業平均)
大王製紙 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 16.9年 | 12年 |
2018年 | 17.4年 | 13年 |
2017年 | 17.6年 | 13年 |
2016年 | 17.8年 | 13年 |
2015年 | 17.7年 | 13年 |
大王製紙の平均勤続年数は2019年で16.9年と、上場企業の平均と比べると長い水準となっています。
平均勤続年数も同じパルプ・紙業界内で比較してみます。業界の平均勤続年数が16.7年のため、業界内で見ても長い水準となります。
大王製紙が、転職先・就職先として魅力的な会社かどうかを知るために、前期比の売上成長率や一人あたりの経常利益などを見ていきましょう。
※売上・従業員数は、各社の連結ではなく「単体」の数字を元に計算しています。
売上
売上成長率(前期比)
経常利益
売上 | 経常利益 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 4106.7億円 | 25.2億円 |
2018年3月期 | 3904.6億円 | 42.0億円 |
2017年3月期 | 3893.0億円 | 100.1億円 |
2016年3月期 | 3945.6億円 | 127.4億円 |
2015年3月期 | 3758.2億円 | 110.7億円 |
まず、大王製紙と上場企業平均の「売上」と「成長率」を見ていきます。
2019年3月期の売上は、大王製紙が4106.7億円、上場企業平均が1120.3億円となっています。大王製紙の売上は平均と比べて高い水準となっており、売上の前期比成長率を見ると、大王製紙が5.2%の増加、上場企業平均が15.4%の増加となっているため、上場企業の中では成長率は平均以下な会社と言えます。
大王製紙 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 1.5億円 | 1.1億 |
2018年3月期 | 1.6億円 | 9064万 |
2017年3月期 | 1.5億円 | 9022万 |
2016年3月期 | 1.6億円 | 9416万 |
2015年3月期 | 1.6億円 | 9870万 |
次に、大王製紙と上場企業平均の「従業員一人あたり売上」を見ていきます。
2019年3月期で見ると、大王製紙は1.5億円、上場企業平均が1.1億円となっています。 そのため大王製紙は上場企業の中では従業員あたりの付加価値が高い優良な企業と言えます。
大王製紙 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 95万円 | 788万 |
2018年3月期 | 167万円 | 731万 |
2017年3月期 | 395万円 | 741万 |
2016年3月期 | 532万円 | 672万 |
2015年3月期 | 474万円 | 689万 |
「従業員一人あたり経常利益」についても見てみましょう。2019年3月期では、大王製紙は95万円、上場企業平均が788万円となっています。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2021年1月1日
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