グローバル進出を目指す大手鉄鋼商社！求める人材像のキーワードは「誠実」？競合会社と比較すると？
2020年の有価証券報告書を確認しましたが、報酬が1億円を超える役員は存在しないとのことです。
またその他の役員の報酬については、社内取締役7名に対して総額2億6500万円で1人あたり3785万円、社内監査役3名に対して総額5300万円で1人あたり1766万円がそれぞれ支給されていました。
近年では海外での事業展開も積極的に行っており、現在はアメリカ・タイ・中国を中心に事業を拡大すると共に、社員の海外派遣研修を実施する等、事業基盤の強化及び人材の育成に注力しています。
今後活躍の場がグローバルに広がっていくにつれ収益も伸び、役員の報酬も増加するかもしれません。
神鋼商事の競合会社として、日鉄物産や佐藤商事等が挙げられます。
それぞれの年収を見てみると、神鋼商事は699万円、日鉄物産は828万円、佐藤商事は697万円と、現時点では日鉄物産には及びませんでした。
しかし現在は、事業のグローバル展開及び海外での新規受注の獲得に向けて海外拠点の機能の強化・生産能力の向上に尽力。
いずれは海外取引比率50％を達成することを目標に掲げているため、今後事業は更に波に乗っていくと期待できます。
競合との差を少しずつ縮めていく可能性は充分にあると言って良いでしょう。
神鋼商事の直近3年間の売り上げ及び経常利益の推移を確認すると、売り上げは2017年で6469.6億円、2018年で7800.5億円、2019年で7739.3億円でした。
また経常利益は2017年で39.7億円、2018年で49.9億円、2019年で45.5億円となっています。
売り上げ・経常利益共に2019年にやや下降していますが、2017年から2019年にかけて売り上げは約1269.7億円、経常利益は約5.8億円それぞれ上昇しました。
新型コロナウイルスの拡大により、国内外の多くの自動車メーカーで操業停止・生産縮小となったこと等が、業績にやや影響を与えたと考えられます。
しかし、鉄鋼原料や空調用銅管、重機用部材等の販売数は順調に伸びており、コロナ禍であっても事業は好調。
どのような状況下でも利益をきちんと確保できているため、社員の年収も高くなっていると言えます。
KOBELCOグループは、神鋼商事をはじめとして関西熱化学、セラテクノ 、エヌアイウエル、サン・アルミニウム工業、アーステクニカ等の子会社38社等から構成されるグループです。
グループ企業では、鉄鋼・アルミ・銅等の加工や溶接、情報通信システムサービス、不動産販売・賃貸等の事業やサービスを展開しています。
神鋼商事では現在、新卒採用・通年採用がそれぞれ行われています。
募集職種や選考について見てみましょう。
新卒採用では現在、総合職・一般職とでそれぞれ以下の職種の募集を行っています。
勤務地は、一般職の場合は各採用事業所となりますが、総合職の場合は国内だけでなく海外の各事業所でも勤務する可能性があります。
現時点で総合職に就く社員の6人に1人は海外駐在をしており、海外への出張も頻繁に発生するとのことです。
英語・中国語・スペイン語等の外国語を使う場面もよくあるとのことなので、国内外で活躍したいという方は総合職を希望すると良いかもしれません。
また、総合職・一般職の併願はできないので、注意しましょう。
選考は、エントリー→説明会の参加→能力及び適性検査→面接（複数回）・筆記試験→最終面接の順で行われる予定です。
過去に選考を受けた方の体験談を見ると、適性検査では言語問題・非言語問題・時事問題等が出題されたとのことです。
玉手箱問題や神鋼商事に関する問題も出たようなので、適性検査に対する対策はもちろん、神鋼商事のことについてもきちんと頭に入れておきましょう。
また、新型コロナウイルスの拡大に伴い、選考フローが一部変更になる場合があります。
マイページやメール等をこまめにチェックし、変更の連絡がないか確認するようにしましょう。
現在公式ホームページでは通年採用の募集は行われていませんでしたが、転職サイトでは以下の職種の募集が行われています。
ほとんどの職種で普通運転免許証が必要となる他、総合職及び構内作業員では大型自動車運転免許・移動式クレーン（5t未満）・フォークリフト運転資格・ガス溶接作業者等の資格を持っていると尚良いとされています。
経理・総務職では日商簿記3級の資格及びパソコンスキルが必要となるので、資格を取得していない方は取得する必要があります。
転職サイトごとに求人情報の数が異なるので、各転職サイトを必ずチェックし、自身が最も希望する職種に応募するようにしましょう。
新卒採用ページには、神鋼商事が求める人材像として以下の三つが挙げられていました。
また、人事部長のメッセージの中には「誠実こそが成長の源」とあり、「失敗して、反省して、自分のものにして、次へ生かす。挑戦と失敗を重ねながら成長していく。この源となるのが『誠実』なのです。私たちのように未開の地へ飛び込み、まったく異なる国の人たちと話をして、新しいビジネスをつくっていくためには、そうした姿勢は欠かせません。」「誠実さと、あふれる好奇心と、サービス精神を胸に、情熱を持ってチャレンジしてください。」と記載されています。
これらのことから神鋼商事では、失敗を恐れず何事にもどんどん挑戦し成長していくことのできる誠実な人材を求めていると推測できます。
選考ではこれまでに挑戦してきたこと、入社後に取り組みたいこと等を通して自身の意欲をアピールしましょう。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日：2024年1月1日
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