高収入なのは一体なぜ?昇給するといくら貰える?三菱重工を徹底調査
三菱重工業の平均年収は848.0万円です。日本最大の機会メーカーと呼ばれており、三菱グループ御三家のひとつです。ロケットや航空機などをメイン事業としていますが、ミサイルや潜水艦等の軍需産業もおこなっています。社会的に重要な立ち位置にある企業であり、仕事内容にやりがいを感じている社員が多いです。従業員数は14,534人、平均年齢は40.1歳、平均勤続年数は17.0年。福利厚生は厚く、働きやすい環境です。
目次
閉じる平均年収推移(三菱重工業と上場企業平均)
三菱重工業の平均年収推移は、上昇傾向です。前期比で見ると2.8万円増加しています。
上述のように、過去5年間の平均年収は833.1万円なので、上場企業と比べると高い水準になります。
三菱重工業の平均年収 | 年収 |
---|---|
2019年 | 848万円 |
2018年 | 845万円 |
2017年 | 843万円 |
2016年 | 827万円 |
2015年 | 802万円 |
三菱重工業の平均年収 | 上場企業の平均年収 | 全国の平均年収 |
---|---|---|
848.0万 | 612.5万 | 432.2万 |
三菱重工業の平均年収は、他の会社と比較すると高い傾向にあります。日本の上場企業の平均年収と比べると235.5万円高く、上場企業以外も含めた全国平均の年収と比較すると415.8万円高くなっています。(全国平均の年収は、国税庁が実施している『民間給与実態統計調査』の最新版の調査結果を参照しています。)
上場企業全体の年収ランキングで見ると、3737社中258位と高い順位となります。
三菱重工業の平均年収 | 機械業界の平均年収 |
---|---|
848.0万 | 632.0万 |
三菱重工業が属する機械業界の上場企業の平均年収は632.0万円です。 そのため、三菱重工業の年収は業界平均と比べて216.0万円高く、業界内順位を見ると231社中7位と高い順位となります。
三菱重工業の平均年収 | 東京都の平均年収 |
---|---|
848.0万 | 647.2万 |
三菱重工業の所在地がある東京都の上場企業の平均年収は647.2万円です。 そのため、三菱重工業の年収はエリア平均と比べて200.8万円高く、エリア内順位を見ると1979社中197位と高い順位となります。
三菱重工業では、6月と12月の年2回ボーナスを貰うことができます。
2018年度の三菱重工業の有価証券報告書や元従業員の口コミなどでボーナスを予測すると、ボーナスの金額は年2回合わせて84万円~540万円と伺えます。
役職が上がるにつれてボーナスの額も格段に上がるので、夢がありますね。
次に、三菱重工業の職種別の年収をご紹介します。
2018年度の三菱重工業の有価証券報告書や元従業員の口コミなどの情報をもとに予測すると、総合職の年収は1000万円~1400万円程、一般職が800万円~1100万円程、技術職が700万円~1000万円程と伺えます。
三菱重工業の公式ホームページによると、2018年4月の初任給の実績として、修士了の月給が237,000円、大学卒の月給が212,500円となります。
昇給は4月の年1回です。年収の参考にしてください。
では、三菱重工業は出世するとどれくらいの年収が貰えるのでしょうか。
こちらも、2018年度の三菱重工業の有価証券報告書や元従業員の口コミなどの情報をもとに予測すると、主任になると700万円~1100万円程、係長になると800万円~1200万円程、課長になると1000万円~1500万円程、部長になると1100万円~1700万円程と伺えます。
出世すると年収1000万円超えが期待できるのは非常に嬉しいですよね。
2018年度の三菱重工業の有価証券報告書によると、取締役の大宮英明氏の年収は1憶5400万円、同じく取締役の宮永俊一氏の年収は1憶5400万円、取締役の小口正範氏の年収は1憶1100万円となります。
また、同有価証券報告書によると、監査等委員でない取締役(社外取締役を除く)の平均年収は1憶200万円ほど、監査等委員である取締役(社外取締役を除く)の平均年収は4300万円程と伺えます。
845.2万円と高年収を誇る三菱重工業ですが、競合他社の年収はどのくらいなのでしょうか。
三菱重工業の競合他社というと、川崎重工業やIHIなどが有名です。
川崎重工業の平均年収は707万円、2018年度の有価証券報告書によるIHIの従業員の平均年収は約763万円です。
どちらの企業と比較しても、三菱重工業の平均年収が非常に高いことが分かります。
それぞれの年収はこちらからご覧ください。
なぜ三菱重工業は平均年収が高いのでしょうか。
2018年度の三菱重工業の有価証券報告書を参照すると、2017年度の当期利益が16,588(単位:百万円)であるのに対し、2018年度の当期利益は128,471(単位:百万円)となっています。
このように、利益が大幅にアップしたことで、従業員の報酬も高くなっているのではないでしょうか。
それでは、三菱重工業の主な事業内容を見ていきましょう。
三菱重工業では、原動機部門や航空・宇宙部門、機械・鉄構部門、汎用機・特殊車両部門、船舶・海洋部門などに分かれて様々な事業を展開しています。
原動機部門では、ボイラやガスエンジン、水力発電、地熱発電等の製造、販売及びサービスの提供などを行っています。
三菱重工業ではこの原動機部門が2011年度の売上高の33.9%を占めています。
また、航空・宇宙部門では、戦闘機やヘリコプタ、航空機用エンジン、宇宙機器等の製造、据付、販売及びサービスを提供しています。
三菱重工業では他にも、業務用・住宅用・車両用エアコンや輸送用冷凍機、大型冷凍機等の製造、据付、販売及びサービスを提供しています。
明治17年からの長い歴史がある三菱重工業の沿革を簡単にご紹介します。
三菱重工業は、三菱グループに所属しています。三菱グループは三菱重工業だけでなく、三菱地所や三菱自動車、三菱電機、三菱マテリアルなどの有名企業が属しています。
【主な三菱グループの会社】
・三菱地所
・三菱自動車
・三菱電機
・三菱マテリアル
三菱重工業では、新卒採用や中途採用(キャリア採用)、障がい者採用、グローバル採用を行っています。
ここでは、新卒採用と中途採用の情報をご紹介します。
三菱重工業では、卒業もしくは大学院修了見込みの国内大生と海外大生を対象に新卒採用を行っています。
また、高等学校や短期大学、専門学校、高等専門学校を卒業見込みの方は、学校推薦制で採用を行っています。
勤務地は、丸の内や品川、横浜にある本社や、横浜、相模原、広島、長崎、名古屋など全国各地にある工場になります。
主な選考フローは以下の通りです。
【事務系】
プレエントリー→正式エントリー(ES提出、Webテストの受験)→書類選考→適性検査受検→面接(複数回)→内々定
【技術系】
プレエントリー→正式エントリー(ES提出、適性検査受検)→マッチング面接(2回)→書類審査→内々定
三菱重工業では、生産技術や研究開発などの技術系、事務系の職種を募集しています。
中途採用では即戦力となる経験者が求められます。
ですが、三菱重工業では従業員の成長を目的とした充実した教育プログラムが整えられているので、入社後、自分次第でスキルが身につくのではないでしょうか。
中途採用の主な選考フローは以下の通りです。
三菱重工業の公式ホームページによると、三菱重工業で求められる人材像は以下の3つのポイントがあります。
このように、やる気や意欲があるだけでなく、自分で考えて行動でき、最後までやり遂げることのできる人材を三菱重工業は求めています。
高収入が期待できる三菱重工ですが、就職、転職するためには何をすれば良いのでしょうか。
三菱重工業では、三菱重工業に入社したい方に向けて、様々なイベントを開催しています。
イベントの内容は、技術系のエンジニアが疑問や質問に直接答える座談会形式のセミナー、女性エンジニアのためのセミナー、事務系の業界・企業研究会、技術系のワークショップなどです。
就職、転職希望者は、こういったイベントに積極的に参加することで、入社への道が近づくでしょう。
従業員数推移(三菱重工業と上場企業平均)
三菱重工業 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 14,534人 | 1,035人 |
2018年 | 14,717人 | 1,071人 |
2017年 | 16,824人 | 1,042人 |
2016年 | 19,357人 | 1,055人 |
2015年 | 21,117人 | 1,055人 |
三菱重工業の従業員数は2019年で14,534人と、1年前と比べて183人の減少となりました。
全上場企業の平均従業員数が1,035人なので、それと比べて多い水準となります。
次に三菱重工業と同じ機械業界内で従業員数を比較してみました。業界平均の従業員数が1,054人なので、それと比較しても多い規模の人数というのが分かります。
平均年齢推移(三菱重工業と上場企業平均)
三菱重工業 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 40.1歳 | 41歳 |
2018年 | 39.5歳 | 41歳 |
2017年 | 39.2歳 | 40歳 |
2016年 | 39.0歳 | 40歳 |
2015年 | 38.9歳 | 40歳 |
三菱重工業の平均年齢は2019年で40.1歳と、上場企業の平均と比べると若い水準となっています。
平均年齢を同じ機械業界内で比較してみました。業界平均が42歳のため、業界内で見ても若い水準となります。
平均勤続年数推移(三菱重工業と上場企業平均)
三菱重工業 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 17.0年 | 12年 |
2018年 | 16.4年 | 13年 |
2017年 | 16.2年 | 13年 |
2016年 | 16.1年 | 13年 |
2015年 | 16.3年 | 13年 |
三菱重工業の平均勤続年数は2019年で17.0年と、上場企業の平均と比べると長い水準となっています。
平均勤続年数も同じ機械業界内で比較してみます。業界の平均勤続年数が15.1年のため、業界内で見ても長い水準となります。
三菱重工業が、転職先・就職先として魅力的な会社かどうかを知るために、前期比の売上成長率や一人あたりの経常利益などを見ていきましょう。
※売上・従業員数は、各社の連結ではなく「単体」の数字を元に計算しています。
売上
売上成長率(前期比)
経常利益
売上 | 経常利益 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 8865.0億円 | 545.9億円 |
2018年3月期 | 1兆1039.5億円 | 643.6億円 |
2017年3月期 | 1兆1978.0億円 | 1745.7億円 |
2016年3月期 | 1兆4749.9億円 | 1430.6億円 |
2015年3月期 | 1兆5371.6億円 | 1055.9億円 |
まず、三菱重工業と上場企業平均の「売上」と「成長率」を見ていきます。
2019年3月期の売上は、三菱重工業が8865.0億円、上場企業平均が1120.3億円となっています。三菱重工業の売上は平均と比べて高い水準となっており、売上の前期比成長率を見ると、三菱重工業が19.7%の減少、上場企業平均が15.4%の増加となっているため、上場企業の中では成長率は平均以下な会社と言えます。
三菱重工業 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 6099万円 | 1.1億 |
2018年3月期 | 7501万円 | 9064万 |
2017年3月期 | 7120万円 | 9022万 |
2016年3月期 | 7620万円 | 9416万 |
2015年3月期 | 7279万円 | 9870万 |
次に、三菱重工業と上場企業平均の「従業員一人あたり売上」を見ていきます。
2019年3月期で見ると、三菱重工業は6099万円、上場企業平均が1.1億円となっています。
三菱重工業 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 376万円 | 788万 |
2018年3月期 | 437万円 | 731万 |
2017年3月期 | 1038万円 | 741万 |
2016年3月期 | 739万円 | 672万 |
2015年3月期 | 500万円 | 689万 |
「従業員一人あたり経常利益」についても見てみましょう。2019年3月期では、三菱重工業は376万円、上場企業平均が788万円となっています。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2021年1月1日
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