創業120年以上の老舗建設会社!気になる年収の高さの理由は?就活前に知っておくべき面接での質問内容も紹介!
熊谷組の平均年収は、2021年では782.9万円で前期に比べて下降傾向。建設業界内では50位、全体では457位、東京都内では332位でした。熊谷組はこれまでに北陸新幹線延伸工事やDタワー豊洲新築工事等に携わり、2018年に創業120年を迎えました。従業員数2,497人で、男女比は約7:3と女性はやや少ないです。積極的に働き方改革に取り組んでいて、時間外労働の削減や有給休暇取得の促進等具体的にプランを掲げ、業務の効率化も推進しています。平均年齢44.8歳、平均勤続年数19.8年と、長く勤める社員が多いです。
目次
閉じる平均年収推移(熊谷組と上場企業平均)
熊谷組の平均年収推移は、下降傾向です。前期比で見ると10.0万円減少しています。
上述のように、過去5年間の平均年収は754.3万円なので、上場企業と比べると高い水準になります。
熊谷組の平均年収 | 年収 |
---|---|
2019年 | 783万円 |
2018年 | 793万円 |
2017年 | 753万円 |
2016年 | 762万円 |
2015年 | 680万円 |
熊谷組の平均年収 | 上場企業の平均年収 | 全国の平均年収 |
---|---|---|
782.9万 | 612.5万 | 432.2万 |
熊谷組の平均年収は、他の会社と比較すると高い傾向にあります。日本の上場企業の平均年収と比べると170.4万円高く、上場企業以外も含めた全国平均の年収と比較すると350.7万円高くなっています。(全国平均の年収は、国税庁が実施している『民間給与実態統計調査』の最新版の調査結果を参照しています。)
上場企業全体の年収ランキングで見ると、3737社中457位と高い順位となります。
熊谷組の平均年収 | 建設業界の平均年収 |
---|---|
782.9万 | 706.6万 |
熊谷組が属する建設業界の上場企業の平均年収は706.6万円です。 そのため、熊谷組の年収は業界平均と比べて76.3万円高く、業界内順位を見ると167社中50位と高い順位となります。
熊谷組の平均年収 | 東京都の平均年収 |
---|---|
782.9万 | 647.2万 |
熊谷組の所在地がある東京都の上場企業の平均年収は647.2万円です。 そのため、熊谷組の年収はエリア平均と比べて135.7万円高く、エリア内順位を見ると1979社中327位と高い順位となります。
熊谷組では7月と12月の年2回ボーナスが支給されます。
平均支給額は約105万円~250万円で、業績が好調であるためボーナスの支給額も上昇傾向。
入社1年目からボーナスが出たという口コミも見られたので、入社と同時に新生活を始めるという方も安心できるでしょう。
熊谷組の年収を職種別に見てみましょう。
また学歴別の初任給は、2019年4月実績では以下の通りです。
昇給は基本的に年功序列で行われるようですが、評価が良い場合には給与にもすぐ反映されるため、モチベーションを保って業務に取り組むことができるでしょう。
熊谷組で役職に就いた場合の年収は以下の通りです。
2020年には新たに4名の女性社員が管理職として任命されたため、現在熊谷組の女性管理職数は計58名となっています。
職場環境の整備にも積極的に取り組んでいるので、性別に関係なく出世することができるでしょう。
2019年度の有価証券報告書を確認しましたが、報酬が1億円を超える役員についての記載は見られませんでした。
またその他の役員の報酬については、社内取締役6名に対して総額1憶6900万円で1人あたり2816万円、社内監査役2名に対して総額2100万円で1人あたり1050万円がそれぞれ支給されていました。
業績も順調であるため、今後役員報酬の更なる上昇が見込めるでしょう。
熊谷組の競合会社として、西松建設や前田建設工業等が挙げられます。
それぞれの年収を見てみると、熊谷組は783万円、西松建設は836万円、前田建設工業は906万円と、現時点では競合会社には及びませんでした。
しかし、今後の新たな事業として太陽光発電事業等の展開も図っているため、年収の伸びしろに期待できると言えるでしょう。
熊谷組の直近3年間の売り上げ及び経常利益の推移を見てみましょう。
売り上げは2017年で2737.2億円、2018年で2945.8億円、2019年で3070.9億円でした。
また経常利益は2017年で218.6億円、2018年で182.1億円、2019年で217.8億円となっています。
経常利益が2018年に一度下降していますが、売り上げは3年間で約333.7憶円も上昇しており、それに伴い年収が高くなっていると考えられます。
今後需要が徐々に拡大すると見込めるミッドサイズオフィスの展開にも取り組んでいるため、まだまだ平均年収が上昇する可能性があるでしょう。
熊谷組は国内外で土木事業・建築事業を行っており、建設工事の調査・測量・企画・設計・施工、総合的エンジニアリング、コンサルティング等を中心にそれぞれの事業を展開しています。
これまでに北海道新幹線 新茂辺地トンネル、東京湾アクアライン、明石海峡大橋、仙台空港駅、災害関連緊急砂防工事等、数々の施工に携わってきました。
現時点で受注高構成比は土木事業で28.7%、建築事業で71.3%となっており、建築事業が中心となっているようです。
今後は土木事業では防災・減災対策、森林保全のための土木工事活用に、建築事業ではリノベーション等にそれぞれ取り組んでいきます。
その他にも熊谷組はグループ企業にて施工図作成業務・仮設計図面作成業務に携わっており、主に以下の施工図・計画図の作成を行っています。
施工図・計画図を通して問題点を発見・検討し、施工をより安全に行うことが可能。
現場の安全性向上・施工の効率化両方を実現していると言えるでしょう。
ここで、熊谷組のこれまでの歴史を簡単に振り返っていきましょう。
1898 熊谷組が創業される
1938 株式会社熊谷組が設立される
1947 技術研究室が開設される
1970 東京証券取引所第二部に上場する
1971 東京証券取引所第一部に上場する
1998 創業100周年を迎える
2017 住友林業と資本業務提携する
2018 創業120周年を迎える
熊谷組グループは、ガイアート、ケーアンドイー、テクノス、ファテック、テクノスペース・クリエイツ等の子会社から成り立つグループです。
グループ企業ではインフラ整備・アスファルト合材の製造、建物調査・診断・耐震補強設計、施工計画図・建築施工図の作成等、様々な事業に携わっています。
熊谷組では現在新卒採用を中心に採用が行われています。
募集職種や選考について詳しく見てみましょう。
新卒採用では現在、技術系総合職・事務系総合職とで以下の職種の募集が行われています。
採用ページには各職種の業務内容について簡単に記載されているので、自身の希望する職種ではどのようなことをするのか見ておくと今後の参考になるでしょう。
また、「一日を追う」のページでは施工管理職・事務職に就く社員の方の一日の流れを見ることができるので、こちらも併せて確認しておきましょう。
選考は、書類選考→適性検査→一次面接→最終面接の順で行われます。
過去に熊谷組の選考を受けた方の口コミによると、適性検査は国語・数学の試験が約30分間実施されたようです。
SPI試験対策の市販本等を活用し、しっかり準備しておきましょう。
現在公式ホームページではキャリア採用の募集は行われていませんが、転職サイトでは以下の職種の募集が見られました。
どの職種においても応募する上で実務経験が必須となります。
また職種によっては建築士・土木施工管理技士・技術士等の資格も求められるので、取得に向けて少しずつ勉強を進めるようにしましょう。
現在は技術系職種の募集が中心となっていますが、今後事務系職種の募集も行われる可能性があると考えられます。
公式ホームページや転職サイトの求人情報を小まめに確認し、現職で知識・スキルを磨くようにしましょう。
熊谷組が求める人材像を紐解くために、社訓を確認しておきましょう。
また、マイナビの「会社紹介記事」の欄には「熊谷組には現状に満足せず“自分が会社を変えていく”という意識を常に持ち合わせた人が必要です」との文言も見られました。
これらのことを鑑みると、熊谷組では何事にも自ら積極的に取り組むことができ、周囲との揺るぎない信頼関係を構築することのできる人材を求めていると考えられます。
熊谷組の面接は穏やかな雰囲気の中行われるようです。
親切に対応してもらえるようなので、疑問点等もしっかり質問し解消しておきましょう。
過去の面接では以下のような質問がありました。
またこれまでの熊谷組の施工物件や好きな施工物件、自身の住む都道府県にある建物等についても訊かれるようです。
実際に見に行くことのできる施工物件・建物があれば、いくつか見学しておきましょう。
従業員数推移(熊谷組と上場企業平均)
熊谷組 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 2,497人 | 1,035人 |
2018年 | 2,382人 | 1,071人 |
2017年 | 2,305人 | 1,042人 |
2016年 | 2,223人 | 1,055人 |
2015年 | 2,167人 | 1,055人 |
熊谷組の従業員数は2019年で2,497人と、1年前と比べて115人の増加となりました。
全上場企業の平均従業員数が1,035人なので、それと比べて多い水準となります。
次に熊谷組と同じ建設業界内で従業員数を比較してみました。業界平均の従業員数が1,464人なので、それと比較しても多い規模の人数というのが分かります。
平均年齢推移(熊谷組と上場企業平均)
熊谷組 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 44.8歳 | 41歳 |
2018年 | 45.2歳 | 41歳 |
2017年 | 45.2歳 | 40歳 |
2016年 | 45.4歳 | 40歳 |
2015年 | 45.2歳 | 40歳 |
熊谷組の平均年齢は2019年で44.8歳と、上場企業の平均と比べると年齢が高い水準となっています。
平均年齢を同じ建設業界内で比較してみました。業界平均が43歳のため、業界内で見ても年齢が高い水準となります。
平均勤続年数推移(熊谷組と上場企業平均)
熊谷組 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 19.8年 | 12年 |
2018年 | 20.5年 | 13年 |
2017年 | 20.7年 | 13年 |
2016年 | 20.9年 | 13年 |
2015年 | 21.9年 | 13年 |
熊谷組の平均勤続年数は2019年で19.8年と、上場企業の平均と比べると長い水準となっています。
平均勤続年数も同じ建設業界内で比較してみます。業界の平均勤続年数が14.5年のため、業界内で見ても長い水準となります。
熊谷組が、転職先・就職先として魅力的な会社かどうかを知るために、前期比の売上成長率や一人あたりの経常利益などを見ていきましょう。
※売上・従業員数は、各社の連結ではなく「単体」の数字を元に計算しています。
売上
売上成長率(前期比)
経常利益
売上 | 経常利益 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 3070.9億円 | 217.8億円 |
2018年3月期 | 2945.8億円 | 182.1億円 |
2017年3月期 | 2737.2億円 | 218.6億円 |
2016年3月期 | 2675.0億円 | 220.2億円 |
2015年3月期 | 2881.6億円 | 155.2億円 |
まず、熊谷組と上場企業平均の「売上」と「成長率」を見ていきます。
2019年3月期の売上は、熊谷組が3070.9億円、上場企業平均が1120.3億円となっています。熊谷組の売上は平均と比べて高い水準となっており、売上の前期比成長率を見ると、熊谷組が4.2%の増加、上場企業平均が15.4%の増加となっているため、上場企業の中では成長率は平均以下な会社と言えます。
熊谷組 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 1.2億円 | 1.1億 |
2018年3月期 | 1.2億円 | 9064万 |
2017年3月期 | 1.2億円 | 9022万 |
2016年3月期 | 1.2億円 | 9416万 |
2015年3月期 | 1.3億円 | 9870万 |
次に、熊谷組と上場企業平均の「従業員一人あたり売上」を見ていきます。
2019年3月期で見ると、熊谷組は1.2億円、上場企業平均が1.1億円となっています。 そのため熊谷組は上場企業の中では従業員あたりの付加価値が高い優良な企業と言えます。
熊谷組 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 872万円 | 788万 |
2018年3月期 | 765万円 | 731万 |
2017年3月期 | 948万円 | 741万 |
2016年3月期 | 991万円 | 672万 |
2015年3月期 | 716万円 | 689万 |
「従業員一人あたり経常利益」についても見てみましょう。2019年3月期では、熊谷組は872万円、上場企業平均が788万円となっています。 そのため熊谷組は上場企業の中では効率的に運営できている会社と言えます。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2021年1月19日
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