出世するとどれくらいの収入が見込める?ボーナスや事業内容、気になる競合他社との比較を徹底調査!
清水建設の平均年収は、2021年で1010.1万円です。この年収は企業全体で100位に位置し、建設業界においては常に上位です。清水建設は日本で5社あるスーパーゼネコンの一つである建設会社で、従業員数10,336人の大企業。国立屋内総合競技場や東京大学安田講堂など、有名な建築物も手掛けています。また、社員一人一人を大切にする企業で、風通しの良い企業でもあります。最近は女性の活躍を推進しており、産休や育休が取得しやすくなっているので、女性にとっても働きやすい環境です。平均年齢は43.0歳、平均勤続年数は15.4年となっています。
目次
閉じる平均年収推移(清水建設と上場企業平均)
清水建設の平均年収推移は、上昇傾向です。前期比で見ると42.8万円増加しています。
上述のように、過去5年間の平均年収は945.9万円なので、上場企業と比べると高い水準になります。
清水建設の平均年収 | 年収 |
---|---|
2019年 | 1010万円 |
2018年 | 967万円 |
2017年 | 966万円 |
2016年 | 907万円 |
2015年 | 879万円 |
清水建設の平均年収 | 上場企業の平均年収 | 全国の平均年収 |
---|---|---|
1010.1万 | 612.5万 | 432.2万 |
清水建設の平均年収は、他の会社と比較すると高い傾向にあります。日本の上場企業の平均年収と比べると397.6万円高く、上場企業以外も含めた全国平均の年収と比較すると577.9万円高くなっています。(全国平均の年収は、国税庁が実施している『民間給与実態統計調査』の最新版の調査結果を参照しています。)
上場企業全体の年収ランキングで見ると、3737社中100位と高い順位となります。
清水建設の平均年収 | 建設業界の平均年収 |
---|---|
1010.1万 | 706.6万 |
清水建設が属する建設業界の上場企業の平均年収は706.6万円です。 そのため、清水建設の年収は業界平均と比べて303.5万円高く、業界内順位を見ると167社中5位と高い順位となります。
清水建設の平均年収 | 東京都の平均年収 |
---|---|
1010.1万 | 647.2万 |
清水建設の所在地がある東京都の上場企業の平均年収は647.2万円です。 そのため、清水建設の年収はエリア平均と比べて362.9万円高く、エリア内順位を見ると1979社中81位と高い順位となります。
清水建設では、6月と12月の年2回のボーナスが支給されていますが、初年度は12月のみとなります。
ボーナスの平均支給額は、約110万円〜420万円となっており、50歳代でピークを迎えます。
ボーナスは業績と連動するシステムになっていて、業績が好調な際には臨時ボーナスが支給されることもあるため、従業員のモチベーションとやり甲斐の向上に繋がっています。
職種別の年収を比較してみると、一般職の平均年収は約480万円〜1000万円、技術職は約540万円〜1000万円、総合職は約600万円〜1400万円となります。
平均年収が高い清水建設では、職種別での年収の差が他の企業と比べてさほど大きくないように感じます。
学歴別の初任給を比較してみると、総合職では博士了が29万円、修士了が26万円、大学卒が24万円、高専卒が22万円、地域職では修士了が213,000円〜234,000円、大学卒が196,000円〜216,000円、高専・専門学校卒が182,000円〜20万円、高校卒が17万円〜187,000円となっています。
大手企業ですが、やはり学歴によって生まれる差は致し方ないと言えるでしょう。
次に、出世をするとどれくらいの年収の差が出るのか比較してみました。
主任になると平均年収は約600万円〜900万円、係長は約770万円〜1150万円、課長は約1000万円〜1500万円、部長は約1300万円〜1900万円でした。
部長になると2000万円ちかい収入が見込めるとのことで、他の企業と比べて役員の年収とあまり差がないように感じます。
仕事のパフォーマンスをしっかりと評価してくれるので、出世を目指すことも視野に入れて勤めましょう。
清水建設では、代表取締役会長の宮本 洋一氏、代表取締役社長の井上 和幸氏の年収は公開されていません。
取締役の平均年収は約2800万円、監査役の平均年収は約1100万円となっています。
従業員の平均年収を考えると、会長や社長が3000万円ほどの収入だとは考えにくいのですが、取締役9名の中に宮本氏や井上氏の数も入れられています。
そのため、高収入な清水建設は役員等の年収を抑えることで、従業員への還元もきちんと行われているように感じます。
清水建設の競合相手というと、大成建設や大林組が思い浮かびます。
有価証券報告書の情報をもとに年収を比較してみると、大成建設の平均年収は約1051.1万円、大林組の平均年収は約1052.6万円となっています。
清水建設の年収は約1010万円ですので、日本で5社のスーパーゼネコンの中では一番低いという結果に。
しかし、日本の建設業界では、都市開発や古くなった建物の建て替え時期に直面していますので、平均以上の年収は期待できることでしょう。
東京オリンピックや都市開発、海外からの旅行者などの増加により、建設業界は大幅に業績を伸ばしています。
清水建設もこれまでの売上高は1兆5億円台を維持していましたが、2019年の有価証券報告書には1,664,960(百万円)とアップしています。
これらの経済の流れに乗ることで、好調な業績を収め、従業員の年収の高さも恩恵を受けていると言えます。
しかし、近年の建設業界では若者の労働者が減少している残念な傾向にあります。
ぜひ、これからの建設業界の発展のために、若い力を取り戻してほしいと思います。
清水建設の主な事業は、オフィスや事業、学校などを建築する建築事業、トンネル、ダムなどを建設する土木事業、海外建設事業です。
建築事業では、私たちの生活には欠かせない学校や病院などをはじめ、寺や神社などの伝統的な建築物を宮大工の頃から培った技術で改修や耐震改修などを行っています。
海外建設事業では1970年頃から海外進出を果たし、今では約60カ国で生産施設や超高層ビル、病院、橋、地下鉄などの建設を行い、その国の人々の生活を支えています。
その他の事業としては、オフィスビルや物流施設などの不動産開発を行う不動産開発事業、太陽光や風力発電・汚染土壌浄化技術などによる環境浄化を行うエンジニアリング事業などがあります。
また、2018年には深海未来都市構想、月太陽発電、宇宙ホテル、月面基地などの開発構想を事業化へと展開するために「フロンティア開発室」を新設。
今までは漫画や映画の世界だと思われていたことを現実にしようとする、夢のような事業が始まっています。
清水建設の沿革をご紹介します。
シミズ・グループには建設関連事業、開発・不動産関連事業、サービス関連事業の3つの分野があり、日本建設やシー・エス・ピー・ジャパンなど、建設や不動産だけに留まらず、宇宙開発を専門とする日本で唯一の会社も存在します。
清水建設では、新卒採用・中途採用(キャリア採用)・障がい者採用にて募集が行われています。
新卒採用では、建築施工系、設備系、土木系、エンジニアリング系、情報系(情報エンジニアリング、情報システム)、開発系、事務スタッフなど、多くの職種で募集を行っています。
勤務地は千代田区の本社をはじめとした国内から海外各事業所まであり、採用時に決定します。
選考の流れは、ホームページよりマイページ登録→エントリーシート提出→適性審査→面接(複数回)→内々定となります。
中途採用では、施工管理・土木・エンジニアリングなどの総合職、施工に関する地域職にて募集を行っています。
勤務地は、総合職の場合、国内および海外各事業所、地域色は東京、横浜、千葉、名古屋、北海道、九州などの全国各地です。
選考の流れは、それぞれ希望職種のページからエントリー→書類選考→面談→適性検査→1次面接選考(支店)→最終面接選考(本社)内定→処遇説明→入社となります。
障がい者採用では、新卒採用にて総合職・地域職を募集しており、中途採用では一般事務・CADオペレーターを募集しています。
勤務地は東京本社もしくは全国各地の事業所です。
選考の流れは、履歴書・職務経歴書・障害者手帳のコピーを郵送→書類選考→適性試験→面接(1回〜2回)→内定となります。
求める人材像としては、転職サイトなどには以下のように掲載しています。
「ものづくり」は一人で行えるものではなく、チームで行うもであるため、分野や国籍、性別などの垣根を超えて仲間と共にものづくりを達成できる人材を求めています。
清水建設の面接には、建設業界ならではの「好きな建築家は誰か?その理由は何か?」などの質問があるそうです。
また、「現在自己研鑽していることとその理由は?」というような意表をつくような質問をされる場合もあるため、経営理念の「真摯な姿勢と絶えざる革新志向により 社会の期待を超える価値を創造し 持続可能な未来づくりに貢献する」というように、建設について学び続け、新たなことへの挑戦を忘れない姿勢をアピールしましょう。
中には「なぜ清水建設を選んだのか?」という質問も聞かれることが多いようです。
他の建設業界のことも研究した上で、清水建設への理解をより深め、この会社で何をやりたいのかをしっかりと意識して答えられるようにしておきましょう。
従業員数推移(清水建設と上場企業平均)
清水建設 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 10,336人 | 1,035人 |
2018年 | 10,348人 | 1,071人 |
2017年 | 10,431人 | 1,042人 |
2016年 | 10,466人 | 1,055人 |
2015年 | 10,547人 | 1,055人 |
清水建設の従業員数は2019年で10,336人と、1年前と比べて12人の減少となりました。
全上場企業の平均従業員数が1,035人なので、それと比べて多い水準となります。
次に清水建設と同じ建設業界内で従業員数を比較してみました。業界平均の従業員数が1,464人なので、それと比較しても多い規模の人数というのが分かります。
平均年齢推移(清水建設と上場企業平均)
清水建設 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 43.0歳 | 41歳 |
2018年 | 43.1歳 | 41歳 |
2017年 | 43.3歳 | 40歳 |
2016年 | 43.3歳 | 40歳 |
2015年 | 43.4歳 | 40歳 |
清水建設の平均年齢は2019年で43.0歳と、上場企業の平均と比べると年齢が高い水準となっています。
平均年齢を同じ建設業界内で比較してみました。業界平均が43歳のため、業界内で見ても年齢が高い水準となります。
平均勤続年数推移(清水建設と上場企業平均)
清水建設 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 15.4年 | 12年 |
2018年 | 16.2年 | 13年 |
2017年 | 16.6年 | 13年 |
2016年 | 16.9年 | 13年 |
2015年 | 17.3年 | 13年 |
清水建設の平均勤続年数は2019年で15.4年と、上場企業の平均と比べると長い水準となっています。
平均勤続年数も同じ建設業界内で比較してみます。業界の平均勤続年数が14.5年のため、業界内で見ても長い水準となります。
清水建設が、転職先・就職先として魅力的な会社かどうかを知るために、前期比の売上成長率や一人あたりの経常利益などを見ていきましょう。
※売上・従業員数は、各社の連結ではなく「単体」の数字を元に計算しています。
売上
売上成長率(前期比)
経常利益
売上 | 経常利益 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 1兆4067.3億円 | 1217.4億円 |
2018年3月期 | 1兆2625.5億円 | 1131.2億円 |
2017年3月期 | 1兆2915.5億円 | 1148.8億円 |
2016年3月期 | 1兆4068.3億円 | 811.8億円 |
2015年3月期 | 1兆3407.7億円 | 425.8億円 |
まず、清水建設と上場企業平均の「売上」と「成長率」を見ていきます。
2019年3月期の売上は、清水建設が1兆4067.3億円、上場企業平均が1120.3億円となっています。清水建設の売上は平均と比べて高い水準となっており、売上の前期比成長率を見ると、清水建設が11.4%の増加、上場企業平均が15.4%の増加となっているため、上場企業の中では成長率は平均以下な会社と言えます。
清水建設 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 1.4億円 | 1.1億 |
2018年3月期 | 1.2億円 | 9064万 |
2017年3月期 | 1.2億円 | 9022万 |
2016年3月期 | 1.3億円 | 9416万 |
2015年3月期 | 1.3億円 | 9870万 |
次に、清水建設と上場企業平均の「従業員一人あたり売上」を見ていきます。
2019年3月期で見ると、清水建設は1.4億円、上場企業平均が1.1億円となっています。 そのため清水建設は上場企業の中では従業員あたりの付加価値が高い優良な企業と言えます。
清水建設 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 1178万円 | 788万 |
2018年3月期 | 1093万円 | 731万 |
2017年3月期 | 1101万円 | 741万 |
2016年3月期 | 776万円 | 672万 |
2015年3月期 | 404万円 | 689万 |
「従業員一人あたり経常利益」についても見てみましょう。2019年3月期では、清水建設は1178万円、上場企業平均が788万円となっています。 そのため清水建設は上場企業の中では効率的に運営できている会社と言えます。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2021年1月1日
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