スーパーゼネコンのボーナスや事業内容とは?出世をすると役員並みの年収が期待できる?!気になるその事情を徹底解析!
大林組の平均年収は、2021年で1052.7万円です。業界内順位は3位、生涯給料順位は企業全体で50位となっています。大林組は日本で5社あるスーパーゼネコンの内の1社で、従業員数8,753人にものぼる大企業です。落ち着いた社風で、風通しの良い企業です。若手でも現場を任せられるので、責任感を持って仕事に取り組めます。近年は働き方改革が進んでおり、ワークライフバランスが年々整ってきています。平均年齢は42.5歳、平均勤続年数は17.2年となっています。
目次
閉じる平均年収推移(大林組と上場企業平均)
大林組の平均年収推移は、上昇傾向です。前期比で見ると6.5万円増加しています。
上述のように、過去5年間の平均年収は971.1万円なので、上場企業と比べると高い水準になります。
大林組の平均年収 | 年収 |
---|---|
2019年 | 1053万円 |
2018年 | 1046万円 |
2017年 | 951万円 |
2016年 | 915万円 |
2015年 | 891万円 |
大林組の平均年収 | 上場企業の平均年収 | 全国の平均年収 |
---|---|---|
1052.7万 | 612.5万 | 432.2万 |
大林組の平均年収は、他の会社と比較すると高い傾向にあります。日本の上場企業の平均年収と比べると440.2万円高く、上場企業以外も含めた全国平均の年収と比較すると620.5万円高くなっています。(全国平均の年収は、国税庁が実施している『民間給与実態統計調査』の最新版の調査結果を参照しています。)
上場企業全体の年収ランキングで見ると、3737社中83位と高い順位となります。
大林組の平均年収 | 建設業界の平均年収 |
---|---|
1052.7万 | 706.6万 |
大林組が属する建設業界の上場企業の平均年収は706.6万円です。 そのため、大林組の年収は業界平均と比べて346.1万円高く、業界内順位を見ると167社中3位と高い順位となります。
大林組の平均年収 | 東京都の平均年収 |
---|---|
1052.7万 | 647.2万 |
大林組の所在地がある東京都の上場企業の平均年収は647.2万円です。 そのため、大林組の年収はエリア平均と比べて405.5万円高く、エリア内順位を見ると1979社中66位と高い順位となります。
大林組では7月と12月の年2回、ボーナスが支給されます。
平均支給額は約80万円〜370万円となっており、男女間では最大60万円〜70万円の差が生まれます。
50歳代でピークを迎えること、年齢によって給与もアップすることからボーナス及び平均年収も高くなると考えられます。
職種別の年収を比較してみると、一般職は約500万円〜1000万円、技術職は約500万円〜1000万円、総合職は約700万円〜1400万円となっています。
一般職と技術職の年収にはほとんど差はありませんが、総合職になると1400万円という高額な年収も夢ではありません。
ちなみに学歴別の初任給を比較してみると、博士了で月給29万円、修士了で月給26万円、学部卒で月給24万円、高専・短大卒で月給21万円、高校卒で月給19万円となっています。
最大で10万円もの差があることから、大林組に就職するには学歴も重要であることが分かります。
次に、出世をした際の年収の比較をしてみると、主任は約600万円〜1000万円、係長は約950万円〜1160万円、課長は約1250万円〜1560万円、部長は約1600万円〜2000万円となります。
部長にもなると、監査役などとほとんど変わらない収入が期待できます。
ぜひ出世を視野に入れて努めるべきと考えます。
代表取締役社長の蓮輪 賢治氏の年収は記載されていませんでしたので、詳細は分かりません。
その他の取締役の平均年収は約3400万円、監査役は約1900万円となっています。
平均収入の高い大林組ですが、役員などの年収はが抜きん出て高いという印象ではありません。
社長の蓮輪氏を含め、年収が1億円を超える人はいないとのことです。
その分、社員にきちんと還元してくれる企業と言えるのではないでしょうか。
大林組と共に日本のスーパーゼネコン5社に該当する、大成建設と清水建設で比較してみましょう。
最新の有価証券報告書によると、大成建設の平均年収は約1051万円、清水建設は約1010万円でした。
大林組の平均年収は1052万円ですので、競合他社よりも若干高い年収であることが分かります。
では何故、大林組の平均年収が高いのでしょうか?
理由の一つとして挙げられるのは、東京オリンピックや都市開発などによる建設業界の好調さにあります。
大林組に限られたことではありませんが、現在では建設業界は非常に業績を伸ばしているのです。
もう一つの理由としては、大林組の従業員の平均年齢や勤続年数の高さです。
大林組の従業員の平均年齢は42.5歳、平均勤続年数は17.2年となっており、これによって年収が引き上げられる現象が起きているとも考えられます。
大林組は建設業界に属しており、日本のスーパーゼネコン5社の内の一社です。
主な事業としては、建設事業、土木事業です。
建設事業では、環境への負荷軽減、省エネルギー、耐震、防災などのニーズに対応した学校や病院、工場などを建設。
また、六本木ヒルズ、東京スカイツリー、虎ノ門ヒルズなどの日本のシンボルともなっている建物の建設にも携わっています。
土木事業では、私たちの生活に不可欠なトンネルやダム、鉄道や高速道路などを建設。
3次元測量データや無人建機などの最先端のICTを駆使した、品質と生産性の向上を実現しています。
その他の事業は、開発事業、新領域事業です。
開発事業では、都心部を中心に好立地で優良な賃貸不動産の開発を行っています。
環境配慮技術を採用したり、安全・安心な空間を提供することを心がけています。
新領域事業では、太陽光発電・風力発電・バイオマス発電などの再生可能エネルギー事業、PPP事業、農業ビジネスでは太陽光型植物工場や人工光型植物工場事業に挑戦することで、新たな可能性を実現できるように努めています。
大林組の歴史を簡単にご紹介します。
大林組には、建設事業、不動産・開発事業、ゴルフ場関連、その他事業を行っているグループ会社が存在します。
中には、内外テクノス、大林新星和不動産などがあります。
大林組では、新卒採用、キャリア採用(中途採用)、障がい者採用にて募集を行っています。
グループ会社の採用情報も掲載していますので、気になる方はチェックしてみましょう。
新卒採用で募集している職種は、土木、建築、設備、機電、事務です。
勤務地は東京本店、大阪本店、各支店および国内外の各事業所になり、採用時に決定されます。
事務職は自由応募のみですが、技術職は学校推薦制及び自由応募の2つの応募方法があります。
選考の流れは、プレエントリー(会社説明会)→応募書類提出→適性試験・専門筆記試験→面談→最終面談→合格となります。
中途採用で募集している職種は、現場事務、土木施工、積算・見積、設計、建築施工、建築設計・構造設計・工事監理、設備施工、設備設計、機電系技術者、生産施設エンジニア、情報エンジニア、社内ICTマネージャーになります。
現場事務は本社採用になりますが、その他の職種については全国の事業所もしくは海外での勤務の可能性もあります。
選考の流れとは、書類選考→適性検査→二次書類選考→面接(複数回)→合格となります。
障がい者採用では新卒とキャリア採用にわかれており、募集している職種が異なります。
新卒採用で募集している職種は、事務、土木、建築、設備、機電で、中途採用では一般の中途採用で募集している職種と同じになります。
勤務地は東京本店、大阪本店、各支店および国内外の各事業所になり、採用時に決定されます。
選考の流れは、書類選考→筆記試験→適性試験→面接→合格となります。
大林組では、求める人材像として以下の3つの条件を掲げています。
建設業界では、様々な人たちと一丸となって1つの建設物を作り上げる必要があります。
そのためには関係者と信頼関係を構築し、価値観や立場の異なる人と協力し合って成し遂げられる人物を求めています。
インターンシップなどのイベントは開催されていませんので、いかに面接などで自分をアピールできるかが決め手になります。
大林組では「一人一人が大きな夢を持ち、時代や文化を象徴する建物を築いていく」という社風があるため、面接での質問もバラエティーに富んでいます。
「旅行ではどのような体験をしたか」などの質問や、建設用語の問題、学生時代の研究テーマなどを発表することも求められるそうです。
また、大林組はスーパーゼネコン5社と言われる内の1つの企業です。
そのため、「なぜ大林組を選んだのか」という必ず訊かれる質問に答えるためには、他社の研究を欠かしてはいけません。
スーパーゼネコン5社それぞれの特徴などを理解した上で、大林組を選んだリアルな意見を用意しておきましょう。
従業員数推移(大林組と上場企業平均)
大林組 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 8,753人 | 1,035人 |
2018年 | 8,609人 | 1,071人 |
2017年 | 8,524人 | 1,042人 |
2016年 | 8,402人 | 1,055人 |
2015年 | 8,369人 | 1,055人 |
大林組の従業員数は2019年で8,753人と、1年前と比べて144人の増加となりました。
全上場企業の平均従業員数が1,035人なので、それと比べて多い水準となります。
次に大林組と同じ建設業界内で従業員数を比較してみました。業界平均の従業員数が1,464人なので、それと比較しても多い規模の人数というのが分かります。
平均年齢推移(大林組と上場企業平均)
大林組 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 42.5歳 | 41歳 |
2018年 | 42.4歳 | 41歳 |
2017年 | 42.3歳 | 40歳 |
2016年 | 42.3歳 | 40歳 |
2015年 | 42.4歳 | 40歳 |
大林組の平均年齢は2019年で42.5歳と、上場企業の平均と比べると年齢が高い水準となっています。
平均年齢を同じ建設業界内で比較してみました。業界平均が43歳のため、業界内で見ても若い水準となります。
平均勤続年数推移(大林組と上場企業平均)
大林組 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 17.2年 | 12年 |
2018年 | 17.2年 | 13年 |
2017年 | 17.1年 | 13年 |
2016年 | 17.2年 | 13年 |
2015年 | 17.4年 | 13年 |
大林組の平均勤続年数は2019年で17.2年と、上場企業の平均と比べると長い水準となっています。
平均勤続年数も同じ建設業界内で比較してみます。業界の平均勤続年数が14.5年のため、業界内で見ても長い水準となります。
大林組が、転職先・就職先として魅力的な会社かどうかを知るために、前期比の売上成長率や一人あたりの経常利益などを見ていきましょう。
※売上・従業員数は、各社の連結ではなく「単体」の数字を元に計算しています。
売上
売上成長率(前期比)
経常利益
売上 | 経常利益 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 1兆3982.9億円 | 1357.1億円 |
2018年3月期 | 1兆2940.6億円 | 1178.5億円 |
2017年3月期 | 1兆3040.7億円 | 1165.3億円 |
2016年3月期 | 1兆2351.0億円 | 828.2億円 |
2015年3月期 | 1兆2598.1億円 | 311.5億円 |
まず、大林組と上場企業平均の「売上」と「成長率」を見ていきます。
2019年3月期の売上は、大林組が1兆3982.9億円、上場企業平均が1120.3億円となっています。大林組の売上は平均と比べて高い水準となっており、売上の前期比成長率を見ると、大林組が8.1%の増加、上場企業平均が15.4%の増加となっているため、上場企業の中では成長率は平均以下な会社と言えます。
大林組 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 1.6億円 | 1.1億 |
2018年3月期 | 1.5億円 | 9064万 |
2017年3月期 | 1.5億円 | 9022万 |
2016年3月期 | 1.5億円 | 9416万 |
2015年3月期 | 1.5億円 | 9870万 |
次に、大林組と上場企業平均の「従業員一人あたり売上」を見ていきます。
2019年3月期で見ると、大林組は1.6億円、上場企業平均が1.1億円となっています。 そのため大林組は上場企業の中では従業員あたりの付加価値が高い優良な企業と言えます。
大林組 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 1550万円 | 788万 |
2018年3月期 | 1369万円 | 731万 |
2017年3月期 | 1367万円 | 741万 |
2016年3月期 | 986万円 | 672万 |
2015年3月期 | 372万円 | 689万 |
「従業員一人あたり経常利益」についても見てみましょう。2019年3月期では、大林組は1550万円、上場企業平均が788万円となっています。 そのため大林組は上場企業の中では効率的に運営できている会社と言えます。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2021年1月1日
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