役員の報酬1億円以上!?電子機器以外に手掛け始めた新たな事業とは?求める人材像を紐解くカギとなる「F.Y.T.」とは一体?
加賀電子の平均年収は、2021年で764.6万円でした。商社・卸売業界内では51位、全体では528位、東京都内では373位となっています。加賀電子は、電子部品や半導体等の製造販売を行う企業で、売り上げも年々右肩上がり。福利厚生で箱根や軽井沢等各地にある別荘や施設を利用することができ、その他にも住宅手当や交通費全額支給等手厚いです。1年間の業績が良い場合は臨時ボーナスも支給されます。平均勤続年数14.7年、従業員数は573人、男女比は約7:3と男性比率が高いです。
目次
閉じる平均年収推移(加賀電子と上場企業平均)
加賀電子の平均年収推移は、上昇傾向です。前期比で見ると7.9万円増加しています。
上述のように、過去5年間の平均年収は763.2万円なので、上場企業と比べると高い水準になります。
加賀電子の平均年収 | 年収 |
---|---|
2019年 | 765万円 |
2018年 | 757万円 |
2017年 | 767万円 |
2016年 | 772万円 |
2015年 | 756万円 |
加賀電子の平均年収 | 上場企業の平均年収 | 全国の平均年収 |
---|---|---|
764.6万 | 612.5万 | 432.2万 |
加賀電子の平均年収は、他の会社と比較すると高い傾向にあります。日本の上場企業の平均年収と比べると152.1万円高く、上場企業以外も含めた全国平均の年収と比較すると332.4万円高くなっています。(全国平均の年収は、国税庁が実施している『民間給与実態統計調査』の最新版の調査結果を参照しています。)
上場企業全体の年収ランキングで見ると、3737社中528位と高い順位となります。
加賀電子の平均年収 | 商社・卸売業界の平均年収 |
---|---|
764.6万 | 626.0万 |
加賀電子が属する商社・卸売業界の上場企業の平均年収は626.0万円です。 そのため、加賀電子の年収は業界平均と比べて138.6万円高く、業界内順位を見ると330社中51位と高い順位となります。
加賀電子の平均年収 | 東京都の平均年収 |
---|---|
764.6万 | 647.2万 |
加賀電子の所在地がある東京都の上場企業の平均年収は647.2万円です。 そのため、加賀電子の年収はエリア平均と比べて117.4万円高く、エリア内順位を見ると1979社中368位と高い順位となります。
加賀電子では6月と12月の年2回、約5ヶ月~6ヶ月分のボーナスが支給されます。
平均支給額は約115万円~235万円で、業績が良い場合には臨時ボーナスも出るため、満足している社員が多く見られました。
加賀電子の年収を職種別に見てみましょう。
また初任給は、2019年度4月実績では以下の通りでした。
年に一度昇給も行われるので、長く勤めるほど大きくベースアップすることができるでしょう。
加賀電子で出世した場合の年収は以下の通りです。
加賀電子で出世するには、結果を出すことはもちろんプライベートでの関わりも重要となってくるようです。
無理をしない範囲でプライベートにおいても時間を共にすることで、出世するチャンスを掴めるでしょう。
2019年度の有価証券報告書を確認すると、報酬が1億円を超える役員は以下の2名であることが分かりました。
またその他の役員の報酬については、社内取締役8名に対して総額5億3000万円で1人あたり6625万円、社内監査役2名に対して総額3600万円で1人あたり1800万円がそれぞれ支給されていました。
製品のシェア拡大に向けて取り組んでいるため、今後社内取締役・社内監査役の報酬も更に上昇していくでしょう。
加賀電子の競合として、マクニカ・富士エレホールディングスや東京エレクトロンデバイスが挙げられます。
それぞれの年収を比較してみると、加賀電子は765万円、マクニカ・富士エレホールディングスは923万円、東京エレクトロンデバイスは748万円でした。
現時点ではマクニカ・富士エレホールディングスには届きませんでしたが、新しい事業も順調であることから、今後平均年収は更に伸びると言えるでしょう。
加賀電子の売り上げ及び経常利益の推移を確認してみると、売り上げは2017年で756.7億円、2018年で731.0億円、2019年で739.1億円でした。
また経常利益は2017年で25.5億円、2018年で32.1億円、2019年で48.2億円となっています。
売り上げは2017年から見るとやや下降傾向ではありますが700億円以上を維持しており、経常利益も3年間で約22.7億円も上昇していることが分かります。
そのため社員の年収にも反映され、平均年収が高くなっているのでしょう。
加賀電子では現在、電子部品・半導体ビジネス、EMSビジネス、情報機器ビジネスをそれぞれ展開しています。
各ビジネスの内容については以下の通りです。
2019年度にはパソコンやその周辺機器の需要が高まったこともあり、家電量販店・教育機関での販売数が伸び情報機器ビジネスの売り上げが非常に好調でした。
海外でのビジネスの強化も図っているため、今後事業は更に発展していくでしょう。
加賀電子では上記の他にもニュービジネスとして、現在以下のビジネス領域に挑戦しています。
2019年には特にアミューズメント業界にてゲーム機器の販売数が増加。
今後も顧客のニーズに伴って各事業はどんどん拡大されていくでしょう。
ここで、加賀電子の沿革について簡単に見ていきましょう。
1968 加賀電子を設立する
1980 売上高100億円を突破する
1981 アップル用自社ブランドモニター「KG-12」を発売する
1983 家庭用ゲーム事業を始める
1986 東京証券取引所市場第二部に上場する
1995 売上高500億円を突破する
1997 東京証券取引所市場第一部に上場する
2001 売上高1,000億円を突破する
加賀電子グループは、加賀テック・加賀デバイス・富士通エレクトロニクス・アクセスゲームズ等の子会社53社・関連会社3社が所属するグループで、国内だけでなくアジアやヨーロッパ、北米にもグループ会社を持ちます。
グループ会社では半導体・一般電子部品・LED等の輸出入・販売、ソフトウェアの設計開発等を手掛けています。
加賀電子では現在新卒採用及び中途採用を行っています。
それぞれの募集要項を見てみましょう。
新卒採用では、現在以下の職種で募集が行われています。
例年、総合職では10名~15名、一般職では3名~5名が採用されているようです。
総合職にて採用された場合、将来的に国内だけでなく海外での勤務の可能性もあるので、自身のキャリアプランをしっかり練った上で選択するようにしましょう。
選考は、エントリー→会社説明会参加→一次インタビュー→二次インタビュー→三次インタビュー→最終インタビューの順で行われます。
一次インタビューでは自身についてのプレゼンテーションを求められるようなので、しっかり準備をして臨みましょう。
中途採用では、現在以下の職種で募集が行われています。
それぞれで求められるスキル等も異なるため、しっかり確認した上で希望する職種に応募しましょう。
職種によっては英語・中国語・タイ語等も必要となるため、時間に余裕がある時に少しずつ勉強を進めておくのも良いでしょう。
加賀電子では行動指針として「F.Y.T.」を掲げており、それぞれに対して以下の意味が込められています。
また、同じく行動指針として「3G」も大切にしています。
「3G」の意味合いとしては以下の通りです。
「すべてはお客様のために」という言葉を企業理念として制定していることからも、加賀電子ではチャレンジ精神・未来志向を持って顧客の為に何事にも真摯に取り組める人材を求めていると考えられるでしょう。
加賀電子の面接では受験者の人となりが一番に見られます。
自身のありのままの良さをしっかり伝えるためにも、あまり背伸びしすぎないよう気を付けましょう。
過去の面接での質問内容も併せて見ておきましょう。
また、お酒を飲む習慣やカラオケの好き嫌い等についても訊ねられるようなので、素直に答えるようにしましょう。
従業員数推移(加賀電子と上場企業平均)
加賀電子 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 573人 | 1,035人 |
2018年 | 588人 | 1,071人 |
2017年 | 603人 | 1,042人 |
2016年 | 580人 | 1,055人 |
2015年 | 569人 | 1,055人 |
加賀電子の従業員数は2019年で573人と、1年前と比べて15人の減少となりました。
全上場企業の平均従業員数が1,035人なので、それと比べて少ない水準となります。
次に加賀電子と同じ商社・卸売業界内で従業員数を比較してみました。業界平均の従業員数が486人なので、それと比較しても多い規模の人数というのが分かります。
平均年齢推移(加賀電子と上場企業平均)
加賀電子 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 41.8歳 | 41歳 |
2018年 | 41.4歳 | 41歳 |
2017年 | 39.9歳 | 40歳 |
2016年 | 40.2歳 | 40歳 |
2015年 | 39.1歳 | 40歳 |
加賀電子の平均年齢は2019年で41.8歳と、上場企業の平均と比べると年齢が高い水準となっています。
平均年齢を同じ商社・卸売業界内で比較してみました。業界平均が41歳のため、業界内で見ても年齢が高い水準となります。
平均勤続年数推移(加賀電子と上場企業平均)
加賀電子 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 14.7年 | 12年 |
2018年 | 14.1年 | 13年 |
2017年 | 14.9年 | 13年 |
2016年 | 13.1年 | 13年 |
2015年 | 12.4年 | 13年 |
加賀電子の平均勤続年数は2019年で14.7年と、上場企業の平均と比べると長い水準となっています。
平均勤続年数も同じ商社・卸売業界内で比較してみます。業界の平均勤続年数が13.2年のため、業界内で見ても長い水準となります。
加賀電子が、転職先・就職先として魅力的な会社かどうかを知るために、前期比の売上成長率や一人あたりの経常利益などを見ていきましょう。
※売上・従業員数は、各社の連結ではなく「単体」の数字を元に計算しています。
売上
売上成長率(前期比)
経常利益
売上 | 経常利益 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 739.1億円 | 48.2億円 |
2018年3月期 | 731.0億円 | 32.1億円 |
2017年3月期 | 756.7億円 | 25.5億円 |
2016年3月期 | 857.2億円 | 35.1億円 |
2015年3月期 | 901.4億円 | 28.5億円 |
まず、加賀電子と上場企業平均の「売上」と「成長率」を見ていきます。
2019年3月期の売上は、加賀電子が739.1億円、上場企業平均が1120.3億円となっています。加賀電子の売上は平均と比べて低い水準となっており、売上の前期比成長率を見ると、加賀電子が1.1%の増加、上場企業平均が15.4%の増加となっているため、上場企業の中では成長率は平均以下な会社と言えます。
加賀電子 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 1.3億円 | 1.1億 |
2018年3月期 | 1.2億円 | 9064万 |
2017年3月期 | 1.3億円 | 9022万 |
2016年3月期 | 1.5億円 | 9416万 |
2015年3月期 | 1.6億円 | 9870万 |
次に、加賀電子と上場企業平均の「従業員一人あたり売上」を見ていきます。
2019年3月期で見ると、加賀電子は1.3億円、上場企業平均が1.1億円となっています。 そのため加賀電子は上場企業の中では従業員あたりの付加価値が高い優良な企業と言えます。
加賀電子 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 841万円 | 788万 |
2018年3月期 | 546万円 | 731万 |
2017年3月期 | 423万円 | 741万 |
2016年3月期 | 606万円 | 672万 |
2015年3月期 | 500万円 | 689万 |
「従業員一人あたり経常利益」についても見てみましょう。2019年3月期では、加賀電子は841万円、上場企業平均が788万円となっています。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2021年1月1日
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