自動車用ランプ業界をリードする企業!ボーナス額や職種別年収はいくら?出世は難しい?高額な役員報酬の金額も公開!
小糸製作所の平均年収は、2021年は667.7万円で前期に比べて下降傾向です。電気機器業界内では94位の平均年収です。小糸製作所は、自動車用照明や航空機部品などを生産しているメーカーです。寡占市場の分野で事業を展開しているため、安定性があり、そのためか、社内も穏やかな雰囲気が漂っています。基本給は年功序列で少しずつ上がっていきます。ボーナスの比率が業界内でも高めのほうです。平均勤続年数が20.0年と定着率が高い企業です。
目次
閉じる平均年収推移(小糸製作所と上場企業平均)
小糸製作所の平均年収推移は、下降傾向です。前期比で見ると10.7万円減少しています。
上述のように、過去5年間の平均年収は669.1万円なので、上場企業と比べると高い水準になります。
小糸製作所の平均年収 | 年収 |
---|---|
2019年 | 668万円 |
2018年 | 678万円 |
2017年 | 670万円 |
2016年 | 673万円 |
2015年 | 657万円 |
小糸製作所の平均年収 | 上場企業の平均年収 | 全国の平均年収 |
---|---|---|
667.7万 | 612.5万 | 432.2万 |
小糸製作所の平均年収は、他の会社と比較すると高い傾向にあります。日本の上場企業の平均年収と比べると55.2万円高く、上場企業以外も含めた全国平均の年収と比較すると235.5万円高くなっています。(全国平均の年収は、国税庁が実施している『民間給与実態統計調査』の最新版の調査結果を参照しています。)
上場企業全体の年収ランキングで見ると、3737社中1134位と高い順位となります。
小糸製作所の平均年収 | 電気機器業界の平均年収 |
---|---|
667.7万 | 664.7万 |
小糸製作所が属する電気機器業界の上場企業の平均年収は664.7万円です。 そのため、小糸製作所の年収は業界平均と比べて3.0万円高く、業界内順位を見ると244社中94位と高い順位となります。
小糸製作所の平均年収 | 東京都の平均年収 |
---|---|
667.7万 | 647.2万 |
小糸製作所の所在地がある東京都の上場企業の平均年収は647.2万円です。 そのため、小糸製作所の年収はエリア平均と比べて20.5万円高く、エリア内順位を見ると1979社中732位と高い順位となります。
小糸製作所では7月と12月の年2回、ボーナスが支給されます。
ボーナスの平均支給額は約100万円〜210万円で、ピークは50代で迎えるようです。
業績が上がってもボーナスにはあまり反映されないため、近年の支給額はほぼ横ばいとなっています。
ただし口コミによると、ボーナスは常に5ヶ月~6ヶ月分が支払われているとのことなので、高い水準で安定していると言えます。
職種別の年収を比較すると、一般職の平均年収は約330万円〜695万円、技術職の平均年収は約370万円~680万円、総合職の平均年収は約550万円〜980万円となっています。
海外出張のある総合職でも年収が1000万円には届きません。
しかしどの職種も一般企業よりは高く、年功序列で決まった年収まで上がっていくため、安定を求める人は満足できます。
ちなみに学歴別の総合職の初任給は、2019年の実績で大学院卒が228,200円、大学卒で208,200円、高専卒で182,700円でした。
学歴によって差はあるものの、いずれも全国平均と同程度の金額です。
出世後の年収を比較したところ、係長クラスが約680万円〜765万円、課長クラスが約900万円〜1010万円、部長クラスが約1100万円〜1235万円という結果でした。
管理職になるには、TOEICや管理職試験の受験が必要で、昇格は難しいという口コミも少なくありません。
仕事で成果を出すのはもちろんのこと、日頃からしっかりと勉強を行うことも大切です。
有価証券報告書によると、小糸製作所で報酬が1億円を超える役員は5人でした。
それぞれ、代表取締役会長兼CEOの大嶽 昌宏氏が1億8300万円、代表取締役社長兼COOの三原 弘志氏が1億5400万円、取締役相談役の大嶽 隆司氏が1億800万円、前代表取締役副社長の横矢 雄二氏が1億500万円、現代表取締役副社長の榊原 公一氏が1億円の報酬を得ています。
上記を除く役員の年収は、取締役が約6928万円、監査役が約3600万円、社外役員が約1240万円です。
1億円を超える役員が5人もいることから、いかに高い報酬額であることが分かります。
小糸製作所の競合他社には、スタンレー電気やミツバなどが挙げられます。
それぞれの平均年収はスタンレー電気が約654万円、ミツバが約578万円です。
競合他社と小糸製作所の平均年収667万円を比較すると、同程度かやや高いことがうかがえます。
電気機器業界内では、年収ランキングが94位とまずまずな結果ですが、平均より高い位置で安定している企業です。
小糸製作所の年収は、ここ数年の平均年収が650万円以上と、やや高い数値で安定しています。
平均年収が高い理由としては、業界のライバルや新規参入が少なく、安定した売上を維持できることが挙げられます。
また平均年齢が42.4歳と高いことも、平均年収を引き上げている理由の一つです。
小糸製作所は自動車照明機器のリーディングカンパニーとして、グローバルに活躍している企業です。
開発から生産までを、自社で一貫して行っています。
小糸製作所が手がける主な事業は、自動車照明関連事業です。
LEDヘッドランプの量産化に世界で初めて成功し、現在は業界トップシェアとして、国内外の自動車メーカーにライト製品を提供してます。
製造している主な製品は、LEDヘッドランプ、ディスチャージヘッドランプ、ハロゲンヘッドランプ、フォグランプなどの前照灯・補助灯、LEDリアコンビネーションランプ、サイドターンシグナルランプ(ドアミラー用)、ハイマウントストップランプなどの標識灯・その他灯具です。
その他の事業では、航空機・船舶部品や電子装置・部品などの製造を手がけています。
取り扱っている製品は、機内・機外の照明機器のほか、表示装置、電子機器、油圧機器、機構機器、小型船舶用LED船灯、鉄道・バス用電子方向幕などです。
次世代のライティングテクノロジーの開発にも取組み、常に業界の最先端を走っています。
小糸製作所の歴史について、年表形式でご紹介します。
1915年:東京にて小糸源六郎商店を創業、鉄道信号灯用フレネルレンズの生産を開始
1936年:(株)小糸製作所を設立
1949年:東京・大阪の証券取引所で株式上場
1968年:アメリカでシカゴ事務所を開設
1971年:小型船舶用船灯の生産を開始
1974年:自動車用小型電球の生産を開始
1975年:ジェット噴射式ヘッドランプクリーナの生産を開始
1978年:ハロゲンヘッドランプの生産を開始
1979年:異形ヘッドランプの生産を開始
1982年:自動車用ハロゲン電球の生産を開始
1986年:タイ・コイト・カンパニー・リミテッドを設立(タイ国)
1996年:ディスチャージヘッドランプの生産を開始
2003年:世界初「スイブル式AFS(配光可変型ヘッドランプ)」の生産を開始
2004年:世界初「水銀フリーディスチャージヘッドランプ」の生産を開始
2014年:世界初「LED Compact-バイファンクション」の生産を開始
2019年:世界初「ブレードスキャン®ADB(Adaptive Driving Beam)」の生産を開始
2020年:KIホールディングス(株)を吸収合弁
小糸グループは自動車照明器、航空機部品、鉄道車両部品、各種電気機器、計測機器などの製造・販売を手がけるグループ企業です。
小糸製作所を中心に、世界13カ国・33社にて事業を展開しています。
自動車照明機器事業を担当する藤枝オートライティングや、航空機シートの製造を担当するKIホールディングスなどが所属しており、従業員数は全体で24,608人、グループの売上高は約8262億5700万円です。
小糸製作所では、新卒採用とキャリア採用(中途採用)採用を行っています。
新卒採用では、理系職種と文系職種にて募集を行っています。
理系職種の募集は、研究、開発、設計、デザイン、生産技術、製造技術、システム開発。
文系職種の募集は、国内外営業、国際、調達、生産管理、経理、人事、総務などです。
勤務地は東京、大阪、愛知、大阪、広島を中心に全国各地の事業所に配属となり、場合によっては海外勤務となることもあります。
選考方法は、書類選考⇒筆記選考(SPI:基礎能力検査・英語能力) ⇒一次面接(グループ面接)⇒最終面接(グループ面接)の流れで進みます。
中途採用では現在、下記の職種・分野にて募集を行っています。
事務・管理系職種は国際部門、営業部門、管理部門に分かれており、募集業務は営業、経理、人事、総務、調達、原価管理、品質管理・解析、知的財産管理などです。
研究・開発・設計系職種は研究部門、開発部門、設計部門、システム開発部門に分かれており、募集業務は研究、開発、設計、デザインなどです。
生産技術系職種は生産管理部門、生産技術部門に分かれており、募集業務は生産の計画・開発・管理などです。
勤務地は職種・部門別で異なり、国内拠点や海外拠点へと配属されます。
選考方法は、書類選考⇒一次面接⇒最終面接の流れです。
小糸製作所で求められるのは、積極性と行動力のある人材です。
専門分野において強みを有する方、海外で働いてみたい方、チームで仕事を進めて目標達成を行える方を積極的に採用しています。
中途採用でも様々な職種で募集を行っており、高い専門性を持った即戦力となる人材を常に求めているようです。
小糸製作所では国立大学や有名私立大学・大学院からの採用実績が豊富なことから、就職の難易度は高いと考えられます。
個人の能力を重視する傾向があり、中途採用では応募職種への専門性の高さ、新卒採用では学生時代に学んだ専門知識に関して、それぞれ面接で訊かれることが多いです。
今まで自分が身につけてきた専門知識を入社後にどのように活かせるのか、しっかり語れるように準備しておきましょう。
新卒採用の場合はグループ面接が行われるため、周りとの差が分かりやすくなります。
ライバルより準備不足であると思われないよう、徹底的に面接対策を行ってください。
従業員数推移(小糸製作所と上場企業平均)
小糸製作所 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 4,378人 | 1,035人 |
2018年 | 4,172人 | 1,071人 |
2017年 | 4,159人 | 1,042人 |
2016年 | 4,171人 | 1,055人 |
2015年 | 4,152人 | 1,055人 |
小糸製作所の従業員数は2019年で4,378人と、1年前と比べて206人の増加となりました。
全上場企業の平均従業員数が1,035人なので、それと比べて多い水準となります。
次に小糸製作所と同じ電気機器業界内で従業員数を比較してみました。業界平均の従業員数が2,082人なので、それと比較しても多い規模の人数というのが分かります。
平均年齢推移(小糸製作所と上場企業平均)
小糸製作所 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 42.3歳 | 41歳 |
2018年 | 42.3歳 | 41歳 |
2017年 | 42.1歳 | 40歳 |
2016年 | 42.0歳 | 40歳 |
2015年 | 41.8歳 | 40歳 |
小糸製作所の平均年齢は2019年で42.3歳と、上場企業の平均と比べると年齢が高い水準となっています。
平均年齢を同じ電気機器業界内で比較してみました。業界平均が43歳のため、業界内で見ても若い水準となります。
平均勤続年数推移(小糸製作所と上場企業平均)
小糸製作所 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 20.0年 | 12年 |
2018年 | 20.5年 | 13年 |
2017年 | 20.0年 | 13年 |
2016年 | 20.4年 | 13年 |
2015年 | 20.4年 | 13年 |
小糸製作所の平均勤続年数は2019年で20.0年と、上場企業の平均と比べると長い水準となっています。
平均勤続年数も同じ電気機器業界内で比較してみます。業界の平均勤続年数が15.6年のため、業界内で見ても長い水準となります。
小糸製作所が、転職先・就職先として魅力的な会社かどうかを知るために、前期比の売上成長率や一人あたりの経常利益などを見ていきましょう。
※売上・従業員数は、各社の連結ではなく「単体」の数字を元に計算しています。
売上
売上成長率(前期比)
経常利益
売上 | 経常利益 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 3641.0億円 | 566.5億円 |
2018年3月期 | 3399.8億円 | 557.9億円 |
2017年3月期 | 2977.9億円 | 457.3億円 |
2016年3月期 | 2708.6億円 | 369.8億円 |
2015年3月期 | 2515.6億円 | 330.7億円 |
まず、小糸製作所と上場企業平均の「売上」と「成長率」を見ていきます。
2019年3月期の売上は、小糸製作所が3641.0億円、上場企業平均が1120.3億円となっています。小糸製作所の売上は平均と比べて高い水準となっており、売上の前期比成長率を見ると、小糸製作所が7.1%の増加、上場企業平均が15.4%の増加となっているため、上場企業の中では成長率は平均以下な会社と言えます。
小糸製作所 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 8317万円 | 1.1億 |
2018年3月期 | 8149万円 | 9064万 |
2017年3月期 | 7160万円 | 9022万 |
2016年3月期 | 6494万円 | 9416万 |
2015年3月期 | 6059万円 | 9870万 |
次に、小糸製作所と上場企業平均の「従業員一人あたり売上」を見ていきます。
2019年3月期で見ると、小糸製作所は8317万円、上場企業平均が1.1億円となっています。
小糸製作所 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 1294万円 | 788万 |
2018年3月期 | 1337万円 | 731万 |
2017年3月期 | 1100万円 | 741万 |
2016年3月期 | 887万円 | 672万 |
2015年3月期 | 797万円 | 689万 |
「従業員一人あたり経常利益」についても見てみましょう。2019年3月期では、小糸製作所は1294万円、上場企業平均が788万円となっています。 そのため小糸製作所は上場企業の中では効率的に運営できている会社と言えます。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2021年1月1日
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