海外志向が強い人にオススメ!「空調メーカー世界トップクラス」ダイキンの企業情報を徹底解剖
ダイキン工業の平均年収は、2021年で前期に比べて上昇傾向の741.3万円でした。機械業界内では31位の平均年収です。ダイキン工業は空調を専門に取り扱っているグローバル企業です。世界的にシェア率の高い製品を扱っているので、自分が手掛けた製品が世に広まるという意識から、やりがいを感じる人が多いようです。休みがとりやすいため、プライベートを充実させることができます。オフィスは清潔で、フリードリンクもあるため、ストレスフリーな環境で働けます。
目次
閉じる平均年収推移(ダイキン工業と上場企業平均)
ダイキン工業の平均年収推移は、上昇傾向です。前期比で見ると1.3万円増加しています。
上述のように、過去5年間の平均年収は725.2万円なので、上場企業と比べると高い水準になります。
ダイキン工業の平均年収 | 年収 |
---|---|
2019年 | 741万円 |
2018年 | 740万円 |
2017年 | 729万円 |
2016年 | 717万円 |
2015年 | 698万円 |
ダイキン工業の平均年収 | 上場企業の平均年収 | 全国の平均年収 |
---|---|---|
741.3万 | 612.5万 | 432.2万 |
ダイキン工業の平均年収は、他の会社と比較すると高い傾向にあります。日本の上場企業の平均年収と比べると128.8万円高く、上場企業以外も含めた全国平均の年収と比較すると309.1万円高くなっています。(全国平均の年収は、国税庁が実施している『民間給与実態統計調査』の最新版の調査結果を参照しています。)
上場企業全体の年収ランキングで見ると、3737社中639位と高い順位となります。
ダイキン工業の平均年収 | 機械業界の平均年収 |
---|---|
741.3万 | 632.0万 |
ダイキン工業が属する機械業界の上場企業の平均年収は632.0万円です。 そのため、ダイキン工業の年収は業界平均と比べて109.3万円高く、業界内順位を見ると231社中31位と高い順位となります。
ダイキン工業の平均年収 | 大阪府の平均年収 |
---|---|
741.3万 | 625.8万 |
ダイキン工業の所在地がある大阪府の上場企業の平均年収は625.8万円です。 そのため、ダイキン工業の年収はエリア平均と比べて115.5万円高く、エリア内順位を見ると426社中83位と高い順位となります。
ダイキンでは年2回(6月と12月)ボーナスが支給されています。
口コミによると総支給額は約90万円〜265万円です。
なお、50歳代で最も多くのボーナスを貰っている傾向にあります。
役職に就くと、より高額のボーナスを得ている可能性も。
ダイキンの職種別の年収を調べたところ、総合職:600万円~1050万円、技術職:500万円~740万円、一般職:400万円~755万円程度でした。
一般的な企業と同様、総合職が最も多くの年収を貰っていることが分かります。
また、2019年の初任給の実績によると月給は、博士了:268,800円、修士了:244,800円、大学卒・高専専攻科卒:225,000円、高専・短大卒:197,000円でした。
ダイキンは徐々に実力志向の評価制度に変わりつつあるようですが、基本的にはまだ年功序列の社風であることがうかがえます。
口コミによると、役職別の年収は、係長:720万円〜850万円、課長:945万円〜1100万円、部長:1150万円〜1370万円程度でした。
課長や部長クラスまで出世すると、1000万円以上の年収も見込めるようです。
気になる社長や役員の年収についても調べてみました。
有価証券報告書によると、取締役会長兼グローバルグループ代表の井上礼之氏の年収は4億1800万円、代表取締役社長兼CEOの十河政則氏の年収は2億7800万円です。
その他の役員の平均的な年収は、取締役:1億2600万円、監査役:3450万円、社外役員:1520万円です。
ダイキンの会長・社長などの会社のトップは2億円〜4億円以上、取締役は1億円以上の報酬を貰っているようです。
ダイキンの競合他社としては、パナソニックや三菱電機などが挙げられます。
有価証券報告書によると、パナソニックの平均年収は774万円、三菱電機の平均年収は816万円でした。
ダイキンの平均年収は741万円のため、いずれの競合他社にも及びません。
しかし、そもそも競合他社の年収水準が高く、一般的な平均年収441万円と比べると、ダイキンも充分に高年収と言えます。
ダイキンは、業務用空調機の売上において世界トップクラスを誇ります。
2015年度には売上高2兆円を突破し、2020年度には売上高3兆円越えを目指しています。
実際にこの数年の売上高の推移を見ると、2016年度:2兆440億円、2017年度:2兆2906億円、2018年度:2兆4811億円、2019年度:2兆5503億円と、順調に業績を上げていることが分かります。
このような好調な業績が背景にあるからこそ、社員の平均年収も高いと考えられます。
ダイキンと言えば、「ぴちょんくん」のCMを観たことがある方も多いのではないでしょうか。
CMで放映されている「空気で答えを出す会社」というキャッチフレーズからも分かる通り、空調技術がダイキンの主な事業です。
冷媒制御技術、インバーター、ヒートポンプなどがコアな技術になっています。
また、空調技術が有名である一方で、家庭用品・自動車・半導体などに使われるフッ素化学製品事業に関しても、世界トップレベルの実力を誇ります。
その他の事業として、ダイキンは380億円を投資して最先端の技術開発拠点「テクノロジー・イノベーションセンター」を設立しました。
また、「空気を育む森プロジェクト」と題し、日本の北海道知床などをはじめとしてインドネシア、カンボジア、中国、インド、リベリア、ブラジルなどの7地域1100万ヘクタールにおいて、植林の取り組みや、持続可能な開発目標(SDGs)への貢献活動を行っています。
飛行機用ラジエーターチューブの生産から始まったダイキン。
その沿革を簡単にまとめただけでも、どれほど「日本初」「世界初」という偉業を成し遂げてきたかがうかがえます。
これまでの沿革を見てみると、海外への事業展開を積極的に進めてきたことが分かります。
なお、上記は沿革の要点をまとめたものになりますので、就職活動を考えている方は公式ウェブサイトもチェックしてみてください。
ダイキングループは、大阪に本社を構えるダイキンを中核とした企業グループです。
全従業員の約80%が海外で勤務しており、売上の約70%が海外で生み出されています。
海外志向の強いグループ企業だと言えるでしょう。
また、生産拠点は100以上にも及び、その事業規模の大きさがうかがえます。
ダイキンでは主に、(1)新卒採用、(2)キャリア、(3)障がい者、の3種類の採用を行っています。
ダイキンの新卒採用では大学卒・大学院修了者の割合が多く、新卒採用のうち約66%が大学卒・大学院修了の技術系職種、約15%が大学卒・大学院修了の事務系職種です。そして、残りの約15%が高専・短大・専門学校卒者になっています。
技術職、化学事業職、技術営業職は理系出身者しか応募できないため、注意しましょう。
海外拠点実践研修制度、社内専任講師による語学研修など、ダイキンは教育・研修制度が充実しているので、海外志向の強い方にもオススメできそうです。
また、独身寮・社宅完備も完備されているため、地方出身の方もチャレンジしやすい環境と言えます。
積極的にキャリア採用を行っているダイキンでは、全社員の20%がキャリア採用と言われています。
公式のキャリア採用専用のウェブサイトでは、本社、江坂ビル、テクノロジー・イノベーションセンターなどの勤務地ごと、または研究開発、機械系、社内SE、事務などの職種ごとに採用情報を検索できます。
自分の希望勤務地や希望職種、気になるフリーワードなどで募集状況を調べてみましょう。
また、近年はキャリア採用の海外出向も増加しているようで、現在はキャリア採用の100名以上が海外出向しています。
ダイキンでは、障がいの有無や程度に関わらず、全職種にエントリー可能となっています。
仕事内容・待遇に違いはありませんが、障害によっては通院に関する配慮や、車いす・車通勤などの通勤に関する配慮、 筆談対応など業務に関する配慮がなされるようです。
障害による差別なく積極的に人材を雇用していることは、ダイキンの採用時における特徴の一つと言えるでしょう。
では、ダイキンはどのような人材を求めているのでしょうか。
ダイキンの採用ウェブサイトを分析したところ、能動的に業務に参加する人、自ら成長し続けようと努力する人、他社に負けない得意分野での新たな変革をもたらせる人などが求められているようです。
また、海外での事業展開が中心となってきているため、海外志向が強い人も採用されやすいかもしれません。
最後に、ダイキンの就職・転職するためのヒントをご紹介したいと思います。
ダイキンの面接は「面談」と呼ばれ、「会社も個人も、選び合う場所」というコンセプトで行われます。
面接は比較的和やかな雰囲気で行われるのが通例のようなので、リラックスしてのびのびと自分の良さをアピールしたり、会社のことで分からないことがあれば積極的に質問をしてみましょう。
また、海外志向の強さをアピールするために、これまでの留学経験や語学力をアピールできると有利かもしれません。
「なぜ海外で働きたいのか」という理由も考えた上で、採用選考に挑みましょう。
従業員数推移(ダイキン工業と上場企業平均)
ダイキン工業 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 7,254人 | 1,035人 |
2018年 | 7,036人 | 1,071人 |
2017年 | 6,891人 | 1,042人 |
2016年 | 6,870人 | 1,055人 |
2015年 | 6,845人 | 1,055人 |
ダイキン工業の従業員数は2019年で7,254人と、1年前と比べて218人の増加となりました。
全上場企業の平均従業員数が1,035人なので、それと比べて多い水準となります。
次にダイキン工業と同じ機械業界内で従業員数を比較してみました。業界平均の従業員数が1,054人なので、それと比較しても多い規模の人数というのが分かります。
平均年齢推移(ダイキン工業と上場企業平均)
ダイキン工業 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 39.0歳 | 41歳 |
2018年 | 40.0歳 | 41歳 |
2017年 | 40.0歳 | 40歳 |
2016年 | 40.0歳 | 40歳 |
2015年 | 40.0歳 | 40歳 |
ダイキン工業の平均年齢は2019年で39.0歳と、上場企業の平均と比べると若い水準となっています。
平均年齢を同じ機械業界内で比較してみました。業界平均が42歳のため、業界内で見ても若い水準となります。
平均勤続年数推移(ダイキン工業と上場企業平均)
ダイキン工業 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 15.0年 | 12年 |
2018年 | 16.0年 | 13年 |
2017年 | 16.0年 | 13年 |
2016年 | 16.0年 | 13年 |
2015年 | 16.0年 | 13年 |
ダイキン工業の平均勤続年数は2019年で15.0年と、上場企業の平均と比べると長い水準となっています。
平均勤続年数も同じ機械業界内で比較してみます。業界の平均勤続年数が15.1年のため、業界内で見ても短い水準となります。
ダイキン工業が、転職先・就職先として魅力的な会社かどうかを知るために、前期比の売上成長率や一人あたりの経常利益などを見ていきましょう。
※売上・従業員数は、各社の連結ではなく「単体」の数字を元に計算しています。
売上
売上成長率(前期比)
経常利益
売上 | 経常利益 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 5701.8億円 | 1416.3億円 |
2018年3月期 | 5278.5億円 | 1356.4億円 |
2017年3月期 | 5055.7億円 | 1414.7億円 |
2016年3月期 | 5003.7億円 | 864.7億円 |
2015年3月期 | 4775.8億円 | 756.7億円 |
まず、ダイキン工業と上場企業平均の「売上」と「成長率」を見ていきます。
2019年3月期の売上は、ダイキン工業が5701.8億円、上場企業平均が1120.3億円となっています。ダイキン工業の売上は平均と比べて高い水準となっており、売上の前期比成長率を見ると、ダイキン工業が8.0%の増加、上場企業平均が15.4%の増加となっているため、上場企業の中では成長率は平均以下な会社と言えます。
ダイキン工業 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 7860万円 | 1.1億 |
2018年3月期 | 7502万円 | 9064万 |
2017年3月期 | 7337万円 | 9022万 |
2016年3月期 | 7283万円 | 9416万 |
2015年3月期 | 6977万円 | 9870万 |
次に、ダイキン工業と上場企業平均の「従業員一人あたり売上」を見ていきます。
2019年3月期で見ると、ダイキン工業は7860万円、上場企業平均が1.1億円となっています。
ダイキン工業 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 1952万円 | 788万 |
2018年3月期 | 1928万円 | 731万 |
2017年3月期 | 2053万円 | 741万 |
2016年3月期 | 1259万円 | 672万 |
2015年3月期 | 1105万円 | 689万 |
「従業員一人あたり経常利益」についても見てみましょう。2019年3月期では、ダイキン工業は1952万円、上場企業平均が788万円となっています。 そのためダイキン工業は上場企業の中では効率的に運営できている会社と言えます。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2021年1月1日
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