創業100年以上の大手ゼネコン!気になるボーナス額は?求められる人材についても解説!
奥村組の平均年収は、2021年では986.7万円で前期に比べて上昇傾向。建設業界内では7位、全体では111位、大阪府内でも8位と高順位でした。奥村組は、志摩スペイン村やアンパンマンミュージアムの建設にも携わった大手建設会社です。東日本大震災発生当初から復旧・復興工事に貢献しています。福利厚生として、リゾートホテル等の契約施設も用意されているので、休暇中利用することも可能。会社が指定している一級建築士の資格取得にかかる諸費用全額助成制度があるのでスキルを磨くことができます。平均勤続年数17.4年と長く働ける企業です。
目次
閉じる平均年収推移(奥村組と上場企業平均)
奥村組の平均年収推移は、上昇傾向です。前期比で見ると40.7万円増加しています。
上述のように、過去5年間の平均年収は874.7万円なので、上場企業と比べると高い水準になります。
奥村組の平均年収 | 年収 |
---|---|
2019年 | 987万円 |
2018年 | 946万円 |
2017年 | 849万円 |
2016年 | 811万円 |
2015年 | 780万円 |
奥村組の平均年収 | 上場企業の平均年収 | 全国の平均年収 |
---|---|---|
986.7万 | 612.5万 | 432.2万 |
奥村組の平均年収は、他の会社と比較すると高い傾向にあります。日本の上場企業の平均年収と比べると374.2万円高く、上場企業以外も含めた全国平均の年収と比較すると554.5万円高くなっています。(全国平均の年収は、国税庁が実施している『民間給与実態統計調査』の最新版の調査結果を参照しています。)
上場企業全体の年収ランキングで見ると、3737社中111位と高い順位となります。
奥村組の平均年収 | 建設業界の平均年収 |
---|---|
986.7万 | 706.6万 |
奥村組が属する建設業界の上場企業の平均年収は706.6万円です。 そのため、奥村組の年収は業界平均と比べて280.1万円高く、業界内順位を見ると167社中7位と高い順位となります。
奥村組の平均年収 | 大阪府の平均年収 |
---|---|
986.7万 | 625.8万 |
奥村組の所在地がある大阪府の上場企業の平均年収は625.8万円です。 そのため、奥村組の年収はエリア平均と比べて360.9万円高く、エリア内順位を見ると426社中8位と高い順位となります。
奥村組では夏と冬の年2回ボーナスが支給されます。
平均支給額は約120万円~300万円です。
多い年には約7.5ヶ月分のボーナスが得られるため、やりがいが大きいと感じている社員も見られました。
奥村組の年収を職種別に見てみましょう。
一般職:約350万円~940万円
技術職:約450万円~920万円
総合職:約750万円~1310万円
一般職・技術職でも1000万円ちかい年収を得られることが分かりました。
年に一度4月には昇給もあるため、成績や勤務年数に合わせてベースアップができると考えられます。
奥村組で出世した場合の年収は以下の通りです。
係長クラス:約925万円~1050万円
課長クラス:約1185万円~1405万円
部長クラス:約1335万円~1760万円
奥村組は女性活躍推進活動にも積極的に取り組んでおり、研修や自己啓発制度も充実。
女性管理職比率の推移も2018年で1.8%、2019年で1.9%、2020年で2.6%と少しずつ上昇しています。
今後更に社内環境が整備され、女性もキャリアアップを目指せる環境となるでしょう。
2019年度の有価証券報告書を確認しましたが、報酬が1億円を超える役員についての記載はありませんでした。
その他の役員の報酬については、社内取締役8名に対して総額1億9700万円で1人あたり2462万円、社内監査役1名に対して1800万円が支給されていました。
このことから、代表取締役社長の奥村太加典氏の報酬は2462万円以上1億円未満であると考えられます。
事業も順調であることから、今後役員の報酬は更に上昇していくでしょう。
それぞれの年収を見ていくと奥村組は987万円、淺沼組は865万円、戸田建設は915万円と、現時点では競合会社よりも年収が高いことが分かりました。
また建設業界の平均年収706.6万円と比較しても280.1万円も高く、水準の高さが窺えます。
時代のニーズに合わせた新システムの導入も行っており、今後競合会社を更に引き離していくと予想できます。
奥村組の売り上げを見てみると、2017年で1982.8億円、2018年で2185.7億円、2019年で2155.2億円となっています。
2019年に少々下降してしまいましたが、2017年から2019年にかけて172.4億円も上昇。
土木事業の売り上げが前年度と比較して上昇したこともあり、それに伴って社員の年収も高くなっていると言えるでしょう。
奥村組では、主に土木事業・建築事業をそれぞれ手掛けています。
それぞれの事業について詳しく見てみましょう。
土木事業では地下鉄・トンネル・ダム等の建設を行っており、これまでに三春ダム・北海道横断自動車道鍛高トンネル・京阪電鉄門真市駅等の施工に携わってきた実績を持ちます。
現在は震災復旧・復興事業、防災・減災事業、維持・更新事業等も並行して行い、インフラをはじめ、あらゆる面で我々の暮らしを支えています。
最近ではトンネルの補修・補強工事に用いる新たなシステム等も開発しているため、今後更に事業は拡大されていくでしょう。
建築事業ではオフィスビル・商業・公共施設・集合住宅等の建設を行っています。
これまでに筑波大学総合交流会館・辻製菓専門学校・MCUD南青山01等、数々の施設や学校・病院等の建設に携わりました。
近年では省エネルギーに着目し、高断熱化外皮・高効率空調・高効率LED照明等をはじめとした省エネ技術を採用。
今後も地球環境に配慮しながら街の活性化に貢献していくでしょう。
その他にも、奥村組ではグループ企業にて建設工事用等の機械・器具の製造販売を中心に行っています。
取り扱う製品はシールド・搬送設備・産業機械・鋼製セグメント等で、トンネルの築造等にも活用されます。
今後もあらゆる場面で製品が利用されていくでしょう。
ここで、奥村組のこれまでの歴史を簡単に見ていきましょう。
1907 奥村太平氏が土木建築請負業を創業する
1921 奥村組が発足される
1938 奥村組が創立される
1955 通天閣の工事を受注する
1963 東京証券取引所・大阪証券取引所の第一部にそれぞれ上場する
1968 万国博ホールの工事を受注する
1987 日本初となる免震マンションの工事を受注する
2007 創業100周年を迎える
奥村組グループは、太平不動産・石狩バイオエナジー・奥村機械製作等をはじめとした子会社13社、関連会社5社から成り立つグループです。
グループ企業では土木事業・建築事業を行うだけでなく投資開発事業にも携わる等、事業範囲をどんどん拡大しています。
奥村組では、現在新卒採用及びキャリア採用を行っています。
それぞれの募集要項を見ていきましょう。
新卒採用では、以下の職種で募集が行われています。
技術系職種:土木職、建築職(施工管理・意匠設計・構造設計)、機械職、電気設備職(施工管理・設計)
事務系職種:事務職
営業職の募集は行われていませんが、入社後に全職種で営業職になれる可能性があるようです。
行く行くは営業職として活躍したい方も、入社段階では別の職種を選択しても良いでしょう。
選考は、エントリー→会社説明会→適性検査→面接(複数回)・筆記試験→最終面接の順で行われます。
会社説明会は参加希望者のみとなっていますが、事業内容や業務内容についての説明が行われるため、ぜひ参加しておきましょう。
また面接は全て個人面接となるので、しっかり準備して臨みましょう。
キャリア採用では、現在以下の職種の募集が行われています。
それぞれの職種で求められる経験・資格等が異なるため、希望する職種がある方はしっかり確認しておきましょう。
応募方法は、応募用紙・職務経歴書 ・資格証及び合格証書の写しをキャリア採用担当まで送付することで応募できます。
応募用紙は専用の用紙を募集要項最下部からダウンロードすることができるので、送付漏れのないよう気を付けましょう。
また、応募後は書類選考→適性検査→面接(2回)の順で選考が進むので、日程調整をしっかりしておきましょう。
奥村組では、「一緒に働きたいかどうか」「コミュニケーション能力の有無」「主体的に物事を進めることができるか」の三つを最も重視しているとリクナビに記載されていました。
また「人」を象徴しているという奥村組のシンボルマークには、「人と自然を大切にし、未来づくりに貢献するヒューマン・コンストラクターをめざす」という奥村組の目標が表現されているとのことです。
これらのことから、奥村組では協調性・コミュニケーション能力・主体性を持っていることはもちろん、社会に貢献したいという熱意を持っているかも重視されると考えられます。
面接では、これまでの部活動・サークル活動等でどのようなことに取り組んできたか、仲間とどのように信頼関係を築いてきたか等を話せると良いでしょう。
奥村組の面接では、面接受験者の人となりが最重視されます。
自己分析をしっかり行っているかどうかで差が出てくるため、丁寧に自己分析を行っておきましょう。
過去の面接では以下のような質問がありました。
また、ゼネコンの中でも奥村組は他と比べてどのような面で強みを持っているのか等を中心に企業研究を進めることで、面接でもしっかり受け答えできるだけでなく、志望理由にも厚みを持たせることができるでしょう。
従業員数推移(奥村組と上場企業平均)
奥村組 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 2,003人 | 1,035人 |
2018年 | 1,967人 | 1,071人 |
2017年 | 1,955人 | 1,042人 |
2016年 | 1,926人 | 1,055人 |
2015年 | 1,906人 | 1,055人 |
奥村組の従業員数は2019年で2,003人と、1年前と比べて36人の増加となりました。
全上場企業の平均従業員数が1,035人なので、それと比べて多い水準となります。
次に奥村組と同じ建設業界内で従業員数を比較してみました。業界平均の従業員数が1,464人なので、それと比較しても多い規模の人数というのが分かります。
平均年齢推移(奥村組と上場企業平均)
奥村組 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 43.3歳 | 41歳 |
2018年 | 43.4歳 | 41歳 |
2017年 | 43.7歳 | 40歳 |
2016年 | 43.9歳 | 40歳 |
2015年 | 44.1歳 | 40歳 |
奥村組の平均年齢は2019年で43.3歳と、上場企業の平均と比べると年齢が高い水準となっています。
平均年齢を同じ建設業界内で比較してみました。業界平均が43歳のため、業界内で見ても年齢が高い水準となります。
平均勤続年数推移(奥村組と上場企業平均)
奥村組 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 17.4年 | 12年 |
2018年 | 17.7年 | 13年 |
2017年 | 18.2年 | 13年 |
2016年 | 18.6年 | 13年 |
2015年 | 19.1年 | 13年 |
奥村組の平均勤続年数は2019年で17.4年と、上場企業の平均と比べると長い水準となっています。
平均勤続年数も同じ建設業界内で比較してみます。業界の平均勤続年数が14.5年のため、業界内で見ても長い水準となります。
奥村組が、転職先・就職先として魅力的な会社かどうかを知るために、前期比の売上成長率や一人あたりの経常利益などを見ていきましょう。
※売上・従業員数は、各社の連結ではなく「単体」の数字を元に計算しています。
売上
売上成長率(前期比)
経常利益
売上 | 経常利益 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 2155.2億円 | 145.3億円 |
2018年3月期 | 2185.7億円 | 166.8億円 |
2017年3月期 | 1982.8億円 | 131.6億円 |
2016年3月期 | 2011.1億円 | 92.4億円 |
2015年3月期 | 2001.8億円 | 55.6億円 |
まず、奥村組と上場企業平均の「売上」と「成長率」を見ていきます。
2019年3月期の売上は、奥村組が2155.2億円、上場企業平均が1120.3億円となっています。奥村組の売上は平均と比べて高い水準となっており、売上の前期比成長率を見ると、奥村組が1.4%の減少、上場企業平均が15.4%の増加となっているため、上場企業の中では成長率は平均以下な会社と言えます。
奥村組 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 1.1億円 | 1.1億 |
2018年3月期 | 1.1億円 | 9064万 |
2017年3月期 | 1.0億円 | 9022万 |
2016年3月期 | 1.0億円 | 9416万 |
2015年3月期 | 1.1億円 | 9870万 |
次に、奥村組と上場企業平均の「従業員一人あたり売上」を見ていきます。
2019年3月期で見ると、奥村組は1.1億円、上場企業平均が1.1億円となっています。
奥村組 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 726万円 | 788万 |
2018年3月期 | 848万円 | 731万 |
2017年3月期 | 673万円 | 741万 |
2016年3月期 | 480万円 | 672万 |
2015年3月期 | 292万円 | 689万 |
「従業員一人あたり経常利益」についても見てみましょう。2019年3月期では、奥村組は726万円、上場企業平均が788万円となっています。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2021年1月1日
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