平均年収の高さの真相は?気になる出世後と役員報酬も公開!面接重視!好印象を与えるには何が必要?
三菱マテリアルの平均年収は2021年で718.5万円で前期に比べて上昇傾向。非鉄金属業界内順位は10位、全体での順位は770位です。セメントや金属加工を行なっている企業で、あらゆる産業の発展の影の立役者です。本社は駅からのアクセスも良く、設備と清掃が行き届いているので不自由さを感じません。意識を高く持てば新しい業務にチャレンジしやすい体勢が整っています。従業員数4,807人、勤続年数17.1年と高い定着率は、家族手当や深夜手当、勤務地手当などの手当が充実しているのことも要因の一つだと言えるでしょう。
目次
閉じる平均年収推移(三菱マテリアルと上場企業平均)
三菱マテリアルの平均年収推移は、上昇傾向です。前期比で見ると19.2万円増加しています。
上述のように、過去5年間の平均年収は720.7万円なので、上場企業と比べると高い水準になります。
三菱マテリアルの平均年収 | 年収 |
---|---|
2019年 | 719万円 |
2018年 | 699万円 |
2017年 | 715万円 |
2016年 | 745万円 |
2015年 | 726万円 |
三菱マテリアルの平均年収 | 上場企業の平均年収 | 全国の平均年収 |
---|---|---|
718.5万 | 612.5万 | 432.2万 |
三菱マテリアルの平均年収は、他の会社と比較すると高い傾向にあります。日本の上場企業の平均年収と比べると106.0万円高く、上場企業以外も含めた全国平均の年収と比較すると286.3万円高くなっています。(全国平均の年収は、国税庁が実施している『民間給与実態統計調査』の最新版の調査結果を参照しています。)
上場企業全体の年収ランキングで見ると、3737社中770位と高い順位となります。
三菱マテリアルの平均年収 | 非鉄金属業界の平均年収 |
---|---|
718.5万 | 637.9万 |
三菱マテリアルが属する非鉄金属業界の上場企業の平均年収は637.9万円です。 そのため、三菱マテリアルの年収は業界平均と比べて80.6万円高く、業界内順位を見ると34社中10位と高い順位となります。
三菱マテリアルの平均年収 | 東京都の平均年収 |
---|---|
718.5万 | 647.2万 |
三菱マテリアルの所在地がある東京都の上場企業の平均年収は647.2万円です。 そのため、三菱マテリアルの年収はエリア平均と比べて71.3万円高く、エリア内順位を見ると1979社中522位と高い順位となります。
三菱マテリアルでは3月、6月、12月の年3回、ボーナスが支給されています。
ボーナスの平均支給額は約103万円〜240万円、ピークは50歳代の中盤に訪れます。
2018年頃にはボーナスも年2回、2.5ヶ月分程度の支給でしたが、2019年から大きく改善されていることが分かります。
次に職種別に年収を比較してみると、一般職の平均年収は約400万円〜700万円、技術職は約400万円〜700万円、総合職は約500万円〜900万円となっています。
大手企業にしては珍しく、給与水準はそれほど高くありません。
ボーナスの改善は見られますが、好業績を維持するためにも給与関係の改善も進むことが望まれます。
ちなみに2020年度の学歴別の初任給見込みは、大学卒222,500円、修士了238,500円、博士卒257,000円となっており、一般企業の初任給と大差ありませんでした。
出世後の年収を比較してみると、係長の平均年収は約760万円〜800万円、課長は約900万円〜1060万円、部長は約1200万円〜1330万円となっています。
出世をすることで、ようやく1000万円を超える高年収が見えてきました。
今後の給与体系についての改善は明らかとなっていませんが、三菱マテリアルで高年収を得るためには出世の道は避けて通れそうにありません。
三菱マテリアルでは、取締役の平均年収は約4400万円、監査役の平均年収は約3600万円となっています。
取締役会長の竹内 章氏らの年収については詳細が公開されていませんでしたが、会長が他の役員と同等の報酬であるとは考えにくいため、更に高年収であると考えられます。
しかし、9名在籍する取締役の平均年収が5000万円を切るなど、大企業としては役員等の年収が低めに設定されている印象を受けました。
三菱マテリアルの競合他社と言えば、住友金属鉱山や三井金属鉱業などが挙げられます。
最新の有価証券報告書によると、住友金属鉱山の平均年収は819.5万円、三井金属鉱業の平均年収は約751.5万円でした。
三菱マテリアルの平均年収が約813.9万円なので、同業界の中でも高い年収であることが分かります。
2019年非鉄金属業界の売上高ランキングでも三菱マテリアルは唯一1兆円を超える結果となり、今後の業績アップと年収アップにも期待できそうです。
平均年収が高い理由には、業績の安定が大きく関係しています。
三菱マテリアルは、主に素材や材料を製造するメーカーであり、幅広い事業を行うことで景気や情勢に影響されることが少なく、大幅に売上が落ち込むといったことがありません。
実際、最新の情報では自動車や半導体関連、アルミ板製品では需要が減少したため減販となり、営業益を落としています。
しかし、セメント事業では米国の記録的な降雨の反動により増益、銅鉱山の配当収入で経常益が増加するなど、トータルでの収益は非常に安定しています。
そのため、従業員へのボーナスや給与を安定して支給することができるのです。
三菱マテリアルは幅広い分野で活躍する、非鉄金属業界でも大手の企業です。
主な事業には、銅加工事業、電子材料事業、アルミ事業、加工事業、金属事業、セメント事業などがあります。
銅加工事業では自動車向け端子材、エアコン用銅管、半導体リードフレームなど、様々な形状への製品加工を行っており、世界中の産業の発展に貢献しています。
私たちの生活でもお馴染みのアルミニウムは溶解、鋳造、圧延、製缶など、様々な性状、形状にして提供。
金属事業は、電子機器などから金・銀などの金属を回収するリサイクルシステムを確立。資源の有効活用にも積極的に取り組んでいます。
その他には、環境・エネルギー事業、関連事業、研究開発にも取り組んでおり、グループ全体の循環型ビジネスモデル強化を図っています。
中でも環境・エネルギー事業では、再生可能エネルギーや資源リサイクルの拡大、食品廃棄物のエネルギー化に取り組むことで、地球の限られた資源を大切に使用することにも注力しています。
また、研究開発の分野では、新製品・新技術・新事業を創造する組織として、お客様が欲しいもの以上に喜ぶものを創り出すことを目標に、日々研究と開発に取り組む事業も存在しているのです。
三菱マテリアルの歴史について年表形式でご紹介します。
三菱グループとは、三菱財閥の流れを汲む企業を中心とする企業グループのことです。
三菱マテリアルの他には、三菱UFJ銀行、三菱重工業、三菱電機、三菱地所などの大手企業が属しています。
三菱マテリアルでは、新卒採用と中途採用にて募集を行っています。
新卒採用では、総務・法務・経理・営業などの事務職、システム企画部・開発部・資源部などの技術職にて募集を行っています。
勤務地は茨城、埼玉、東京、三重、岐阜、大阪、兵庫、香川、福岡などの全国各地で、入社時点での海外勤務はありません。
選考方法は、エントリー→説明会・懇談会(参加は任意)→エントリーシート提出→WEBテスト→面接→内々定となります。
現在中途採用で募集を行っているのは、国内海外の鉱山の探鉱、開発、操業もしくは、国内鉱山等の環境保全に関する企画・管理です。
鉱山に関する勤務地は福岡県、埼玉県およびカナダ、チリ、豪州などの海外鉱山です。
企画・管理職の勤務地は本社、グループ会社、国内休廃止鉱山事業所となります。
特殊な職種なため、大卒以上で、資源・地質・砕石・土木などの理工学系の知見と経験、もしくは排水処理等の環境保全に関する業務経験のある方に限ります。
随時募集を受け付けているため、興味のある方は人事部の採用グループへメールにて連絡する必要があります。
三菱マテリアルはグローバルに活動している企業のため、海外の担当を一人で任されることもあります。
そのため、常に市場やユーザーなどのニーズを捉え、積極的に提案する起動力や行動力も必要です。
例え仲間がすぐ側にいなくても、個人で努力をし、成果をあげられる力が求められます。
また、どんな環境や文化の違いがあっても、周囲の人と目標を共有・達成でき、リーダーシップを発揮できる人材も即戦力となります。
三菱マテリアルでは、特に面接を重視しており、コミュニケーション力・課題や困難にチャレンジした経験・パーソナリティやスキルについてを重要視しています。
そのため、特に難しい質問などはありませんが、一つ一つの事柄に対して掘り下げて考えておく必要があります。
転職の場合は前職で得たスキルや経験をどう活かすのか、新卒の場合は学生生活の中で何を得て、それをどう仕事に活かすのか。
仕事に対する考え方や価値観を改めて考えておく必要がありそうです。
圧迫面接というわけではありませんが、緊張感のある場の雰囲気に呑まれないように注意しましょう。
従業員数推移(三菱マテリアルと上場企業平均)
三菱マテリアル | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 4,807人 | 1,035人 |
2018年 | 4,664人 | 1,071人 |
2017年 | 4,580人 | 1,042人 |
2016年 | 4,525人 | 1,055人 |
2015年 | 4,448人 | 1,055人 |
三菱マテリアルの従業員数は2019年で4,807人と、1年前と比べて143人の増加となりました。
全上場企業の平均従業員数が1,035人なので、それと比べて多い水準となります。
次に三菱マテリアルと同じ非鉄金属業界内で従業員数を比較してみました。業界平均の従業員数が949人なので、それと比較しても多い規模の人数というのが分かります。
平均年齢推移(三菱マテリアルと上場企業平均)
三菱マテリアル | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 41.2歳 | 41歳 |
2018年 | 41.7歳 | 41歳 |
2017年 | 41.1歳 | 40歳 |
2016年 | 41.2歳 | 40歳 |
2015年 | 42.5歳 | 40歳 |
三菱マテリアルの平均年齢は2019年で41.2歳と、上場企業の平均と比べると年齢が高い水準となっています。
平均年齢を同じ非鉄金属業界内で比較してみました。業界平均が42歳のため、業界内で見ても若い水準となります。
平均勤続年数推移(三菱マテリアルと上場企業平均)
三菱マテリアル | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 17.1年 | 12年 |
2018年 | 17.5年 | 13年 |
2017年 | 17.5年 | 13年 |
2016年 | 17.5年 | 13年 |
2015年 | 18.8年 | 13年 |
三菱マテリアルの平均勤続年数は2019年で17.1年と、上場企業の平均と比べると長い水準となっています。
平均勤続年数も同じ非鉄金属業界内で比較してみます。業界の平均勤続年数が15.6年のため、業界内で見ても長い水準となります。
三菱マテリアルが、転職先・就職先として魅力的な会社かどうかを知るために、前期比の売上成長率や一人あたりの経常利益などを見ていきましょう。
※売上・従業員数は、各社の連結ではなく「単体」の数字を元に計算しています。
売上
売上成長率(前期比)
経常利益
売上 | 経常利益 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 8528.2億円 | 51.7億円 |
2018年3月期 | 8696.8億円 | 313.7億円 |
2017年3月期 | 6745.2億円 | 272.0億円 |
2016年3月期 | 7355.0億円 | 354.1億円 |
2015年3月期 | 8105.1億円 | 357.0億円 |
まず、三菱マテリアルと上場企業平均の「売上」と「成長率」を見ていきます。
2019年3月期の売上は、三菱マテリアルが8528.2億円、上場企業平均が1120.3億円となっています。三菱マテリアルの売上は平均と比べて高い水準となっており、売上の前期比成長率を見ると、三菱マテリアルが1.9%の減少、上場企業平均が15.4%の増加となっているため、上場企業の中では成長率は平均以下な会社と言えます。
三菱マテリアル | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 1.8億円 | 1.1億 |
2018年3月期 | 1.9億円 | 9064万 |
2017年3月期 | 1.5億円 | 9022万 |
2016年3月期 | 1.6億円 | 9416万 |
2015年3月期 | 1.8億円 | 9870万 |
次に、三菱マテリアルと上場企業平均の「従業員一人あたり売上」を見ていきます。
2019年3月期で見ると、三菱マテリアルは1.8億円、上場企業平均が1.1億円となっています。 そのため三菱マテリアルは上場企業の中では従業員あたりの付加価値が高い優良な企業と言えます。
三菱マテリアル | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 108万円 | 788万 |
2018年3月期 | 673万円 | 731万 |
2017年3月期 | 594万円 | 741万 |
2016年3月期 | 783万円 | 672万 |
2015年3月期 | 803万円 | 689万 |
「従業員一人あたり経常利益」についても見てみましょう。2019年3月期では、三菱マテリアルは108万円、上場企業平均が788万円となっています。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2021年1月1日
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