暮らしや社会を支える非鉄金属メーカー!世界シェアトップクラスの製品多数!就活のポイントも徹底的に分析!
住友電気工業の平均年収は、2021年で前期に比べて上昇傾向の808.0万円でした。非鉄金属業界内では4位の高水準です。住友電気工業は自動車関連製品や情報通信機器など、様々な事業を展開している企業です。取り扱っている製品の中には世界トップのシェア率を誇るものもあります。福利厚生もしっかりしています。家賃補助は独身なら30,000円、既婚者は60,000円を上限として支給され、ほかにもポイント制の補助などがあります。ライフワークバランスもとりやすいため働きやすく、平均勤続年数が16.9年と、定着率も高めです。
目次
閉じる平均年収推移(住友電気工業と上場企業平均)
住友電気工業の平均年収推移は、上昇傾向です。前期比で見ると4.0万円増加しています。
上述のように、過去5年間の平均年収は794.8万円なので、上場企業と比べると高い水準になります。
住友電気工業の平均年収 | 年収 |
---|---|
2019年 | 808万円 |
2018年 | 804万円 |
2017年 | 794万円 |
2016年 | 788万円 |
2015年 | 780万円 |
住友電気工業の平均年収 | 上場企業の平均年収 | 全国の平均年収 |
---|---|---|
808.0万 | 612.5万 | 432.2万 |
住友電気工業の平均年収は、他の会社と比較すると高い傾向にあります。日本の上場企業の平均年収と比べると195.5万円高く、上場企業以外も含めた全国平均の年収と比較すると375.8万円高くなっています。(全国平均の年収は、国税庁が実施している『民間給与実態統計調査』の最新版の調査結果を参照しています。)
上場企業全体の年収ランキングで見ると、3737社中376位と高い順位となります。
住友電気工業の平均年収 | 非鉄金属業界の平均年収 |
---|---|
808.0万 | 637.9万 |
住友電気工業が属する非鉄金属業界の上場企業の平均年収は637.9万円です。 そのため、住友電気工業の年収は業界平均と比べて170.1万円高く、業界内順位を見ると34社中4位と高い順位となります。
住友電気工業の平均年収 | 大阪府の平均年収 |
---|---|
808.0万 | 625.8万 |
住友電気工業の所在地がある大阪府の上場企業の平均年収は625.8万円です。 そのため、住友電気工業の年収はエリア平均と比べて182.2万円高く、エリア内順位を見ると426社中50位と高い順位となります。
住友電気工業では、6月と12月の年2回ボーナスが支給され、平均支給額は約115万円~260万円となっています。
業績に左右されるものの、近年では安定して約5ヶ月分が支給されているようです。
住友電気工業の年収を職種別に見ていきましょう。
一般職:約400万円~820万円
技術職:約500万円~800万円
総合職:約700万円~1145万円
住友電気工業の平均年収が808万円であることを考えると、一般職・技術職では多少の差はあるものの、ほぼ平均と同じ年収も望めることが分かりました。
住友電気工業で役職に就いた場合の年収も見てみましょう。
係長クラス:約785万円~950万円
課長クラス:約1030万円~1250万円
部長クラス:約1315万円~1500万円
課長クラスから年収1000万円を得ることが可能です。
2年~3年おきに昇進試験が実施されるため、40代までにはほとんどの社員が課長クラス以上に昇進できるシステムとなっています。
2018年度の有価証券報告書によると、代表取締役会長の松本正義氏の報酬は1億7500万円、代表取締役社長の井上治氏は1億4120万円となっていました。
その他の役員の報酬は、社内取締役12名に対して総額8億3040万円で1人あたり6920万円、社内監査役2名に対して総額6000万円で1人あたり3000万円支給されていました。
業績も好調に伸び続けていることから、役員の報酬は今後も更に上昇していくでしょう。
住友電気工業の競合他社としては、古河電気工業や日立金属が挙げられます。
2社の平均年収を見てみると、古河電気工業は735万円、日立金属は722万円でした。
住友電気工業の年収は808万円なので、古河電気工業よりも約73万円、日立金属よりも約86万円高いことが分かりました。
ワイヤーハーネスや光ファイバ・ケーブル等の売り上げも好調であることから、住友電気工業の年収は今後も上がり続けると考えられるでしょう。
住友電気工業の年収の高さの理由として、売り上げ及び経常利益がコンスタントに伸びていることが挙げられるでしょう。
売り上げ、経常利益それぞれを見てみると、売り上げは2017年では9018.9億円、2018年では1兆841.7億円、2019年では1兆1426.2億円でした。
経常利益は2017年では493.7億円、2018年では655.2億円、2019年では658.5億円となっています。
業績が好調であることから、社員の年収もそれに伴い高くなっていると言えます。
住友電気工業では、自動車事業、情報通信事業、エレクトロニクス事業、環境エネルギー事業を中心に行っています。
自動車事業では、ワイヤーハーネスやECU、ハイブリッド車用床下パイプハーネス等の製造販売を行います。
ワイヤーハーネスは世界シェア27%を超えており、世界中の車の4台のうち1台に住友電気工業のワイヤーハーネスが活用されています。
今後更なる世界シェアの拡大を目指し、次世代自動車に対応した新製品の開発等に取り組んでいきます。
情報通信事業では、光ファイバ・ケーブルや窒化ガリウムトランジスタ、融着接続機、化合物半導体等を製造販売します。
製品はCDやDVD、ブルーレイ、映像、解像度の気象観測、航空管制レーダー等に活用されており、私たちの生活の至る所で活用されています。
今後海外市場へ参入するために、製品の更なる高品質・コストダウンを目指します。
エレクトロニクス事業では、フレキシブルプリント回路やスミチューブ等の製造販売を行います。
スマートフォンやタブレット、家庭用ゲーム機等に主に活用されており、様々な製品の小型化・軽量化に役立てられています。
環境エネルギー事業では、主に銅荒引線、送配電用電線・ケーブル、エコロジーケーブル、鉄道車両用空気ばね等を製造販売します。
鉄道車両用空気ばねは新幹線や地下鉄等、国内外の鉄道車両に使用されていて、走行時の振動を吸収し緩和することで鉄道の高速化を実現しています。
その他に、産業素材事業も手掛けており、ナノ多結晶ダイヤモンド、切削工具、特殊金属線等を扱います。
ナノ多結晶ダイヤモンドは超硬工具や電子デバイスの放熱基板にも使用されていて、近年では新たに「スミダイヤRバインダレス」の開発に成功しました。
ここで、住友電気工業の歴史を振り返ってみましょう。
1897 住友伸銅場が創業される
1908 電力用ケーブルの製造が始まる
1920 住友電線製造所が設立される
1939 社名を住友電気工業に変更する
1957 NHKに国産初のテレビ放送用アンテナを納入する
1970 化合物半導体の製造が始まる
1974 光ファイバケーブルの製造開始
1988 自動車用カーナビゲーションシステムの販売を始める
1996 酸化物系高温超電導線材の長尺化技術を開発する
1997 創業100周年を迎える
2009 世界初の純緑色半導体レーザーの発振に成功する
2017 創業120周年を迎える
住友電工グループは、SWS東日本や住友電工産業電線等様々なグループ企業が属するグループです。
国内だけでなく海外にもグループ会社を持ち、様々な製品の製造販売を行っています。
住友電気工業では、現在新卒採用、キャリア採用を行っています。
募集要項等について詳しく見ていきましょう。
新卒採用では、現在事務系職種、技術系職種において以下の職種の募集が行われています。
事務系:営業、経理、資材、生産管理、企画、人事・総務、広報等
技術系:研究開発、製品開発、生産技術、機械設計、電気電子設計、システム設計等
文系の学部・学科に応募の制限はありませんが、理系の学部・学科の場合は、募集学科は機械、電気、電子、通信、情報、数理、計測、制御、精密、物理、応用物理、経営工学、管理工学、化学、金属、材料、建築等とされています。
また、住友電気工業の役員と親子、兄弟・姉妹等の関係である方は応募不可となっているので注意しましょう。
選考フローはエントリー→会社説明会、各種セミナー→エントリーシートの提出、SPIテストの受験→面接(複数回)となっています。
キャリア採用では、現在営業、法務、開発(電気、機械、材料、情報等)、研究(電気、機械、材料、情報等)、製品設計、生産技術、品質保証、設備技術、施工管理、社内SE、知的財産等の職種の募集を行っています。
応募要件は職種によってそれぞれ異なるものの、ほとんどの職種で高専卒もしくは大卒以上の学歴、応募する職種に通ずる経験や資格が求められます。
英語力が必要となる職種では、日常会話レベル~ビジネスレベルの会話力が求められ、目安としてはTOEIC450点~860点程となります。
その他にも中国語やベトナム語を習得しているとより有利でしょう。
応募方法は、キャリア採用ページの募集職種一覧から希望する職種を選択し、表示された募集要項の最下部に設けられているエントリー欄から応募することができます。
WEBエントリーフォームでは学歴や職務経歴の他、英語力・その他の外国語について、資格、海外経験等を入力します。
履歴書及び職務経歴書を添付する必要があるので、予め作成しておきましょう。
また、自身のキャリアを登録しておくことで最適なポジションがあった場合選考の連絡をもらえる「キャリア登録」を利用することが可能です。
登録方法は、キャリア採用ページの募集職種一覧の「その他」の欄の「キャリア登録」から登録することができます。
必要とされる応募資格も特にないため、住友電気工業への転職を考えている方はキャリア登録だけでもしておくと良いでしょう。
住友電気工業が求める人材像として、公式ホームページには以下のように記載されていました。
また、リクナビでは「自らの考えにもとづき、堂々と発言し、最後までやりとげる実行力・行動力をもった目的達成志向の強い気骨ある異端児」を求めているとも記載しています。
これらのことから、住友電気工業ではリーダーシップを発揮し、粘り強く自発的に行動できる人材を求めていると推察することができます。
住友電気工業の面接は、和やかで落ち着いて受けることができるという口コミと、堅い雰囲気で答えに対して何度も深く質問をされるという口コミ両方が見られました。
実際に面接を受けた方によると、会話のキャッチボールがきちんとできるか、簡潔に話すことができるか、論理的であるかどうか等が見られているとのことです。
過去の面接での質問内容も併せて見ていきましょう。
質問内容を見ると、入社後のビジョンを具体的に持っているかどうかも見られることが分かります。
住友電気工業で何をしたいか、自身のスキルを活かしてどのように貢献したいか、どんなキャリアを積みたいのか等、より具体的に考えておく必要があります。
しっかり自己分析し根拠に沿って論理的にアピールすることで、熱意や意欲を伝えることができるでしょう。
従業員数推移(住友電気工業と上場企業平均)
住友電気工業 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 5,377人 | 1,035人 |
2018年 | 5,100人 | 1,071人 |
2017年 | 5,034人 | 1,042人 |
2016年 | 4,984人 | 1,055人 |
2015年 | 4,722人 | 1,055人 |
住友電気工業の従業員数は2019年で5,377人と、1年前と比べて277人の増加となりました。
全上場企業の平均従業員数が1,035人なので、それと比べて多い水準となります。
次に住友電気工業と同じ非鉄金属業界内で従業員数を比較してみました。業界平均の従業員数が949人なので、それと比較しても多い規模の人数というのが分かります。
平均年齢推移(住友電気工業と上場企業平均)
住友電気工業 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 41.8歳 | 41歳 |
2018年 | 42.0歳 | 41歳 |
2017年 | 42.0歳 | 40歳 |
2016年 | 41.9歳 | 40歳 |
2015年 | 41.6歳 | 40歳 |
住友電気工業の平均年齢は2019年で41.8歳と、上場企業の平均と比べると年齢が高い水準となっています。
平均年齢を同じ非鉄金属業界内で比較してみました。業界平均が42歳のため、業界内で見ても若い水準となります。
平均勤続年数推移(住友電気工業と上場企業平均)
住友電気工業 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 16.9年 | 12年 |
2018年 | 17.3年 | 13年 |
2017年 | 17.4年 | 13年 |
2016年 | 17.5年 | 13年 |
2015年 | 16.9年 | 13年 |
住友電気工業の平均勤続年数は2019年で16.9年と、上場企業の平均と比べると長い水準となっています。
平均勤続年数も同じ非鉄金属業界内で比較してみます。業界の平均勤続年数が15.6年のため、業界内で見ても長い水準となります。
住友電気工業が、転職先・就職先として魅力的な会社かどうかを知るために、前期比の売上成長率や一人あたりの経常利益などを見ていきましょう。
※売上・従業員数は、各社の連結ではなく「単体」の数字を元に計算しています。
売上
売上成長率(前期比)
経常利益
売上 | 経常利益 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 1兆1426.2億円 | 658.5億円 |
2018年3月期 | 1兆841.7億円 | 655.2億円 |
2017年3月期 | 9018.9億円 | 493.7億円 |
2016年3月期 | 9289.8億円 | 443.9億円 |
2015年3月期 | 9106.6億円 | 342.9億円 |
まず、住友電気工業と上場企業平均の「売上」と「成長率」を見ていきます。
2019年3月期の売上は、住友電気工業が1兆1426.2億円、上場企業平均が1120.3億円となっています。住友電気工業の売上は平均と比べて高い水準となっており、売上の前期比成長率を見ると、住友電気工業が5.4%の増加、上場企業平均が15.4%の増加となっているため、上場企業の中では成長率は平均以下な会社と言えます。
住友電気工業 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 2.1億円 | 1.1億 |
2018年3月期 | 2.1億円 | 9064万 |
2017年3月期 | 1.8億円 | 9022万 |
2016年3月期 | 1.9億円 | 9416万 |
2015年3月期 | 1.9億円 | 9870万 |
次に、住友電気工業と上場企業平均の「従業員一人あたり売上」を見ていきます。
2019年3月期で見ると、住友電気工業は2.1億円、上場企業平均が1.1億円となっています。 そのため住友電気工業は上場企業の中では従業員あたりの付加価値が高い優良な企業と言えます。
住友電気工業 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 1225万円 | 788万 |
2018年3月期 | 1285万円 | 731万 |
2017年3月期 | 981万円 | 741万 |
2016年3月期 | 891万円 | 672万 |
2015年3月期 | 726万円 | 689万 |
「従業員一人あたり経常利益」についても見てみましょう。2019年3月期では、住友電気工業は1225万円、上場企業平均が788万円となっています。 そのため住友電気工業は上場企業の中では効率的に運営できている会社と言えます。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2021年1月1日
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