創業130年以上!国内初の化学肥料製造企業としても有名!?気になる選考基準とは?
日産化学の平均年収は2021年で795.8万円でした。化学業界内順位は22位、全体での順位は416位です。化学業界の中でも、安定した水準の給与が支払われています。残業代に関しては、パソコンの起動時間を1分単位で計算して支払ってくれるので、無駄な残業をなくす動きにも繋がっています。従業員には独身寮や社宅が用意されており、更には会社直通の通勤専用バスが出るなど、至れり尽せりな環境。1食300円程で弁当を購入できるなど、色々と充実しています。従業員数1,861人、勤続年数15.8年の定着率には納得です。
目次
閉じる平均年収推移(日産化学と上場企業平均)
日産化学の平均年収推移は、上昇傾向です。前期比で見ると1.8万円増加しています。
上述のように、過去5年間の平均年収は787.1万円なので、上場企業と比べると高い水準になります。
日産化学の平均年収 | 年収 |
---|---|
2019年 | 796万円 |
2018年 | 794万円 |
2017年 | 784万円 |
2016年 | 785万円 |
2015年 | 777万円 |
日産化学の平均年収 | 上場企業の平均年収 | 全国の平均年収 |
---|---|---|
795.8万 | 612.5万 | 432.2万 |
日産化学の平均年収は、他の会社と比較すると高い傾向にあります。日本の上場企業の平均年収と比べると183.3万円高く、上場企業以外も含めた全国平均の年収と比較すると363.6万円高くなっています。(全国平均の年収は、国税庁が実施している『民間給与実態統計調査』の最新版の調査結果を参照しています。)
上場企業全体の年収ランキングで見ると、3737社中416位と高い順位となります。
日産化学の平均年収 | 化学業界の平均年収 |
---|---|
795.8万 | 655.5万 |
日産化学が属する化学業界の上場企業の平均年収は655.5万円です。 そのため、日産化学の年収は業界平均と比べて140.3万円高く、業界内順位を見ると213社中22位と高い順位となります。
日産化学の平均年収 | 東京都の平均年収 |
---|---|
795.8万 | 647.2万 |
日産化学の所在地がある東京都の上場企業の平均年収は647.2万円です。 そのため、日産化学の年収はエリア平均と比べて148.6万円高く、エリア内順位を見ると1979社中296位と高い順位となります。
日産化学では、年2回約5.46ヶ月分のボーナスが支給されます。
平均支給額は約115万円~295万円で、近年上昇し続けているため社員の満足度も高いようです。
日産化学の年収を職種別に見てみると以下の通りです。
一般職:約400万円~815万円
技術職:約430万円~795万円
総合職:約700万円~1135万円
学歴別の年収も併せて見ていきましょう。
学部卒:234,900円
修士了:255,900円
博士了:286,600円
最近では毎年基本給も引き上げられており、年収が上がっているという声も多く見られました。
長く勤めることで年収アップも充分望むことができるでしょう。
日産化学で役職に就いた場合の年収も見てみましょう。
係長クラス:約835万円~895万円
課長クラス:約1095万円~1185万円
部長クラス:約1300万円~1485万円
出世は基本的に年功序列制ではあるものの、能力ももちろん考慮されます。
業務に真面目に取り組み業績を上げることで、出世するチャンスを得られるでしょう。
2019年度の有価証券報告書を確認すると、報酬が1億円以上の役員は存在しないとのことでした。
その他の役員の報酬は、社内取締役6名に対して総額3億300万円で1人あたり5050万円、社内監査役2名に対して総額2800万円で1人あたり1400万円が支給されています。
このことから、代表取締役社長の木下小次郎氏の報酬は5050万円以上1億円未満と推察できます。
しかし、業績も年々上昇しているため、役員の報酬もどんどん伸びていくでしょう。
年収を見てみると、日産化学は796万円、住友化学は904万円、クレハは680万円となっています。
現時点では住友化学には及びませんでしたが、クレハよりも約116万円高いことが分かりました。
化学業界内の平均年収655.5万円と比較しても140.3万円も高く、今後も年収は上昇し続けると予想できます。
日産化学の売り上げと経常利益をそれぞれ見ていくと、売り上げは2017年で1365.8億円、2018年で1473.2億円、2019年で1561.0億円でした。
また、経常利益は2017年で280.9億円、2018年で329.2億円、2019年で361.6億円となっています。
売り上げ・経常利益共にうなぎ上りとなっており、事業が順調であることが窺えます。
それに伴い、社員の年収も高くなっていると推定できます。
日産化学では、主に化学品事業、機能性材料事業、農業化学品事業等を手掛けています。
それぞれの事業について詳しく見ていきましょう。
化学品事業では、基礎化学品・ファインケミカル等を扱います。
それぞれの主要製品は以下の通りです。
基礎化学品:メラミン、高純度薬品、高品位尿素水、アンモニア系製品等
ファインケミカル:テピック、油脂排水処理剤、オプトビーズ、ハイライト、メラミンシアヌレート等
開発品:テピックL、FOLDI、スターファイン等
現在IoTやAI等のニーズも高まっているので、更なる技術の向上に努めています。
機能性材料事業では、ディスプレイ材料、半導体材料、無機コロイド、その他の開発品等を製造しています。
それぞれで手掛けている製品も見てみましょう。
ディスプレイ材料:サンエバー、フィルム用ハードコート材料、NHC
半導体材料:半導体用反射防止コーティング材
無機コロイド:スノーテックス、アルミナゾル、オルガノシリカゾル等
開発品:エルソース、NPAR、HYPERTECH URシリーズ
製品は電極保護用絶縁ハードコート膜、半導体リソグラフィー用反射防止コーティング材、インクジェットプリンター用紙のコーティング剤等あらゆるものに活用されています。
ディスプレイ材料は、近年ではスマートフォンやタブレット等以外にも大型テレビのディスプレイ向けのものを展開。
現在は次世代の自発光ディスプレイ向け材料の開発にも積極的に取り組んでいます。
農業化学品事業では、農薬、緑地管理用薬剤、動物用医薬品を展開しています。
それぞれどのような製品を扱っているか確認していきましょう。
農薬:農地用の除草剤・殺虫殺菌剤・展着剤等
緑地管理用薬剤:ゴルフ場・公園等に向けた除草剤・殺虫剤・殺菌剤等
動物用医薬品:ペット用外部寄生虫薬の原薬(ブラベクト)
農作物の収穫率向上を目指し、現在は水稲用除草剤や新製品等の開発に携わっています。
日産化学はその他にも医薬品事業を手掛けており、自社での創薬をはじめ医薬品原薬・中間体の製造受託を行っています。
自社創薬ではこれまでにLDLコレステロール低下作用を持つ「ピタバスタチンカルシウム」等を開発してきました。
現在は新薬として血小板減少症治療薬や不整脈治療薬の開発に取り組んでいます。
日産化学は、高峰譲吉氏と渋沢栄一氏によって1887年に設立されました。
ここで、日産化学のこれまでの歴史について簡単に振り返ってみましょう。
1887 東京人造肥料会社が設立される
1937 社名を日産化学工業へ変更する
1979 医薬研究を開始する
1983 電子材料の分野に進出する
2018 社名を日産化学へ変更する
日産化学グループは、日星産業・日産エンジニアリング・日本肥糧・日産緑化等の企業が属するグループです。
グループ企業では化学品や環境資材・電子材料・医薬品等の他にも、土木工事・物流サービス等も手掛けています。
日産化学では、新卒採用・キャリア採用を行っています。
それぞれの募集要項について見てみましょう。
新卒採用での募集職種及びその選考フローを見ていきしょう。
自由応募:エントリー→会社説明会→書類選考→技術面接→適正検査、最終面接
推薦応募:エントリー→会社説明会→技術面接→適正検査、最終面接
自由応募:エントリー→工場見学→書類選考→技術面接→適正検査、最終面接
推薦応募:エントリー→→工場見学→技術面接→適正検査、最終面接
エントリー→会社説明会→書類選考→面接(複数回)、適正検査→最終面接
研究開発職、生産技術職では自己紹介書を郵便で、A4用紙1枚程度にまとめた研究概要・成績証明書をマイページから提出する必要があります。
また、事務系総合職も自己紹介書及び成績証明書をマイページから提出しなければいけません。
自己紹介書は予め所定用紙が準備されているので、丁寧に記入した上で提出するようにしましょう。
キャリア採用では現在以下の職種の募集を行っています。
事務職:人事(給与計算、社会保険)
生産技術:生産技術者(プロセスエンジニア)
機械・電気:機械系設備技術者、電気系設備技術者
営業職:農薬営業
どの職種でも特別な資格は求められませんが、実務経験が必須となります。
現職でしっかり経験を積み、どのようなスキル・経験を持っているのかしっかりアピールするようにしましょう。
応募方法は、各職種の募集要項最下部「この職種に応募する」からエントリーフォームを送信することで応募できます。
エントリーフォームでは学歴・職務経歴はもちろんのこと、英語力やその他の語学について、海外経験・海外赴任経験等が問われます。
自身の強み等がしっかり伝わるよう、予め内容を練っておきましょう。
日産化学では、以下のような能力を持つ人材を求めているとリクナビに記載されていました。
特に社員一人一人が自らの考えに基づいて実行していくことに重きを置いているため、自立していることが一番に求められると言えます。
そのため面接では、日々何をどのように考え行動しているのか等についても織り交ぜて話をすると良いでしょう。
日産化学の面接では、以下のような選考基準が設定されているとのことです。
また、技術職の面接では自身の研究についての質問がほとんどとの口コミが多く見られました。
「研究を行う意義について」「苦労した点と解決策について」「今後どのように展開していくか」等、鋭い質問がされます。
技術職の面接を受ける方は、自身の研究についてどうしてそのテーマを選択したのか、今後どのように役立てられるか等あらゆることについて分析しておくようにしましょう。
従業員数推移(日産化学と上場企業平均)
日産化学 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 1,861人 | 1,035人 |
2018年 | 1,819人 | 1,071人 |
2017年 | 1,772人 | 1,042人 |
2016年 | 1,739人 | 1,055人 |
2015年 | 1,721人 | 1,055人 |
日産化学の従業員数は2019年で1,861人と、1年前と比べて42人の増加となりました。
全上場企業の平均従業員数が1,035人なので、それと比べて多い水準となります。
次に日産化学と同じ化学業界内で従業員数を比較してみました。業界平均の従業員数が913人なので、それと比較しても多い規模の人数というのが分かります。
平均年齢推移(日産化学と上場企業平均)
日産化学 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 40.0歳 | 41歳 |
2018年 | 40.1歳 | 41歳 |
2017年 | 40.2歳 | 40歳 |
2016年 | 40.6歳 | 40歳 |
2015年 | 40.7歳 | 40歳 |
日産化学の平均年齢は2019年で40.0歳と、上場企業の平均と比べると若い水準となっています。
平均年齢を同じ化学業界内で比較してみました。業界平均が41歳のため、業界内で見ても若い水準となります。
平均勤続年数推移(日産化学と上場企業平均)
日産化学 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 15.8年 | 12年 |
2018年 | 15.9年 | 13年 |
2017年 | 16.2年 | 13年 |
2016年 | 16.8年 | 13年 |
2015年 | 16.9年 | 13年 |
日産化学の平均勤続年数は2019年で15.8年と、上場企業の平均と比べると長い水準となっています。
平均勤続年数も同じ化学業界内で比較してみます。業界の平均勤続年数が15.3年のため、業界内で見ても長い水準となります。
日産化学が、転職先・就職先として魅力的な会社かどうかを知るために、前期比の売上成長率や一人あたりの経常利益などを見ていきましょう。
※売上・従業員数は、各社の連結ではなく「単体」の数字を元に計算しています。
売上
売上成長率(前期比)
経常利益
売上 | 経常利益 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 1561.0億円 | 361.6億円 |
2018年3月期 | 1473.2億円 | 329.2億円 |
2017年3月期 | 1365.8億円 | 280.9億円 |
2016年3月期 | 1309.9億円 | 260.6億円 |
2015年3月期 | 1286.3億円 | 230.6億円 |
まず、日産化学と上場企業平均の「売上」と「成長率」を見ていきます。
2019年3月期の売上は、日産化学が1561.0億円、上場企業平均が1120.3億円となっています。日産化学の売上は平均と比べて高い水準となっており、売上の前期比成長率を見ると、日産化学が6.0%の増加、上場企業平均が15.4%の増加となっているため、上場企業の中では成長率は平均以下な会社と言えます。
日産化学 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 8388万円 | 1.1億 |
2018年3月期 | 8099万円 | 9064万 |
2017年3月期 | 7708万円 | 9022万 |
2016年3月期 | 7532万円 | 9416万 |
2015年3月期 | 7474万円 | 9870万 |
次に、日産化学と上場企業平均の「従業員一人あたり売上」を見ていきます。
2019年3月期で見ると、日産化学は8388万円、上場企業平均が1.1億円となっています。
日産化学 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 1943万円 | 788万 |
2018年3月期 | 1810万円 | 731万 |
2017年3月期 | 1585万円 | 741万 |
2016年3月期 | 1499万円 | 672万 |
2015年3月期 | 1340万円 | 689万 |
「従業員一人あたり経常利益」についても見てみましょう。2019年3月期では、日産化学は1943万円、上場企業平均が788万円となっています。 そのため日産化学は上場企業の中では効率的に運営できている会社と言えます。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2021年1月1日
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