気になる役員の年収は?求められる人物像とは?給与システムを徹底解析!
山崎製パンの平均年収は、2021年で前期に比べて下降傾向の559.0万円となりました。食料品業界内では72位の平均年収です。山崎製パンは日本最大、世界で2番目の規模となる製パン企業です。工場は夜勤ありのシフト制のため、休みは基本的に平日となります。製パン企業らしく、食堂では無料でパンが食べ放題です。月あたり寮費3,000円の独身寮は、30歳まで入れます。平均年齢は38.2歳と、比較的若い従業員が多くなっています。
目次
閉じる平均年収推移(山崎製パンと上場企業平均)
山崎製パンの平均年収推移は、下降傾向です。前期比で見ると3.9万円減少しています。
上述のように、過去5年間の平均年収は565.2万円なので、上場企業と比べると低い水準になります。
山崎製パンの平均年収 | 年収 |
---|---|
2019年 | 559万円 |
2018年 | 563万円 |
2017年 | 568万円 |
2016年 | 569万円 |
2015年 | 567万円 |
山崎製パンの平均年収 | 上場企業の平均年収 | 全国の平均年収 |
---|---|---|
559.0万 | 612.5万 | 432.2万 |
山崎製パンの平均年収は、日本の上場企業の平均年収と比べると53.5万円低く、上場企業以外も含めた全国平均の年収と比較すると126.8万円高くなっています。(全国平均の年収は、国税庁が実施している『民間給与実態統計調査』の最新版の調査結果を参照しています。)
上場企業全体の年収ランキングで見ると、3737社中2265位と低い順位となります。
山崎製パンの平均年収 | 食料品業界の平均年収 |
---|---|
559.0万 | 615.1万 |
山崎製パンが属する食料品業界の上場企業の平均年収は615.1万円です。 そのため、山崎製パンの年収は業界平均と比べて56.1万円低く、業界内順位を見ると126社中72位と平均的な順位となります。
山崎製パンの平均年収 | 東京都の平均年収 |
---|---|
559.0万 | 647.2万 |
山崎製パンの所在地がある東京都の上場企業の平均年収は647.2万円です。 そのため、山崎製パンの年収はエリア平均と比べて88.2万円低く、エリア内順位を見ると1979社中1314位と低い順位となります。
山崎製パンでは6月と12月の年2回、ボーナスが支給されます。
平均支給額は約85万円〜190万円、男女間の差は最大で約55万円、ピークは50歳代で迎えます。
平均支給月数は約2ヶ月分と、大手企業としては少ない印象です。
しかし、育児休暇や時短勤務などがしっかり取得できるため、長く勤める従業員が増えてきているとのことです。
職種別の年収を比較すると、一般職の平均年収は約350万円〜585万円、技術職は約400万円〜575万円、総合職は約550万円〜820万円となっています。
入社してすぐの給与は少ないと感じますが、5年ごとに等級が上がるため、日々努力して仕事に邁進することで評価が上がり、高年収へと繋がります。
大卒者のボーナスはかなり高額とのことですが、高卒・専卒でも2年目で約30万円、3年目で約40万円の給与が支給されるため、学歴による大きな差はあまり感じられません。
ちなみに学歴別の初任給は2019年度の実績によると、院了215,090円、大卒203,970円、高専卒179,960円、短大・専門卒164,960円となっており、大手企業の初任給としては低めの設定です。
出世後の年収を比較すると、係長の平均年収は約560万円〜645万円、課長は約735万円〜850万円、部長は約940万円〜1030万円となっています。
入社10年ほどは年功序列の色が濃いものの、社内昇格試験に合格すれば誰でも管理職に就くことができます。
ただし、課長の次の「次長」に昇進する前に定年を迎えてしまう従業員も多く、課長以上の職位に就くことは決して容易ではありません。
代表取締役社長の飯島 延浩氏の年収は約1億9600万円、その他の取締役の平均年収は約4150万円、監査役は約2350万円となっています。
社長の年収は2億円に迫る高年収ですが、その他の役員の年収はさほど高いという印象は受けません。
業界の中では高い平均年収だとは言え、もう少し従業員に還元されるようになれば、更に理想的な環境だと言えるでしょう。
山崎製パンの競合他社というと、フジパングループ本社や第一屋製パンなどが挙げられます。
最新の有価証券報告書によれば、ジパングループ本社の平均年収は約476.9万円、第一屋製パンの平均年収は約409.6万円となっています。
山崎製パンの平均年収は約558.9万円ですので、同業社と比較すると高い年収であることが分かります。
平均年収が高い理由には、順調な売上高の上昇が影響しています。
売上高を見てみると、2015年12月期の1兆271億円から緩やかながらも上昇を続け、2019年12月期には1兆611億円を記録しています。
この背景には、食品事業が前年比よりも約48億円増加したこと、営業利益が約79億円増加したことが関係しており、他の事業にマイナスが生じたとしてもメインである食品事業や営業利益が増加したことで、全体的な売り上げの上昇に繋がっているのです。
また、勤続年数15.4年と従業員の定着率が長いことも、年収の引き上げに影響していると考えられます。
山崎製パンは、食料品業界に属する日本の大手企業です。
コッペパン製造から始まり、現在では「ロイヤルブレッド」「超芳醇」「ダブルソフト」「ふんわり食パン」「新食感宣言」などの有名な食パンを数多く販売。
欧米の設備や技術を取り入れ、クリームパンやドーナツなどの菓子パン類など、世界の様々なパン商品を製造しています。
創業の翌年から、きりあん・カステラ・羊羮などの和菓子の製造を始めました。
現在では定番のだんご類、大福などの生菓子類から、焼き菓子・蒸しパン・中華まんなど幅広い製品を製造しています。
創業の2年後からクリスマスケーキの製造を開始し、現在まで人気の「まるごとバナナ」や生ケーキ類・シュークリーム・スナックケーキ・ヘビーケーキなど、様々な製品を生み出してきました。
世界各地で視察を行い、常に最新の技術・設備を導入。
自社のチルド物流を取り入れることで、新鮮な状態での商品提供にも力を入れています。
デイリーヤマザキをはじめとするコンビニエンスストアに、お弁当・おにぎり・サンドイッチなど約100種類もの製品を提供。
製造から販売まで一定の温度管理を行うなど、品質管理にもこだわっています。
また、平成15年にはクールデリカ事業を(株)サンデリカに統合したり、麺類の製造販売を行う大徳食品(株)をグループ会社に迎えるなど、更なる事業の発展に力を入れています。
その他には、メインとなるパン部門、和菓子・洋菓子部門、調理パン・米飯・調理麺部門以外にも、ジャム類やレトルト製品、調理食品、パン用スプレッドなどの製造も行っています。
また、コンビニエンスストアのデイリーヤマザキ、ニューヤマザキデイリーストアを全国に展開。
ナショナル・ブランドメーカーが展開するコンビニエンスストアとして、ヤマザキグループが製造する新鮮な商品が充実させています。
山崎製パンの歴史についてご紹介します。
ヤマザキグループとは、ヤマザキが中心核となるグループ企業のことです。
所属企業には、菓子屋アイスクリームなどの製造卸売・洋菓子販売チェーン店を展開する不二家、菓子製造販売を行う東ハト、食品添加物(甘味料)の製造・販売を行う日農生研などがあります。
山崎製パンでは、新卒採用、中途採用にて募集を行っています。
新卒採用では、生産技術、営業、デイリーヤマザキ・ベーカリーなどの店舗運営、法務・総務・人事・経理・購買などの管理部門、エンジニアリング・食品衛生・研究・社内SE・海外事業などの専門職にて募集を行っています。
勤務地は、本社のある東京都千代田区および全国各地にある工場のいずれかになります。
選考方法は、マイページ登録→会社説明会→エントリーシート提出→適性検査→集団面接→個人面接(複数回)→内々定です。
中途採用では、生産職、セールスドライバー職にて募集を行っています。
勤務地は、全国各地にある工場のいずれかになります。
選考方法は、エントリーシート提出→説明会+適性検査→面接(複数回)→内々定です。
山崎製パンでは、求める人材像について「共感」「実行」「挑戦」の3つのキーワードを掲げています。
事業内容や企業理念である「良品廉価・顧客本位」に共感し実行してくれる人、そして自身の知恵と知識を存分に発揮して挑戦し続けてくれる高い意欲を持った人が理想としています。
過去の実績や前例・概念などにとらわれるのではなく、変化を恐れずに挑戦する意欲はもちろん、それぞれの豊かな発想力を活かして仕事に取り組める人材を求めています。
面接では一般的な質問の他に、「山崎製パンの商品の理解度」「好きなパンは何か」など、食料品業界特有の質問も出されます。
そのため、まずは企業研究の中で山崎製パンの商品をしっかり把握しておくこと、更に商品を実際に食べて感想を言えるようにしておくこともおすすめです。
また、工場では様々な年代の多くの従業員と共に働くため、コミュニケーション能力の高さも問われます。
食品を製造する企業なので、爪や髪型などの身だしなみに気をつけ、清潔感を大切にして臨むと好印象を与えやすいと言えるでしょう。
従業員数推移(山崎製パンと上場企業平均)
山崎製パン | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 19,490人 | 1,035人 |
2018年 | 19,478人 | 1,071人 |
2017年 | 19,109人 | 1,042人 |
2016年 | 18,628人 | 1,055人 |
2015年 | 17,869人 | 1,055人 |
山崎製パンの従業員数は2019年で19,490人と、1年前と比べて12人の増加となりました。
全上場企業の平均従業員数が1,035人なので、それと比べて多い水準となります。
次に山崎製パンと同じ食料品業界内で従業員数を比較してみました。業界平均の従業員数が880人なので、それと比較しても多い規模の人数というのが分かります。
平均年齢推移(山崎製パンと上場企業平均)
山崎製パン | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 38.2歳 | 41歳 |
2018年 | 38.1歳 | 41歳 |
2017年 | 38.2歳 | 40歳 |
2016年 | 38.1歳 | 40歳 |
2015年 | 38.0歳 | 40歳 |
山崎製パンの平均年齢は2019年で38.2歳と、上場企業の平均と比べると若い水準となっています。
平均年齢を同じ食料品業界内で比較してみました。業界平均が41歳のため、業界内で見ても若い水準となります。
平均勤続年数推移(山崎製パンと上場企業平均)
山崎製パン | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 15.4年 | 12年 |
2018年 | 15.5年 | 13年 |
2017年 | 15.8年 | 13年 |
2016年 | 16.0年 | 13年 |
2015年 | 16.4年 | 13年 |
山崎製パンの平均勤続年数は2019年で15.4年と、上場企業の平均と比べると長い水準となっています。
平均勤続年数も同じ食料品業界内で比較してみます。業界の平均勤続年数が14.5年のため、業界内で見ても長い水準となります。
山崎製パンが、転職先・就職先として魅力的な会社かどうかを知るために、前期比の売上成長率や一人あたりの経常利益などを見ていきましょう。
※売上・従業員数は、各社の連結ではなく「単体」の数字を元に計算しています。
売上
売上成長率(前期比)
経常利益
売上 | 経常利益 | |
---|---|---|
2019年12月期 | 7537.3億円 | 218.1億円 |
2018年12月期 | 7483.2億円 | 207.4億円 |
2017年12月期 | 7449.2億円 | 264.3億円 |
2016年12月期 | 7351.0億円 | 263.4億円 |
2015年12月期 | 7202.1億円 | 205.5億円 |
まず、山崎製パンと上場企業平均の「売上」と「成長率」を見ていきます。
2019年12月期の売上は、山崎製パンが7537.3億円、上場企業平均が1120.3億円となっています。山崎製パンの売上は平均と比べて高い水準となっており、売上の前期比成長率を見ると、山崎製パンが0.7%の減少、上場企業平均が15.4%の増加となっているため、上場企業の中では成長率は平均以下な会社と言えます。
山崎製パン | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年12月期 | 3867万円 | 1.1億 |
2018年12月期 | 3842万円 | 9064万 |
2017年12月期 | 3898万円 | 9022万 |
2016年12月期 | 3946万円 | 9416万 |
2015年12月期 | 4030万円 | 9870万 |
次に、山崎製パンと上場企業平均の「従業員一人あたり売上」を見ていきます。
2019年12月期で見ると、山崎製パンは3867万円、上場企業平均が1.1億円となっています。
山崎製パン | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年12月期 | 112万円 | 788万 |
2018年12月期 | 106万円 | 731万 |
2017年12月期 | 138万円 | 741万 |
2016年12月期 | 141万円 | 672万 |
2015年12月期 | 115万円 | 689万 |
「従業員一人あたり経常利益」についても見てみましょう。2019年12月期では、山崎製パンは112万円、上場企業平均が788万円となっています。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2021年1月1日
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