安定の東京ガスに入社するには?面接対策を公開!自由化の波はどう影響したのか?気になる出世後の年収を紹介!
東京ガスの平均年収は2021年で656.7万円で前期に比べて上昇傾向です。電気・ガス業界内順位は16位、全体での順位は1226位です。その規模は大きく、従業員数7,343人、勤続年数15.7年と安定しています。インフラ関係ということもあり、専門用語や知識が必要になりますが、教育制度は充実。多くの人が安心してガスを使える環境を提供しなければならないため決してミスは許されませんが、その分やり甲斐を強く感じられます。
目次
閉じる平均年収推移(東京ガスと上場企業平均)
東京ガスの平均年収推移は、上昇傾向です。前期比で見ると20.2万円増加しています。
上述のように、過去5年間の平均年収は649.3万円なので、上場企業と比べると高い水準になります。
東京ガスの平均年収 | 年収 |
---|---|
2019年 | 657万円 |
2018年 | 636万円 |
2017年 | 640万円 |
2016年 | 649万円 |
2015年 | 664万円 |
東京ガスの平均年収 | 上場企業の平均年収 | 全国の平均年収 |
---|---|---|
656.7万 | 612.5万 | 432.2万 |
東京ガスの平均年収は、他の会社と比較すると高い傾向にあります。日本の上場企業の平均年収と比べると44.2万円高く、上場企業以外も含めた全国平均の年収と比較すると224.5万円高くなっています。(全国平均の年収は、国税庁が実施している『民間給与実態統計調査』の最新版の調査結果を参照しています。)
上場企業全体の年収ランキングで見ると、3737社中1226位と高い順位となります。
東京ガスの平均年収 | 電気・ガス業界の平均年収 |
---|---|
656.7万 | 704.6万 |
東京ガスが属する電気・ガス業界の上場企業の平均年収は704.6万円です。 そのため、東京ガスの年収は業界平均と比べて47.9万円低く、業界内順位を見ると24社中16位と低い順位となります。
東京ガスの平均年収 | 東京都の平均年収 |
---|---|
656.7万 | 647.2万 |
東京ガスの所在地がある東京都の上場企業の平均年収は647.2万円です。 そのため、東京ガスの年収はエリア平均と比べて9.5万円高く、エリア内順位を見ると1979社中787位と高い順位となります。
東京ガスでは6月と12月の年2回、ボーナスが支給されています。
ボーナスの平均支給額は約80万円〜225万円、男女差は最大で約50万円、ピークは50歳代となっています。
業績が好調な時期には、給与やボーナスの他に一時金制度が設けられるなどの嬉しい制度があるため、今後の業績にも注目です。
職種別の年収を比較してみると、一般職の平均年収は約500万円〜650万円、技術職は約520万円〜630万円、総合職は約750万円〜900万円となっています。
一般職と技術職に関しては、ほぼ平均年収と同額程度の年収ですが、総合職のみ900万円の高年収が期待できます。
ちなみに学歴別の初任給(月給)は、文系職の学部卒・修士了202,250円、理系職の学部卒202,250円、修士了227,670円、プロフェッショナル職の高専本科卒184,420円、高専専攻科卒は学部卒と同じです。
大手企業としては初任給がやや低めに設定されている印象です。
出世後の年収を比較してみると、係長の平均年収は約570万円〜1000万円、課長は約780万円〜1100万円、部長は約1000万円〜1240万円となっています。
東京ガスでは昇進すると、1000万円を超える高額年収が期待できます。
その代わり、出世ができない場合は退職まで勤め上げるのは難しい状況と言えるでしょう。
取締役会長の広瀬 道明氏や代表取締役社長の内田 高史氏らの年収は公開されていませんが、取締役の平均年収が約4600万円、監査役は約3700万円となっています。
取締役と監査役の年収にはあまり差がなく、大手企業としては役員等の年収が高すぎるような印象がありません。
業績も以前のように高い水準で安定してくれば、更なる役員報酬のアップ、従業員への還元も期待できるでしょう。
東京ガスの競合他社というと、大阪ガスや西部ガスなどが挙げられます。
最新の有価証券報告書によると、大阪ガスの平均年収は約667.2万円、西部ガスの平均年収は約592万円となっています。
東京ガスの平均年収が約656.7万円ですので、大阪ガスより少し低く、西部ガスよりも高いという結果になりました。
エネルギー自由化などの影響を受け、業績の回復が難しくなっている現代ですが、今後どのようなことにチャレンジしていくのか、新しい事業を立ち上げるのかなどに注目です。
東京ガスの平均年収が高い理由としては、大手企業という安定感が大きく影響しているようです。
近年、エネルギーの自由化やオール電化など発展によって、一時期の売上高は落ち込んでいましたが、4年ぶりに売上高が好調となりました。
また、歴史の長い企業ということもあり、平均年齢43.2歳、勤続年数15.7年と長いことも平均年収の高さに繋がっていると考えられます。
東京ガスは、私たちの生活を支える電気・ガス業界で有名な大手企業です。
東京ガスの主な事業はガスや電気エネルギーの供給です。
供給に至るまでには様々な事業が必要となり、中には海外事業や原料調達、生産、供給、営業などの事業があります。
海外事業は「上流事業」と「中下流事業」に分けられ、上流事業ではエネルギーの安定供給のため、ガス田開発にも投資・参入。
中下流事業では各国のLNG基地の建設やパイプライン敷設、発電事業といったインフラ整備に参入しています。
原料調達では液化天然ガスなどの都市ガスの原料を産出国から日本へ調達。
エネルギーを安定供給するために、パイプライン関連設備の設計やガス設備・材料・工法に関する技術開発に力を入れています。
ガスや電気などのエネルギーの供給だけでなく、他には土地および建物の賃貸・管理、情報処理サービス事業、船舶事業、クレジット・リース事業等などにも参入。
不動産事業では、芝パークビルや新宿パークタワー、呉服橋ビルなどの有名なビルの管理を行っています。
また、クレジット・リース事業では、エネファーム専用クレジット、環境にやさしい機器・設備導入に向けた補助金対応ローンのエコローン、最新住宅設備機器の導入をサポートするLivingプランなど、幅広く展開しています。
東京ガスの歴史について年表形式でご紹介します。
東京ガスグループとは、東京ガスを中心核とした企業グループのことです。
中には東京ガス不動産、株式会社キャプティ、東京ガスリモデリングなど17社が所属しています。
東京ガスでは新卒採用、キャリア採用(中途採用)にて募集を行っています。
新卒採用では、営業・海外事業・コーポレートスタッフなどの文系職、生産技術・技術開発・エンジニアリングなどの理系職、生産オペレーション・メンテナンス・事務などのプロフェッショナル職にて募集を行っています。
勤務地は、主に東京都および神奈川、埼玉、千葉、栃木、群馬、茨城各県、および海外の当社事業所です。
選考方法は、エントリーシート提出→適性検査→必要書類の提出→→個人面接(3回程度)→内定となります。
中途採用では、営業・海外事業・コーポレートスタッフなどの文系職、生産技術・技術開発・エンジニアリングなどの理系職にて募集を行っています。
勤務地は主に東京都および神奈川、埼玉、千葉、栃木、群馬、茨城各県の当社事業所です。
選考方法は、HPにて個人登録→エントリーシート提出→適性検査→必要書類の提出→→個人面接(3回程度)→内定となります。
東京ガスでは求める人材像として、以下のような条件を公開しています。
失敗を恐れず行動し、会社だけでなく従業員も変わろうとするチャレンジ精神を持った人。
様々な問題に対して逃げない粘り強さや、時代の変化をチャンスと捉え、固定概念にとらわれずに自ら課題を見つけられる自走性。
多様化するニーズに対して幅広い視野で仮説検証を繰り返しながら正解を導き出せる論理的思考力を持った人材を求めています。
東京ガスでは、面接が非常に和やかな雰囲気の中で行われ、話をしっかりと聴いてくださる面接官がいらっしゃいます。
面接という緊張を隠せない場所で、いかにその人の本質が見られるかを大切にしているのだと思います。
また、質問では「なぜ東京ガスに応募したのか」「今までどのような経験・仕事をしてきたか」「プライベートでは何をしているか」「趣味は何か」など、難易度は決して高くはありません。
しかし、落ち着きがありながらも自らのことをしっかりと話せる人物を求めているため、しっかりと自己分析のできる人が面接を通過しやすい傾向にあるようです。
中には「仕事のコツ」や「仕事が重なってしまった場合、どのように対処するか」などの起点力や行動力を問う質問をされることもあるようなので、真面目に仕事を向き合えるかも非常に重要です。
その他には時事ネタや最近の世界情勢などを知るために、日頃からニュースや新聞に目を通しておくと有効です。
東京ガスでは3日間のインターシッププログラムも毎年開催されていますので、参加しておくと尚良いでしょう。
従業員数推移(東京ガスと上場企業平均)
東京ガス | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 7,343人 | 1,035人 |
2018年 | 7,862人 | 1,071人 |
2017年 | 8,219人 | 1,042人 |
2016年 | 7,973人 | 1,055人 |
2015年 | 7,979人 | 1,055人 |
東京ガスの従業員数は2019年で7,343人と、1年前と比べて519人の減少となりました。
全上場企業の平均従業員数が1,035人なので、それと比べて多い水準となります。
次に東京ガスと同じ電気・ガス業界内で従業員数を比較してみました。業界平均の従業員数が4,847人なので、それと比較しても多い規模の人数というのが分かります。
平均年齢推移(東京ガスと上場企業平均)
東京ガス | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 43.2歳 | 41歳 |
2018年 | 43.6歳 | 41歳 |
2017年 | 44.0歳 | 40歳 |
2016年 | 44.3歳 | 40歳 |
2015年 | 44.6歳 | 40歳 |
東京ガスの平均年齢は2019年で43.2歳と、上場企業の平均と比べると年齢が高い水準となっています。
平均年齢を同じ電気・ガス業界内で比較してみました。業界平均が42歳のため、業界内で見ても年齢が高い水準となります。
平均勤続年数推移(東京ガスと上場企業平均)
東京ガス | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 15.7年 | 12年 |
2018年 | 15.4年 | 13年 |
2017年 | 16.0年 | 13年 |
2016年 | 17.2年 | 13年 |
2015年 | 18.1年 | 13年 |
東京ガスの平均勤続年数は2019年で15.7年と、上場企業の平均と比べると長い水準となっています。
平均勤続年数も同じ電気・ガス業界内で比較してみます。業界の平均勤続年数が18.0年のため、業界内で見ても短い水準となります。
東京ガスが、転職先・就職先として魅力的な会社かどうかを知るために、前期比の売上成長率や一人あたりの経常利益などを見ていきましょう。
※売上・従業員数は、各社の連結ではなく「単体」の数字を元に計算しています。
売上
売上成長率(前期比)
経常利益
売上 | 経常利益 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 1兆7685.7億円 | 629.1億円 |
2018年3月期 | 1兆5988.6億円 | 958.9億円 |
2017年3月期 | 1兆4084.5億円 | 370.3億円 |
2016年3月期 | 1兆6773.5億円 | 1640.5億円 |
2015年3月期 | 2兆836.0億円 | 1400.5億円 |
まず、東京ガスと上場企業平均の「売上」と「成長率」を見ていきます。
2019年3月期の売上は、東京ガスが1兆7685.7億円、上場企業平均が1120.3億円となっています。東京ガスの売上は平均と比べて高い水準となっており、売上の前期比成長率を見ると、東京ガスが10.6%の増加、上場企業平均が15.4%の増加となっているため、上場企業の中では成長率は平均以下な会社と言えます。
東京ガス | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 2.4億円 | 1.1億 |
2018年3月期 | 2.0億円 | 9064万 |
2017年3月期 | 1.7億円 | 9022万 |
2016年3月期 | 2.1億円 | 9416万 |
2015年3月期 | 2.6億円 | 9870万 |
次に、東京ガスと上場企業平均の「従業員一人あたり売上」を見ていきます。
2019年3月期で見ると、東京ガスは2.4億円、上場企業平均が1.1億円となっています。 そのため東京ガスは上場企業の中では従業員あたりの付加価値が高い優良な企業と言えます。
東京ガス | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 857万円 | 788万 |
2018年3月期 | 1220万円 | 731万 |
2017年3月期 | 451万円 | 741万 |
2016年3月期 | 2058万円 | 672万 |
2015年3月期 | 1755万円 | 689万 |
「従業員一人あたり経常利益」についても見てみましょう。2019年3月期では、東京ガスは857万円、上場企業平均が788万円となっています。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2021年1月1日
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