業界内での給料は高いのか?競合他社と比較!ボーナスや職種・役職別年収と採用のポイントを徹底解説
アズビルの平均年収は2021年で764.0万円。電気機器業界内順位は47位、全体での順位は533位です。空調や電気などの制御・計測機器をを扱うため、各社設備に関する知識が必要になります。学ぶことは多いですが、慣れてくれば自分の成長を実感できます。資格取得には積極的に取り組んでおり、取得できたら賞金が出る場合もあります。従業員数5,151人、勤続年数20.4年と長いですが、まだまだ男性の割合が多いため、女性が働きやすい環境作りに積極的に取り組んでいます。
目次
閉じる平均年収推移(アズビルと上場企業平均)
アズビルの平均年収推移は、下降傾向です。前期比で見ると2.0万円減少しています。
上述のように、過去5年間の平均年収は756.8万円なので、上場企業と比べると高い水準になります。
アズビルの平均年収 | 年収 |
---|---|
2019年 | 764万円 |
2018年 | 766万円 |
2017年 | 757万円 |
2016年 | 753万円 |
2015年 | 744万円 |
アズビルの平均年収 | 上場企業の平均年収 | 全国の平均年収 |
---|---|---|
764.0万 | 612.5万 | 432.2万 |
アズビルの平均年収は、他の会社と比較すると高い傾向にあります。日本の上場企業の平均年収と比べると151.5万円高く、上場企業以外も含めた全国平均の年収と比較すると331.8万円高くなっています。(全国平均の年収は、国税庁が実施している『民間給与実態統計調査』の最新版の調査結果を参照しています。)
上場企業全体の年収ランキングで見ると、3737社中533位と高い順位となります。
アズビルの平均年収 | 電気機器業界の平均年収 |
---|---|
764.0万 | 664.7万 |
アズビルが属する電気機器業界の上場企業の平均年収は664.7万円です。 そのため、アズビルの年収は業界平均と比べて99.3万円高く、業界内順位を見ると244社中47位と高い順位となります。
アズビルの平均年収 | 東京都の平均年収 |
---|---|
764.0万 | 647.2万 |
アズビルの所在地がある東京都の上場企業の平均年収は647.2万円です。 そのため、アズビルの年収はエリア平均と比べて116.8万円高く、エリア内順位を見ると1979社中371位と高い順位となります。
アズビルのボーナス(賞与)は、6月と12月の年に2回支給されます。
ボーナスの支給額は約105万円~290万円で、口コミによると初年度より支給されるようです。
平成30年度の民間給与実態統計調査の結果では、スタッフが5,000人以上在籍している企業の平均賞与額は約109.8万円という結果でした。
こうして比較すると、アズビルの賞与は平均より高いと言えます。
アズビルの職種別年収を比較してみたところ、総合職で600万~1100万円、技術職で480万~830万円、一般職で430万~800万円という結果となりました。
口コミによると、社内で給与テーブルが設定されており、勤務年数と個人の評価によって段階が上がっていきます。
若い頃は年功序列で上がりやすいですが、年齢を重ねると個人の評価の方を重要視されるようです。
学歴別の初任給は、大学院修士卒240,590円、大学卒220,090円、高専卒196,590円となっており、一般企業とあまり変わりません。
アズビルで出世すると、係長で600万円~850万円、課長で800万円~1137万円、部長で1200万円~1415万円まで年収が上がると言われています。
厚生労働省が実施した令和元年の賃金構造基本統計調査の結果では、日本における全企業の部長クラスの平均年収は男性で666.8万円という結果でした。
比較すると、アズビルの係長でもこの平均金額ほどの年収が見込めるので、とても高い給与額であることが分かります。
有価証券報告書を参考に計算したところ、アズビルの役員年収(報酬)は、取締役で約4450万円、監査役で約2500万円、社外役員で約1071万円となりました。
報酬が1億円を超える役員の記載がなかったため、代表取締役社長である曽禰 寛純氏の報酬も1億円以下であることが分かります。
取締役一人あたりの報酬額が最も高かった2018年度より約2400万円低い結果となっていますが、依然として高い報酬を得ていると言えます。
アズビルの競合他社には、富士電機や横河電機の名前が挙げられます。
富士電機の平均年収は約765万円、横河電機は約863万円です。
アズビルの平均年収764万円は横河電機よりは低いものの、ランキングは全体で486位、業界順位は42位と高い水準を誇ります。
全国の企業と比較すると、高収入であると言えるでしょう。
アズビルの平均年収が高い理由は、平均年齢が高く、業績も好調であるからです。
電気機器業界自体が平均年齢の高い業界ではありますが、その中でもアズビルは平年齢45.4歳と高めとなっています。
40代から年収が高くなる傾向にあるため、これが全体の平均年収を引き上げている理由の一つだと言えるでしょう。
業績は一部市場の低迷によって上下しますが、ここ数年は高い水準で安定しているようです。
一つの分野に頼らず幅広く事業を展開しているため、今後も安定した高い年収が見込めます。
アズビルは計測と制御の技術を使って、様々な分野で事業展開を行っています。
アズビルの主な事業は、ビルディングオートメーション事業(建物市場)とアドバンスオートメーション事業(工場市場)となります。
それぞれの事業で提供しているサービスは、下記の通りです。
ビルディングオートメーション事業では、建物向けのBAシステム製品(電気設備や空調設備を自動化・省電力化するシステム)や、セキュリティシステム製品などを提供しています。
アドバンスオートメーション事業では、工場・プラント向けの運転監視・制御システムや圧力計、差圧計、流量計、液面計、分析計、温度発信機などの各種製品やサービス、ソリューションを提供しています。
その他の事業に、ライフオートメーション事業(生活に密着した市場)があります。
ライフオートメーション事業では、ガスや水道などライフラインに対応した製品、製薬・医療分野に対応した製品、家庭用全館空調製品などを提供しています。
100年以上を誇る、アズビルの歴史をご紹介します。
1906年:創業者の山口武彦が山武商会を創立
1932年:山武商会を株式会社に改組して、工業計器の組立を開始する
1936年:調節弁の国産化に成功
1939年:アメリカのブラウン・インストルメント・カンパニーの計器を国産化
1942年:(株)山武商会を山武工業(株)に社名変更
1949年:山武工業(株)清算のため山武計器(株)を設立し、計測器の製造、販売事業を開始
1953年:アメリカの現ハネウエル・インターナショナル・インコーポレイテッドと資本提携
1956年:山武計器(株)を山武ハネウエル計器(株)に社名を変更
1958年:株式を公開
1961年:東京証券取引所市場第二部に株式上場
1963年:山武計装(株)を設立し、空調計装工事事業を開始する
1966年:山武ハネウエル計器(株)を山武ハネウエル(株)に社名を変更
1969年:東京証券取引所市場第一部に上場
1975年:MagneWを開発(電磁流量計)
1980年:SAVICを開発(ビル統合管理システム)
1995年:Harmonasを開発(協調オートメーション・システム)
1997年:μフローセンサを開発(気体用熱式フローセンサ)
1998年:山武ハネウエル(株)から(株)山武に社名を変更
2002年:1953年から行っていたハネウエル・インコーポレイテッドグループとの資本提携を解消
2012年:(株)山武からアズビル(株)に社名を変更
2013年:スペインTelstar, S.A.に出資、2014年に完全子会社化
azbilグループはアズビル株式会社を中心に、アズビルトレーディング(株)やアズビル金門(株)などの子会社58社、関連会社4社によって構成されるグループです。
オートメーション(自動装置)をもとに、建物や工場・プラント、家庭にいたるまでの事業を手がけています。
アズビルでは、新卒採用と中途採用を行っています。
新卒採用で募集している職種は、研究開発、製品開発、生産技術、製品企画、システムエンジニア、セールスエンジニア、フィールドエンジニア、情報システム設計、グローバル企業としてのコーポレート業務(経営企画・経理財務・広報・人事・海外子会社支援)などです。
勤務地は本社もしくは、神奈川、札幌、仙台、名古屋、大阪、博多などの各事業所です。
選考方法はエントリー⇒会社説明会⇒エントリーシートの提出⇒人事面接⇒適性検査⇒ジョブマッチング⇒役員面談⇒内定の流れとなります。
中途採用では、技術系職種と事務系職種の募集を行っています。
技術系職種で募集しているのは、開発、設計、営業、SE、施工管理、メンテナンスサービス、ファシリティマネジメントなどです。
事務系職種の募集は、本社スタッフと事務所スタッフです。
中途採用は常に全職種を募集しているわけではなく、都度募集職種は異なります。
現在の募集内容は、ご自身でご確認ください。
選考方法はエントリー⇒適性検査⇒面接2回⇒内定の流れとなります。
アズビルの会社理念には「人々の安心、快適、達成感を実現する」と書かれており、社員のモットーは「安全重視」です。
そのため、プロ意識を持って慎重且つ着実に作業を進められる人物が求められます。
その他に求められるのは「国際感覚」や「協調性」のある人です。
現場でチームワークを築いて、グローバルに活躍できる人材を募集しています。
アズビルではグローバルな人材を求めていますが、入社前の語学力はそこまで重視していません。
面接で重視されるのはどのような人物であるのかです。
「人間性」を重視しているため、仕事を安心して任せられる慎重さ、責任を持って最後までやり遂げられる力、どんな環境にも適応できる柔軟さをアピールしてください。
面接では「今までした大きな失敗は何か?」を訊かれるという口コミもあります。
失敗に対してどのように考え、どのように対応したのかを答えられると、評価も上がるでしょう。
適性検査の前に面接を行う、というほど面接を重視する企業であるため、面接対策は念入りに行うことが大切です。
従業員数推移(アズビルと上場企業平均)
アズビル | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 5,151人 | 1,035人 |
2018年 | 5,043人 | 1,071人 |
2017年 | 5,070人 | 1,042人 |
2016年 | 5,146人 | 1,055人 |
2015年 | 5,210人 | 1,055人 |
アズビルの従業員数は2019年で5,151人と、1年前と比べて108人の増加となりました。
全上場企業の平均従業員数が1,035人なので、それと比べて多い水準となります。
次にアズビルと同じ電気機器業界内で従業員数を比較してみました。業界平均の従業員数が2,082人なので、それと比較しても多い規模の人数というのが分かります。
平均年齢推移(アズビルと上場企業平均)
アズビル | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 45.4歳 | 41歳 |
2018年 | 45.1歳 | 41歳 |
2017年 | 44.8歳 | 40歳 |
2016年 | 44.3歳 | 40歳 |
2015年 | 44.4歳 | 40歳 |
アズビルの平均年齢は2019年で45.4歳と、上場企業の平均と比べると年齢が高い水準となっています。
平均年齢を同じ電気機器業界内で比較してみました。業界平均が43歳のため、業界内で見ても年齢が高い水準となります。
平均勤続年数推移(アズビルと上場企業平均)
アズビル | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 20.4年 | 12年 |
2018年 | 20.5年 | 13年 |
2017年 | 20.2年 | 13年 |
2016年 | 19.8年 | 13年 |
2015年 | 20.2年 | 13年 |
アズビルの平均勤続年数は2019年で20.4年と、上場企業の平均と比べると長い水準となっています。
平均勤続年数も同じ電気機器業界内で比較してみます。業界の平均勤続年数が15.6年のため、業界内で見ても長い水準となります。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2021年1月1日
合わせてチェックされてる年収ランキング
同じエリア(東京)の年収ランキング上位企業
同じ業界・業種(電気機器)の年収ランキング上位企業
表示準備中