ボーナスが8ヶ月分も?なぜそんなに高い?出世後の年収や高額な役員報酬も公開!就職で求められる人物像や就職・転職で採用される方法
ダイフクの平均年収は、2021年は820.0万円で前期に比べて上昇傾向。機械業界内11位の平均年収でした。ダイフクは物流システムを提供している企業です。取引先企業の分野は多岐にわたるため、景気が悪いときでも安定した売上のある企業です。個人の裁量が大きく、動く金額も大きいため、やりがいを実感しながら仕事に取り組めるでしょう。ノー残業デーを取り入れるなど働き方改革を意識している企業なので、今後更に働きやすい環境が整うことが期待できます。
目次
閉じる平均年収推移(ダイフクと上場企業平均)
ダイフクの平均年収推移は、上昇傾向です。前期比で見ると60.6万円増加しています。
上述のように、過去5年間の平均年収は764.2万円なので、上場企業と比べると高い水準になります。
ダイフクの平均年収 | 年収 |
---|---|
2019年 | 820万円 |
2018年 | 759万円 |
2017年 | 758万円 |
2016年 | 752万円 |
2015年 | 731万円 |
ダイフクの平均年収 | 上場企業の平均年収 | 全国の平均年収 |
---|---|---|
820.0万 | 612.5万 | 432.2万 |
ダイフクの平均年収は、他の会社と比較すると高い傾向にあります。日本の上場企業の平均年収と比べると207.5万円高く、上場企業以外も含めた全国平均の年収と比較すると387.8万円高くなっています。(全国平均の年収は、国税庁が実施している『民間給与実態統計調査』の最新版の調査結果を参照しています。)
上場企業全体の年収ランキングで見ると、3737社中338位と高い順位となります。
ダイフクの平均年収 | 機械業界の平均年収 |
---|---|
820.0万 | 632.0万 |
ダイフクが属する機械業界の上場企業の平均年収は632.0万円です。 そのため、ダイフクの年収は業界平均と比べて188.0万円高く、業界内順位を見ると231社中11位と高い順位となります。
ダイフクの平均年収 | 大阪府の平均年収 |
---|---|
820.0万 | 625.8万 |
ダイフクの所在地がある大阪府の上場企業の平均年収は625.8万円です。 そのため、ダイフクの年収はエリア平均と比べて194.2万円高く、エリア内順位を見ると426社中43位と高い順位となります。
ダイフクでは7月と12月の年2回、ボーナスが支給されます。
ボーナスの平均支給額は約110万円〜260万円で、ピークは50代で迎えるようです。
2019年度にはボーナスが約8ヶ月分支給されたという口コミもあり、いかに業績が良いかがうかがえます。
過去には不景気だった時期でもボーナスが3ヶ月分支給されていたことから、あらゆる状況下にあっても安定して働ける企業であると言えるでしょう。
職種別の年収を比較すると、一般職の平均年収は約480万円〜780万円、技術職は約430万円〜765万円、総合職は約700万円〜1090万円となっています。
近年はボーナス額が上昇傾向にあるため、どの職種でも年収が高い印象です。
ボーナス額は一般企業と比較して高いのですが、基本給は他社とそこまで大きく異なりません。
全職種において現状のような高い年収を得るには、このまま業績を維持していく必要があります。
出世後の年収を比較したところ、係長クラスが約800万円〜900万円、課長クラスが約1000万円〜1210万円、部長クラスが約1200万円〜1500万円という結果でした。
課長クラス以上となると、年収1000万円超えを目指すことができます。
ダイフクで出世するためには推薦状を貰い昇格試験に通る必要がありますが、余程成績が悪くなければ、大体の人は昇格が可能とのことです。
ただし、昇格のしやすさは部署によって大きく異なるらしく、人数の多い部署で課長クラス以上になるのは難しいと言われています。
2019年度の有価証券報告書によるとダイフクの役員報酬は、取締役が約5040万円、監査役が約3950万円、社外役員が約1014万円でした。
更に報酬が1億円を超える役員は3人で、それぞれの報酬額は代表取締役社長の下代 博氏が約1億2900万円、取締役相談役の田中 章夫氏が約1億2900万円、取締役顧問の猪原 幹夫氏が約1億300万円です。
ダイフクの役員報酬は業績連動型株式報酬を取り入れており、業績が好調であれば高い報酬額が見込めるようになっています。
2019年は一般社員へのボーナスも上がったように、役員への報酬もぐんと上昇しました。
ダイフクは幅広く事業を展開しているため、それぞれで競合他社は異なります。
ピックアップするなら、近年立て続けに海外物流システム企業の買収を行った豊田自動織機や、自動倉庫システムを手がける村田機械などが挙げられます。
それぞれの平均年収は豊田自動織機が約814万円、村田機械は非上場企業のため公式で発表していませんが口コミによると約484万円です。
トヨタグループに含まれる豊田自動織機と、ダイフクの平均年収約820万円が同程度であることから、相当優良企業であることが分かります。
ダイフクの平均年収は2015年に約731万円でしたが、緩やかな右肩上がりを見せ、2019年は前年度より60万円ほど高い約820万円という結果でした。
年収が大幅に上がった背景には、経営利益額が2015年の約107.4億円から、2019年には約339億円まで大幅に上昇したことが影響していると考えられます。
2019年以外の年では平均年収が750万円前後でしたので、今後も800万円を超える年収が見込めるかは定かではありません。
しかし業績は順調に上がっているため、高い水準を維持できることに期待が寄せられます。
ダイフクはマテリアルハンドリング業界の、世界最大手企業です。
物流システムに関わる製品の製造・販売のほか、コンサルティングやエンジニアリングも行っています。
ダイフクが行っている主な事業は、マテハン機器・物流システムです。
マテハンとはマテリアルハンドリングの略で、物資の移動に関わるシステムのことを指します。
生産拠点や物流拠点を中心に使用されており、円滑にモノを動かす際に欠かせません。
ダイフクではあらゆる企業の課題解決に対応した製品を提供しています。
メイン事業で手がけている分野は、一般製造業・流通向けシステム、半導体・液晶生産ライン向けシステム、自動車生産ライン向けシステム、空港向けシステムなどです。
全ての分野で、コンサルティング⇒企画⇒設計⇒制作⇒施工⇒アフターサービスまでを自社で担当しています。
その他の事業では、洗車機や電子機器の製造・販売を手がけています。
洗車機事業では日本、韓国においてトップシェアを誇り、ガソリンスタンドやカーディーラー向けに商品を提供。
電子機器事業では、産業用パソコン、計測制御、ネットワーク関連製品を展開しています。
ダイフクの歴史について、年表形式でご紹介します。
1937年:大阪で(株)坂口機械製作所を設立
1944年:社名を兼松機工(株)に改称
1947年:社名を大福機工(株)に改称
1952年:スイス・ビューラー社と技術提携を行い、バルクベヤの製造を開始する
1957年:トヨタ車体にウェブ・コンベヤシステム1号機を納品
1965年:日本初の無人搬送車を製造
1968年:従業員数が1,000人を突破
1969年:東京・大阪・名古屋の証券取引所市場第一部に上場指定
1971年:トヨタ自動車に世界最大のラックビルシステムを納品
1972年:ユニット式自動倉庫システムを開発
1977年:洗車機事業を開始
1983年:アメリカにて「DAIFUKU U.S.A」を設立、以降も海外への進出を広げる
1984年:社名を(株)ダイフクに改称
1994年:自動車工場向け搬送システムにおいて、海外の売上比率が国内を超える
2006年:世界最大級のマテハン生産拠点を滋賀県に設立
2012年:吸収合併などを行って、国内組織を再編
2018年:(株)ファーストリテイリングと戦略的グローバルパートナーシップを締結
ダイフクグループはダイフクを中心に、連結子会社53社(うち海外現地法人48社)、持分法適用会社1社から構成される企業グループです。
26もの国や地域に生産・販売拠点を持ち、グローバルにビジネスを拡大しています。
マテハン機器・物流システムを中心事業として手掛け、コンサルティングから生産、アフターサービスまでを一貫してサポート。
コンテックや岩崎製作所などの企業がグループに所属しており、従業員数は全体で9,857人、連結売上高は約4594億8600万円を誇ります。
ダイフクでは、新卒採用とキャリア採用(中途採用)を行っています。
新卒採用では、理系と文系の総合職採用を行っています。
理系で募集している職種は、研究・開発、ソフトウエア開発、設計(開発、機械、制御、装置、建築・構造、システム)、製造、生産技術、生産管理、工事監理、セールスエンジニア、サービスエンジニアなど。
文系で募集している職種は、営業、総務・人事、経理、法務、広報などです。
勤務地は大阪や東京、滋賀、小牧をはじめ、全国の拠点に配属されます。
選考方法は、エントリー⇒会社説明会⇒SPI・適性検査⇒一次面接(書類提出)⇒二次面接⇒日に新たな館見学会⇒最終面接の流れで進みます。
中途採用では現在、機械系、電気系、生産技術、システムエンジニア、組込ソフト、品質管理、フィールドエンジニア、据付工事、事務管理部門などの職種で募集を行っています。
募集職種は都度異なるので、一度公式ページや求人サイトよりご確認ください。
勤務地は、応募した職種に記載されている事業所となります。
選考方法は、書類審査⇒適性検査⇒面接の流れで進みます。
ダイフクは人物重視で採用を行っており、求める人材は誠実でチャレンジ精神をもち、粘り強く仕事をやり抜ける人です。
とにかく失敗を恐れず、ひたむきに仕事を遂行できる人を求めています。
入社後のフォロー体制がしっかりしているため、その人が「今持っている能力」以上に、やる気やポテンシャルを評価して「これからどれほど成長できるのか」を重視しています。
ダイフクは就職に人気の企業です。
ただし自分物重視で採用を行っているため、学歴に左右されることなく、誰にでもチャンスはあります。
新卒採用の場合、書類提出を行うのも1次面接のときなので、まずは「どんな人なのか」をしっかり見ているということが分かるでしょう。
面接で重視しているのは「対人コミュニケーション能力」。
話す内容だけでなく、話し方や話す姿勢などもチェックされます。
あまり緊張しすぎず、なるべくスムーズな会話のキャッチボールを心がけてみてください。
面接では企業に関して知っていることも訊かれるため、企業分析は徹底的に行うことが大切です。
従業員数推移(ダイフクと上場企業平均)
ダイフク | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 2,772人 | 1,035人 |
2018年 | 2,632人 | 1,071人 |
2017年 | 2,481人 | 1,042人 |
2016年 | 2,426人 | 1,055人 |
2015年 | 2,297人 | 1,055人 |
ダイフクの従業員数は2019年で2,772人と、1年前と比べて140人の増加となりました。
全上場企業の平均従業員数が1,035人なので、それと比べて多い水準となります。
次にダイフクと同じ機械業界内で従業員数を比較してみました。業界平均の従業員数が1,054人なので、それと比較しても多い規模の人数というのが分かります。
平均年齢推移(ダイフクと上場企業平均)
ダイフク | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 41.8歳 | 41歳 |
2018年 | 42.0歳 | 41歳 |
2017年 | 42.2歳 | 40歳 |
2016年 | 42.3歳 | 40歳 |
2015年 | 41.9歳 | 40歳 |
ダイフクの平均年齢は2019年で41.8歳と、上場企業の平均と比べると年齢が高い水準となっています。
平均年齢を同じ機械業界内で比較してみました。業界平均が42歳のため、業界内で見ても年齢が高い水準となります。
平均勤続年数推移(ダイフクと上場企業平均)
ダイフク | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 15.9年 | 12年 |
2018年 | 16.3年 | 13年 |
2017年 | 16.8年 | 13年 |
2016年 | 16.8年 | 13年 |
2015年 | 16.6年 | 13年 |
ダイフクの平均勤続年数は2019年で15.9年と、上場企業の平均と比べると長い水準となっています。
平均勤続年数も同じ機械業界内で比較してみます。業界の平均勤続年数が15.1年のため、業界内で見ても長い水準となります。
ダイフクが、転職先・就職先として魅力的な会社かどうかを知るために、前期比の売上成長率や一人あたりの経常利益などを見ていきましょう。
※売上・従業員数は、各社の連結ではなく「単体」の数字を元に計算しています。
売上
売上成長率(前期比)
経常利益
売上 | 経常利益 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 2467.9億円 | 390.3億円 |
2018年3月期 | 2232.7億円 | 339.0億円 |
2017年3月期 | 1756.9億円 | 173.1億円 |
2016年3月期 | 1720.3億円 | 155.5億円 |
2015年3月期 | 1361.9億円 | 107.4億円 |
まず、ダイフクと上場企業平均の「売上」と「成長率」を見ていきます。
2019年3月期の売上は、ダイフクが2467.9億円、上場企業平均が1120.3億円となっています。ダイフクの売上は平均と比べて高い水準となっており、売上の前期比成長率を見ると、ダイフクが10.5%の増加、上場企業平均が15.4%の増加となっているため、上場企業の中では成長率は平均以下な会社と言えます。
ダイフク | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 8903万円 | 1.1億 |
2018年3月期 | 8483万円 | 9064万 |
2017年3月期 | 7082万円 | 9022万 |
2016年3月期 | 7091万円 | 9416万 |
2015年3月期 | 5929万円 | 9870万 |
次に、ダイフクと上場企業平均の「従業員一人あたり売上」を見ていきます。
2019年3月期で見ると、ダイフクは8903万円、上場企業平均が1.1億円となっています。
ダイフク | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 1408万円 | 788万 |
2018年3月期 | 1288万円 | 731万 |
2017年3月期 | 698万円 | 741万 |
2016年3月期 | 641万円 | 672万 |
2015年3月期 | 468万円 | 689万 |
「従業員一人あたり経常利益」についても見てみましょう。2019年3月期では、ダイフクは1408万円、上場企業平均が788万円となっています。 そのためダイフクは上場企業の中では効率的に運営できている会社と言えます。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2021年1月1日
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