なぜクボタは高年収なのか?その秘密を徹底紹介!倍率の高いクボタに就職・転職するには何が重要?
クボタの平均年収は2021年で801.2万円でした。機械業界内順位は14位、全体での順位は397位です。働き方改革をきちんと取り入れ、過重労働をなくすため申請による残業時間の管理や裁量労働制を設けるなどして、従業員が私生活の時間を大切にできるように改善され始めています。男性の育児休暇の取得率が高く、女性の職場復帰率も高くなってきているため、勤続年数15.2年という数字も、今後より良い結果を期待できるでしょう。
目次
閉じる平均年収推移(クボタと上場企業平均)
クボタの平均年収推移は、上昇傾向です。前期比で見ると7.3万円増加しています。
上述のように、過去5年間の平均年収は800.9万円なので、上場企業と比べると高い水準になります。
クボタの平均年収 | 年収 |
---|---|
2019年 | 801万円 |
2018年 | 794万円 |
2017年 | 792万円 |
2016年 | 813万円 |
2015年 | 805万円 |
クボタの平均年収 | 上場企業の平均年収 | 全国の平均年収 |
---|---|---|
801.2万 | 612.5万 | 432.2万 |
クボタの平均年収は、他の会社と比較すると高い傾向にあります。日本の上場企業の平均年収と比べると188.7万円高く、上場企業以外も含めた全国平均の年収と比較すると369.0万円高くなっています。(全国平均の年収は、国税庁が実施している『民間給与実態統計調査』の最新版の調査結果を参照しています。)
上場企業全体の年収ランキングで見ると、3737社中397位と高い順位となります。
クボタの平均年収 | 機械業界の平均年収 |
---|---|
801.2万 | 632.0万 |
クボタが属する機械業界の上場企業の平均年収は632.0万円です。 そのため、クボタの年収は業界平均と比べて169.2万円高く、業界内順位を見ると231社中14位と高い順位となります。
クボタの平均年収 | 大阪府の平均年収 |
---|---|
801.2万 | 625.8万 |
クボタの所在地がある大阪府の上場企業の平均年収は625.8万円です。 そのため、クボタの年収はエリア平均と比べて175.4万円高く、エリア内順位を見ると426社中54位と高い順位となります。
クボタでは6月と12月の年2回、ボーナスが支給されています。
ボーナスの平均支給額は約85万円〜310万円ほどで、ピークを迎えるのは50歳代です。
男女間での最大約60万円ほどの差がありますが、ボーナスが良い分、差も大きく開いているようです。
クボタでは年収の多くをボーナスが占めていますが、定年まで勤めることを考えると基本給のアップも視野に入れて動く必要があります。
出世をすれば、それだけボーナスも破格な金額が期待できるため、安定した生活が望めることは間違いないでしょう。
職種別の年収を比較してみると、一般職は約500万円〜830万円、技術職は約550万円〜810万円、総合職は約650万円〜1150万円となっています。
一般職と技術職ではあまり差がないものの、総合職となると1000万円を超える高収入が期待できます。
ちなみに学歴別の初任給を見てみると、修士了は月給238,500円、大学卒は月給218,500円となっています。
学歴では大きな差が見られませんので、就職後の出世や成績の評価を重ねることで、高年収に繋がると言えるでしょう。
クボタでは出世をすると、係長の平均年収は約800万円〜910万円、課長は約1050万円〜1200万円、部長は約1300万円〜1470万円の収入が見込めます。
他の企業と比較しても、出世をした際の年収は高額であることが分かります。
定年まで勤め上げることを考えているのであれば、出世は必要な道です。
クボタでは35歳から昇進試験を受けることができるそうなので、ぜひチャレンジしましょう。
代表取締役社長の木股 昌俊氏の年収は約1億8400万円、その他の取締役の平均年収は約8500万円、監査役は約2400万円となっています。
社長の木股氏は2億円に迫る高収入、取締役も1億円近い高収入です。
役員も高収入ですが、従業員でも生活に困ることはないほどの年収を貰えるため、業績による恩恵は充分に従業員へ貢献されていると言えるでしょう。
クボタの競合他社というと、ヤンマーやコマツを思い浮かべます。
最新の有価証券報告書によると、ヤンマーの平均年収は約646万円、コマツは約760.8万円となっています。
クボタの平均年収は約793.7万円ですので、機械業界の中でも高い年収であると言えます。
どの企業にも負けない農業機械の分野でトップシェアを誇っている以上、この高年収を維持もしくは更にアップしていくことも考えられます。
クボタが高い年収である理由の一つが機械部門の存在です。
全体売上高1兆7515億円の内、機械部門の売上高は1兆4366億円と全体の約82%も占めているのです。
機械部門の中でも高い売り上げを誇っているのが農業機械で、国内首位である上に海外では3位という成績を収めています。
また、ミニショベルにおいては世界ナンバーワンのシェアを誇っています。
機械部門の利益率は13.8%と高く、クボタの業績を支えている大切な事業です。
この事業のおかげでクボタの平均年収が高いと言えるでしょう。
クボタは日本の機械業界でも有数な大企業です。
クボタと言えば、トラクタや田植え機、耕運機などを製造している、世界でも有数な農業機械メーカーです。
農業用の機械から家庭菜園向けミニ耕うん機まで、世界の農業を支えています。
農業機械以外にも、園芸施設や育苗施設、精米機、ビニールハウスなど、農業全体を支えているのです。
また、小型建機専業メーカーとしてミニバックホーやホイールローダなどの建設機械も製造。
精度の高いクボタの重機は日本だけでなく、世界中で使われています。
その他には、業務用加湿空気洗浄機や空調機、計量機器などを製造する精密機器事業、耐震性に優れた橋などを建設するためのスパイラル鋼管を製造する土木・建築分野などがあります。
米国環境保護庁で認められた安全性の高いセラミックス素材「TXAX(ティーザクス)」、石油精製・メタノール製造・アンモニア合成などで使用される耐熱鋳鋼製リフォーマーチューブなどを開発し、自動車事業や石油化学・石油精製分野においても活躍しています。
クボタの歴史について簡潔にご紹介します。
クボタグループでは機械事業グループ、水環境事業グループ、住宅・建設事業グループなど、幅広い事業展開をしています。
中には株式会社ケーピーエスや日本プラスチック工業株式会社、フモト産業株式会社があります。
クボタでは新卒採用、経験者採用(中途採用)、障がい者採用にて募集を行っています。
新卒採用では、総合職事務系・経営管理・企画系・総合職技術系にて募集を行っています。
勤務地は職種によって異なりますが、本社および全国の支社・製造所・工場です。
選考の流れはHPよりエントリー→会社説明会・各種セミナーに参加→エントリーシート提出→適性検査→面接→内々定となります。
中途採用では技術系職種、事務系職種にて募集を行っておりますが、時期によって募集される職種は異なりますので、こまめにチェックを行いましょう。
勤務地は職種によって異なりますが、主に大阪や兵庫などの関西圏が多く、東京など関東圏はない場合もあります。
選考の流れは希望の職種よりエントリー→書類選考→WEB面談→面接(2回)→内定となります。
クボタでは珍しくWEB面談を取り入れているようですので、抜けのないようにしっかり準備しておきましょう。
障がい者採用でも新卒採用と経験者採用が用意されており、職種や応募方法についても、それぞれ通常の募集内容と同じです。
しかし、採用選考時に合理的な配慮が必要な場合は人事部に連絡する必要がありますので、注意しましょう。
クボタは求める人材像として3つの条件を挙げています。
また、新たな目標として世界中で必要とされ、多くのお客様から信頼されることで、多くの社会貢献をなしうるブランドを目指す「グローバル・メジャー・ブランド 」を掲げています。
自律的に「挑戦」し続ける力、どんな困難にも真正面から立ち向かう「誠実さ」と「粘り強さ」、チームワークで乗り越えていく力が、この目標を実現するためには必要となってきます。
自分を磨き続け、成長を追求していく力を持つことで、世界を舞台に社会に貢献できる人になれると考えられています。
クボタでは転職の倍率が公表されておらず詳細は不明ですが、新卒採用と同様の人数を採用しているとも言われており、積極的に受け入れているようです。
また、求める人材像にあったように、面接では志望動機や入社後にしたいこと、自分の強みなど人柄を見ようとする質問が多く行われます。
クボタは非常に人気のある企業なので、就職・転職難易度はかなり高めです。
特に即戦力となるような人を求めているので、実務経験等が豊富である方が有利と言えるでしょう。
小さなことでも自分の経験をいかに上手くアピールできるかも問われていますので、クボタへの就職や転職を考える人は様々なことを経験しておきましょう。
従業員数推移(クボタと上場企業平均)
クボタ | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 11,396人 | 1,035人 |
2018年 | 11,226人 | 1,071人 |
2017年 | 11,266人 | 1,042人 |
2016年 | 11,123人 | 1,055人 |
2015年 | 10,830人 | 1,055人 |
クボタの従業員数は2019年で11,396人と、1年前と比べて170人の増加となりました。
全上場企業の平均従業員数が1,035人なので、それと比べて多い水準となります。
次にクボタと同じ機械業界内で従業員数を比較してみました。業界平均の従業員数が1,054人なので、それと比較しても多い規模の人数というのが分かります。
平均年齢推移(クボタと上場企業平均)
クボタ | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 40.5歳 | 41歳 |
2018年 | 40.6歳 | 41歳 |
2017年 | 40.5歳 | 40歳 |
2016年 | 40.4歳 | 40歳 |
2015年 | 40.2歳 | 40歳 |
クボタの平均年齢は2019年で40.5歳と、上場企業の平均と比べると若い水準となっています。
平均年齢を同じ機械業界内で比較してみました。業界平均が42歳のため、業界内で見ても若い水準となります。
平均勤続年数推移(クボタと上場企業平均)
クボタ | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 15.2年 | 12年 |
2018年 | 15.5年 | 13年 |
2017年 | 15.5年 | 13年 |
2016年 | 15.5年 | 13年 |
2015年 | 15.4年 | 13年 |
クボタの平均勤続年数は2019年で15.2年と、上場企業の平均と比べると長い水準となっています。
平均勤続年数も同じ機械業界内で比較してみます。業界の平均勤続年数が15.1年のため、業界内で見ても長い水準となります。
クボタが、転職先・就職先として魅力的な会社かどうかを知るために、前期比の売上成長率や一人あたりの経常利益などを見ていきましょう。
※売上・従業員数は、各社の連結ではなく「単体」の数字を元に計算しています。
売上
売上成長率(前期比)
経常利益
売上 | 経常利益 | |
---|---|---|
2019年12月期 | 8975.7億円 | 732.5億円 |
2018年12月期 | 8853.9億円 | 907.0億円 |
2017年12月期 | 8441.2億円 | 1274.0億円 |
2016年12月期 | 7547.5億円 | 680.5億円 |
2015年12月期 | 5751.3億円 | 644.1億円 |
まず、クボタと上場企業平均の「売上」と「成長率」を見ていきます。
2019年12月期の売上は、クボタが8975.7億円、上場企業平均が1120.3億円となっています。クボタの売上は平均と比べて高い水準となっており、売上の前期比成長率を見ると、クボタが1.4%の増加、上場企業平均が15.4%の増加となっているため、上場企業の中では成長率は平均以下な会社と言えます。
クボタ | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年12月期 | 7876万円 | 1.1億 |
2018年12月期 | 7887万円 | 9064万 |
2017年12月期 | 7493万円 | 9022万 |
2016年12月期 | 6786万円 | 9416万 |
2015年12月期 | 5310万円 | 9870万 |
次に、クボタと上場企業平均の「従業員一人あたり売上」を見ていきます。
2019年12月期で見ると、クボタは7876万円、上場企業平均が1.1億円となっています。
クボタ | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年12月期 | 643万円 | 788万 |
2018年12月期 | 808万円 | 731万 |
2017年12月期 | 1131万円 | 741万 |
2016年12月期 | 612万円 | 672万 |
2015年12月期 | 595万円 | 689万 |
「従業員一人あたり経常利益」についても見てみましょう。2019年12月期では、クボタは643万円、上場企業平均が788万円となっています。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2021年1月1日
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