気になる出世後の年収は?カネカが世界から注目される理由とは?面接に必要な対策を公開!
カネカの平均年収は2021年で753.3万円でした。化学業界内順位は38位、全体での順位は573位です。様々な分析機器の使用、毎回異なるサンプルを扱うなど、柔軟な思考と行動力を伴う成長を感じられます。業務時間削減に関しては、ただ残業を減らすのではなく、資料の共有システム導入や会議時間の短縮など、会社として出来ることを努力している印象です。各事業所には保険センターが設けられ、会社独自の生命保険制度などで高い保障を受けられたり、加入状況の管理を行ってもらえます。従業員数3,565人の私生活を支えてくれる嬉しいシステムです。
目次
閉じる平均年収推移(カネカと上場企業平均)
カネカの平均年収推移は、上昇傾向です。前期比で見ると5.8万円増加しています。
上述のように、過去5年間の平均年収は749.6万円なので、上場企業と比べると高い水準になります。
カネカの平均年収 | 年収 |
---|---|
2019年 | 753万円 |
2018年 | 747万円 |
2017年 | 757万円 |
2016年 | 747万円 |
2015年 | 743万円 |
カネカの平均年収 | 上場企業の平均年収 | 全国の平均年収 |
---|---|---|
753.3万 | 612.5万 | 432.2万 |
カネカの平均年収は、他の会社と比較すると高い傾向にあります。日本の上場企業の平均年収と比べると140.8万円高く、上場企業以外も含めた全国平均の年収と比較すると321.1万円高くなっています。(全国平均の年収は、国税庁が実施している『民間給与実態統計調査』の最新版の調査結果を参照しています。)
上場企業全体の年収ランキングで見ると、3737社中573位と高い順位となります。
カネカの平均年収 | 化学業界の平均年収 |
---|---|
753.3万 | 655.5万 |
カネカが属する化学業界の上場企業の平均年収は655.5万円です。 そのため、カネカの年収は業界平均と比べて97.8万円高く、業界内順位を見ると213社中38位と高い順位となります。
カネカの平均年収 | 大阪府の平均年収 |
---|---|
753.3万 | 625.8万 |
カネカの所在地がある大阪府の上場企業の平均年収は625.8万円です。 そのため、カネカの年収はエリア平均と比べて127.5万円高く、エリア内順位を見ると426社中77位と高い順位となります。
カネカでは7月と12月の年2回、ボーナスが支給されています。
平均支給額は約120万円〜240万円と高く、ピークは50歳代前半で迎えます。
昇給やボーナスに関する算定もある程度明らかにされているため、どうすれば評価されるのかなどを把握でき、従業員のモチベーションにも影響しています。
職種別の年収を比較すると、一般職の平均年収は約500万円〜750万円、技術職は約520万円〜700万円、総合職は約600万円〜950万円となっています。
昇給は毎年行われますが、実感できるほど上がることはありません。
大きく反映されるのは職位が上がってからとなるため、高年収を得るためには昇級試験などを積極的にチャレンジする必要があります。
学歴別の初任給は2019年の実績によると、高専卒184,700円(本科)224,000円(専攻科)、学部卒224,000円、修士了240,400円、博士了272,000円となっています。
出世後の年収を比較すると、係長の平均年収は約800万円〜850万円、課長は約1000万円〜1150万円、部長は約1120万円〜1400万円となっています。
課長以上の職位に就くことで1000万円を超える高年収が得られます。
カネカでは職位によって年収の差が大きく表れるため、出世希望者も多く、道のりは厳しいものだと予想されます。
代表取締役会長の菅原 公一氏、代表取締役社長の角倉 護氏の年収は公開されていませんでしたが、その他の取締役の平均年収は約6600万円、監査役は約2400万円となっています。
取締役の年収は他の企業と比較してもあまり高い年収という印象は受けませんが、好調な業績により今後の役員報酬の増加も充分に考えられます。
カネカの競合他社と言えば、クラレや旭化成などが挙げられます。
最新の有価証券報告書によると、クラレの平均年収は約699.4万円、旭化成の平均年収は約787.1万円となっています。
旭化成は同業界の売上高ランキングでもカネカより上位に位置していますが、カネカとの年収はさほどありません。
カネカの平均年収は約753.3万円なので、 同業界の中でも高い年収だと言えるでしょう。
平均年収が高い理由には、マテリアル・ソリューションズユニットの売上高と営業利益の好調さが大きく影響しています。
2018年には特に大きな増益となり、売上高は前期比15.2%の2389億円、営業利益は前期比21.8%、2019年にも更に売上高は前年比7.1%増の2559億円を記録しています。
環境問題となっている再生不可能なレジ袋などの脱プラスチックの研究を20年前から行っており、世界からも注目されています。
カネカの展開する四つの事業は、何かの事業でマイナスとなっても他の事業が補うという安定した経営体制が整っており、業績の好調さと従業員の年収の安定に繋がっています。
カネカは常に新たな製品や素材の研究・開発に務め、世界からも注目されている化学業界の一つです。
レインブーツやバッグなどの日用品から産業資材に使用される塩化ビニル樹脂、広告用ラベルや防水シートに使用される塩素系アクリルグラフト共重合樹脂、建材、家電、自動車内外装材に使用される強化剤用樹脂、航空機の強靭化や軽量化に貢献している液状硬化性樹脂用改質剤などを製造しています。
耐熱性、クッション性、防湿性に優れていることから電気製品・精密機器・鮮魚などの緩衝包装材に使用されるビーズ法発泡性ポリスチレン、省エネ技術を結集した住宅用の木造建築システム、レーザープリンターや複写機に使用されるマグネットローラ、太陽光を「電気」に変える太陽光発電システムなどを製造・提供しています。
また、ヘアウィッグ、エクステンションに用いられる頭髪装飾用繊維、獣毛に似た風合いと難燃性を兼ね備えたアクリル系のエコファー用繊維、消防士の防護服などに用いられる難燃・資材用繊維など、ファッションやぬいぐるみなどの玩具にも用いられています。
血管内治療用カテーテル、消化器用医療機器、遺伝子検査診断関連製品など、医療の現場で使用される器具や繊維などの開発・製造を行っています。
低分子医薬品、バイオ医薬品の主役を担う抗体医薬、湿布などの貼る薬「経皮吸収型医薬品」などの研究・開発も行っており、世界中の製薬会社とも深い信頼関係を築いています。
乳製品やマーガリン、フルーツ加工品、香辛料、冷凍生地など様々な食品の製造・提供。
また、コエンザイムQ10のサプリメント、カネカ・ラブレ、R037乳酸菌などの機能性乳酸菌素材の開発など、人々の健康や安心・安全な食を提供することにも注力しています。
再生不可能だったレジ袋やプラスチック容器などを、植物油などのバイオマス原料で製造することで微生物が分解し、炭酸ガスと水になる生分解性ポリマーを用いることで、二酸化炭素の排出量削減や地球環境保全に貢献しています。
高齢者の「寝たきり」や「要介護状態」になる要因である大腿骨頚部骨折などを防ぐため、衝撃吸収パッド付きインナーウェアを開発。
衝撃吸収パッドは紙おむつ装着タイプへの新規参入も果たしています。
また、新高機能性肥料として注目されている「カネカペプチド」はイモ類・野菜類の増収が期待できることから、2015年の文部科学大臣表彰を受賞しました。
カネカの歴史についてご紹介します。
カネカグループは金かが中心核となる企業グループのことです。
所属する企業には、接着剤やシーリング材の製造販売を行うセメダイン株式会社、発泡樹脂製品の販売を行う株式会社羽根、食品の製造販売を行う新化食品株式会社などがあり、ヨーロッパや北米・南米・アジアなどの海外にも展開しています。
カネカでは新卒採用、キャリア採用(中途採用)にて募集が行われています。
新卒採用では、営業・企画・管理・購買・経営企画・経理・財務・法務・人事など事務職・研究職・エンジニアリング職・製造技術職などの技術職にて募集を行っています。
勤務地は、本社のある東京都港区、大阪府北区および名古屋・滋賀・鹿児島・兵庫の各営業所・工 場・研究所のいずれかとなります。
将来的にはアメリカ、ベルギー、マレーシアなどの海外法人での勤務の可能性もあります。
選考方法は、マイページ登録→エントリーシート・研究概要・成績レポート提出→SPI受検→一次面談→二次面談→内定です。
中途採用では現在、研究職・エンジニアリング職・製造技術職などの技術職にて募集を行っています。
勤務地は、東京(赤坂)・大阪(中之島)・大阪(摂津)・兵庫(高砂)・兵庫(豊岡)のいずれかになります。
選考方法は、マイページ登録→エントリーシート・研究概要・成績レポート提出→SPI受検→一次面談→二次面談→内定です。
カネカでは、求める共通の人材像を「成果に徹底的にこだわる」「とことん考え抜く」「ちょっとやそっとではめげないポジティブマインド」のある人としています。
また、職種別にも求める人材を細かく定義しているため、自身の希望職種で求められている人材像もしっかりとチェックしておきましょう。
技術職ではメーカー、エンジニアリング会社、ITベンダー、コンサルティングファームなどでIT技術を用いた生産革新・業務革新に取り組んだ経験のある人とされており、これ等の経験が即戦力となり得るため求められているようです。
事務職では、情熱を持って真正面からぶつかることができるタイプ、熱さを内に秘め思考力と探究心で勝負するタイプとしています。
学生時代に取り組んだ経験や挑戦心を持って努力した活動は、世界でも通用する「武器」になると考えられているため、その経験を活かしてカネカを牽引してくれる人材を求めています。
カネカの面接では、求める人材像で今までの経験や取り組みなどを求められているように、「学生時代頑張ったことは何か」「ゼミナールの研究では何をやってきたか」「集団生活の中でどんな役割を担うか」など、過去の経験や活動についての質問が多く見受けられます。
また、「長所と短所」を訊かれるなど、自己分析をしっかりと行っておく必要があります。
内定が出ている人と出ていない人の違いを見てみると、内定が出ている人の多くはコミュニケーション能力の高い人が多いということ、反対に体育会系の人は3割ほどに留まっています。
グローバルな活動が多いカネカでは、海外の方との交流の機会も多いため、常に明るく前向きにカネカを牽引してくれる人材を求めているようです。
従業員数推移(カネカと上場企業平均)
カネカ | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 3,565人 | 1,035人 |
2018年 | 3,525人 | 1,071人 |
2017年 | 3,485人 | 1,042人 |
2016年 | 3,400人 | 1,055人 |
2015年 | 3,344人 | 1,055人 |
カネカの従業員数は2019年で3,565人と、1年前と比べて40人の増加となりました。
全上場企業の平均従業員数が1,035人なので、それと比べて多い水準となります。
次にカネカと同じ化学業界内で従業員数を比較してみました。業界平均の従業員数が913人なので、それと比較しても多い規模の人数というのが分かります。
平均年齢推移(カネカと上場企業平均)
カネカ | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 40.6歳 | 41歳 |
2018年 | 40.3歳 | 41歳 |
2017年 | 40.3歳 | 40歳 |
2016年 | 40.3歳 | 40歳 |
2015年 | 40.3歳 | 40歳 |
カネカの平均年齢は2019年で40.6歳と、上場企業の平均と比べると若い水準となっています。
平均年齢を同じ化学業界内で比較してみました。業界平均が41歳のため、業界内で見ても若い水準となります。
平均勤続年数推移(カネカと上場企業平均)
カネカ | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 17.2年 | 12年 |
2018年 | 17.0年 | 13年 |
2017年 | 17.1年 | 13年 |
2016年 | 17.3年 | 13年 |
2015年 | 17.3年 | 13年 |
カネカの平均勤続年数は2019年で17.2年と、上場企業の平均と比べると長い水準となっています。
平均勤続年数も同じ化学業界内で比較してみます。業界の平均勤続年数が15.3年のため、業界内で見ても長い水準となります。
カネカが、転職先・就職先として魅力的な会社かどうかを知るために、前期比の売上成長率や一人あたりの経常利益などを見ていきましょう。
※売上・従業員数は、各社の連結ではなく「単体」の数字を元に計算しています。
売上
売上成長率(前期比)
経常利益
売上 | 経常利益 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 3049.5億円 | 186.4億円 |
2018年3月期 | 2930.2億円 | 175.5億円 |
2017年3月期 | 2748.7億円 | 158.1億円 |
2016年3月期 | 2905.6億円 | 184.8億円 |
2015年3月期 | 2986.7億円 | 157.5億円 |
まず、カネカと上場企業平均の「売上」と「成長率」を見ていきます。
2019年3月期の売上は、カネカが3049.5億円、上場企業平均が1120.3億円となっています。カネカの売上は平均と比べて高い水準となっており、売上の前期比成長率を見ると、カネカが4.1%の増加、上場企業平均が15.4%の増加となっているため、上場企業の中では成長率は平均以下な会社と言えます。
カネカ | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 8554万円 | 1.1億 |
2018年3月期 | 8313万円 | 9064万 |
2017年3月期 | 7887万円 | 9022万 |
2016年3月期 | 8546万円 | 9416万 |
2015年3月期 | 8932万円 | 9870万 |
次に、カネカと上場企業平均の「従業員一人あたり売上」を見ていきます。
2019年3月期で見ると、カネカは8554万円、上場企業平均が1.1億円となっています。
カネカ | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 523万円 | 788万 |
2018年3月期 | 498万円 | 731万 |
2017年3月期 | 454万円 | 741万 |
2016年3月期 | 543万円 | 672万 |
2015年3月期 | 471万円 | 689万 |
「従業員一人あたり経常利益」についても見てみましょう。2019年3月期では、カネカは523万円、上場企業平均が788万円となっています。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2021年1月1日
合わせてチェックされてる年収ランキング
同じエリア(大阪)の年収ランキング上位企業
同じ業界・業種(化学)の年収ランキング上位企業
表示準備中