ケチャップの国内シェアNo.1!言わずと知れた食品メーカー!企業研究のポイントとは?
カゴメの平均年収は、2021年は767.2万円で前期に比べて下降傾向でした。食料品業界内では17位の平均年収です。カゴメは飲料や食品、調味料などを製造しているメーカー。社内のコミュニケーションが盛んで、人あたりの良い社員が多い企業です。自社の製品に誇りをもっている社員が多く、やりがいを感じやすい仕事です。昇格テストを受験して上げる等級によって、給与が変化します。住宅手当が多いため、生活にも困らないでしょう。平均勤続年数16.9年と定着率も高いです。
目次
閉じる平均年収推移(カゴメと上場企業平均)
カゴメの平均年収推移は、下降傾向です。前期比で見ると6.6万円減少しています。
上述のように、過去5年間の平均年収は753.7万円なので、上場企業と比べると高い水準になります。
カゴメの平均年収 | 年収 |
---|---|
2019年 | 767万円 |
2018年 | 774万円 |
2017年 | 786万円 |
2016年 | 742万円 |
2015年 | 699万円 |
カゴメの平均年収 | 上場企業の平均年収 | 全国の平均年収 |
---|---|---|
767.2万 | 612.5万 | 432.2万 |
カゴメの平均年収は、他の会社と比較すると高い傾向にあります。日本の上場企業の平均年収と比べると154.7万円高く、上場企業以外も含めた全国平均の年収と比較すると335.0万円高くなっています。(全国平均の年収は、国税庁が実施している『民間給与実態統計調査』の最新版の調査結果を参照しています。)
上場企業全体の年収ランキングで見ると、3737社中517位と高い順位となります。
カゴメの平均年収 | 食料品業界の平均年収 |
---|---|
767.2万 | 615.1万 |
カゴメが属する食料品業界の上場企業の平均年収は615.1万円です。 そのため、カゴメの年収は業界平均と比べて152.1万円高く、業界内順位を見ると126社中17位と高い順位となります。
カゴメの平均年収 | 愛知県の平均年収 |
---|---|
767.2万 | 580.6万 |
カゴメの所在地がある愛知県の上場企業の平均年収は580.6万円です。 そのため、カゴメの年収はエリア平均と比べて186.6万円高く、エリア内順位を見ると222社中17位と高い順位となります。
カゴメでは、6月及び12月の年2回ボーナスが支給されます。
2019年度実績では約7ヶ月分が支給され、平均支給額は約115万円~240万円となっています。
業績連動方式が採用されているため、業績を上げるほどボーナスも高くなります。
カゴメの年収を職種別に見ていきましょう。
一般職:約350万円~775万円
技術職:約500万円~760万円
総合職:約700万円~1080万円
また、初任給は次の通りです。
博士卒:246,320円
大学院または6年制大学卒:220,000円
4年制大学または高専専攻科卒(学位取得者):207,500円
基本的に年功序列となっていますが、通信教育や研修を受講したり資格を取得することで基本給もどんどん上がります。
カゴメで出世した場合、年収は以下のようになります。
係長クラス:約790万円~850万円
課長クラス:約1040万円~1150万円
部長クラス:約1200万円~1420万円
課長クラス以上に就いた場合は、優に年収1000万円を超えることができます。
女性の管理職も増加してきており、キャリアをしっかり積める環境であると言えるでしょう。
2019年度の有価証券報告書を見てみると、代表取締役会長の寺田直行氏の報酬は1億1200万円でした。
また、社内取締役6名に対しては総額3億1300万円で1人あたり5216万円、社内監査役1名に対しては3000万円支給されていました。
寺田直行氏の報酬に対して、その他の役員の報酬はあまり高い印象は受けません。
しかし業績も順調であることから、今後その他の役員らの報酬も更に伸びると予想できます。
カゴメの競合他社としては、「デルモンテ」等で有名なキッコーマンや、「理想のトマト」等で知られる伊藤園が挙げられます。
競合他社の平均年収を見てみると、キッコーマンは797万円、伊藤園は566万円でした。
カゴメの平均年収は767万円で、キッコーマンの平均年収にはやや届きませんでしたが、伊藤園よりも約201万円高いことが分かりました。
機能性表示飲料が増えますます波に乗っていることから、今後平均年収が更に上昇する可能性は充分あるでしょう。
カゴメの売り上げ及び経常利益を見てみましょう。
売り上げは2017年では1689.4億円、2018年では1691.3億円、2019年では1420.3億円となっています。
また、経常利益は2017年では116.4億円、2018年では114.0億円、2019年では114.3億円でした。
売り上げが2019年でやや下降してしまいましたが、経常利益は順調に上げることができているため、社員の年収も安定し高くなっていると言えます。
カゴメは、主に加工食品事業、農事業を中心に手掛けています。
それぞれの事業について、詳しく見ていきましょう。
加工食品事業では、野菜ジュースや乳酸菌飲料、トマトケチャップ、調味料、調理食品等の製造販売を行います。
国内でのシェアは野菜果実ミックスジュースは61.2%、トマトケチャップは60.9%となっており、国内シェアNo.1を誇ります。
「カゴメ野菜ジュース」や「カゴメトマトジュース」等、機能性表示の効果もあり売り上げは好調です。
また、全国のオムライスの実食イベント「オムライススタジアム」を開催し、トマトケチャップを更に広く知ってもらうことで販売数を増やしています。
農事業では、ベビーリーフやトマト等の生鮮野菜の生産販売を主に行っています。
現在保有する大型菜園は14ヵ所で、年間の出荷量は約17,000トンにも及びます。
また、トマト栽培では品質を一定に保つために、その日の天候に合わせ日射量や温湿度等をコンピュータにて徹底的に管理。
今ではトマトだけでも9種類30アイテムを生産しています。
その他にも、カゴメでは国際事業としてトマトの種子開発や生産、商品開発、加工販売等を手掛けています。
研究部門では約7500種類以上のトマトの遺伝資源をデータベース化し、遺伝子組み換え技術を使わずトマトの品種開発に取り組んでいます。
子会社ではトマトや果物の種子を世界85ヵ国に販売しており、海外進出も順調です。
カゴメは今や120年以上の歴史を持つ企業です。
ここでは、カゴメのこれまでの歴史を簡単に見ていきます。
1899 創業者である蟹江一太郎氏が西洋野菜の栽培に着手し、最初のトマトの発芽を見る
1903 トマトソース(トマトピューレ)の製造を始める
1906 トマトソースの生産を始める
1908 トマトケチャップ、ウスターソースの製造を始める
1914 愛知トマトソース製造を設立する
1917 カゴメ印の商標を登録する
1923 社名を愛知トマトソース製造から愛知トマトに変更する
1933 トマトジュースの発売が始まる
1958 アルミチューブの100g入りケチャップが発売される
1959 トマトペーストが発売される
1963 社名をカゴメに変更する
1964 チリソース、トマトソースを発売する
1966 世界で初めてプラスチックチューブ入りのケチャップを発売する
1969 リンゴジュース、ミカンジュースの発売が始まる
1983 ブランドマークを「KAGOME」に変更する
1995 野菜生活100が発売される
2001 「カゴメデリ」が導入される
2004 「野菜一日これ一本」が発売される
2006 「植物性乳酸菌ラブレ」が発売される
2008 トマトケチャップの発売から100周年を迎える
カゴメグループは、カゴメアクシスや響灘菜園、いわき小名浜菜園等が属すグループです。
カゴメグループでは地球温暖化の防止活動や水の保全活動、生物多様性保全活動等に取り組んでおり、地域や地球環境の改善にも貢献しています。
カゴメでは、現在新卒採用及びキャリア採用を行っています。
それぞれの詳細について見ていきましょう。
新卒採用では現在、研究技術系総合職(研究)、研究技術系総合職(工場)、事務系総合職の募集を行っています。
採用後は適性に応じてそれぞれの職種で、商品開発や生産調達部門(生産管理・加工技術開発・エンジニアリング・原料調達・品質管理等)、宣伝、広報、人事、財務・経理、海外業務等の業務に携わることとなります。
募集学科としては、事務系総合職は学部・学科に制限はありませんが、研究技術系総合職(研究)は理系学部・学科で修士卒以上の方を、研究技術系総合職(工場)は理系学部・学科の方を対象としており、また高等専門学校の専攻科卒業予定の方のうち学士取得見込みの方も応募できます。
選考フローは、エントリー→エントリーシートの提出→筆記試験→企業セミナー、個人面談→グループディスカッション、適性診断→人事部長面談→最終面談となります。
グループディスカッションは約2時間程実施され、学生約6名で行われます。
毎年「これからの食品メーカーの若手社員に求められる資質は何か」というテーマが出題されるため、予めそのテーマについて自身の考えを深め、まとめておくことでスムーズに対応できるでしょう。
キャリア採用では総合職コースでの募集となっており、配属先は選考の中で決定されます。
応募するには公式ホームページのキャリア採用ページからキャリア登録をする必要があり、自身のキャリアについての登録情報を基に適したポジションや職種があれば個別に選考を案内されます。
登録情報の有効期限は1年間となっていますが、有効期限が切れた場合も再度登録することができます。
カゴメへの転職を希望する方は、自身の登録情報の有効期限が切れていないかを必ず確認するようにしましょう。
また、登録の際に条件などは特に設けられていませんが、社会人経験3年以上の方が対象となっていますので注意しましょう。
カゴメの公式ホームページでは、求める人材について以下のように記載されていました。
上記に併せて、企業理念とされている「感謝」「自然」「開かれた企業」についても詳しく見ていきましょう。
「感謝」
私たちは、自然の恵みと多くの人々との出会いに感謝し、自然生態系と人間性を尊重します。
「自然」
私たちは、自然の恵みを活かして、時代に先がけた深みのある価値を創造し、お客様の健康に貢献します。
「開かれた企業」
私たちは、おたがいの個性・能力を認め合い、公正・透明な企業活動につとめ、開かれた企業を目指します。
これらのことから、カゴメがいかに人々の暮らしと自然を大切にしているかが分かります。
カゴメでは、全ての人や自然を尊重でき、新たな試みに対しても果敢に挑戦できる人材を求めていると言えるでしょう。
カゴメを志望している方の中には、企業研究の一環としてカゴメの商品を実際に購入し試食・比較する方が多いようです。
スーパーやコンビニ等身近な場所で手に入る商品が多いので、実際に食べた感想等も面接で活かすことができるでしょう。
ホームページに載っているレシピや野菜の保存方法等も試しておくと、話せる事柄の幅が広がります。
また、定期的に開催される「オムライススタジアム」や「カゴメ野菜生活ファーム体験会」等へも積極的に参加すると良いでしょう。
日程がなかなか合わず参加できない方も、公式ホームページの「カゴメ便り」からイベントのレポート等を見ることができるので、しっかり目を通しておきましょう。
従業員数推移(カゴメと上場企業平均)
カゴメ | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 1,611人 | 1,035人 |
2018年 | 1,592人 | 1,071人 |
2017年 | 1,564人 | 1,042人 |
2016年 | 1,570人 | 1,055人 |
2015年 | 1,641人 | 1,055人 |
カゴメの従業員数は2019年で1,611人と、1年前と比べて19人の増加となりました。
全上場企業の平均従業員数が1,035人なので、それと比べて多い水準となります。
次にカゴメと同じ食料品業界内で従業員数を比較してみました。業界平均の従業員数が880人なので、それと比較しても多い規模の人数というのが分かります。
平均年齢推移(カゴメと上場企業平均)
カゴメ | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 41.2歳 | 41歳 |
2018年 | 41.2歳 | 41歳 |
2017年 | 41.2歳 | 40歳 |
2016年 | 40.9歳 | 40歳 |
2015年 | 40.8歳 | 40歳 |
カゴメの平均年齢は2019年で41.2歳と、上場企業の平均と比べると年齢が高い水準となっています。
平均年齢を同じ食料品業界内で比較してみました。業界平均が41歳のため、業界内で見ても年齢が高い水準となります。
平均勤続年数推移(カゴメと上場企業平均)
カゴメ | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 16.9年 | 12年 |
2018年 | 17.8年 | 13年 |
2017年 | 17.5年 | 13年 |
2016年 | 17.3年 | 13年 |
2015年 | 17.2年 | 13年 |
カゴメの平均勤続年数は2019年で16.9年と、上場企業の平均と比べると長い水準となっています。
平均勤続年数も同じ食料品業界内で比較してみます。業界の平均勤続年数が14.5年のため、業界内で見ても長い水準となります。
カゴメが、転職先・就職先として魅力的な会社かどうかを知るために、前期比の売上成長率や一人あたりの経常利益などを見ていきましょう。
※売上・従業員数は、各社の連結ではなく「単体」の数字を元に計算しています。
売上
売上成長率(前期比)
経常利益
売上 | 経常利益 | |
---|---|---|
2019年12月期 | 1420.3億円 | 114.3億円 |
2018年12月期 | 1691.3億円 | 114.0億円 |
2017年12月期 | 1689.4億円 | 116.4億円 |
2016年12月期 | 1581.3億円 | 95.1億円 |
2015年12月期 | 1511.6億円 | 65.3億円 |
まず、カゴメと上場企業平均の「売上」と「成長率」を見ていきます。
2019年12月期の売上は、カゴメが1420.3億円、上場企業平均が1120.3億円となっています。カゴメの売上は平均と比べて高い水準となっており、売上の前期比成長率を見ると、カゴメが16.0%の減少、上場企業平均が15.4%の増加となっているため、上場企業の中では成長率は平均以下な会社と言えます。
カゴメ | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年12月期 | 8816万円 | 1.1億 |
2018年12月期 | 1.1億円 | 9064万 |
2017年12月期 | 1.1億円 | 9022万 |
2016年12月期 | 1.0億円 | 9416万 |
2015年12月期 | 9211万円 | 9870万 |
次に、カゴメと上場企業平均の「従業員一人あたり売上」を見ていきます。
2019年12月期で見ると、カゴメは8816万円、上場企業平均が1.1億円となっています。
カゴメ | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年12月期 | 710万円 | 788万 |
2018年12月期 | 716万円 | 731万 |
2017年12月期 | 744万円 | 741万 |
2016年12月期 | 606万円 | 672万 |
2015年12月期 | 398万円 | 689万 |
「従業員一人あたり経常利益」についても見てみましょう。2019年12月期では、カゴメは710万円、上場企業平均が788万円となっています。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2021年1月1日
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