世界で大活躍!気になる平均年収は?競合他社との比較も徹底公開!就職・転職するために必要なこととは?
トヨタ自動車の平均年収は2021年で851.6万円で前期に比べて上昇傾向。業界内順位は2位、全体での順位は249位です。大手自動車メーカーのため、従業員数は74,515人にも及びます。平均年齢は39.4歳と比較的若く、勤続年数15.7年です。社員形態に関係なく、やる気のある従業員をバックアップしてくれる為、若手でもチャンスを与えられ成長ができる環境が整っています。とても大きな企業ですが、会社全体の交流が盛んに行われ、従業員全員が一丸となって仕事に務めている印象を受けます。
目次
閉じる平均年収推移(トヨタ自動車と上場企業平均)
トヨタ自動車の平均年収推移は、上昇傾向です。前期比で見ると19.6万円増加しています。
上述のように、過去5年間の平均年収は845.2万円なので、上場企業と比べると高い水準になります。
トヨタ自動車の平均年収 | 年収 |
---|---|
2019年 | 852万円 |
2018年 | 832万円 |
2017年 | 852万円 |
2016年 | 852万円 |
2015年 | 838万円 |
トヨタ自動車の平均年収 | 上場企業の平均年収 | 全国の平均年収 |
---|---|---|
851.6万 | 612.5万 | 432.2万 |
トヨタ自動車の平均年収は、他の会社と比較すると高い傾向にあります。日本の上場企業の平均年収と比べると239.1万円高く、上場企業以外も含めた全国平均の年収と比較すると419.4万円高くなっています。(全国平均の年収は、国税庁が実施している『民間給与実態統計調査』の最新版の調査結果を参照しています。)
上場企業全体の年収ランキングで見ると、3737社中249位と高い順位となります。
トヨタ自動車の平均年収 | 車・輸送用機器業界の平均年収 |
---|---|
851.6万 | 630.9万 |
トヨタ自動車が属する車・輸送用機器業界の上場企業の平均年収は630.9万円です。 そのため、トヨタ自動車の年収は業界平均と比べて220.7万円高く、業界内順位を見ると94社中2位と高い順位となります。
トヨタ自動車の平均年収 | 愛知県の平均年収 |
---|---|
851.6万 | 580.6万 |
トヨタ自動車の所在地がある愛知県の上場企業の平均年収は580.6万円です。 そのため、トヨタ自動車の年収はエリア平均と比べて271.0万円高く、エリア内順位を見ると222社中4位と高い順位となります。
トヨタ自動車では、7月と12月の年2回のボーナスが支給されています。
ボーナスの平均金額は約80万円〜280万円となっており、40歳代の後半から50歳代で最もピークを迎えます。
2019年にはトヨタ自動車の労働者と使用者の間で冬のボーナス(12月分)について協議会が開かれ、組合員平均の支給額を「128万円(3.5ヶ月分)」としました。
また、自動車業界の激化する競争環境の危機感をしっかりと感じてほしいという思いから、課長級以上の夏のボーナスを前年比で平均4%~5%減らす決断をしました。
いくら業績が好調だとするトヨタ自動車でも、常に競合他社がいるという「危機感」を実感・共有させるためとされています。
これまではボーナスの支給額等は業績と連動するシステムを採用していましたが、トップシェアを争うトヨタ自動車だからこその対応であると思われます。
次に職種別の年収を比較してみると、一般職の平均年収は約500万円〜870万円、技術職は約500万円〜900万円、総合職は約600万円〜1220万円となっています。
一般職と技術職の間に差はほとんど見られませんが、総合職ともなると最大で1200万円越えの高収入が実現することもあるようです。
ちなみに、学歴別の初任給の違いを見てみると、事務職・技術職では学部卒業の初任給が月20万8000円、修士修了で月23万0000円、業務職では大学卒業で月18万6000円、短期大学・専門学校で月16万6000円となっています。
職種によっても異なりますが、学歴によって5万円〜6万円という大きな差が生まれており、学歴が平均年収の差に影響していることが分かりました。
では、出世をするとどれくらいの年収が見込めるのでしょうか。
主任の平均年収は約700万円〜1000万円、係長は約850万円〜1200万円、課長は約1100万円〜1600万円、部長は約1100万円〜2500万円となっています。
トヨタ自動車では、主任に出世すると1000万円以上が見込めるという高額な年収が魅力的です。
出世を視野に入れたモチベーションの維持に繋がっているのではないでしょうか。
最新の有価証券報告書によると、トヨタ自動車の代表取締役会長の内山田 竹志氏の年収は1億8900万円、代表取締役副会長の早川 茂氏の年収は1億1600万円、代表取締役社長の豊田 章男氏の年収は3億8600万円です。
その他の取締役の平均年収は約1億4900万円、監査役は約2500万円となっています。
取締役の平均年収は非常に高額なのにも関わらず、監査役は部長の年収少し上回った金額という結果に。
社長の4億円近い年収を考えると、出世した場合の年収を非常に低く思えてしまいますが、とても夢のある企業と言えるでしょう。
トヨタ自動車は自動車を製造する企業ですので、競合他社と言えば日産自動車と本田技研工業(ホンダ)が思い浮かびます。
日産自動車と本田技研工業(ホンダ)との平均年収を比較してみると、最新の有価証券報告書によると日産自動車の平均年収は815.4万円、本田技研工業(ホンダ)の平均年収は819.8万円となっています。
トヨタ自動車の平均年収が851.5万円ですので、約30万円ほど高いことが分かります。
飛び抜けて高いというわけではありませんが、販売台数も世界トップレベルのトヨタ自動車は競合他社よりも平均年収が高いという結果に納得です。
競合他社と比較しても平均年収が高いと判明したトヨタ自動車ですが、では何故こんなにも平均年収が高いのでしょうか。
その理由の一つとしては、何と言っても製造・販売台数が世界トップレベルであるということです。
業績も好調で、トップレベルの位置をキープしながらも、結果に満足することなく、毎年収益を上げてきています。
有価証券報告書を見ても、売上高が2015年には11.209.414(百万円)でしたが、2019年には12.634.439(百万円)と、着実に上げています。
純利益の面を見ても、2015年に1.690.679(百万円)だったものを2019年には1.896.824(百万円)まで伸ばしています。
純利益は諸経費や人件費を除外した純粋な利益ですので、「好調さ=平均年収の高さ」のモデルとも言える企業です。
トヨタ自動車の事業内容についてご紹介します。
主な事業内容は、自動車の生産・販売・輸出です。
国内だけでなく海外でも生産・販売が行われており、今や生産台数は約7倍、販売台数も約3倍となっています。
モーターショーや展示会なども盛んに行われており、社会のニーズに応える自動車づくりを実施。
自動運転、環境問題に対応した電気自動車や水素で走る燃料電池自動車、自動車福祉車両などの開発・製造にも力を入れています。
「トヨタ環境チャレンジ2050」を公表し、車の環境負荷をゼロに近づけるとして、排気ガスだけでなく生産工場のCO2削減に努めるなど、世界基準での環境配慮が注目されています。
その他の事業としては、金融事業と住宅事業が挙げられます。
金融事業については、自動車販売を促進するツールの一つとして販売金融を中心として行っています。
住宅事業については、自動車づくりで培った環境に対する技術を住宅にも応用し、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の普及に努めています。
壁や窓などの断熱、高効率エアコンや給湯器の省エネ対策、太陽光発電やエネファームによる発電ができる住宅など、テクノロジーを結集した次世代住宅研究施設にて日々研究に取り組んでいます。
トヨタ自動車の歴史は非常に長く、その一部を簡潔にご紹介します。
トヨタグループとは、トヨタ自動車を中核とした企業グループです。
所属する企業には、東和不動産株式会社、株式会社デンソー、株式会社ジェイテクトなど、13社が集結しています。
トヨタ自動車では、新卒採用、中途採用(キャリア採用)、期間従業員採用、高校生採用、海外事業体採用、トヨタ販売会社採用での募集が行われています。
新卒採用では、事務職、技術職、業務職にて募集を行っています。
勤務地は国内各事業所 (豊田本社、東京本社、名古屋オフィス、東富士研究所、各工場など) 、海外事業所です。
選考の流れは、HPの採用情報のページの右上に「ENTRY / MY PAGE」がありますので、そこからマイページ登録を行い、エントリーしてください。
その後、説明会→面接→内々定となります。
中途採用では、技術職、事務職、新卒博士(技術系)にて募集を行っています。
それぞれの職種ごとに、更に詳しい職種別、勤務地ごとに募集を行っているかの詳細が記載されているので、希望の勤務地で探すことが可能です。
選考の流れは新卒採用と同じく、採用情報のページからマイページ登録を行い、エントリーシートを提出してください。
面接の日程についても、エントリーの際に情報が見られます。
期間従業員採用では、最長2年11ヶ月の期間限定で生産工場の生産ラインにて働く従業員を募集しています。
勤務地は愛知県内にある11箇所の主要工場のみとなり、寮が用意されているため、愛知県外にお住いの方は引っ越す必要があります。
選考の流れとしては、北海道から沖縄まで全国各地で選考会が行われます。
電話などでの問い合わせの必要もありませんので、選考会に直接、履歴書を持参して参加しましょう。
高校生採用では、生産系職のみで募集を行っています。
勤務地は愛知県豊田市本社及び周辺にある10箇所の工場のみで、いずれも寮が用意されているので私生活の面では不自由はありません。
応募条件としては、全国の指定学校からの推薦で行っているため、担当の先生に相談をし、学校から問い合わせていただく必要があります。
応募後には面接・適性検査・学科試験を行い、選考が行われます。
応募前の会社説明会も実施されていますので、参加してみるのも良いでしょう。
こちらの採用については、それぞれ募集先のHPへ案内されますので、募集概要や応募方法などをご覧ください。
自動車業界では、環境問題やエネルギー問題、安全性など社会のニーズに応える技術や商品を常に生み出していくことが求められています。
そのため、常に己で困難で高い目標を掲げ、地道に、愚直に、それをやりぬける意思の強い人材が求められています。
また、自分の考えや価値観を押し付けるのではなく、他の価値観や意見を尊重し、共に仕事を進めていくことを世界の舞台で実行できる強さも必要です。
トヨタ自動車は日本だけでなく世界を中心に活躍しているため、文化や価値観も異なる世界の人々とチームワーク築ける力が求められているのです。
トヨタ自動車にもっと興味を持ってもらうために、インターシップを開催しています。
事務系では自動車業界初の仕事体験ができるワークショップを、東京・大阪・名古屋などの各地で開催。
技術系でも運転技術を体感したり、車づくり、ワークショップを開催しています。
また、カーデザイナーを目指している方向けに、「カーデザイン就業体験」として自分のデザインした車のプレゼンを行うなどの体験が味わえます。
まずは体で実際に体験し、トヨタ自動車の仕事に触れることで、更に自身のやりたい事を具体化できるため、採用等にも有利に働くように感じます。
従業員数推移(トヨタ自動車と上場企業平均)
トヨタ自動車 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 74,515人 | 1,035人 |
2018年 | 74,890人 | 1,071人 |
2017年 | 73,875人 | 1,042人 |
2016年 | 72,721人 | 1,055人 |
2015年 | 70,037人 | 1,055人 |
トヨタ自動車の従業員数は2019年で74,515人と、1年前と比べて375人の減少となりました。
全上場企業の平均従業員数が1,035人なので、それと比べて多い水準となります。
次にトヨタ自動車と同じ車・輸送用機器業界内で従業員数を比較してみました。業界平均の従業員数が4,374人なので、それと比較しても多い規模の人数というのが分かります。
平均年齢推移(トヨタ自動車と上場企業平均)
トヨタ自動車 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 39.4歳 | 41歳 |
2018年 | 39.2歳 | 41歳 |
2017年 | 39.0歳 | 40歳 |
2016年 | 38.9歳 | 40歳 |
2015年 | 39.1歳 | 40歳 |
トヨタ自動車の平均年齢は2019年で39.4歳と、上場企業の平均と比べると若い水準となっています。
平均年齢を同じ車・輸送用機器業界内で比較してみました。業界平均が41歳のため、業界内で見ても若い水準となります。
平均勤続年数推移(トヨタ自動車と上場企業平均)
トヨタ自動車 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 15.7年 | 12年 |
2018年 | 15.5年 | 13年 |
2017年 | 15.4年 | 13年 |
2016年 | 15.2年 | 13年 |
2015年 | 15.8年 | 13年 |
トヨタ自動車の平均勤続年数は2019年で15.7年と、上場企業の平均と比べると長い水準となっています。
平均勤続年数も同じ車・輸送用機器業界内で比較してみます。業界の平均勤続年数が16.2年のため、業界内で見ても短い水準となります。
トヨタ自動車が、転職先・就職先として魅力的な会社かどうかを知るために、前期比の売上成長率や一人あたりの経常利益などを見ていきましょう。
※売上・従業員数は、各社の連結ではなく「単体」の数字を元に計算しています。
売上
売上成長率(前期比)
経常利益
売上 | 経常利益 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 12兆6344.4億円 | 2兆3231.2億円 |
2018年3月期 | 12兆2014.4億円 | 2兆2381.4億円 |
2017年3月期 | 11兆4763.4億円 | 1兆8017.4億円 |
2016年3月期 | 11兆5858.2億円 | 2兆2840.9億円 |
2015年3月期 | 11兆2094.1億円 | 2兆1251.0億円 |
まず、トヨタ自動車と上場企業平均の「売上」と「成長率」を見ていきます。
2019年3月期の売上は、トヨタ自動車が12兆6344.4億円、上場企業平均が1120.3億円となっています。トヨタ自動車の売上は平均と比べて高い水準となっており、売上の前期比成長率を見ると、トヨタ自動車が3.5%の増加、上場企業平均が15.4%の増加となっているため、上場企業の中では成長率は平均以下な会社と言えます。
トヨタ自動車 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 1.7億円 | 1.1億 |
2018年3月期 | 1.6億円 | 9064万 |
2017年3月期 | 1.6億円 | 9022万 |
2016年3月期 | 1.6億円 | 9416万 |
2015年3月期 | 1.6億円 | 9870万 |
次に、トヨタ自動車と上場企業平均の「従業員一人あたり売上」を見ていきます。
2019年3月期で見ると、トヨタ自動車は1.7億円、上場企業平均が1.1億円となっています。 そのためトヨタ自動車は上場企業の中では従業員あたりの付加価値が高い優良な企業と言えます。
トヨタ自動車 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 3118万円 | 788万 |
2018年3月期 | 2989万円 | 731万 |
2017年3月期 | 2439万円 | 741万 |
2016年3月期 | 3141万円 | 672万 |
2015年3月期 | 3034万円 | 689万 |
「従業員一人あたり経常利益」についても見てみましょう。2019年3月期では、トヨタ自動車は3118万円、上場企業平均が788万円となっています。 そのためトヨタ自動車は上場企業の中では効率的に運営できている会社と言えます。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2021年1月1日
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