気になる年収の高さの理由とは?出世後の報酬は役員並み?好業績の秘密を公開!
日揮ホールディングスの平均年収は多少の波があるものの大きな変動はなく、2021年は956.4万円でした。生涯給料は3億3千万円と推計され、全体での順位で130位となっています。日揮ホールディングスは日本でも有数のエンジニアリング会社。80ヵ国2万件以上のプロジェクトを遂行した実績を持つ、世界的に活躍している企業です。従業員数は2,276人で、自由な社風。研修1年目から海外に赴任することもあり、若手が成長しやすい環境です。世界各国のビッグプロジェクトに携わるためか自らの仕事に誇りを持っている人が多く、平均勤続年数は 17.5年と定着率も高くなっています。
目次
閉じる平均年収推移(日揮ホールディングスと上場企業平均)
日揮ホールディングスの平均年収推移は、上昇傾向です。前期比で見ると62.2万円増加しています。
上述のように、過去5年間の平均年収は962.4万円なので、上場企業と比べると高い水準になります。
日揮ホールディングスの平均年収 | 年収 |
---|---|
2019年 | 956万円 |
2018年 | 894万円 |
2017年 | 1001万円 |
2016年 | 971万円 |
2015年 | 990万円 |
日揮ホールディングスの平均年収 | 上場企業の平均年収 | 全国の平均年収 |
---|---|---|
956.4万 | 612.5万 | 432.2万 |
日揮ホールディングスの平均年収は、他の会社と比較すると高い傾向にあります。日本の上場企業の平均年収と比べると343.9万円高く、上場企業以外も含めた全国平均の年収と比較すると524.2万円高くなっています。(全国平均の年収は、国税庁が実施している『民間給与実態統計調査』の最新版の調査結果を参照しています。)
上場企業全体の年収ランキングで見ると、3737社中130位と高い順位となります。
日揮ホールディングスの平均年収 | 建設業界の平均年収 |
---|---|
956.4万 | 706.6万 |
日揮ホールディングスが属する建設業界の上場企業の平均年収は706.6万円です。 そのため、日揮ホールディングスの年収は業界平均と比べて249.8万円高く、業界内順位を見ると167社中10位と高い順位となります。
日揮ホールディングスの平均年収 | 神奈川県の平均年収 |
---|---|
956.4万 | 609.2万 |
日揮ホールディングスの所在地がある神奈川県の上場企業の平均年収は609.2万円です。 そのため、日揮ホールディングスの年収はエリア平均と比べて347.2万円高く、エリア内順位を見ると173社中4位と高い順位となります。
日揮ホールディングスでは7月と12月の年2回、ボーナスが支給されています。
ボーナスの平均支給額は約130万円〜366万円と、他の企業と比較しても高いことが分かりました。
ピークは50歳代前半で訪れ、男女間では最大約70万円と大きな差が生まれてしまいます。
職種別の年収を比較してみると、一般職の平均年収は約500万円〜985万円、技術職は約550万円〜965万円、総合職は約620万円〜1378万円となっています。
総合職では出世に関係なく1300万円超えの高い年収が期待できます。
ちなみに学歴別の年収を比較してみると、2019年の実績では修士249,000円、大学220,000円、高専201,000円となっており、一般企業の初任給とは大差ないことが分かります。
年に一度の昇級で時給が100円以上もアップすることがあるなど、就職後の成績や頑張りがしっかりと反映されているようです。
出世後の年収を比較してみると、主任の平均年収は約800万円〜960万円、係長は約1050万円〜1100万円、課長は約1100万円〜1450万円、部長は約1580万円〜1850万円となっています。
課長以上に昇進すると、監査役の年収を優に超えてしまいます。
昇級には限度があるようなので、更なる年収アップを希望する方は昇級試験などのチャンスを逃さず果敢にチャレンジしましょう。
代表取締役会長の佐藤 雅之氏、代表取締役社長の石塚 忠氏等の年収は公開されていませんでした。
その他の取締役の平均年収は約4000万円、監査役は1200万円となっています。
従業員の平均年収の高さからして、取締役等の年収は決して高くない印象を受けます。
もちろん、会長や社長の年収が4000万円ということはありませんが、しっかりと従業員に還元されているようです。
日揮ホールディングスの競合他社には、千代田化工建設や東洋エンジニアリングなどが挙げられます。
最新の有価証券報告書によると、千代田化工建設の平均年収は約895.2万円、東洋エンジニアリングの平均年収は約717.7万円でした。
日揮ホールディングスの平均年収は約956.4万円ですので、建設業界の中でもかなり高い年収であることが分かります。
業績の好調さから見ても、今後更なる平均年収のアップが期待されます。
日揮ホールディングスの平均年収の高さには、まさに業績の好調さが大きく影響しています。
東洋経済オンライン「平均年収ランキング」でもトップ100にランクインするほどの高い年収に注目が集まっています。
2019年の連結営業利益は230億円を達成、前期比8%増となる好業績です。
海外プラント事業を主力としているため、海外出張や転勤への手当が大きく、危険地域手当なども上乗せされることで、国内勤務よりも年収が1.5倍〜2倍程度にはね上がることも影響しているでしょう。
また、平均年齢43.6歳、勤続年数17.5年と若年層が少ないことも、平均年収の高さに影響をしていると考えられます。
日揮ホールディングスは建設業界の中でも、グローバルに活躍する大手企業です。
主な事業には、エネルギー・化学事業として、石油・ガス・資源開発プラント、LNGプラント、化学プラント、一般産業・社会分野事業では医薬品の製造プラント・研究施設、病院や下水汚泥処理施設、太陽光発電・バイオマス発電などがあります。
日揮ホールディングスは「製品を作る製造設備を造る事」を生業とし、80以上の国や地域で計2万件以上のプラントや施設のEPC事業の実績があります。
特にLNGプラントでは、世界の生産量30%以上を占めるプラントを設計・建設を誇ります。
機能材製造事業では、石油精製プラント向けの触媒や石油化学用触媒を代表とするケミカル触媒の製造を行っています。
FCC触媒は国内でトップシェアを誇り、世界でも有数のシェアを獲得。
世界中の製油所で使用されています。
その他には、医療や製薬関連のライフサイエンス分野でも実績があります。
2008年に東京都の精神医療センターの施設維持管理や運営・調達業務を行う契約を落札し、日本のエンジニアリング会社としては初めての病院PFI事業を開始しています。
また、労働者派遣法に基づく一般労働者派遣事業や職業安定法に基づく有料職業紹介事業を行うなど、新たなジャンルの分野にも踏み出しています。
日揮ホールディングスの歴史についてご紹介します。
100%子会社であった「日揮プラントイノベーション株式会社」の商号を「日揮株式会社」に変更
日揮グループとは、日揮ホールディングスを中心核としたグループ企業で、国内だけでなくアフリカや欧州、中東など海外にも幅広く展開しています。
中にはEPC事業の日揮グローバル株式会社、機能材製造事業の日本ファインセラミックス株式会社、環境・エネルギーコンサルティング事業の日本エヌ・ユー・エス株式会社などがあります。
日揮ホールディングスでは新卒採用、キャリア採用(中途採用)、障がい者採用にて募集を行っています。
また、グループ企業の採用情報も掲載していますので、気になる方はチェックしてみましょう。
新卒採用では、設計、調達、建設工事管理、技術開発、営業などの技術職、企画調査、人事、総務、広報、建設工事管理などの事務職にて募集を行っています。
勤務地は主に本社のある神奈川県横浜市になります。
選考方法は、エントリー→ES提出→適性検査→面談(複数回)→面接→内定です。
中途採用では新卒採用と同様に、設計、調達、建設工事管理、技術開発、営業などの技術職、企画調査、人事、総務、広報、建設工事管理などの事務職にて募集を行っています。
ただし、中途採用では募集職種が更新されますので、こまめにチェックする必要があります。
勤務地は主に本社のある神奈川県横浜市になります。
選考方法は、エントリー→ES提出→適性検査→面談(複数回)→面接→内定です。
障がい者採用では、人事、総務、経理または部門庶務の担当業務などの一般事務職、CAD、文書管理システムの開発、運用、保守の業務などのシステムエンジニア、配管、機器、鉄骨などのエネルギープラント設計業務などのプラント設計エンジニアにて募集を行っています。
上記職務領域の実務経験を5年以上有すること、英語力はTOEIC600点レベル以上が好ましいとされています。
勤務地は主に本社のある神奈川県横浜市になります。
選考方法は、エントリー→ES提出→適性検査→面談(複数回)→面接→内定です。
日揮ホールディングスでは求める人材像として、HPに以下の条件を公表しています。
日揮ホールディングスの扱うプロジェクトには様々なトラブルがつきものです。
いち早く解決へと導くには、問題の本質を見抜く力、あらゆるケースを想定し打開策を考案する問題解決力、分かりやすく説明・指示するスキルが必要となります。
誰しもが初めからこれらのスキルや力を持っているわけではありませんので、将来的に技術を身につけて活躍したいという方を求めています。
日揮ホールディングスは海外にも拠点がある大企業のため人気や倍率が高く、更に優秀な人材が多く集まる ため、就職・転職の難易度も非常に高いと言えるでしょう。
書類選考で多くの方が振るい落とされてしまうため、人事部の目に留まる内容にしなければなりません。
履歴書の内容は、求められる人物像に寄せること、自身の今までの実績を数字で示すこと、面接で聞いてほしい内容を入れることが必要です。
次に面接で実際に訊かれた質問について調べてみると、「自分の強みと弱みは?」「もし希望部署に行けなかったらどうするか」「日揮ホールディングスで成し遂げたいことは何か」「部活などで、どんなことでつまずいたか」「5年後、10年後、20年後のキャリアプランは?」など、様々なジャンルの質問をされることが分かります。
まずは、企業研究と自己分析をしっかりと行い、しっかりと答えられる内容が質問されるように応募書類で誘導することが大きく影響するでしょう。
従業員数推移(日揮ホールディングスと上場企業平均)
日揮ホールディングス | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 2,276人 | 1,035人 |
2018年 | 2,291人 | 1,071人 |
2017年 | 2,323人 | 1,042人 |
2016年 | 2,336人 | 1,055人 |
2015年 | 2,309人 | 1,055人 |
日揮ホールディングスの従業員数は2019年で2,276人と、1年前と比べて15人の減少となりました。
全上場企業の平均従業員数が1,035人なので、それと比べて多い水準となります。
次に日揮ホールディングスと同じ建設業界内で従業員数を比較してみました。業界平均の従業員数が1,464人なので、それと比較しても多い規模の人数というのが分かります。
平均年齢推移(日揮ホールディングスと上場企業平均)
日揮ホールディングス | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 43.6歳 | 41歳 |
2018年 | 43.7歳 | 41歳 |
2017年 | 43.6歳 | 40歳 |
2016年 | 43.3歳 | 40歳 |
2015年 | 43.3歳 | 40歳 |
日揮ホールディングスの平均年齢は2019年で43.6歳と、上場企業の平均と比べると年齢が高い水準となっています。
平均年齢を同じ建設業界内で比較してみました。業界平均が43歳のため、業界内で見ても年齢が高い水準となります。
平均勤続年数推移(日揮ホールディングスと上場企業平均)
日揮ホールディングス | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 17.5年 | 12年 |
2018年 | 17.8年 | 13年 |
2017年 | 17.6年 | 13年 |
2016年 | 17.2年 | 13年 |
2015年 | 17.2年 | 13年 |
日揮ホールディングスの平均勤続年数は2019年で17.5年と、上場企業の平均と比べると長い水準となっています。
平均勤続年数も同じ建設業界内で比較してみます。業界の平均勤続年数が14.5年のため、業界内で見ても長い水準となります。
日揮ホールディングスが、転職先・就職先として魅力的な会社かどうかを知るために、前期比の売上成長率や一人あたりの経常利益などを見ていきましょう。
※売上・従業員数は、各社の連結ではなく「単体」の数字を元に計算しています。
売上
売上成長率(前期比)
経常利益
売上 | 経常利益 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 4343.2億円 | 368.4億円 |
2018年3月期 | 3994.7億円 | 169.7億円 |
2017年3月期 | 4317.7億円 | 52.5億円 |
2016年3月期 | 5723.5億円 | 385.6億円 |
2015年3月期 | 5370.8億円 | 323.3億円 |
まず、日揮ホールディングスと上場企業平均の「売上」と「成長率」を見ていきます。
2019年3月期の売上は、日揮ホールディングスが4343.2億円、上場企業平均が1120.3億円となっています。日揮ホールディングスの売上は平均と比べて高い水準となっており、売上の前期比成長率を見ると、日揮ホールディングスが8.7%の増加、上場企業平均が15.4%の増加となっているため、上場企業の中では成長率は平均以下な会社と言えます。
日揮ホールディングス | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 1.9億円 | 1.1億 |
2018年3月期 | 1.7億円 | 9064万 |
2017年3月期 | 1.9億円 | 9022万 |
2016年3月期 | 2.5億円 | 9416万 |
2015年3月期 | 2.3億円 | 9870万 |
次に、日揮ホールディングスと上場企業平均の「従業員一人あたり売上」を見ていきます。
2019年3月期で見ると、日揮ホールディングスは1.9億円、上場企業平均が1.1億円となっています。 そのため日揮ホールディングスは上場企業の中では従業員あたりの付加価値が高い優良な企業と言えます。
日揮ホールディングス | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 1619万円 | 788万 |
2018年3月期 | 741万円 | 731万 |
2017年3月期 | 226万円 | 741万 |
2016年3月期 | 1651万円 | 672万 |
2015年3月期 | 1400万円 | 689万 |
「従業員一人あたり経常利益」についても見てみましょう。2019年3月期では、日揮ホールディングスは1619万円、上場企業平均が788万円となっています。 そのため日揮ホールディングスは上場企業の中では効率的に運営できている会社と言えます。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2021年1月1日
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