九州で圧倒的なブランド力を誇るライフライン設備会社!就活ポイントも徹底解説します!
九電工の平均年収は、2021年で前期に比べて上昇傾向の677.8万円となりました。建設業界内では89位の平均年収でした。九電工は特に九州で有名な、電気設備工事を行う企業です。新人を育てるという考えを持つ企業なので、研修や勉強会などを積極的に行っています。現場で学ぶことも多いので、働きがいがあるでしょう。家族手当や住宅手当、カフェテリアプランなど、福利厚生も充実しています。
目次
閉じる平均年収推移(九電工と上場企業平均)
九電工の平均年収推移は、上昇傾向です。前期比で見ると15.5万円増加しています。
上述のように、過去5年間の平均年収は657.8万円なので、上場企業と比べると高い水準になります。
九電工の平均年収 | 年収 |
---|---|
2019年 | 678万円 |
2018年 | 662万円 |
2017年 | 662万円 |
2016年 | 658万円 |
2015年 | 629万円 |
九電工の平均年収 | 上場企業の平均年収 | 全国の平均年収 |
---|---|---|
677.8万 | 612.5万 | 432.2万 |
九電工の平均年収は、他の会社と比較すると高い傾向にあります。日本の上場企業の平均年収と比べると65.3万円高く、上場企業以外も含めた全国平均の年収と比較すると245.6万円高くなっています。(全国平均の年収は、国税庁が実施している『民間給与実態統計調査』の最新版の調査結果を参照しています。)
上場企業全体の年収ランキングで見ると、3737社中1059位と高い順位となります。
九電工の平均年収 | 建設業界の平均年収 |
---|---|
677.8万 | 706.6万 |
九電工が属する建設業界の上場企業の平均年収は706.6万円です。 そのため、九電工の年収は業界平均と比べて28.8万円低く、業界内順位を見ると167社中89位と平均的な順位となります。
九電工の平均年収 | 福岡県の平均年収 |
---|---|
677.8万 | 551.5万 |
九電工の所在地がある福岡県の上場企業の平均年収は551.5万円です。 そのため、九電工の年収はエリア平均と比べて126.3万円高く、エリア内順位を見ると83社中13位と高い順位となります。
九電工では、年2回、6月と12月にボーナスが支給されています。
ボーナスの総支給額は、約110万円〜225万円となっており、口コミなどから推測すると、50歳~54歳で最も多くのボーナスが支給されているようです。
九電工の職種別年収は下記の通りです。
営業職:約400万円~700万円
事務職:約400万円~450万円
技術職:約300万円~800万円
基本的には年功序列で年収額が決定するようですが、実際には実力評価などで上記一般水準年収額以上の年収が支給されているケースもあるようです。
なお、学歴別の初任給(月額)については、下記の通りとなっています。
大学院修了:225,000円
大卒:210,000円
高専卒:189,000円
短大・専門(2年):179,000円
(2020年4月実績)
九電工で出世した場合の平均年収は下記の通りです。
係長:約700万円~755万円
課長:約900万円~1010万円
部長:約1010万円~1265万円
九電工では「協調性」と「仕事をきちんとこなす能力」が出世するポイントになるようです。
仕事をバリバリとこなし、社内での人間関係を上手に築くことができれば、確実に出世することができるでしょう。
2020年度の有価証券報告書を確認するかぎりでは、取締役会長である西村松次氏個人の報酬を確認することができませんでした。
役員報酬については、社内取締役9名に対して総額2億8300万円(1人あたり約3144万円)、社内監査2名に対して4900万円(1人あたり2450万円)が支払われていました。
従って、西村松次氏の報酬は少なくとも3144万円以上であると推測できます。
九電工の競合としてよく比較対象にされるのが関電工、きんでんです。
関電工、きんでんと九電工の平均年収は、それぞれ下記の通りとなっています。
九電工:678万円
関電工:741万円
きんでん:856万円
エリアに根付いた電気設備工事を請け負っている上記3社では、それぞれのエリアによる違いが大きく、売上高は関電、年収ではきんでんが高くなっています。
年収面では関電やきんでんに及ばないものの、九州エリアでブランド力が強い九電工は福利厚生がかなりしっかりしており、給与においても高めであることから、年収面で満足している社員が多いようです。
九州電力グループの電気工事を行っている九電工では、九州電力が発注する配電線工事の約85%を施工しています。
九州地方で安定性が高い企業として有名な九電工の、2019年度における連結業績は下記の通りです。
前年度と比較すると、増加した手持ち工事が順調に進捗したこと、工事関連の材料・機器販売が増加したことなどから売上高が増加。
同時に営業利益も増加するという結果になっています。
ここ数年で売上高、営業利益が右肩上がりに伸ばしているといった背景があるからこそ、今の九電工の年収に結びついていると言えるのではないでしょうか。
配電線・屋内線の電気工事からスタートした九電工では、空調管設備工事をはじめ、時代の流れに対応しつつ多角的な事業展開を行っています。
【九電工が展開する主な事業】
架空配電設備全般の建設/保守工事、引込線/計器類の工事、通信ケーブル/関連機器の設置工事(配電線自動制御システム構築)などを行っています。
電力会社から安全且つ便利に電気を受け、便利に使用できるように取り付け作業(受変電設備配置、機械設備の電源、照明器具、スイッチ、コンセント、各種弱電機器、防災設備などの設置)を行っています。
空調管工事、環境資源設備工事などを行っています。
情報インフラの構築(情報通信設備の企画/提案、設計/施工、保守業務など)を行っています。
建物における省エネ、CO2排出量削減に向けた技術提案を行っています。
住宅における省エネ/創エネを提案しています。
新エネルギー(クリーンな自然エネルギー)推進事業、PFI事業、オリーブ事業、医療支援などを行っています。
エネルギー関連事業や設備工事(新設、リニューアル、省エネ)を通して、東南アジア市場にターゲットを絞った海外事業を展開しています。
九電工では、配電事業をはじめとした主な事業のほかに、地域社会・人々の生活に密着した下記のような事業を展開しています。
2019年12月に創立75周年を迎えた九電工は、1944年12月に九州にある電機工事関連会社14社が統合して誕生した「九州電気工事株式会社」を前身としています。
九電工の主な沿革は下記の通りです。
1944年:九州電気工事株式会社設立
1964年:空調管工事の営業を開始
1972年:東京・大阪証券取引所 市場第一部銘柄に指定
1976年:本社を新築移転(福岡市南区那の川)
1989年:社名を株式会社九電工に変更
1997年:ISO9001取得
1999年:ISO14001取得
2004年:大阪証券取引所 上場廃止
2008年:執行役員制度導入
2019年:創立75周年
九電工グループは、九電工を中心に構成されている企業グループです。
配電事業からスタートし、電気事業、空調事業、水処理事業などに進出し、次々と関連会社を設立。
現在では、九電工グループとして様々な事業展開を行っています(工事施工関連グループ会社31社、設備保守管理・点検関連グループ会社1社、材料販売関連グループ会社1社、不動産販売・賃貸・管理関連グループ会社1社、ソフト開発関連グループ会社1社、人材派遣関連グループ会社1社、その他6社)。
海外展開については、シンガポールに統括会社を設置し、各拠点(台湾、タイ、ベトナム、マレーシア、インドネシア)にて東南アジア市場にターゲットを絞った事業を行っています。
九電工では、新卒採用をはじめ、第二新卒採用、中途採用などを行っています。
九電工の新卒採用では、技術系(配電部門、電気部門、空調管部門)、IT(システムエンジニア、ネットワークエンジニア)、事務系(営業部門、事務部門)合わせて150名程度の人材を募集しています(2020年度)。
【対象者】
技術系・ITでは、理系学部・文系学部全般の大学院を含む4年生大学、高等専門学校、短期大学、専修学校(2年以上)を卒業・修了した人、卒業見込み・修了見込みの学生が対象となります。
事務系については、理系学部・文系学部全般の大学院を含む4年制大学を卒業・修了した人、卒業見込み・修了見込みの学生が対象です。
【採用実績】
2019年度の採用実績は下記の通りです(2020年3月卒)。
【基本給】
九電工で新卒採用された場合の基本給はそれぞれ下記の通りです(2020年4月実績)。
【採用フロー】
採用フローについては、リクナビ、マイナビ、九電工ホームページ内の採用ページからエントリー(エントリーシート提出)を行い、2種類の適性検査、面接、健康診断(技術系のみ)という流れになっています。
九電工では、理系学部の大学院を含む4年生大学、高等専門学校、短期大学、専修学校(2年以上)、高校を卒業・修了して3年以内の人を対象に第二新卒採用を行っています。
また、マイナビなどの転職サイトでは経験者を対象にした中途採用も随時行われています。
エントリーについては、各転職サイト上からエントリーできるほか、九電工人事労務部人事課に直接問い合わせてから採用試験(適正検査、面接など)を受けることもできます。
九電工では、下記のような人材を求めています。
想像力が豊かで時代の変革にも柔軟に対応することができる人
困難な仕事であったとしても強い情熱でチャレンジする意欲があり、行動力がある人
高い専門能力を持っている人
協調性があり、かつ明朗で、最後まで粘り強くやり抜くことができる人
「建物に命を吹き込む」という志を胸に、常に前を向き、納得いくまで向き合うことができる仲間を、九電工では求めています。
九電工の採用試験は、1次筆記試験のあと3人1組で面接が行われることが多いようです。
面接に関しては、口コミを確認する限りでは笑いがあるとても和やかな雰囲気の面接だと言われています。
ただし最後の役員面接では、「圧迫かな?と感じることがあった」という学生もいたようです。
従って、「緊張感がある質問を投げかけられる可能性がある」という意識を事前に持って面接に臨み、焦らず対応・回答することができるようにしておきましょう。
何事にもチャレンジできるバイタリティーあふれるプロフェッショナル思考の粘り強い人材を求めている九電工。
面接では「学生時代に打ち込んだこと」を中心に、自己PR、志望動機を明確に答えられるようにしておくことで、内定に近づくことができるのではないでしょうか。
従業員数推移(九電工と上場企業平均)
九電工 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 6,195人 | 1,035人 |
2018年 | 6,095人 | 1,071人 |
2017年 | 5,870人 | 1,042人 |
2016年 | 5,725人 | 1,055人 |
2015年 | 5,719人 | 1,055人 |
九電工の従業員数は2019年で6,195人と、1年前と比べて100人の増加となりました。
全上場企業の平均従業員数が1,035人なので、それと比べて多い水準となります。
次に九電工と同じ建設業界内で従業員数を比較してみました。業界平均の従業員数が1,464人なので、それと比較しても多い規模の人数というのが分かります。
平均年齢推移(九電工と上場企業平均)
九電工 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 38.8歳 | 41歳 |
2018年 | 39.5歳 | 41歳 |
2017年 | 40.1歳 | 40歳 |
2016年 | 40.4歳 | 40歳 |
2015年 | 40.7歳 | 40歳 |
九電工の平均年齢は2019年で38.8歳と、上場企業の平均と比べると若い水準となっています。
平均年齢を同じ建設業界内で比較してみました。業界平均が43歳のため、業界内で見ても若い水準となります。
平均勤続年数推移(九電工と上場企業平均)
九電工 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 16.8年 | 12年 |
2018年 | 17.5年 | 13年 |
2017年 | 18.5年 | 13年 |
2016年 | 19.1年 | 13年 |
2015年 | 19.3年 | 13年 |
九電工の平均勤続年数は2019年で16.8年と、上場企業の平均と比べると長い水準となっています。
平均勤続年数も同じ建設業界内で比較してみます。業界の平均勤続年数が14.5年のため、業界内で見ても長い水準となります。
九電工が、転職先・就職先として魅力的な会社かどうかを知るために、前期比の売上成長率や一人あたりの経常利益などを見ていきましょう。
※売上・従業員数は、各社の連結ではなく「単体」の数字を元に計算しています。
売上
売上成長率(前期比)
経常利益
売上 | 経常利益 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 3520.1億円 | 347.8億円 |
2018年3月期 | 3261.4億円 | 335.2億円 |
2017年3月期 | 3098.0億円 | 296.2億円 |
2016年3月期 | 2811.2億円 | 253.5億円 |
2015年3月期 | 2805.7億円 | 161.0億円 |
まず、九電工と上場企業平均の「売上」と「成長率」を見ていきます。
2019年3月期の売上は、九電工が3520.1億円、上場企業平均が1120.3億円となっています。九電工の売上は平均と比べて高い水準となっており、売上の前期比成長率を見ると、九電工が7.9%の増加、上場企業平均が15.4%の増加となっているため、上場企業の中では成長率は平均以下な会社と言えます。
九電工 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 5682万円 | 1.1億 |
2018年3月期 | 5351万円 | 9064万 |
2017年3月期 | 5278万円 | 9022万 |
2016年3月期 | 4910万円 | 9416万 |
2015年3月期 | 4906万円 | 9870万 |
次に、九電工と上場企業平均の「従業員一人あたり売上」を見ていきます。
2019年3月期で見ると、九電工は5682万円、上場企業平均が1.1億円となっています。
九電工 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 561万円 | 788万 |
2018年3月期 | 550万円 | 731万 |
2017年3月期 | 505万円 | 741万 |
2016年3月期 | 443万円 | 672万 |
2015年3月期 | 282万円 | 689万 |
「従業員一人あたり経常利益」についても見てみましょう。2019年3月期では、九電工は561万円、上場企業平均が788万円となっています。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2021年1月1日
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