海外売上高60%!環境に配慮した製品も多数展開する自動車部品メーカー!報酬の高さの理由とは?
愛三工業の平均年収は、2021年では666.0万円で前期に比べて上昇傾向。車・輸送用機器業界内では32位、全体では1150位、愛知県内では51位でした。売上の60%は海外が占めていて、現在グループ会社を世界12か国に展開。入社後には海外赴任の可能性もあるため、通常業務と並行して知識・スキル・語学力を磨かなければいけません。有給休暇の他に最大20日程の特別有給休暇、褒賞休暇等、休暇制度が充実していてプライベートも大切にできます。賞与は年間約5.3ヶ月分支給。従業員数2,769人、平均勤続年数19.8年と高定着率です。
目次
閉じる平均年収推移(愛三工業と上場企業平均)
愛三工業の平均年収推移は、上昇傾向です。前期比で見ると9.9万円増加しています。
上述のように、過去5年間の平均年収は662.9万円なので、上場企業と比べると高い水準になります。
愛三工業の平均年収 | 年収 |
---|---|
2019年 | 666万円 |
2018年 | 656万円 |
2017年 | 663万円 |
2016年 | 666万円 |
2015年 | 664万円 |
愛三工業の平均年収 | 上場企業の平均年収 | 全国の平均年収 |
---|---|---|
666.0万 | 612.5万 | 432.2万 |
愛三工業の平均年収は、他の会社と比較すると高い傾向にあります。日本の上場企業の平均年収と比べると53.5万円高く、上場企業以外も含めた全国平均の年収と比較すると233.8万円高くなっています。(全国平均の年収は、国税庁が実施している『民間給与実態統計調査』の最新版の調査結果を参照しています。)
上場企業全体の年収ランキングで見ると、3737社中1150位と高い順位となります。
愛三工業の平均年収 | 車・輸送用機器業界の平均年収 |
---|---|
666.0万 | 630.9万 |
愛三工業が属する車・輸送用機器業界の上場企業の平均年収は630.9万円です。 そのため、愛三工業の年収は業界平均と比べて35.1万円高く、業界内順位を見ると94社中32位と高い順位となります。
愛三工業の平均年収 | 愛知県の平均年収 |
---|---|
666.0万 | 580.6万 |
愛三工業の所在地がある愛知県の上場企業の平均年収は580.6万円です。 そのため、愛三工業の年収はエリア平均と比べて85.4万円高く、エリア内順位を見ると222社中50位と高い順位となります。
愛三工業では7月と12月の年2回、約5ヶ月~6.25ヶ月分のボーナスが支給されます。
平均支給額は約100万円~205万円と、他社と比較しても支給額は高いと感じている社員は多いようです。
業績に関わらず安定した額が支給されるため、安心して勤めることができるでしょう。
愛三工業の年収を職種別に見てみましょう。
また、初任給は2019年度4月実績で以下の通りでした。
サービス残業はほとんどなく、残業代も申請すればきちんと支給されるようです。
年功序列で昇給額もどんどん上昇していくため、長く勤めることで年収も大きくアップするでしょう。
愛三工業で役職に就いた場合の年収は以下の通りです。
社内は育児に関する制度が整っているだけでなく育児社員と上司との交流会等も設けられており、職場復帰しやすい環境が用意されています。
ライフステージが変化したとしても、キャリアも大切にして上を目指すことのできる環境であると言えるでしょう。
2019年度の有価証券報告書によると、報酬が1億円を超える役員は存在しないとのことでした。
またその他の役員の報酬については、社内取締役7名に対して総額1億8400万円で1人あたり2628万円、社内監査役4名に対して総額4300万円で1人あたり1075万円がそれぞれ支給されていました。
このことから、取締役社長の野村得之氏の報酬は2628万円以上1億円未満であると考えられます。
業績も緩やかに伸び続けているため、今後役員の報酬が1億円を超える可能性もあるかもしれません。
愛三工業の競合会社としてデンソーやアイシン精機が挙げられるでしょう。
それぞれの年収を見てみると、愛三工業は666万円、デンソーは817万円、アイシン精機は750万円と現時点では競合会社の年収には及びませんでした。
しかし、今後更に商品力を高めていくために新製品の開発にも積極的に取り組んでいるので、年収も伸びていくと考えられます。
愛三工業の売り上げ及び経常利益の推移を見てみると、売り上げは2017年で908.2億円、2018年で906.3億円、2019年で959.1億円となっていました。
また、経常利益は2017年で32.4億円、2018年で39.2億円、2019年で48.9億円でした。
2017年から2019年にかけて売り上げは50.9億円、経常利益は16.5億円それぞれ上昇しており、業績は順調であると言えるでしょう。
業績が好調であるため社員にも安定した額を支給することができ、平均年収も高くなっているのでしょう。
愛三工業では自動車部品の製造販売を中心に事業を行っています。
現時点で展開している主な製品としては以下の通りです。
また、車の適合試験として性能試験や排気ガス・燃費試験、始動性試験、走行試験等も実施。
実験や試験等を繰り返し行い、ユーザーのニーズを満たす車両を提供できるよう尽力しています。
愛三工業ではその他にも、グループ企業にてコンピュータシステムやプログラムの開発・販売を行っています。
主に提供しているサービスは以下の通りです。
これまでにドキュメントの管理・日程進捗・社内書類申請等のシステムをはじめとして、データベースの統合・クラウド移行等も行い、顧客の業務をサポートしてきました。
今後も働き方の変化に応じたサービスを展開していくでしょう。
ここで愛三工業のこれまでの歴史を振り返っていきましょう。
1938 愛三工業が設立される
1945 自動車部品の生産を始める
1947 SA型乗用車用キャブレタの生産を始める
1948 紡織機部品の生産を始める
1955 クラウン用キャブレタの生産を始める
1960 エンジンバルブの生産を始める
1979 PM優秀事業場賞を受賞する
1980 名古屋証券取引所第二部に上場する
2000 東京証券取引所第二部に上場する
2001 東京証券取引所・名古屋証券取引所の第一部にそれぞれ上場する
2018 創立80周年を迎える
愛三グループは、テイケイ気化器・愛協産業・アイサンコンピュータサービス・日本超硬等をはじめとした子会社28社・関連会社2社が所属するグループです。
グループ企業では自動車・二輪車や発動機用部品の製造販売、日用雑貨品・事務用品の販売、コンピュータシステム・プログラムの開発等様々な事業を展開しています。
愛三工業では新卒採用及びキャリア採用を行っています。
それぞれの募集要項を詳しく見ていきましょう。
新卒採用では、通例以下の職種で募集を行っています。
将来的に北米・ヨーロッパ・アジア等海外へ赴任する可能性のある職種もあるため、しっかり理解しておきましょう。
また、事務総合職では全学部・学科が、技術職では機械・電気電子・物理・材料・化学・情報等をはじめとした理工系の学科が募集対象となります。
自身の所属する学部・学科が募集対象であるか確認しておきましょう。
選考フローについては詳しくは明らかではありませんが、過去に面接を受けた方の口コミを見てみると、適性検査・集団面接・グループディスカッション等が実施されたようです。
しっかり準備した上で臨むようにしましょう。
キャリア採用では、現在技術職(自動車部品の開発・設計)のみ募集が行われています。
募集要件や選考については特に掲載されていないため、「採用に関するお問い合わせ」欄から採用について確認しておきましょう。
また、転職サイトでは現在エネルギー管理職のみ募集されています。
エネルギー管理職では電気主任技術者第3種の資格が必須となるため、既に取得しているという方は積極的に応募しましょう。
過去には自動車部品のエンジニア(開発設計・研究開発)の職でも募集が行われていたため、今後もあらゆる職種で随時求人が出ると考えられます。
愛三工業への転職を考えている方はこまめに求人を確認し、希望する職種が募集されていた際には早めに応募するようにしましょう。
愛三工業では「さまざまなことに興味を持ち、自ら考え情報を集める姿勢」や「好奇心」を持つ人材を求めていると役員メッセージに記載されていました。
また、経営理念として以下の三つが掲げられています。
「企業の繁栄と豊かな環境作りで社会に貢献する」
これらのことから愛三工業では周囲を尊重し、あらゆることに興味関心を持つことで顧客や社会の手助けを行うことのできる人材を求めていると考えられるでしょう。
愛三工業の面接では、これまでに学んできたことやそれを入社後どのように活かすことができるのか等が深く訊かれます。
愛三工業の事業等をしっかり理解した上で、自身の知識・技術・経験をもってどのように貢献できるかアピールするようにしましょう。
これまでの面接での質問内容は以下の通りです。
また自動車業界についても問われるため、業界研究も抜かりなく行っておきましょう。
従業員数推移(愛三工業と上場企業平均)
愛三工業 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 2,769人 | 1,035人 |
2018年 | 2,820人 | 1,071人 |
2017年 | 2,833人 | 1,042人 |
2016年 | 2,833人 | 1,055人 |
2015年 | 2,852人 | 1,055人 |
愛三工業の従業員数は2019年で2,769人と、1年前と比べて51人の減少となりました。
全上場企業の平均従業員数が1,035人なので、それと比べて多い水準となります。
次に愛三工業と同じ車・輸送用機器業界内で従業員数を比較してみました。業界平均の従業員数が4,374人なので、それと比較しても少ない規模の人数というのが分かります。
平均年齢推移(愛三工業と上場企業平均)
愛三工業 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 41.7歳 | 41歳 |
2018年 | 41.3歳 | 41歳 |
2017年 | 41.2歳 | 40歳 |
2016年 | 40.9歳 | 40歳 |
2015年 | 40.8歳 | 40歳 |
愛三工業の平均年齢は2019年で41.7歳と、上場企業の平均と比べると年齢が高い水準となっています。
平均年齢を同じ車・輸送用機器業界内で比較してみました。業界平均が41歳のため、業界内で見ても年齢が高い水準となります。
平均勤続年数推移(愛三工業と上場企業平均)
愛三工業 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 19.8年 | 12年 |
2018年 | 20.1年 | 13年 |
2017年 | 19.2年 | 13年 |
2016年 | 18.9年 | 13年 |
2015年 | 18.8年 | 13年 |
愛三工業の平均勤続年数は2019年で19.8年と、上場企業の平均と比べると長い水準となっています。
平均勤続年数も同じ車・輸送用機器業界内で比較してみます。業界の平均勤続年数が16.2年のため、業界内で見ても長い水準となります。
愛三工業が、転職先・就職先として魅力的な会社かどうかを知るために、前期比の売上成長率や一人あたりの経常利益などを見ていきましょう。
※売上・従業員数は、各社の連結ではなく「単体」の数字を元に計算しています。
売上
売上成長率(前期比)
経常利益
売上 | 経常利益 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 959.1億円 | 48.9億円 |
2018年3月期 | 906.3億円 | 39.2億円 |
2017年3月期 | 908.2億円 | 32.4億円 |
2016年3月期 | 1003.8億円 | 45.4億円 |
2015年3月期 | 1147.0億円 | 52.3億円 |
まず、愛三工業と上場企業平均の「売上」と「成長率」を見ていきます。
2019年3月期の売上は、愛三工業が959.1億円、上場企業平均が1120.3億円となっています。愛三工業の売上は平均と比べて低い水準となっており、売上の前期比成長率を見ると、愛三工業が5.8%の増加、上場企業平均が15.4%の増加となっているため、上場企業の中では成長率は平均以下な会社と言えます。
愛三工業 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 3464万円 | 1.1億 |
2018年3月期 | 3214万円 | 9064万 |
2017年3月期 | 3206万円 | 9022万 |
2016年3月期 | 3543万円 | 9416万 |
2015年3月期 | 4022万円 | 9870万 |
次に、愛三工業と上場企業平均の「従業員一人あたり売上」を見ていきます。
2019年3月期で見ると、愛三工業は3464万円、上場企業平均が1.1億円となっています。
愛三工業 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 177万円 | 788万 |
2018年3月期 | 139万円 | 731万 |
2017年3月期 | 114万円 | 741万 |
2016年3月期 | 160万円 | 672万 |
2015年3月期 | 183万円 | 689万 |
「従業員一人あたり経常利益」についても見てみましょう。2019年3月期では、愛三工業は177万円、上場企業平均が788万円となっています。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2021年1月1日
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