世界シェアトップの舶用電子機器メーカー!世界初を誇る製品も多数保有?三つのキーワードから紐解く求める人材像とは?
古野電気の平均年収は、2021年で612.3万円で前期に比べて上昇傾向です。電気機器業界内では148位、全体では1666位でした。古野電気は船用事業や産業用事業等を手掛け、これまでに様々な分野で受賞してきました。売り上げの約80%が船用事業によるもので、国内・国外の売上比率は約4:6となっています。定期的に社内販売・直売があり、マグロやブリ等の海産物、生活用品等を購入することが可能。様々な形で社員を表彰する制度を設けているので、全体の士気も高まります。従業員数は1,712人のうち女性社員は約30%、平均勤続年数14.7年です。
目次
閉じる平均年収推移(古野電気と上場企業平均)
古野電気の平均年収推移は、上昇傾向です。前期比で見ると17.7万円増加しています。
上述のように、過去5年間の平均年収は598.1万円なので、上場企業と比べると低い水準になります。
古野電気の平均年収 | 年収 |
---|---|
2019年 | 612万円 |
2018年 | 594万円 |
2017年 | 595万円 |
2016年 | 600万円 |
2015年 | 589万円 |
古野電気の平均年収 | 上場企業の平均年収 | 全国の平均年収 |
---|---|---|
612.3万 | 612.5万 | 432.2万 |
古野電気の平均年収は、日本の上場企業の平均年収と比べると同程度で、上場企業以外も含めた全国平均の年収と比較すると180.1万円高くなっています。(全国平均の年収は、国税庁が実施している『民間給与実態統計調査』の最新版の調査結果を参照しています。)
上場企業全体の年収ランキングで見ると、3737社中1666位と平均的な順位となります。
古野電気の平均年収 | 電気機器業界の平均年収 |
---|---|
612.3万 | 664.7万 |
古野電気が属する電気機器業界の上場企業の平均年収は664.7万円です。 そのため、古野電気の年収は業界平均と比べて52.4万円低く、業界内順位を見ると244社中148位と低い順位となります。
古野電気の平均年収 | 兵庫県の平均年収 |
---|---|
612.3万 | 589.2万 |
古野電気の所在地がある兵庫県の上場企業の平均年収は589.2万円です。 そのため、古野電気の年収はエリア平均と比べて23.1万円高く、エリア内順位を見ると108社中45位と平均的な順位となります。
古野電気では6月と12月の年2回、約4ヶ月分のボーナスが支給されます。
平均支給額は約105万円~195万円でした。
年功序列ではあるものの評価等もボーナス額に影響するので、普段から業務に真摯に取り組むことで満足できる額が得られると予想できます。
古野電気の年収を職種別に見てみましょう。
また、2020年4月実績では学歴別の初任給は以下の通りでした。
昇給は年に一度行われ、約6,000円程上昇するようです。
長く勤めることで大幅なベースアップが見込めます。
古野電気で役職に就いた場合の年収は以下の通りです。
管理職における女性社員の割合は2018年で2.1%、2019年で3.1%、2020年で3.0%と少しずつ上昇傾向にあります。
実際に古野電機で働く方の口コミでも、女性社員の管理職登用がされており働きやすいという声が見られました。
今後女性社員も益々キャリア形成をしやすい職場環境になると期待できます。
2019年度の有価証券報告書を確認しましたが、報酬が1億円を超える役員は存在しませんでした。
また社内取締役9名に対して総額2億2800万円で1人あたり2533万円、社内監査役1名に対して2100万円がそれぞれ支給されていました。
業績も順調であるため、今後役員報酬も徐々に伸びていくと予想できます。
古野電気の競合会社として、アイコムや寺崎電気産業等が挙げられます。
競合会社の年収をそれぞれ確認すると、アイコムは563万円、寺崎電気産業は530万円でした。
古野電機の年収は612万円なので、現時点では競合会社よりも年収が高いことが分かります。
各事業を更に拡大するため尽力していることからも、今後競合を更に引き離していくと考えられます。
古野電気の売り上げ及び経常利益の推移を見ると、売り上げは2017年で592.0億円、2018年で551.2億円、2019年で587.8億円でした。
また経常利益は2017年で10.5億円、2018年で14.6億円、2019年で21.5億円となっており、売り上げが2018年度に若干下降してしまいましたが、徐々に回復傾向にあります。
また経常利益はこの3年間で約11億円も上昇しており、収益を確実に確保していると言えます。
そのため、社員の年収にも反映され平均年収が高くなっていると考えて良いでしょう。
古野電気では主に船用事業に携わっており、商船向け事業・漁業向け事業・プレジャーボート向け事業の三つから成り立ちます。
それぞれの事業では以下の製品を展開しています。
現在は各事業の更なるグローバル展開を計画。
今後は事業体制を再構築しつつ、新たな製品やソリューションを提供できるよう尽力します。
古野電気ではその他にも産業用事業としてPNT事業、ヘルスケア事業、インフラ維持管理・気象観測システム事業等を展開しており、それぞれで以下の製品やサービスを提供しています。
今後は特にヘルスケア事業の需要が伸びると見込めるため、各国の特性やニーズに沿った製品を展開し事業を拡大します。
古野電気のこれまでの歴史を簡単に見てみましょう。
1938 古野電気商会が創業される
1948 世界で初めて魚群探知機の実用化に成功する
1955 古野電気を設立する
1965 世界で初めてネットレコーダーを開発する
1982 大阪証券取引所市場第二部に上場する
1984 大阪証券取引所市場第一部に上場する
1986 世界で初めて海鳥探知機を開発する
1988 世界で初めて小型軽量マリンレーダーを開発する
2005 世界で初めて2周波サーチライトソナーを開発する
2013 東京証券取引所第一部に上場する
フルノグループは、協立電波サービス、フルノシステムズ、フルノライフベスト、フルノソフテック等をはじめとした子会社32社等から構成されるグループです。
グループ企業では衛星通信サービスの提供、業務用無線LANの提供、コンピュータシステム及びソフトウェアの開発・販売等様々な事業を展開しています。
古野電気では現在新卒採用・中途採用を行っています。
それぞれの募集要項について丁寧に見ていきましょう。
古野電機では現在以下の職種でそれぞれ募集を行っています。
事務・営業系に関しては全学部・学科が募集対象となりますが、技術系では電気・電子工学、情報工学、システム工学、機械工学、物理・応用物理学等の学部・学科に属する方が募集対象となります。
理系の学部・学科に属しているという方ももちろん事務・営業系職種に応募することが可能なので、その場合は事務・営業職希望者向けセミナーに参加するようにしましょう。
また技術系職種のみ推薦応募もあるため、推薦応募を希望する方は就職担当者まで問い合わせる必要があります。
選考フローはそれぞれ以下の通りです。
技術系で推薦応募を選択した方については学校経由で選考日時等が連絡されるので、学校側からの連絡を注意して待つようにしましょう。
中途採用では、現在以下の職種の募集が行われています。
写真貼付済みの履歴書・職務経歴書を人事総務部までメールで送付することで応募が可能です。
職種によって募集要件や勤務地が異なるため、確認した上で早めに応募するようにしましょう。
古野電気が求める人物像として、採用ページには以下の三つのキーワードが挙げられていました。
採用担当者のメッセージの中には「好奇心とチャレンジ精神、こだわりの気持ちを忘れず、喜びや苦労をともに分かち合いながら共に『独創』に挑み続けていく」姿勢に共感する方を求めているとも記載されています。
リクナビには以下のようにもありました。
同様に行動指針として「未来に向かう」「最良に挑む」「独創を貫く」「率直を好む」の四つを大事にしています。
これらを総合すると古野電機では、行動力・創造力・真摯さと共に挑戦心・プロ意識・向上心等も求められると考えられます。
古野電気では選考を通して人柄が最重視されます。
そのため、ありのままの自身の良さが伝わるようある程度リラックスし自然体で臨みましょう。
過去の面接では以下のような質問がありました。
また、英語が話せるかどうかも面接中に問われたという声が多く見られました。
スピーキング力に自信のある方は積極的にアピールし、自信がない方もこれから身につけていきたいという意欲を見せると良い印象を持たれるかもしれません。
従業員数推移(古野電気と上場企業平均)
古野電気 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 1,712人 | 1,035人 |
2018年 | 1,713人 | 1,071人 |
2017年 | 1,731人 | 1,042人 |
2016年 | 1,740人 | 1,055人 |
2015年 | 1,745人 | 1,055人 |
古野電気の従業員数は2019年で1,712人と、1年前と比べて1人の減少となりました。
全上場企業の平均従業員数が1,035人なので、それと比べて多い水準となります。
次に古野電気と同じ電気機器業界内で従業員数を比較してみました。業界平均の従業員数が2,082人なので、それと比較しても少ない規模の人数というのが分かります。
平均年齢推移(古野電気と上場企業平均)
古野電気 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 44.3歳 | 41歳 |
2018年 | 44.1歳 | 41歳 |
2017年 | 43.5歳 | 40歳 |
2016年 | 43.2歳 | 40歳 |
2015年 | 42.8歳 | 40歳 |
古野電気の平均年齢は2019年で44.3歳と、上場企業の平均と比べると年齢が高い水準となっています。
平均年齢を同じ電気機器業界内で比較してみました。業界平均が43歳のため、業界内で見ても年齢が高い水準となります。
平均勤続年数推移(古野電気と上場企業平均)
古野電気 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 14.7年 | 12年 |
2018年 | 14.7年 | 13年 |
2017年 | 14.3年 | 13年 |
2016年 | 14.2年 | 13年 |
2015年 | 13.8年 | 13年 |
古野電気の平均勤続年数は2019年で14.7年と、上場企業の平均と比べると長い水準となっています。
平均勤続年数も同じ電気機器業界内で比較してみます。業界の平均勤続年数が15.6年のため、業界内で見ても短い水準となります。
古野電気が、転職先・就職先として魅力的な会社かどうかを知るために、前期比の売上成長率や一人あたりの経常利益などを見ていきましょう。
※売上・従業員数は、各社の連結ではなく「単体」の数字を元に計算しています。
売上
売上成長率(前期比)
経常利益
売上 | 経常利益 | |
---|---|---|
2019年2月期 | 587.8億円 | 21.5億円 |
2018年2月期 | 551.2億円 | 14.6億円 |
2017年2月期 | 592.0億円 | 10.5億円 |
2016年2月期 | 644.4億円 | 12.6億円 |
2015年2月期 | 624.4億円 | 23.6億円 |
まず、古野電気と上場企業平均の「売上」と「成長率」を見ていきます。
2019年2月期の売上は、古野電気が587.8億円、上場企業平均が1120.3億円となっています。古野電気の売上は平均と比べて低い水準となっており、売上の前期比成長率を見ると、古野電気が6.6%の増加、上場企業平均が15.4%の増加となっているため、上場企業の中では成長率は平均以下な会社と言えます。
古野電気 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年2月期 | 3434万円 | 1.1億 |
2018年2月期 | 3218万円 | 9064万 |
2017年2月期 | 3420万円 | 9022万 |
2016年2月期 | 3703万円 | 9416万 |
2015年2月期 | 3578万円 | 9870万 |
次に、古野電気と上場企業平均の「従業員一人あたり売上」を見ていきます。
2019年2月期で見ると、古野電気は3434万円、上場企業平均が1.1億円となっています。
古野電気 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年2月期 | 125万円 | 788万 |
2018年2月期 | 85万円 | 731万 |
2017年2月期 | 61万円 | 741万 |
2016年2月期 | 72万円 | 672万 |
2015年2月期 | 135万円 | 689万 |
「従業員一人あたり経常利益」についても見てみましょう。2019年2月期では、古野電気は125万円、上場企業平均が788万円となっています。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2021年2月8日
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