気になる競合他社との比較!高額な理由は?就職・転職するために必要なこととは?
KDDIの平均年収は2021年で952.8万円で前期に比べて上昇傾向です。業界内順位は19位、全体での順位は133位です。KDDIはauでもおなじみの電気通信事業者で、従業員数10,968人を抱える大手企業です。平均年齢42.5歳、勤続年数17.7年と従業員の定着率も良く、風通しの良い社風が伺えます。雇用形態を問わず、努力や成果に見合った評価がきちんとなされ、給与としても形に現れます。また、教育体制も整っており、個々の能力アップにも力を入れています。
目次
閉じる平均年収推移(KDDIと上場企業平均)
KDDIの平均年収推移は、上昇傾向です。前期比で見ると16.4万円増加しています。
上述のように、過去5年間の平均年収は953.9万円なので、上場企業と比べると高い水準になります。
KDDIの平均年収 | 年収 |
---|---|
2019年 | 953万円 |
2018年 | 936万円 |
2017年 | 953万円 |
2016年 | 951万円 |
2015年 | 976万円 |
KDDIの平均年収 | 上場企業の平均年収 | 全国の平均年収 |
---|---|---|
952.8万 | 612.5万 | 432.2万 |
KDDIの平均年収は、他の会社と比較すると高い傾向にあります。日本の上場企業の平均年収と比べると340.3万円高く、上場企業以外も含めた全国平均の年収と比較すると520.6万円高くなっています。(全国平均の年収は、国税庁が実施している『民間給与実態統計調査』の最新版の調査結果を参照しています。)
上場企業全体の年収ランキングで見ると、3737社中133位と高い順位となります。
KDDIの平均年収 | 情報・通信業界の平均年収 |
---|---|
952.8万 | 613.7万 |
KDDIが属する情報・通信業界の上場企業の平均年収は613.7万円です。 そのため、KDDIの年収は業界平均と比べて339.1万円高く、業界内順位を見ると469社中19位と高い順位となります。
KDDIの平均年収 | 東京都の平均年収 |
---|---|
952.8万 | 647.2万 |
KDDIの所在地がある東京都の上場企業の平均年収は647.2万円です。 そのため、KDDIの年収はエリア平均と比べて305.6万円高く、エリア内順位を見ると1979社中107位と高い順位となります。
KDDIでは、6月と12月の年2回ボーナスが支給されています。
ボーナスの平均金額は約90万円〜420万円となっており、ピークは50歳代です。
女性と男性の従業員では最大で約60万円ほどの差が生まれていますが、最もボーナスの金額が低いとされている20歳代でも他の企業と比べて約10万円ほど高くなっています。
職種別の年収については、一般職で約300万円〜1000万円、技術職は約500万円〜1000万円、総合職は約400万円〜1400万円となっています。
最低年収はどの職種もかなり低めに設定されていますが、年齢や勤続年数・出世によってどの職種も1000万円台が夢ではありません。
一般職でも1000万円の年収を得られる可能性があるとなると、かなり従業員のモチベーション維持にも関わってくるのではないでしょうか。
ちなみに学歴別の初任給を比較してみると、大学院卒業で24万2000円、大学卒業で22万2000円と、さほど差がないことが分かりました。
では、出世をするとどれほどの年収が期待できるのでしょうか?
主任の平均年収は約500万円〜950万円、係長は約850万円〜1100万円、課長は約1100万円〜1500万円、部長は約1400万円〜1750万円となっています。
KDDIでは45歳を過ぎると課長に昇進するための受験資格を失ってしまいますので、1000万円以上の安定した収入を希望する場合は、昇進受験を積極的に行う必要があります。
しかし、KDDIの管理職は一般企業の課長の平均年収よりも200万円以上高額ですので、好条件と言えるでしょう。
KDDIの社長や役員の中で年収が億を超えているのは、代表取締役社長の髙橋 誠氏の1億4800万円のみです。
その他の取締役の平均年収は約7100万円、監査役の平均年収は約1700万円となっています。
日本の携帯電話業界を牽引する大手にしては社内役員等の人数が少なく、年収も非常に高額であるという印象は受けません。
その分、業績に連動する形で従業員の平均年収が高く保たれているのではないでしょうか。
モバイル通信のイメージが強いKDDIの競合相手と言えば、NTTドコモ、ソフトバンクです。
大手3社としても有名な企業の年収を比較してみましょう。
最新の有価証券報告書によると、NTTドコモの平均年収は約872万円、ソフトバンクは約1253.3万円となっています。
KDDIの平均年収が952.8万円ですから、ちょうど中間の位置にいることが分かります。
契約件数の多い順であるとも考えられますが、モバイル事業以外の事業を多く展開している割合も影響していると考えられます。
KDDIの平均年収が高い理由としては、営業利益率が19.6%の高さを誇っていること、日本のモバイル通信事業で30%のシェアを独占しているということも大きく影響しています。
要であるモバイル事業では、auの「ピタッとプラン」や「フラットプラン」などの新プランがスマホユーザーにヒットしたことで、使用料の収入がアップしているのです。
また、docomoとSoftBankの3社で独占し続けていた国内携帯電話事業に挑んでいた楽天を手を組むなど、常に先取りをしてチャレンジし続ける姿勢が高い評価を得ていると考えられます。
これらの理由から、KDDIの売上高は安定しつつも右肩上がりでアップし、平均年収の高さにも影響しています。
KDDIは国内でも大手の情報・通信企業です。
主な事業としては、モバイルにてauブランドをメインに、UQコミュニケーションズなど、グループ会社におけるMVNOサービスも提供しています。
通信サービスだけに留まらず、金融、エネルギー、エンターテインメント、教育などのコンテンツや幅広いサービスも展開。
キャッシュレス社会に対応した「au PAY アプリ」サービスを開始するなど、時代のニーズに応えています。
また、Netflix「ベーシックプラン」とセットで利用できる新料金プランを開始するなど、映像・音楽・書籍などのデジタルコンテンツを大幅に拡大し、エンターテイメントのサービスを進化させています。
KDDIでは通信サービス以外にも、AI・IoT・セキュリティ・データ分析などの知識と技術を結集し、ビジネス変革に貢献しています。
2016年からはトヨタ自動車と共同で「つながるクルマ」コネクティッドカーを手がけています。
また、海外62都市100以上の拠点を通じて、世界規模のビジネスを展開する企業のICTをサポート。
ビジネスプラットフォームの核として、国内だけに留まらず、世界規模で3,000社以上の企業を支えています。
KDDIの歴史について簡潔にまとめましたので、ご覧ください。
KDDIグループとは、KDDIが中心核となる企業集団です。
移動通信事業、インターネット関連事業、コンテンツ・メディア事業、金融事業など19の事業にわかれており、中にはUQコミュニケーションズ株式会社やライフネット生命保険株式会社、株式会社モバオクなどがあります。
KDDIでは、新卒採用、中途採用(キャリア採用)、契約社員採用、障がい者採用にて募集を行っています。
新卒採用では総合職を募集しており、勤務地は勤務地は全国各事業所もしくは海外勤務の可能性もあります。
選考の流れは、マイページ登録→エントリーシート提出→書類選考→面接などを経て、採用に至ります。
募集職種は、コーポレート、次世代テクノロジー開発、アプリケーション開発エンジニア、事業推進・渉外などです。
勤務地は希望職種の詳細のページに記載されていますので、勤務可能な地域かどうかをチェックする必要があります。
選考の流れは、職種の詳細ページよりエントリーフォームを登録・提出→書類選考→面接などを経て採用に至ります。
希望の職種で募集がなかった場合は、キャリア登録を行っておくと、希望職種の情報が上がってきた際に連絡がくるので便利です。
契約社員採用では、事務契約社員採用、料金アドバイザー採用にて募集を行っています。
事務契約社員の仕事内容は、営業・技術・企画などの各部署の事務スタッフとして勤務。
勤務地は関東・首都圏・大阪府・愛知県・石川県・香川県・福岡県・熊本県から希望の勤務地に応募することができます。
料金アドバイザーの仕事内容は、お客様からのご請求・料金に関わるお問合せ対応・ご案内業務です。
勤務地は新宿の東京料金センターと、大阪市の大阪料金センターのいずれかを希望できます。
選考の流れは共に、採用ページ内の登録フォームより応募→書類選考→面接などを経て採用に至ります。
障がい者採用では、新卒採用と中途採用を行っています。
共に総合職を募集しており、勤務地は全国各事業所もしくは海外勤務になります。
選考の流れは、共に「応募の流れ」のページからマイページ登録→エントリーシートを提出→書類選考→面接→内々定となります。
KDDIでは、世のため人のために役立つ事業を行っていくことを経営方針としており、社是は「心を高める」です。
全従業員の物心両面の幸福を追求することで、お客さまの期待を超える感動をお届けできるという考えのようです。
それと同時に、具体的な目標を立て、その目標に向かって高い志・絶対に達成する強い心持ち、成功するまで諦めない行動力と意思を仕事の流儀として掲げています。
昨今、競争が激化している情報・通信業界では、お客様の求めるものを先取りし、想像を超える商品やサービスを提供することが求められています。
KDDIでは、人や社会に寄り添い・支えるサービスを常に意識・形にできる人材を求めているようです。
KDDIでは毎年、2月〜3月にかけてイベントを開催しています。
「社員と話せる座談会」など、現在KDDIで勤務している方の話を直接聞くことができるイベントです。
就職や転職を考えている方は、実際のKDDIの勤務環境や熱意、働き方などをリアルに聞くことができるため、面接等の参考になることでしょう。
イベントは東京と大阪の2箇所で開催されており、参加方法はマイページ登録を行い、エントリーしていただく必要があります。
従業員数推移(KDDIと上場企業平均)
KDDI | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 10,968人 | 1,035人 |
2018年 | 11,037人 | 1,071人 |
2017年 | 10,916人 | 1,042人 |
2016年 | 10,775人 | 1,055人 |
2015年 | 10,671人 | 1,055人 |
KDDIの従業員数は2019年で10,968人と、1年前と比べて69人の減少となりました。
全上場企業の平均従業員数が1,035人なので、それと比べて多い水準となります。
次にKDDIと同じ情報・通信業界内で従業員数を比較してみました。業界平均の従業員数が570人なので、それと比較しても多い規模の人数というのが分かります。
平均年齢推移(KDDIと上場企業平均)
KDDI | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 42.5歳 | 41歳 |
2018年 | 42.4歳 | 41歳 |
2017年 | 42.2歳 | 40歳 |
2016年 | 42.0歳 | 40歳 |
2015年 | 41.8歳 | 40歳 |
KDDIの平均年齢は2019年で42.5歳と、上場企業の平均と比べると年齢が高い水準となっています。
平均年齢を同じ情報・通信業界内で比較してみました。業界平均が38歳のため、業界内で見ても年齢が高い水準となります。
平均勤続年数推移(KDDIと上場企業平均)
KDDI | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 17.7年 | 12年 |
2018年 | 17.6年 | 13年 |
2017年 | 17.4年 | 13年 |
2016年 | 17.3年 | 13年 |
2015年 | 17.0年 | 13年 |
KDDIの平均勤続年数は2019年で17.7年と、上場企業の平均と比べると長い水準となっています。
平均勤続年数も同じ情報・通信業界内で比較してみます。業界の平均勤続年数が7.7年のため、業界内で見ても長い水準となります。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2021年1月1日
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