創業100年以上の老舗物流企業!役員報酬は1億円超え?面接でのポイントも解説!
山九の平均年収は、2021年は591.5万円で前期に比べて上昇傾向です。陸運業界内では32位の平均年収となっています。山九は総合物流企業です。100年以上続いている企業であり、取引先も大手企業が多いため、将来的にも安定しています。賞与は6月と12月、そして業績連動給与が5月にあります。社宅や寮があるのもポイント。マイホームを購入すると手当が貰えます。女性は事務が中心となりますが、育休や時短勤務制度があったり、女性のみの研修会があったりと、働きやすい環境です。
目次
閉じる平均年収推移(山九と上場企業平均)
山九の平均年収推移は、上昇傾向です。前期比で見ると7.7万円増加しています。
上述のように、過去5年間の平均年収は571.3万円なので、上場企業と比べると低い水準になります。
山九の平均年収 | 年収 |
---|---|
2019年 | 592万円 |
2018年 | 584万円 |
2017年 | 566万円 |
2016年 | 555万円 |
2015年 | 560万円 |
山九の平均年収 | 上場企業の平均年収 | 全国の平均年収 |
---|---|---|
591.5万 | 612.5万 | 432.2万 |
山九の平均年収は、日本の上場企業の平均年収と比べると21.0万円低く、上場企業以外も含めた全国平均の年収と比較すると159.3万円高くなっています。(全国平均の年収は、国税庁が実施している『民間給与実態統計調査』の最新版の調査結果を参照しています。)
上場企業全体の年収ランキングで見ると、3737社中1893位と平均的な順位となります。
山九の平均年収 | 陸運業界の平均年収 |
---|---|
591.5万 | 599.2万 |
山九が属する陸運業界の上場企業の平均年収は599.2万円です。 そのため、山九の年収は業界平均と比べて7.7万円低く、業界内順位を見ると65社中32位と平均的な順位となります。
山九の平均年収 | 東京都の平均年収 |
---|---|
591.5万 | 647.2万 |
山九の所在地がある東京都の上場企業の平均年収は647.2万円です。 そのため、山九の年収はエリア平均と比べて55.7万円低く、エリア内順位を見ると1979社中1131位と平均的な順位となります。
山九では、6月と12月の年2回約5ヶ月~7ヶ月分のボーナスが支給されます。
平均支給額は約75万円~184万円程となっており、50歳代に一番支給額が多くなります。
前年度の業績によっては5月に業績別途金も支給されるため、しっかり貯金をすることが可能です。
山九の年収を職種別に見てみると以下の通りです。
一般職:300万円~585万円
技術職:350万円~575万円
総合職:480万円~819万円
山九の平均年収が592万円であることを鑑みると、総合職に就くことで平均以上の年収を得られることが分かります。
また、学歴別に基本給を見ると以下のようになっています。
院了:212,340円
大卒:203,890円
高専卒:179,210円
上記の基本給に加え、地域手当や時間外勤務手当、資格免許手当等も支給されるのでその分給与も高くなります。
山九で役職に就いた場合の年収を見ていくと、以下の通りとなっています。
係長クラス:600万円~750万円
課長クラス:790万円~880万円
部長クラス:940万円~1100万円
年収が1000万円を超えるのは部長クラスからとなっています。
年功序列制のため、長く勤めこつこつと成果を上げていると出世することがほとんどのようです。
本社採用では更に出世するスピードが早く、早ければ10年程で役職に就くことができます。
早くに出世したい場合は本社採用を目指すと良いでしょう。
2019年度の有価証券報告書によると、代表取締役会長の中村公一氏の報酬は2億900万円、代表取締役社長の中村公大氏は1億9100万円であることが分かりました。
また、社内取締役12名に対して総額9億100万円で1人あたり7508万円、社内監査役2名に対して総額6900万円で1人あたり3450万円支給されています。
前年度と比較すると、中村公一氏と中村公大氏はそれぞれ約2000万円上昇しました。
事業も順調なので、今後も役員報酬額は増加していくと予想することができます。
山九の競合他社としては、セイノーホールディングスやヤマトホールディングスが挙げられます。
それぞれの平均年収を見ていくと、山九は592万円、セイノーホールディングスは723万円、ヤマトホールディングスは956万円でした。
セイノーホールディングスとは約131万円、ヤマトホールディングスとは約364万円程の差があります。
しかしながら、山九では様々な業務を手掛けているため伸びしろが充分にあり、今後更に期待できると言えるでしょう。
山九の売り上げ及び経常利益を見てみると、売り上げは2017年では3710.6億円、2018年では3753.9億円、2019年では4081.0億円でした。
経常利益も2017年では188.8億円、2018年では214.9億円、2019年では264.7億円と年々上昇しています。
山九ではロジスティクス事業のみならず多岐にわたって事業を手掛けているため収益源も多く、安定した利益を生み出すことが可能です。
そのため、社員の年収も高くなっていると言えます。
山九は、ロジスティクス事業を中心に事業を展開しています。
ロジスティクス事業では、一般港湾運送のみならず重量物輸送や美術品輸送、サーカスライオン輸送等も行っています。
これまでにガスホルダー移設工事やJIT輸送等にも携わってきた実績があり、近年では貨物類を安全に搬送できる製品を開発する等、更なるサービスの向上に努めています。
その他にも、山九はプラントエンジニアリング事業やビジネスソリューション事業も行っています。
プラントエンジニアリング事業では、化学プラント工場建設工事や環境プラント建設工事等を行っており、企画・設計から輸送、建設まで総合的にサービスを提供します。
また、これらのサービスのみならずトータルコストの削減も追求しており、顧客にとってのベストを尽くしています。
ビジネスソリューション事業では、鉄鋼系構内作業や化学系構内作業、鉄鋼やクレーンのメンテナンス等も行っています。
鉄鋼・クレーンのメンテナンスは月例、年次点検、改善・施工を徹底し顧客を総合的にサポートしています。
ここで、山九の歴史を見ていきましょう。
1918 山九が創業され、社名を山九運輸株式会社とする
1959 社名を山九運輸機工株式会社へ変更
1962 東京証券取引所市場第2部、福岡取引所に上場
1966 東京証券取引所市場第1部に指定替え
1980 社名を山九株式会社へ変更
1986 中村公一氏が社長に就任
2010 羽田空港建設プロジェクトに着手
羽田空港D滑走路のジャケット制作・輸送・建設工事を手掛がける
2016 中村公一氏が代表取締役会長に、中村公大氏が代表取締役社長にそれぞれ就任
2018 創業100周年を迎える
山九グループは、子会社70社、関連会社20社から成り立ち、山九プラントテクノや山九重機工等から成り立ちます。
東南アジアや欧州、中東にもグループ会社を持ち、主に環境整備設備等の建設や人材派遣事業、土木・建築工事等様々な事業を手掛けています。
山九では、現在新卒採用、中途採用、就職氷河期世代支援を行っています。
新卒採用では本社採用及び部支店採用を行っており、募集職種は以下の通りです。
本社採用では現在以下の職種で募集が行われています。
①プラントエンジニア
②物流管理スタッフ・コーポレートスタッフ
募集学科は、プラントエンジニアリングは理工系学科、物流管理スタッフ・コーポレートスタッフは全学科応募可能となっています。
部支店採用での募集職種は以下の通りです。
プラント系:新規プラント建設と既存プラントのメンテナンス(設計・施工管理)、重量物輸送等
物流系:物流企画、輸出入業務、倉庫管理、港湾荷役、工場内の生産管理・運搬荷役
応募資格は大学・高専・短大・専門学校卒業または卒業見込みの者(博士、修士、専攻課程を含む)、第二新卒者(3年以内)となっています。
新卒採用にてご紹介した部支店採用では、新卒採用と並行して中途採用も行われています。
給与は以下の通りとなっています。
中途採用では経験や資格により給与額が決められるので、在職中にスキルを磨いておくとより良いでしょう。
就職氷河期世代支援では、現在物流業務、プラントエンジニアリング、コーポレートスタッフの募集があります。
応募方法はハローワークを通じての応募となり、公式ホームページ就職氷河期世代支援ページのエントリー欄よりハローワークの求人掲載を見ることが可能です。
希望する勤務地ごとに募集している職種や応募資格についての情報も見られるので、希望する方は小まめに確認しておきましょう。
山九が求める人財像として、採用ページには以下のように記載されています。
①仲間とともに高い目標を掲げ、その達成に向け努力し続けることを通じて山九と共に成長を続けることができる人財
②自問自答を繰り返すことで物事の本質を捉え課題を形成し、「変える勇気」と「変えない勇気」を柔軟に使い分けて課題を解決できる人財
③自分を取り巻く人びとへの感謝の気持ちを素直に表現できる人財
山九という社名は、山陽の「山」及び九州の「九」が由来となっていますが、同様に「ありがとう」という感謝の気持ちも込められています。
求める人財像も鑑みると、山九では他の社員や顧客に対して感謝の心を常に持ち、現状に満足することなく果敢に挑戦し続けられる人財を求めていると言えるでしょう。
山九の面接では、基本的には学生生活のことやアルバイト経験について、語学力等一般的な質問をされます。
これまでの面接で実際にあった質問内容の例を見てみると、以下の通りです。
語学力については英語での自己紹介や自己アピールを求められる場合もあるため、事前にしっかり練習しておきましょう。
また、山九の面接はやや圧迫面接であるという口コミも多く見られました。
元気良くきちんと受け答えができるかどうかが見られるため、あまり緊張しすぎず落ち着いてハキハキ話すよう心がけましょう。
従業員数推移(山九と上場企業平均)
山九 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 12,059人 | 1,035人 |
2018年 | 11,663人 | 1,071人 |
2017年 | 11,417人 | 1,042人 |
2016年 | 11,151人 | 1,055人 |
2015年 | 10,981人 | 1,055人 |
山九の従業員数は2019年で12,059人と、1年前と比べて396人の増加となりました。
全上場企業の平均従業員数が1,035人なので、それと比べて多い水準となります。
次に山九と同じ陸運業界内で従業員数を比較してみました。業界平均の従業員数が3,460人なので、それと比較しても多い規模の人数というのが分かります。
平均年齢推移(山九と上場企業平均)
山九 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 40.0歳 | 41歳 |
2018年 | 39.9歳 | 41歳 |
2017年 | 40.1歳 | 40歳 |
2016年 | 39.7歳 | 40歳 |
2015年 | 40.5歳 | 40歳 |
山九の平均年齢は2019年で40.0歳と、上場企業の平均と比べると若い水準となっています。
平均年齢を同じ陸運業界内で比較してみました。業界平均が43歳のため、業界内で見ても若い水準となります。
平均勤続年数推移(山九と上場企業平均)
山九 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 13.9年 | 12年 |
2018年 | 14.2年 | 13年 |
2017年 | 14.3年 | 13年 |
2016年 | 13.9年 | 13年 |
2015年 | 14.4年 | 13年 |
山九の平均勤続年数は2019年で13.9年と、上場企業の平均と比べると長い水準となっています。
平均勤続年数も同じ陸運業界内で比較してみます。業界の平均勤続年数が15.2年のため、業界内で見ても短い水準となります。
山九が、転職先・就職先として魅力的な会社かどうかを知るために、前期比の売上成長率や一人あたりの経常利益などを見ていきましょう。
※売上・従業員数は、各社の連結ではなく「単体」の数字を元に計算しています。
売上
売上成長率(前期比)
経常利益
売上 | 経常利益 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 4081.0億円 | 264.7億円 |
2018年3月期 | 3753.9億円 | 214.9億円 |
2017年3月期 | 3710.6億円 | 188.8億円 |
2016年3月期 | 3434.5億円 | 160.7億円 |
2015年3月期 | 3460.9億円 | 176.2億円 |
まず、山九と上場企業平均の「売上」と「成長率」を見ていきます。
2019年3月期の売上は、山九が4081.0億円、上場企業平均が1120.3億円となっています。山九の売上は平均と比べて高い水準となっており、売上の前期比成長率を見ると、山九が8.7%の増加、上場企業平均が15.4%の増加となっているため、上場企業の中では成長率は平均以下な会社と言えます。
山九 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 3384万円 | 1.1億 |
2018年3月期 | 3219万円 | 9064万 |
2017年3月期 | 3250万円 | 9022万 |
2016年3月期 | 3080万円 | 9416万 |
2015年3月期 | 3152万円 | 9870万 |
次に、山九と上場企業平均の「従業員一人あたり売上」を見ていきます。
2019年3月期で見ると、山九は3384万円、上場企業平均が1.1億円となっています。
山九 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 219万円 | 788万 |
2018年3月期 | 184万円 | 731万 |
2017年3月期 | 165万円 | 741万 |
2016年3月期 | 144万円 | 672万 |
2015年3月期 | 160万円 | 689万 |
「従業員一人あたり経常利益」についても見てみましょう。2019年3月期では、山九は219万円、上場企業平均が788万円となっています。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2021年1月1日
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