業績が好調な理由は?今後の年収は更にアップする?気になる競合他社との比較&役員の報酬事情を公開!
島津製作所の平均年収は、2021年で821.4万円です。この数値は精密機器業界内5位となっています。島津製作所は精密機器や医療機器、航空機器など作っている企業です。従業員の田中耕一氏がノーベル化学賞を受賞したことでも有名。従業員数は3,378人、平均年齢は43.0歳。職人気質で真面目な人が多いです。年功序列制ですが、若手も発言しやすい風通しの良い企業です。遅くまで仕事をする雰囲気はないので、ワークライフバランスもとりやすくなっています。社内に中庭があり、休憩時にそこで気分転換をする人もいるようです。平均勤続年数は18.1年と長く、定着率が高い企業です。
目次
閉じる平均年収推移(島津製作所と上場企業平均)
島津製作所の平均年収推移は、上昇傾向です。前期比で見ると10.4万円増加しています。
上述のように、過去5年間の平均年収は801.8万円なので、上場企業と比べると高い水準になります。
島津製作所の平均年収 | 年収 |
---|---|
2019年 | 821万円 |
2018年 | 811万円 |
2017年 | 812万円 |
2016年 | 794万円 |
2015年 | 771万円 |
島津製作所の平均年収 | 上場企業の平均年収 | 全国の平均年収 |
---|---|---|
821.4万 | 612.5万 | 432.2万 |
島津製作所の平均年収は、他の会社と比較すると高い傾向にあります。日本の上場企業の平均年収と比べると208.9万円高く、上場企業以外も含めた全国平均の年収と比較すると389.2万円高くなっています。(全国平均の年収は、国税庁が実施している『民間給与実態統計調査』の最新版の調査結果を参照しています。)
上場企業全体の年収ランキングで見ると、3737社中334位と高い順位となります。
島津製作所の平均年収 | 精密機器業界の平均年収 |
---|---|
821.4万 | 655.2万 |
島津製作所が属する精密機器業界の上場企業の平均年収は655.2万円です。 そのため、島津製作所の年収は業界平均と比べて166.2万円高く、業界内順位を見ると51社中5位と高い順位となります。
島津製作所の平均年収 | 京都府の平均年収 |
---|---|
821.4万 | 606.7万 |
島津製作所の所在地がある京都府の上場企業の平均年収は606.7万円です。 そのため、島津製作所の年収はエリア平均と比べて214.7万円高く、エリア内順位を見ると63社中6位と高い順位となります。
島津製作所では6月と12月の年2回、ボーナスが支給されています。
ボーナスの平均支給額は約106万円〜300万円、男女間の差は最大で約60万円、ピークは50歳代前半に訪れます。
職種別の年収を比較してみると、一般職の平均年収は約450万円〜870万円、技術職は約430万円〜820万円、総合職は約600万円〜1170万円となっています。
総合職が唯一1000万円を超える年収であることが分かりました。
ちなみに学歴別の初任給(月給)は、博士了266,230円、修士了238,640円、大卒213,220円、高専生(専攻科)213,220円です。
初任給としては、一般企業と同等もしくは少し上回っている額と言えるでしょう。
出世後の年収を比較してみると、主任の平均年収は約600万円〜810万円、係長は約860万円〜920万円、課長は約1130万円〜1300万円、部長は約1300万円〜1520万円となっています。
係長以上になれば平均収入を上回る高年収が期待できます。
更なる年収のアップを期待する方、女性でも諦めずに高年収を得たい方は、女性でも主任以上の役職に就いている方もいるので諦めずにチャレンジしましょう。
代表取締役会長の中本 晃氏の年収は約1億200万円、代表取締役社長の上田 輝久氏の年収は約1億500万円、その他の取締役の平均年収は約7200万円、監査役は約3000万円となっています。
業績が好調なことから、会長や社長以外の取締役の年収の高さにも納得です。
しっかりと従業員に還元されており、精密機器業界のランキングが変わることも期待されます。
島津製作所の競合他社というと、ニプロや 東京精密などが挙げられます。
最新の有価証券報告書によると、ニプロの平均年収は約595.3万円、東京精密の平均年収は約758.2万円となっています。
島津製作所の平均年収が約821.4万円ですので、いかに高い年収であるかが分かります。
精密機器業界の上場企業51社中4位と高い順位にいますが、業績の好調さから順位も変わる可能性も充分に考えられます。
平均年収の高さには、2019年に売上高3912億円という過去最高の業績を達成したことが影響しています。
また、営業利益、経常利益、純利益においても5年連続アップ。
この好調さには、主な事業である分析・計測機器事業において、売上高が全体の60%以上、営業利益率は16.1%という驚異の数字を叩き出していることが影響しています。
また、クロマトグラフと原子・分子レベルにイオン化する装置を質量分析機器の収益も全体の約53%を占めています。
この2本柱が島津製作所の業績や従業員の年収の高さを支えられていると言っても過言ではありません。
島津製作所は世界の人々の生活を支える精密機器業界でも有名な企業です。
水質や大気汚染などの環境分析や食品・製薬産業の品質管理などを支えるクロマトグラフ、光分析装置、組成・表面分析装置をはじめとする分析機器を幅広く提供。
計測機器は機械、輸送機、都市構造物などの安全性評価に使用されています。
デジタルX線システム、PETシステムなどの医用画像診断機器、痛みを与えない乳房専用PET装置を提供することで、病気の早期発見と治癒率の向上に貢献。
情報をデジタル管理するシステムを提供することで、外出できないお年寄りや離島の病院や診療所のIT化もサポートしています。
航空機の姿勢や安全な離着陸を支援するフライト・コントロール・システム、機内の温度や湿度を調整するエア・マネジメント・システム、コックピット・ディスプレイ・システムなど、飛行機が安全に飛行するためには必要不可欠な装置を製造・提供しています。
その他には、半導体の製造装置や油圧機器、デバイス・コンポーネントなどの各種産業機器を提供。
身近なところでは、携帯電話やパソコンのキーを製造するために必要なターボ分子ポンプや、液晶パネルなどの検査機器などを開発・提供しています。
島津製作所の歴史を年表形式でご紹介します。
島津グループは島津製作所が中心核となっている企業グループのことです。
国内だけでなく海外にもグループ会社が存在し、中には医用機器の製造を行う島根島津株式会社や、真空機器、液送機器、油圧機器などの製造・販売を行う島津エミット株式会社など、30社以上が所属しています。
島津製作所では、新卒採用、中途採用(キャリア採用)にて募集を行っています。
グループ会社での採用情報も掲載されていますので、気になる方はチェックしてみてください。
新卒採用では研究開発、製品開発、ソフトウェア開発、生産技術、生産管理、品質保証などの技術職、国内・海外営業、マーケティング、販売促進、管理部門などの事務職にて募集を行っています。
勤務地は京都、東京、神奈川(厚木・秦野)、大阪ほか全国営業拠点17カ所のいずれかです。
選考方法は、HPよりエントリー→エントリーシート提出→適性検査→書類選考→面接(複数回)→内々定となります。
中途採用では現在、営業職、リスクマネジメントなどの事務職、ソフトウェア開発などの技術職にて募集を行っています。
募集職種は時期によっても変わりますので、こまめなチェックが必要です。
勤務地は主に首都圏、京都本社などですが、募集職種によって変更になる場合もあります。
選考方法はエントリーシート提出→書類選考→一次面接→適性検査→二次面接→最終面接→内定となります。
島津製作所では、率先して行動し自らの力で創り上げる「主体性」、失敗を恐れずに何ごともチャレンジする「挑戦意欲」、様々なことに興味を持ち関心を持って学び続ける「好奇心」、最後まで決して逃げずにやり遂げる「やり抜く力」を持っている人材を求めています。
環境問題や少子化・高齢化問題などの社会問題が山積みの中、今起こっている「変化」にいち早く気づき、それを恐れるのではなく楽しみ、柔軟なアイデアで立ち向かっていくことが重要とされています。
島津製作所では可能性を現実に変える意欲と力を持っていることが即戦力となると考えています。
島津製作所では、人事や現場など様々な立場の方と話をする面接が行われます。
そのため、部署や立場にっては質問内容が異なり、人事の方からは仕事における技術レベルの話になったり、現場の方からは人柄や今まで頑張ってきたことなど、人間性を見極めるような質問をされる傾向にあるようです。
もちろん企業研究や自分の分析、経済やニュースなどを把握しておく必要はありますが、現場レベルの技術的な質問に対応できるような準備が必要です。
島津製作所ではイベントやセミナーも開催されています。
随時公開される情報を得るためにはマイページ登録が必要となりますので、忘れず登録しておきましょう。
従業員数推移(島津製作所と上場企業平均)
島津製作所 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 3,378人 | 1,035人 |
2018年 | 3,279人 | 1,071人 |
2017年 | 3,202人 | 1,042人 |
2016年 | 3,160人 | 1,055人 |
2015年 | 3,154人 | 1,055人 |
島津製作所の従業員数は2019年で3,378人と、1年前と比べて99人の増加となりました。
全上場企業の平均従業員数が1,035人なので、それと比べて多い水準となります。
次に島津製作所と同じ精密機器業界内で従業員数を比較してみました。業界平均の従業員数が943人なので、それと比較しても多い規模の人数というのが分かります。
平均年齢推移(島津製作所と上場企業平均)
島津製作所 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 43.0歳 | 41歳 |
2018年 | 42.8歳 | 41歳 |
2017年 | 42.6歳 | 40歳 |
2016年 | 42.5歳 | 40歳 |
2015年 | 42.4歳 | 40歳 |
島津製作所の平均年齢は2019年で43.0歳と、上場企業の平均と比べると年齢が高い水準となっています。
平均年齢を同じ精密機器業界内で比較してみました。業界平均が42歳のため、業界内で見ても年齢が高い水準となります。
平均勤続年数推移(島津製作所と上場企業平均)
島津製作所 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 18.1年 | 12年 |
2018年 | 18.1年 | 13年 |
2017年 | 18.0年 | 13年 |
2016年 | 17.9年 | 13年 |
2015年 | 17.8年 | 13年 |
島津製作所の平均勤続年数は2019年で18.1年と、上場企業の平均と比べると長い水準となっています。
平均勤続年数も同じ精密機器業界内で比較してみます。業界の平均勤続年数が13.2年のため、業界内で見ても長い水準となります。
島津製作所が、転職先・就職先として魅力的な会社かどうかを知るために、前期比の売上成長率や一人あたりの経常利益などを見ていきましょう。
※売上・従業員数は、各社の連結ではなく「単体」の数字を元に計算しています。
売上
売上成長率(前期比)
経常利益
売上 | 経常利益 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 2054.0億円 | 300.9億円 |
2018年3月期 | 2019.7億円 | 276.0億円 |
2017年3月期 | 1910.2億円 | 256.7億円 |
2016年3月期 | 1869.8億円 | 185.7億円 |
2015年3月期 | 1700.2億円 | 156.6億円 |
まず、島津製作所と上場企業平均の「売上」と「成長率」を見ていきます。
2019年3月期の売上は、島津製作所が2054.0億円、上場企業平均が1120.3億円となっています。島津製作所の売上は平均と比べて高い水準となっており、売上の前期比成長率を見ると、島津製作所が1.7%の増加、上場企業平均が15.4%の増加となっているため、上場企業の中では成長率は平均以下な会社と言えます。
島津製作所 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 6081万円 | 1.1億 |
2018年3月期 | 6159万円 | 9064万 |
2017年3月期 | 5966万円 | 9022万 |
2016年3月期 | 5917万円 | 9416万 |
2015年3月期 | 5391万円 | 9870万 |
次に、島津製作所と上場企業平均の「従業員一人あたり売上」を見ていきます。
2019年3月期で見ると、島津製作所は6081万円、上場企業平均が1.1億円となっています。
島津製作所 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 891万円 | 788万 |
2018年3月期 | 842万円 | 731万 |
2017年3月期 | 802万円 | 741万 |
2016年3月期 | 588万円 | 672万 |
2015年3月期 | 497万円 | 689万 |
「従業員一人あたり経常利益」についても見てみましょう。2019年3月期では、島津製作所は891万円、上場企業平均が788万円となっています。 そのため島津製作所は上場企業の中では効率的に運営できている会社と言えます。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2021年1月1日
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