高い平均年収の理由とは?出世するとどのくらい貰えるの?気になる競合他社とも徹底比較!
京セラの平均年収は2021年で723.1万円です。業界内順位は69位、全体での順位は736位です。京セラは携帯電話などの個人向け商品だけでなく、法人向けのプリンターから電子部品・デバイスなど幅広い分野で活躍しています。そのため、従業員数19,268人をも抱え、幾つもの部署が存在することで一つの部門の業績だけに左右されず、企業としての安定した業績を収めています。女性の活躍を推進していて、子育て世代も働きやすい環境を整えるなどのおかげで、女性従業員も積極的に仕事に取り組んでいます。
目次
閉じる平均年収推移(京セラと上場企業平均)
京セラの平均年収推移は、上昇傾向です。前期比で見ると2.3万円増加しています。
上述のように、過去5年間の平均年収は701.1万円なので、上場企業と比べると高い水準になります。
京セラの平均年収 | 年収 |
---|---|
2019年 | 723万円 |
2018年 | 721万円 |
2017年 | 689万円 |
2016年 | 704万円 |
2015年 | 669万円 |
京セラの平均年収 | 上場企業の平均年収 | 全国の平均年収 |
---|---|---|
723.1万 | 612.5万 | 432.2万 |
京セラの平均年収は、他の会社と比較すると高い傾向にあります。日本の上場企業の平均年収と比べると110.6万円高く、上場企業以外も含めた全国平均の年収と比較すると290.9万円高くなっています。(全国平均の年収は、国税庁が実施している『民間給与実態統計調査』の最新版の調査結果を参照しています。)
上場企業全体の年収ランキングで見ると、3737社中736位と高い順位となります。
京セラの平均年収 | 電気機器業界の平均年収 |
---|---|
723.1万 | 664.7万 |
京セラが属する電気機器業界の上場企業の平均年収は664.7万円です。 そのため、京セラの年収は業界平均と比べて58.4万円高く、業界内順位を見ると244社中69位と高い順位となります。
京セラの平均年収 | 京都府の平均年収 |
---|---|
723.1万 | 606.7万 |
京セラの所在地がある京都府の上場企業の平均年収は606.7万円です。 そのため、京セラの年収はエリア平均と比べて116.4万円高く、エリア内順位を見ると63社中16位と高い順位となります。
京セラでは、6月と12月の年2回、ボーナスが支給されます。
ボーナスの平均支給額は、約85万円〜350万円となっており、一般職であれば約160万円~250万円程度ですが、役職などに出世することで、その額は100万円ほどアップします。
200万円台のボーナスが期待できるのは、45歳以上から50歳代にかけてピークを迎えます。
京セラではボーナスの支給額は業績と連動しているため、この調子で業績が安定もしくは上がっていくことで、ボーナスの平均金額も上がってくる可能性があります。
次に、京セラの職種別の年収を比較してみましょう。
一般職の平均年収は約300万円〜750万円、技術職の平均年収は約500万円〜750万円、総合職の平均年収は約550万円〜1040万円となっています。
ちなみに、学歴による初任給の違いを見てみると、2018年の実績では大学卒で21万5,000円、修士了は23万9,000円、博士了は26万2,500円となっています。
大学卒と博士了では約5万円ほどの差が生じていますが、京セラでは年1回(4月)に昇給の機会が設けられています。
年1回のチャンスがありますので、毎年のモチベーションに繋がるでしょう。
次に、出世することでどのくらいの年収が期待できるのでしょうか。
京セラでは、主任になると平均年収は約350万円〜740万円、係長は約680万円〜830万円、課長は約880万円〜1100万円、部長になると約1100万円〜1340万円となっています。
京セラほどの大企業ですが、意外にも出世をしても平均年収は最高1340万円ということでした。
夢の2000万円台になるには、役員などの更なる出世が必要になるようです。
では、京セラの役員になると一体いくらの年収を得ているのでしょうか?
有価証券報告書を見てみると、代表取締役会長の山口 悟郎氏は1億3600万円、代表取締役社長の谷本 秀夫氏は1億5100万円、取締役のジョン・ サービス氏は1億6100万円と記載されています。
その他取締役の平均年収は約2600万円、監査役は約1700万円とのことでした。
ちなみにビールサーバー 、日本のどの役員よりも高額な年収を貰っているジョン・ サービス氏ですが、この方は京セラグループであるアメリカの企業、AVX Corporationの取締役会長、CEO兼社長とのことです。
京セラの競合相手と言えば、TDK株式会社と村田製作所を思い浮かべます。
京セラの平均年収が723.1万円なのに対し、TDK株式会社の平均年収は約799.4万円、村田製作所の平均年収は約743.1万円となっています。
比較してみると、大きな差はないことが分かります。
それぞれの企業が、互いの得意分野等を生かし、切磋琢磨している状況が伺えます。
京セラでは、ボーナスの支給額は業績連動システムを採用しています。
京セラの売上高は、2017年まで6000億円代をキープしてきました。そして2018年と2019年には7000億円以上を記録し、業績はとても好調であると言えるでしょう。
そのため、ボーナスの支給額も安定もしくはアップしていることが予想されるため、給与と合わせて平均年収も高い水準へと導いています。
京セラはファインセラミックス専門メーカーとして誕生しました。
その知識と技術を最大限に活かすべく、日々活動しています。
情報通信市場では、スマートフォンやタブレットに必要不可欠な高性能な電子デバイスの開発。
自動車関連市場では、「省エネルギー」「低燃費」などが求められる自動車産業内にてピエゾ素子や車載カメラモジュール、車載用ディスプレイの製造。
環境・エネルギー市場では、太陽電池や蓄電池、節電を可能にするホーム・エネルギー・マネジメント・システムなどの開発を行っています。
京セラでは、今後拡大する市場として、インクジェットプリントヘッド、セラミックキッチン用品、宝飾品、パワーツールなどに注目。
これまで培ってきた技術や知識を駆使して、これらの幅広いジャンルに注力して行きたいと考えています。
また、高齢化社会に伴い、ニーズが増えてきている医療・ヘルスケア市場にも参入。
人工関節や血流量センサ、天然歯に近く機能回復が期待できるデンタルインプラントなどにも力を注いでいます。
京セラの長い歴史について、簡単にご紹介します。
みどり会とは旧三和銀行の取引先企業で構成された企業グループで、161社が加盟しています。
有名な企業では、コミカミノルタ、積水ハウス、高島屋などがあります。
京セラでは、新卒採用・中途採用(キャリア採用)・障がい者採用で募集が行われています。
また、京セラのグループ会社の情報も掲載しているので、気になる方はチェックしてみてください。
新卒採用では、国内・海外営業・マーケティング・経営スタッフ部門などで活躍できる営業管理コース、研究・開発・設計・生産技術・品質評価技術の技術コース、学生時代は得意分野に没頭してきた方のためのオンリーワンコース(運動・芸術・研究など)で募集を行っています。
勤務地は京都本社、全国の事業所・営業所・研究所・工場、海外事業所のいずれかになります。
採用後に配属先が決定されますが、直接、海外事業所に配属されることはありません。
選考の流れは各コースによって異なります。
営業管理コースでは、エントリー→エントリー提出・SPI検査→京セラ仕事研究セミナー→面接(複数回)→内定。
技術コースには、学校推薦と自由応募がありますので、応募の際は注意が必要です。
学校推薦の場合は、エントリー・書類送付→面接(1回)・SPI検査→内定。
自由応募の場合は、エントリー→エントリーシート提出→1次面接→SPI検査→面接→内定となります。
オンリーワンコースは、履歴書(学校指定)・自己PRシートを郵送→書類審査(自己PRシート・SPIテスト受検)→一次面接→最終面接→内定となっています。
それぞれのコースで応募方法などが異なりますので、きちんと確認して応募しましょう。
中途採用では、技術系職種、営業系職種、管理系職種にて募集を行っています。
それぞれの職種には何の分野で募集を行っているのかリストになっており、選択すると勤務地も記載されています。
選考の流れとしては、どの職種に応募するかが決まったらエントリーシートを入力→書類選考→面接(1回~2回)→内定となります。
障がい者採用では、新卒採用と中途採用が設けられています。
応募方法は、新卒採用の場合、履歴書・自己PRシート・障がい者手帳のコピーを郵送→書類審査→面接→内定となっています。
中途採用の場合は通年募集を行っているため、希望の事業所を選択し、直接問い合わせる必要があります。
創業者が大切にしていることは、「仕事を好きになる」ということです。
仕事を好きになることで、素晴らしい成果を残すことに繋がると考えられているからです。
京セラでは、夢に向かって果敢にチャレンジし続けられる人・素直な心、ひたむきさを持っている人・グローバルな視点を持っている人、この三つの条件に当てはまる人材を求めてます。
創業者が言うように、誰しもが好きなものには果敢に立ち向かうことができます。
その気持ちをいつまでも忘れないことこそが、一番大切なことだということでしょう。
京セラでは、毎年インターシップを開催しています。
技術コースの「プロダクト&職種別合同イベント」、営業管理・技術コース共通の「スタートアップセミナー」の二つです。
技術コースは東京や福岡などでも行われていますが、スタートアップセミナーは京都本社のみで行われています。
交通費や昼食代などは支給されませんので注意してください。
参加方法はマイページ登録後、エントリーシートを提出となります。
参加者は抽選によって決定されるため、必ずしも参加できるわけではありません。
しかし、京セラの仕事について詳しく知りたい方には、欠かせないチャンスです。
従業員数推移(京セラと上場企業平均)
京セラ | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 19,268人 | 1,035人 |
2018年 | 18,451人 | 1,071人 |
2017年 | 16,463人 | 1,042人 |
2016年 | 14,146人 | 1,055人 |
2015年 | 14,026人 | 1,055人 |
京セラの従業員数は2019年で19,268人と、1年前と比べて817人の増加となりました。
全上場企業の平均従業員数が1,035人なので、それと比べて多い水準となります。
次に京セラと同じ電気機器業界内で従業員数を比較してみました。業界平均の従業員数が2,082人なので、それと比較しても多い規模の人数というのが分かります。
平均年齢推移(京セラと上場企業平均)
京セラ | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 41.7歳 | 41歳 |
2018年 | 41.6歳 | 41歳 |
2017年 | 41.4歳 | 40歳 |
2016年 | 41.1歳 | 40歳 |
2015年 | 41.0歳 | 40歳 |
京セラの平均年齢は2019年で41.7歳と、上場企業の平均と比べると年齢が高い水準となっています。
平均年齢を同じ電気機器業界内で比較してみました。業界平均が43歳のため、業界内で見ても若い水準となります。
平均勤続年数推移(京セラと上場企業平均)
京セラ | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 17.8年 | 12年 |
2018年 | 17.9年 | 13年 |
2017年 | 17.8年 | 13年 |
2016年 | 17.8年 | 13年 |
2015年 | 17.7年 | 13年 |
京セラの平均勤続年数は2019年で17.8年と、上場企業の平均と比べると長い水準となっています。
平均勤続年数も同じ電気機器業界内で比較してみます。業界の平均勤続年数が15.6年のため、業界内で見ても長い水準となります。
京セラが、転職先・就職先として魅力的な会社かどうかを知るために、前期比の売上成長率や一人あたりの経常利益などを見ていきましょう。
※売上・従業員数は、各社の連結ではなく「単体」の数字を元に計算しています。
売上
売上成長率(前期比)
経常利益
売上 | 経常利益 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 7362.6億円 | 1199.8億円 |
2018年3月期 | 7420.7億円 | 829.0億円 |
2017年3月期 | 6626.0億円 | 813.4億円 |
2016年3月期 | 5929.8億円 | 946.0億円 |
2015年3月期 | 6349.8億円 | 825.9億円 |
まず、京セラと上場企業平均の「売上」と「成長率」を見ていきます。
2019年3月期の売上は、京セラが7362.6億円、上場企業平均が1120.3億円となっています。京セラの売上は平均と比べて高い水準となっており、売上の前期比成長率を見ると、京セラが0.8%の減少、上場企業平均が15.4%の増加となっているため、上場企業の中では成長率は平均以下な会社と言えます。
京セラ | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 3821万円 | 1.1億 |
2018年3月期 | 4022万円 | 9064万 |
2017年3月期 | 4025万円 | 9022万 |
2016年3月期 | 4192万円 | 9416万 |
2015年3月期 | 4527万円 | 9870万 |
次に、京セラと上場企業平均の「従業員一人あたり売上」を見ていきます。
2019年3月期で見ると、京セラは3821万円、上場企業平均が1.1億円となっています。
京セラ | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 623万円 | 788万 |
2018年3月期 | 449万円 | 731万 |
2017年3月期 | 494万円 | 741万 |
2016年3月期 | 669万円 | 672万 |
2015年3月期 | 589万円 | 689万 |
「従業員一人あたり経常利益」についても見てみましょう。2019年3月期では、京セラは623万円、上場企業平均が788万円となっています。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2021年1月1日
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