海外売上81.8%!グローバルに活躍する電気機器メーカー!競合他社とも徹底的に比較!
ブラザー工業の平均年収は、2021年で前期に比べて下降傾向の770.0万円でした。電気機器業界内では43位の平均年収です。ブラザー工業は、プリンターやファクシミリなどを製造しているメーカーです。温厚な社員が多く、上司にも相談しやすい雰囲気のある企業です。経営は堅実で、安定性があります。チャンスをもらえる機会が多く、若手の内からのキャリアアップも可能。残業はしにくい雰囲気があり、休みもとりやすいため、ワークライフバランスが整っています。
目次
閉じる平均年収推移(ブラザー工業と上場企業平均)
ブラザー工業の平均年収推移は、下降傾向です。前期比で見ると0.8万円減少しています。
上述のように、過去5年間の平均年収は751.4万円なので、上場企業と比べると高い水準になります。
ブラザー工業の平均年収 | 年収 |
---|---|
2019年 | 770万円 |
2018年 | 771万円 |
2017年 | 740万円 |
2016年 | 745万円 |
2015年 | 732万円 |
ブラザー工業の平均年収 | 上場企業の平均年収 | 全国の平均年収 |
---|---|---|
770.0万 | 612.5万 | 432.2万 |
ブラザー工業の平均年収は、他の会社と比較すると高い傾向にあります。日本の上場企業の平均年収と比べると157.5万円高く、上場企業以外も含めた全国平均の年収と比較すると337.8万円高くなっています。(全国平均の年収は、国税庁が実施している『民間給与実態統計調査』の最新版の調査結果を参照しています。)
上場企業全体の年収ランキングで見ると、3737社中507位と高い順位となります。
ブラザー工業の平均年収 | 電気機器業界の平均年収 |
---|---|
770.0万 | 664.7万 |
ブラザー工業が属する電気機器業界の上場企業の平均年収は664.7万円です。 そのため、ブラザー工業の年収は業界平均と比べて105.3万円高く、業界内順位を見ると244社中43位と高い順位となります。
ブラザー工業の平均年収 | 愛知県の平均年収 |
---|---|
770.0万 | 580.6万 |
ブラザー工業の所在地がある愛知県の上場企業の平均年収は580.6万円です。 そのため、ブラザー工業の年収はエリア平均と比べて189.4万円高く、エリア内順位を見ると222社中16位と高い順位となります。
ブラザー工業では、6月と12月の年2回、約5ヶ月~6ヶ月分のボーナスが支給されます。
平均支給額は約115万円~240万円となっています。
ボーナス月数も比較的高く、安定して支給されているため、満足している社員が多く見られました。
ブラザー工業の年収を職種別に見ていきましょう。
一般職:約500万円~775万円
技術職:約400万円~750万円
総合職:約680万円~1080万円
ブラザー工業の平均年収が770万円であることを考えると、技術職では平均よりやや低くなっています。
総合職では1000万円以上を手にすることもでき、平均年収と比較しても随分と高いことが分かりました。
ブラザー工業で役職に就いた場合の年収は以下の通りです。
係長クラス:約785万円~890万円
課長クラス:約1025万円~1140万円
部長クラス:約1150万円~1425万円
部長クラスまで昇りつめると、年収1500万円ちかくにも手が届くことが分かります。
出世するには、社内での人間関係やマネジメント力、語学力が影響するようです。
特に語学力では英語の他に第二言語、第三言語が求められるようです。
入社後もこつこつと英語以外の語学の勉強にも励むようにしましょう。
2018年の有価証券報告書では、残念ながら代表取締役会長の小池利和氏や代表取締役社長の佐々木一郎氏の報酬は明らかではありませんでした。
その他の役員に関しては、社内取締役6名に対して総額3億5400万円で1人あたり5900万円、社内監査役3名に対して総額4900万円で1人あたり1633万円が支給されていました。
このことから、小池利和氏や佐々木一郎氏の報酬は5900万円以上1億円未満であることが推定できます。
新たな生産技術の開発等にも積極的に取り組んでおり、今後更に業績が伸びると予想できるため、それに伴い役員の報酬も上昇していくでしょう。
ブラザー工業の競合他社としては、セイコーエプソンやキヤノンが挙げられるでしょう。
それぞれの年収を見ると、ブラザー工業は770万円、セイコーエプソンは772万円、キヤノンは761万円となっています。
競合他社と比較してもほとんど年収に差はありませんでした。
現在プリンターのコンパクト化・高速化の実現を目指していることもあり、今後平均年収がアップし競合他社を引き離していくことも予想できます。
ブラザー工業の経常利益を見てみると、2017年では328.6億円、2018年では429.8億円、2019年では488.2億円でした。
2017年から2019年にかけて約159.6億円程上昇しており、要因としてラベルライターやラベルプリンター、モバイルプリンター等の販売が順調であったことが挙げられます。
業績が好調である分社員にもしっかり還元されており、年収も高くなっていると言えます。
ブラザー工業では、主にプリンティング・アンド・ソリューションズ事業、パーソナル・アンド・ホーム事業、マシナリー事業、ネットワーク・アンド・コンテンツ事業、ドミノ事業を手掛けています。
それぞれの事業について詳しく見ていきましょう。
プリンティング・アンド・ソリューションズ事業では、インクジェット複合機やスキャナー等の通信・プリンティング機器や、ラベルプリンターやモバイルプリンター等の電子文具の製造販売を行っています。
売り上げ比率のうち58.9%をプリンター・複合機が占めていることから、ブラザー工業の主力事業とも言えるでしょう。
現在はオフィスでの最適な製品の提案や消耗品の自動配送等も行い、顧客をサポートしています。
パーソナル・アンド・ホーム事業では、一般用ミシンをはじめ、刺繍用ミシンや職業用刺繍ミシン、カッティングマシン等の製造販売を行っています。
これまでに培った電子技術を活かし様々な機能を備えたミシンを開発しており、今では世界中で活躍する製品の一つとなっています。
マシナリー事業では、工業用ミシンやガーメントプリンター、産業機器、工業用部品等を手掛けます。
2018年度には特にガーメントプリンターの需要が欧米で高まりました。
今後は省人化や自動化のニーズに応えるため、ファクトリーオートメーション領域に注力していきます。
ネットワーク・アンド・コンテンツ事業では、業務用通信カラオケシステムや映像エクササイズコンテンツ等を提供します。
これまでに「キョクナビJOYSOUND」や「カラオケJOYSOUND」等数多くのアプリを開発しており、私たちの暮らしを豊かにしてきました。
ドミノ事業では、コーディング・マーキング機器やデジタルラベル印刷機等、産業用プリンティング機器の製造販売を中心に行います。
デジタルラベル印刷機では、企業での廃棄削減や小ロットジョブ等をサポートをしており、職場環境の改善にも繋がっています。
その他にも、ブラザー工業のグループ会社にて不動産の賃貸や販売も手掛けます。
分譲住宅や注文住宅等の他にも、コインパーキングの「ブラザーパーキング」も名古屋市内を中心に運営。
オフィスや工場、商業施設の建設にも携わっており、様々な顧客に向けて「空間」を提供しています。
ここで、ブラザー工業の歴史を見ていきましょう。
1908 安井兼吉氏が安井ミシン商会を創業する
1926 安井正義氏が継承し、安井ミシン兄弟商会に改称する
1928 麦わら帽子製造用環縫ミシンを開発。商標を「BROTHER」とし販売を始める
1934 日本ミシン製造を設立する
1941 ブラザーミシン販売を設立する
1947 家庭用ミシンの輸出が始まる
1962 社名をブラザー工業に変更する
1963 東京証券取引所、名古屋証券取引所、大阪証券取引所それぞれに上場する
1971 ドットプリンターの出荷を始める
1980 電子オフィスタイプライターの生産が始まる
1987 レーザープリンターの生産が始まる
1992 カラオケネットワークシステム「JOYSOUND」が発売される
2008 創業100周年を迎える
ブラザーグループは、ニッセイやブラザーインターナショナル、ブラザーロジテック等が所属するグループです。
国内だけでなくヨーロッパやアジア、アフリカ等世界40ヵ国に以上に拠点を設置しており、世界中でサービスを提供しています。
ブラザー工業では、現在新卒採用、キャリア採用を行っています。
それぞれの募集要項を詳しく見ていきましょう。
新卒採用では、プロフェッショナル職(総合職)とスキル職 (製造職)において以下の職種の募集を行っています。
プロフェッショナル職(総合職)
事務系:商品企画、営業企画、財務、広報、法務、人事、経営企画、営業等
技術系:開発設計、研究開発、生産技術、品質管理、知的財産、デザイン等
スキル職(製造職)
試作技術、部品技術、製造技術等
募集学科や学部に特に制限はありませんが、2017年4月~2021年3月までに大学及び大学院を卒業予定の方を対象に募集しています。
また、2019年度実績では、給与は以下の通りとなっています。
プロフェッショナル職(総合職)
修士卒:236,000円
大学卒:214,000円
スキル職(製造職)
大学卒:201,000円
高専卒:187,000円
選考フローは明らかではありませんが、複数回のWEBテストや筆記試験が実施されるようです。
WEBテストは性格検査となり、筆記試験では数学、国語、英語の試験がそれぞれ10分~15分行われます。
SPIの対策本等を活用し、しっかり対策しておきましょう。
キャリア採用では、以下の職種の募集を行っています。
ほとんどの職種で、応募する際にその職種に通ずる経験を必要としています。
ブラザー工業への転職を希望する方は、事前に公式ホームページのキャリア採用ページにて募集要件を確認しておきましょう。
応募方法は、募集職種それぞれの募集要項最下部のエントリー欄から応募することができ、履歴書・職務経歴書の電子ファイルの添付または入力が必要となります。
デザイン職を希望する方はポートフォリオを送付する必要があるので、事前に用意しておきましょう。
また、「職種限定なしエントリー」では職種を絞らずに応募することが可能です。
「職種限定なしエントリー」で応募するには、エントリーフォームの希望職種で「職種を限定せずに応募」を選択することで応募できます。
ブラザー工業の公式ホームページでは、求める人材像について以下の通り記載されていました。
ブラザー工業では、「いつもお客様を第一に考え、国や地域ごとに異なる要望に迅速に応え続けていくこと」を目指していると言います。
そのため、ブラザー工業では、相手の立場になって考え目標に向かってひたむきに努力できる人材を求めていると考えられます。
ブラザー工業の採用面接では、入社後どのように活躍したいか等具体的なビジョンを持っているかを見られている印象を受けます。
過去の面接で実際に訊かれた内容についても見てみましょう。
また、愛知県、東京都、大阪府、群馬県ではそれぞれショールームを展開しており、見学することができます。
全世界で活用される工作機器のバーチャル体験もできるので、ぜひ足を運び体験しておきましょう。
従業員数推移(ブラザー工業と上場企業平均)
ブラザー工業 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 3,865人 | 1,035人 |
2018年 | 3,937人 | 1,071人 |
2017年 | 3,828人 | 1,042人 |
2016年 | 3,887人 | 1,055人 |
2015年 | 3,946人 | 1,055人 |
ブラザー工業の従業員数は2019年で3,865人と、1年前と比べて72人の減少となりました。
全上場企業の平均従業員数が1,035人なので、それと比べて多い水準となります。
次にブラザー工業と同じ電気機器業界内で従業員数を比較してみました。業界平均の従業員数が2,082人なので、それと比較しても多い規模の人数というのが分かります。
平均年齢推移(ブラザー工業と上場企業平均)
ブラザー工業 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 42.4歳 | 41歳 |
2018年 | 41.8歳 | 41歳 |
2017年 | 41.5歳 | 40歳 |
2016年 | 41.3歳 | 40歳 |
2015年 | 41.3歳 | 40歳 |
ブラザー工業の平均年齢は2019年で42.4歳と、上場企業の平均と比べると年齢が高い水準となっています。
平均年齢を同じ電気機器業界内で比較してみました。業界平均が43歳のため、業界内で見ても若い水準となります。
平均勤続年数推移(ブラザー工業と上場企業平均)
ブラザー工業 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 15.2年 | 12年 |
2018年 | 14.8年 | 13年 |
2017年 | 14.9年 | 13年 |
2016年 | 14.5年 | 13年 |
2015年 | 13.9年 | 13年 |
ブラザー工業の平均勤続年数は2019年で15.2年と、上場企業の平均と比べると長い水準となっています。
平均勤続年数も同じ電気機器業界内で比較してみます。業界の平均勤続年数が15.6年のため、業界内で見ても短い水準となります。
ブラザー工業が、転職先・就職先として魅力的な会社かどうかを知るために、前期比の売上成長率や一人あたりの経常利益などを見ていきましょう。
※売上・従業員数は、各社の連結ではなく「単体」の数字を元に計算しています。
売上
売上成長率(前期比)
経常利益
売上 | 経常利益 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 4013.7億円 | 488.2億円 |
2018年3月期 | 4054.4億円 | 429.8億円 |
2017年3月期 | 3487.2億円 | 328.6億円 |
2016年3月期 | 4045.0億円 | 442.4億円 |
2015年3月期 | 4272.9億円 | 435.7億円 |
まず、ブラザー工業と上場企業平均の「売上」と「成長率」を見ていきます。
2019年3月期の売上は、ブラザー工業が4013.7億円、上場企業平均が1120.3億円となっています。ブラザー工業の売上は平均と比べて高い水準となっており、売上の前期比成長率を見ると、ブラザー工業が1.0%の減少、上場企業平均が15.4%の増加となっているため、上場企業の中では成長率は平均以下な会社と言えます。
ブラザー工業 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 1.0億円 | 1.1億 |
2018年3月期 | 1.0億円 | 9064万 |
2017年3月期 | 9110万円 | 9022万 |
2016年3月期 | 1.0億円 | 9416万 |
2015年3月期 | 1.1億円 | 9870万 |
次に、ブラザー工業と上場企業平均の「従業員一人あたり売上」を見ていきます。
2019年3月期で見ると、ブラザー工業は1.0億円、上場企業平均が1.1億円となっています。
ブラザー工業 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 1263万円 | 788万 |
2018年3月期 | 1092万円 | 731万 |
2017年3月期 | 859万円 | 741万 |
2016年3月期 | 1138万円 | 672万 |
2015年3月期 | 1104万円 | 689万 |
「従業員一人あたり経常利益」についても見てみましょう。2019年3月期では、ブラザー工業は1263万円、上場企業平均が788万円となっています。 そのためブラザー工業は上場企業の中では効率的に運営できている会社と言えます。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2021年1月1日
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