アイケア商品の国内シェア約40%!創業100年以上の大手製薬会社!気になる役員の報酬は1億円以上!?
ロート製薬の平均年収は、2021年で737.7万円で前期に比べて下降傾向にあります。医薬品業界内では34位、全体では655位となりました。積極性や自主性を求められる社風ですが、社員同士ロートネームというあだ名で呼び合うフラットな環境です。オフィス内では椅子の代わりにバランスボールを使用、朝活として体幹トレーニングを開催する等、社員に対する健康意識も高め。社員食堂は薬膳を中心としていて体に優しいです。従業員数1,474人、平均年齢40.6歳となっています。
目次
閉じる平均年収推移(ロート製薬と上場企業平均)
ロート製薬の平均年収推移は、下降傾向です。前期比で見ると9.6万円減少しています。
上述のように、過去5年間の平均年収は687.3万円なので、上場企業と比べると高い水準になります。
ロート製薬の平均年収 | 年収 |
---|---|
2019年 | 738万円 |
2018年 | 747万円 |
2017年 | 663万円 |
2016年 | 652万円 |
2015年 | 637万円 |
ロート製薬の平均年収 | 上場企業の平均年収 | 全国の平均年収 |
---|---|---|
737.7万 | 612.5万 | 432.2万 |
ロート製薬の平均年収は、他の会社と比較すると高い傾向にあります。日本の上場企業の平均年収と比べると125.2万円高く、上場企業以外も含めた全国平均の年収と比較すると305.5万円高くなっています。(全国平均の年収は、国税庁が実施している『民間給与実態統計調査』の最新版の調査結果を参照しています。)
上場企業全体の年収ランキングで見ると、3737社中655位と高い順位となります。
ロート製薬の平均年収 | 医薬品業界の平均年収 |
---|---|
737.7万 | 770.7万 |
ロート製薬が属する医薬品業界の上場企業の平均年収は770.7万円です。 そのため、ロート製薬の年収は業界平均と比べて33.0万円低く、業界内順位を見ると67社中34位と平均的な順位となります。
ロート製薬の平均年収 | 大阪府の平均年収 |
---|---|
737.7万 | 625.8万 |
ロート製薬の所在地がある大阪府の上場企業の平均年収は625.8万円です。 そのため、ロート製薬の年収はエリア平均と比べて111.9万円高く、エリア内順位を見ると426社中84位と高い順位となります。
ロート製薬では6月と12月の年2回、約4ヶ月分のボーナスが支給されます。
平均支給額は約100万円~230万円で、評価によって支給額が大きく変動するようです。
成果主義の一面もあるので、日々の業務をしっかりこなすことで頑張りに応じた額のボーナスが得られるでしょう。
ロート製薬の年収を職種別に見ていきましょう。
一般職:約320万円~725万円
技術職:約380万円~710万円
総合職:約570万円~1015万円
また、2018年度実績では初任給は以下の通りでした。
博士:266,000円
修士:243,000円
大卒:220,000円
各種手当等も充実しており、満足しているとの声も多く見られました。
住宅補助や家族手当も手厚いので、ライフステージの変化にも柔軟に対応できるでしょう。
ロート製薬で役職に就いた場合年収は以下の通りとなります。
係長クラス:約695万円~800万円
課長クラス:約910万円~1060万円
部長クラス:約1160万円~1325万円
出世は年功序列制であるため、長く勤めることで出世するチャンスを得られると言えるでしょう。
また上司との関係性も重要となるため、勤務時間外にもしっかりとコミュニケーションを取り、良い関係を築くよう心がけましょう。
2020年の有価証券報告書を見ると、代表取締役会長の山田邦雄氏の報酬は1億9200万円でした。
またその他の役員の報酬については、社内取締役11名に対して総額4億1900万円で1人あたり3809万円、社内監査役2名に対して総額3200万円で1人あたり1600万円が支給されていました。
業績も右肩上がりであることから、今後社内取締役や社内監査役の報酬も徐々に伸びていくと考えられます。
それぞれの年収を見てみると、ロート製薬は738万円、参天製薬は819万円、久光製薬は654万円でした。
現時点では久光製薬よりも年収は高いですが、参天製薬には若干及びませんでした。
しかし手掛けている事業の幅も広く、それぞれが好調であるため、今後年収はまだまだ上昇するでしょう。
ロート製薬の売り上げ及び経常利益を見ていくと、売り上げは2017年で895.6億円、2018年で968.8億円、2019年で1043.8億円でした。
また経常利益は2017年で128.2億円、2018年で148.4億円、2019年で151.9億円と、売り上げ・経常利益共に右肩上がりとなっています。
医薬品だけでなく、より身近なスキンケア用品やアイケア用品等多種多様な製品を開発・販売しているため収益源が多いと考えられます。
そのため、社員の年収にも反映され平均年収が高くなっているのでしょう。
ロート製薬では、ヘルス・ビューティー事業、食事業、再生医療事業を主に手掛けています。
それぞれの事業について詳しく見ていきましょう。
ヘルス・ビューティー事業では、アイケア・スキンケア・内服薬・検査薬等を扱っており、ロート製薬の主力事業とも言えます。
現時点の売り上げ構成比はアイケア関連は21%、スキンケア関連は64%、内服薬は12%となっています。
アイケア関連では国内市場シェア約40%を誇っており、圧倒的な地位を築き上げました。
売り上げの6割を占めているスキンケア関連商品も、今後更なる機能を兼ね揃えた製品の開発に取り組んでいくでしょう。
食事業では、サプリメント・飲料の製造販売と並行して循環型農業及びレストランを運営します。
現在農業として石垣島で「やえやまファーム」を、奈良県・宇陀市で「はじまり屋」をそれぞれ運営し、生産・加工・販売まで一貫して行っています。
「はじまり屋」ではにんじんジュースやたまねぎドレッシング等も販売し、農業の活性化に貢献。
またサプリメント等に関しても、生活習慣病等のリスクに対応できる製品の開発に取り組んでいるため、今後も更に新しい分野の製品を輩出していくと考えられます。
再生医療事業では「幹細胞」の研究に取り組んでいます。
これまでの研究から生み出した「細胞を扱う技術」「無菌製剤技術」の二つの技術を活用して、細胞の自動培養装置の開発や再生医療の取り組みに注力してきました。
また、スキンケア・アイケア・育毛等にもこれらの技術が応用されていることから、今後も最先端の技術があらゆる製品に活かさると考えられるでしょう。
その他にもロート製薬はグローバル事業にも携わっており、世界110ヵ国以上で製品の開発や販売を行っています。
現地では学校での無料眼科検診の実施や白内障手術用製品の無償提供等を行い医療にも貢献。
今後も国や地域ごとのニーズに合わせた製品を開発しあらゆる形で提供することで、多くの人をサポートしていくでしょう。
ここで、ロート製薬のこれまでの歴史を簡単に見ていきましょう。
1899 信天堂山田安民薬房が創業される
1909 点眼薬「ロート目薬」が発売される
1949 ロート製薬が設立される
1961 大阪証券取引市場第二部に上場する
1962 東京証券取引市場第二部に上場する
1987 点眼薬「アルガード」を発売する
1988 メンソレータム社を買収する
1995 コンタクトレンズ用剤市場に進出する
1999 創業100周年を迎える
2017 6月10日を「ロートの日」として制定する
ロートグループは、エムジーファーマ・クオリテックファーマ・北辰フーズ・やえやまファーム等、子会社59社及び関連会社14社から成り立つグループです。
アジア圏を中心にアメリカやヨーロッパにもグループ企業を保有し、医薬品や菓子・飲料等の製造販売を中心にそれぞれ事業を行っています。
ロート製薬では現在新卒採用を行っています。
募集要項等を確認していきましょう。
新卒採用では現在研究系・技術系・事務系それぞれで以下の職種の募集が行われています。
研究系総合職に関しては理系修士・博士・薬学部・獣医学部等の6年制大学卒業の方が募集対象となります。
応募する際は、自身の所属する学部・学科が応募可能か予め確認しておきましょう。
選考は、エントリーシートの送付→一次選考→二次選考→三次選考→最終選考の順で進みます。
三次選考では「実践型選考」として商品企画や営業等の仕事を実際に体験することになります。
この「実践型選考」が最重視されるので、他の受験者と積極的に協力して臨みましょう。
残念ながら、現段階では公式ホームページ・転職サイトでの求人はありませんでした。
しかし、転職サイトでは過去に以下の職種で募集が行われていたようです。
未経験であったとしても職種に通ずる経験を持つ方が対象となっており、薬剤師の資格を持つ方は尚望ましいとされていました。
現時点ではロート製薬への転職はなかなか難しいですが、こまめに公式ホームページ・転職サイト等で求人を確認するようにしましょう。
ロート製薬では新スローガンとして「NEVER SAY NEVER」を掲げており、「その先の幸せ、誰かのために困難にも当たる覚悟を持つ」ことをモットーとしています。
また、「世の中を健康にするために自分の進むべき道を見据えどんな困難にもめげず常識の枠を超えてチャレンジし続けること」も大切にしていることから、ロート製薬では挑戦心・粘り強さを持って社会に貢献できる人材を求めていると考えられます。
面接では「これまでにどのような困難を乗り越えてきたか」「どのようなことに挑戦してきたか」等を話し自身の価値観等を伝えましょう。
ロート製薬の選考では、面接後に人事の方との面談の時間を設けてもらえます。
面談では面接中に伝えられなかったことや他社の選考状況等も聞いてもらえるので、面接で言えなかったこともしっかり伝えるようにしましょう。
過去の面接では以下のような質問がありました。
また、面接内で「ロート製薬の商品にダメ出ししてください」と言われたとの体験談も見られました。
ロート製薬がこれまでに世に送り出してきた製品をしっかり研究し、良い点や気になる点をまとめておきましょう。
従業員数推移(ロート製薬と上場企業平均)
ロート製薬 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 1,474人 | 1,035人 |
2018年 | 1,400人 | 1,071人 |
2017年 | 1,562人 | 1,042人 |
2016年 | 1,524人 | 1,055人 |
2015年 | 1,516人 | 1,055人 |
ロート製薬の従業員数は2019年で1,474人と、1年前と比べて74人の増加となりました。
全上場企業の平均従業員数が1,035人なので、それと比べて多い水準となります。
次にロート製薬と同じ医薬品業界内で従業員数を比較してみました。業界平均の従業員数が1,006人なので、それと比較しても多い規模の人数というのが分かります。
平均年齢推移(ロート製薬と上場企業平均)
ロート製薬 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 40.6歳 | 41歳 |
2018年 | 40.3歳 | 41歳 |
2017年 | 39.6歳 | 40歳 |
2016年 | 39.5歳 | 40歳 |
2015年 | 39.0歳 | 40歳 |
ロート製薬の平均年齢は2019年で40.6歳と、上場企業の平均と比べると若い水準となっています。
平均年齢を同じ医薬品業界内で比較してみました。業界平均が43歳のため、業界内で見ても若い水準となります。
平均勤続年数推移(ロート製薬と上場企業平均)
ロート製薬 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 12.7年 | 12年 |
2018年 | 12.6年 | 13年 |
2017年 | 11.5年 | 13年 |
2016年 | 11.4年 | 13年 |
2015年 | 11.0年 | 13年 |
ロート製薬の平均勤続年数は2019年で12.7年と、上場企業の平均と比べると長い水準となっています。
平均勤続年数も同じ医薬品業界内で比較してみます。業界の平均勤続年数が11.1年のため、業界内で見ても長い水準となります。
ロート製薬が、転職先・就職先として魅力的な会社かどうかを知るために、前期比の売上成長率や一人あたりの経常利益などを見ていきましょう。
※売上・従業員数は、各社の連結ではなく「単体」の数字を元に計算しています。
売上
売上成長率(前期比)
経常利益
売上 | 経常利益 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 1043.8億円 | 151.9億円 |
2018年3月期 | 968.8億円 | 148.4億円 |
2017年3月期 | 895.6億円 | 128.2億円 |
2016年3月期 | 892.6億円 | 127.1億円 |
2015年3月期 | 822.2億円 | 91.3億円 |
まず、ロート製薬と上場企業平均の「売上」と「成長率」を見ていきます。
2019年3月期の売上は、ロート製薬が1043.8億円、上場企業平均が1120.3億円となっています。ロート製薬の売上は平均と比べて同程度となっており、売上の前期比成長率を見ると、ロート製薬が7.7%の増加、上場企業平均が15.4%の増加となっているため、上場企業の中では成長率は平均以下な会社と言えます。
ロート製薬 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 7081万円 | 1.1億 |
2018年3月期 | 6920万円 | 9064万 |
2017年3月期 | 5734万円 | 9022万 |
2016年3月期 | 5857万円 | 9416万 |
2015年3月期 | 5423万円 | 9870万 |
次に、ロート製薬と上場企業平均の「従業員一人あたり売上」を見ていきます。
2019年3月期で見ると、ロート製薬は7081万円、上場企業平均が1.1億円となっています。
ロート製薬 | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 1030万円 | 788万 |
2018年3月期 | 1060万円 | 731万 |
2017年3月期 | 821万円 | 741万 |
2016年3月期 | 834万円 | 672万 |
2015年3月期 | 602万円 | 689万 |
「従業員一人あたり経常利益」についても見てみましょう。2019年3月期では、ロート製薬は1030万円、上場企業平均が788万円となっています。 そのためロート製薬は上場企業の中では効率的に運営できている会社と言えます。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2021年1月1日
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