工業用ファスナー国内シェア約70%を誇る部品メーカー!出世後の報酬は?求められる人材像についても徹底的に解説!
ニフコの平均年収は、2021年では634.1万円で前期に比べて下降傾向。化学業界内では123位、全体では1453位、神奈川県内では63位でした。ニフコでは人財育成を重視しており、e-learningやオンライン英会話が受講できる他、TOEICは全事業所にて無料で受験することが可能。食堂や社宅・寮も完備、プレミアムフライデーには通常より2時間早く仕事を終えることができる等、社員を大切にしています。フレンドリーで居心地の良い社風で、平均勤続年数は14.2年と短めですが、これから更に水準が上がることが見込めます。
目次
閉じる平均年収推移(ニフコと上場企業平均)
ニフコの平均年収推移は、下降傾向です。前期比で見ると61.7万円減少しています。
上述のように、過去5年間の平均年収は672.1万円なので、上場企業と比べると高い水準になります。
ニフコの平均年収 | 年収 |
---|---|
2019年 | 634万円 |
2018年 | 696万円 |
2017年 | 697万円 |
2016年 | 684万円 |
2015年 | 650万円 |
ニフコの平均年収 | 上場企業の平均年収 | 全国の平均年収 |
---|---|---|
634.1万 | 612.5万 | 432.2万 |
ニフコの平均年収は、他の会社と比較すると高い傾向にあります。日本の上場企業の平均年収と比べると21.6万円高く、上場企業以外も含めた全国平均の年収と比較すると201.9万円高くなっています。(全国平均の年収は、国税庁が実施している『民間給与実態統計調査』の最新版の調査結果を参照しています。)
上場企業全体の年収ランキングで見ると、3737社中1453位と高い順位となります。
ニフコの平均年収 | 化学業界の平均年収 |
---|---|
634.1万 | 655.5万 |
ニフコが属する化学業界の上場企業の平均年収は655.5万円です。 そのため、ニフコの年収は業界平均と比べて21.4万円低く、業界内順位を見ると213社中123位と平均的な順位となります。
ニフコの平均年収 | 神奈川県の平均年収 |
---|---|
634.1万 | 609.2万 |
ニフコの所在地がある神奈川県の上場企業の平均年収は609.2万円です。 そのため、ニフコの年収はエリア平均と比べて24.9万円高く、エリア内順位を見ると173社中63位と高い順位となります。
ニフコでは年2回ボーナスが支給されます。
平均支給額は約105万円~225万円となっており、2018年度実績では約5.82ヶ月分支給されていました。
業績が良い場合には臨時ボーナスも出るので、社員の満足度も高いようです。
ニフコの年収を職種別に見てみましょう。
また、2019年4月実績では初任給は以下の通りでした。
上記の額は住宅手当10,000円、その他手当10,000円を含んだ額となります。
残業代も1分単位で支給されるので、頑張った分自身に還元されるでしょう。
ニフコで役職に就いた場合の年収は以下の通りです。
ニフコで出世する傾向にある社員の特徴としては、顧客からの評判が良好で成績も良いことが挙げられます。
顧客の立場に立って業務に取り組むことで顧客との信頼関係も構築でき、自身の成績にも繋がるでしょう。
2019年度の有価証券報告書を確認しましたが、報酬が1憶円を超える役員についての記載は見られませんでした。
また社内取締役5名に対して総額2億2200万円で1人あたり4440万円、社内監査役3名に対して総額3700万円で1人あたり1233万円がそれぞれ支給されていました。
業績も順調であるため、今後の役員報酬の伸びしろに期待できるでしょう。
ニフコの競合会社として、三光合成や天昇電気工業が挙げられます。
それぞれの年収を比較すると、ニフコは634万円、三光合成は477万円、天昇電気工業は404万円となっており、現時点で競合会社よりも年収が高いことが分かりました。
現在電動化や自動運転等にも対応できる製品の開発に尽力しているため、今後年収は更に上昇し、競合会社との差をどんどん開いていくと予想できます。
ニフコの売り上げの推移を見ると、2017年で727.5億円、2018年で770.2億円、2019年で836.4億円となっていました。
2017年から2019年にかけて約108.9憶円増加しており、収益の増加に成功していると言えます。
2019年度時点で自動車用プラスチックファスナーの国内シェア約70%を獲得しているだけでなく、海外での需要も安定して高いこともあり、業績・事業共に順調。
そのため社員にもしっかり還元することができているのでしょう。
ニフコでは、主に合成樹脂成形品事業として工業用プラスチック・ファスナー・プラスチック精密成形部品金型等の製造販売を行っています。
現在展開している製品の種類としては以下の通りです。
近年では省エネに対応した製品の開発にも尽力しており、自動車の軽量化に貢献することが可能な部品等を開発。
今後も時代のニーズに合わせた製品を展開していくでしょう。
その他にもニフコはベッド及び家具事業にも携わっており、ベッドやマットレスの製造販売を中心に行っています。
製品は有名なホテル等にも多数導入されており、世界シェアトップクラスも獲得。
今後も人々の生活スタイルの変化やニーズに対応できる製品を世に輩出し、我々の生活を豊かにしていくでしょう。
ここで、ニフコのこれまでについて簡単に見ていきましょう。
1967 日本工業ファスナーを設立する
1970 社名をニフコに変更する
1977 ニフコと日英物産が合併する
1979 東京証券取引所第二部に上場する
1984 東京証券取引所第一部に上場する
1985 大阪証券取引所第一部に上場する
1988 名古屋証券取引所第一部に上場する
2017 創業50周年を迎える
ニフコグループは、シモンズや日英精機、ニフコトレーディング等をはじめとした子会社53社・関係会社1社から成り立つグループです。
国内だけでなく海外にもグループ企業を保有しており、グループ企業では主に合成樹脂成形製品・金型の製造販売、ベッドの製造販売、家具の輸入販売等の事業をそれぞれ手掛けています。
ニフコでは、現在新卒採用を中心に採用が行われています。
募集職種や選考について見ていきましょう。
新卒採用では、現在理系・文系とでそれぞれ以下の職種の募集が行われています。
どの職種においても入社後基礎的な英語力が必須となり、目安としてはTOEIC500点相当の英語力が求められるようです。
時間を見つけて勉強を進め、入社までに上記の目安点を取得しておくとより良いでしょう。
選考は、エントリー→会社説明会→応募書類・適性検査→書類選考→筆記試験・面接(計3回)の順で行われます。
技術職では筆記試験の際に三視図から三次元の図面を書く問題等が出題されたようなので、基礎からきちんと見直し、対策して臨みましょう。
現時点で公式ホームページでは中途採用は行われていませんでしたが、転職サイトでは海外拠点の経営管理職の募集が行われています。
上記の職種では財務経理業務や計数管理業務等の実務経験を持つ方を募集対象としています。
語学力は読み書きができるレベルで良いとのことですが、自身の能力を示せる資格等を保有しているとアピールポイントとなるでしょう。
ニフコへの転職を考えている方は、早めに応募するようにしましょう。
また、今後その他の職種でも必要に応じて募集が行われると考えられます。
小まめにチェックし、求人を見逃さないようにしましょう。
ニフコが求める人材像として、リクナビには以下の四つが挙げられていました。
また、ニフコのバリューとして以下の三つも大切にされています。
「変化を創り出し、未来を切り拓く」というビジョンを掲げていることからも、ニフコでは挑戦心・粘り強さ・コミュニケーション能力・マネジメント力を持ち、何事にも自分から行動を起こせる人材を求めていると考えられるでしょう。
ニフコの面接は雰囲気は和やかであるものの質問は鋭い傾向にあるようです。
そのため業界研究・企業研究・自己分析を抜かりなく行い当日に備えるべきであると言えるでしょう。
過去の面接での質問内容も確認しておきましょう。
また、過去には英語での自己紹介を求められたという口コミも見られたので、念のため練習しておくと安心でしょう。
従業員数推移(ニフコと上場企業平均)
ニフコ | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 1,290人 | 1,035人 |
2018年 | 1,244人 | 1,071人 |
2017年 | 1,134人 | 1,042人 |
2016年 | 1,098人 | 1,055人 |
2015年 | 1,287人 | 1,055人 |
ニフコの従業員数は2019年で1,290人と、1年前と比べて46人の増加となりました。
全上場企業の平均従業員数が1,035人なので、それと比べて多い水準となります。
次にニフコと同じ化学業界内で従業員数を比較してみました。業界平均の従業員数が913人なので、それと比較しても多い規模の人数というのが分かります。
平均年齢推移(ニフコと上場企業平均)
ニフコ | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 39.6歳 | 41歳 |
2018年 | 40.7歳 | 41歳 |
2017年 | 40.9歳 | 40歳 |
2016年 | 41.2歳 | 40歳 |
2015年 | 41.0歳 | 40歳 |
ニフコの平均年齢は2019年で39.6歳と、上場企業の平均と比べると若い水準となっています。
平均年齢を同じ化学業界内で比較してみました。業界平均が41歳のため、業界内で見ても若い水準となります。
平均勤続年数推移(ニフコと上場企業平均)
ニフコ | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 14.2年 | 12年 |
2018年 | 13.0年 | 13年 |
2017年 | 16.2年 | 13年 |
2016年 | 16.7年 | 13年 |
2015年 | 16.9年 | 13年 |
ニフコの平均勤続年数は2019年で14.2年と、上場企業の平均と比べると長い水準となっています。
平均勤続年数も同じ化学業界内で比較してみます。業界の平均勤続年数が15.3年のため、業界内で見ても短い水準となります。
ニフコが、転職先・就職先として魅力的な会社かどうかを知るために、前期比の売上成長率や一人あたりの経常利益などを見ていきましょう。
※売上・従業員数は、各社の連結ではなく「単体」の数字を元に計算しています。
売上
売上成長率(前期比)
経常利益
売上 | 経常利益 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 836.4億円 | 151.0億円 |
2018年3月期 | 770.2億円 | 159.9億円 |
2017年3月期 | 727.5億円 | 162.6億円 |
2016年3月期 | 665.7億円 | 89.7億円 |
2015年3月期 | 649.3億円 | 91.6億円 |
まず、ニフコと上場企業平均の「売上」と「成長率」を見ていきます。
2019年3月期の売上は、ニフコが836.4億円、上場企業平均が1120.3億円となっています。ニフコの売上は平均と比べて低い水準となっており、売上の前期比成長率を見ると、ニフコが8.6%の増加、上場企業平均が15.4%の増加となっているため、上場企業の中では成長率は平均以下な会社と言えます。
ニフコ | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 6484万円 | 1.1億 |
2018年3月期 | 6191万円 | 9064万 |
2017年3月期 | 6415万円 | 9022万 |
2016年3月期 | 6063万円 | 9416万 |
2015年3月期 | 5045万円 | 9870万 |
次に、ニフコと上場企業平均の「従業員一人あたり売上」を見ていきます。
2019年3月期で見ると、ニフコは6484万円、上場企業平均が1.1億円となっています。
ニフコ | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 1170万円 | 788万 |
2018年3月期 | 1286万円 | 731万 |
2017年3月期 | 1434万円 | 741万 |
2016年3月期 | 817万円 | 672万 |
2015年3月期 | 711万円 | 689万 |
「従業員一人あたり経常利益」についても見てみましょう。2019年3月期では、ニフコは1170万円、上場企業平均が788万円となっています。 そのためニフコは上場企業の中では効率的に運営できている会社と言えます。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2021年1月25日
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