離職率3.6%のシステムインテグレーター!出世するための鍵とは?面接ではどんなことに気を付ければ良い?
ISIDの平均年収は、2021年で993.9万円で前期に比べて上昇傾向でした。情報・通信業界内では16位、全体では107位、東京都内でも89位とかなりの上位です。ISIDは、金融ソリューションやコミュニケーションIT等を提供する企業です。従業員数は1,519名、平均年齢41.1歳、平均勤続年数は12.6年と比較的短めです。初任給も高く、ベビーシッター費用補助・新卒住宅費援助等福利厚生も手厚いです。
目次
閉じる平均年収推移(ISIDと上場企業平均)
ISIDの平均年収推移は、上昇傾向です。前期比で見ると97.9万円増加しています。
上述のように、過去5年間の平均年収は927.4万円なので、上場企業と比べると高い水準になります。
ISIDの平均年収 | 年収 |
---|---|
2019年 | 994万円 |
2018年 | 896万円 |
2017年 | 898万円 |
2016年 | 973万円 |
2015年 | 877万円 |
ISIDの平均年収 | 上場企業の平均年収 | 全国の平均年収 |
---|---|---|
993.9万 | 612.5万 | 432.2万 |
ISIDの平均年収は、他の会社と比較すると高い傾向にあります。日本の上場企業の平均年収と比べると381.4万円高く、上場企業以外も含めた全国平均の年収と比較すると561.7万円高くなっています。(全国平均の年収は、国税庁が実施している『民間給与実態統計調査』の最新版の調査結果を参照しています。)
上場企業全体の年収ランキングで見ると、3737社中107位と高い順位となります。
ISIDの平均年収 | 情報・通信業界の平均年収 |
---|---|
993.9万 | 613.7万 |
ISIDが属する情報・通信業界の上場企業の平均年収は613.7万円です。 そのため、ISIDの年収は業界平均と比べて380.2万円高く、業界内順位を見ると469社中16位と高い順位となります。
ISIDの平均年収 | 東京都の平均年収 |
---|---|
993.9万 | 647.2万 |
ISIDの所在地がある東京都の上場企業の平均年収は647.2万円です。 そのため、ISIDの年収はエリア平均と比べて346.7万円高く、エリア内順位を見ると1979社中87位と高い順位となります。
ISIDでは年に2回ボーナスが支給され、平均支給額は約115万円~310万円です。
個人の目標の達成度及び部署の予算達成度によりボーナスの支給額が決まるので、目標・予算の達成を目指し業務に取り組みましょう。
また、近年では業績も好調でボーナスも上昇しているようなので、まとまった額のボーナスが得られると考えられます。
ISIDの年収を職種別に見ていきましょう。
一般職:約450万円~960万円
技術職:約500万円~940万円
総合職:約800万円~1340万円
また初任給は、2020年度の予定で以下の通りとなっています。
院了:270,000円
学部卒:250,000円
通勤手当が全額支給される他、実家が遠い方には入社後3年間新卒住宅補助も出ます。
入居の際に必要となる初期費用や引越し費用等も補助されるので、入社と同時に一人暮らしを始める方も安心して勤めることができます。
ISIDで出世した場合の年収は以下の通りです。
係長クラス:約1025万円~1095万円
課長クラス:約1350万円~1470万円
部長クラス:約1535万円~1840万円
ISIDで役職に就くためには、マネジメント能力やリーダーシップの有無が鍵となります。
普段から自身の業務の管理はもちろん、積極的に発言し業務を引き受ける等能動的になることが大切でしょう。
2019年度の有価証券報告書を確認しましたが、報酬が1億円を超える役員について特に記載はありませんでした。
その他の役員の報酬に関しては、社内取締役10名に対して総額3億5100万円で1人あたり3510万円、社内監査役1名に対して300万円が支給されていました。
業績も年々右肩上がりであるため、役員の報酬も今後1億円を超えてくるでしょう。
ISIDの競合会社として、NTTデータや日本ユニシスが挙げられるでしょう。
競合の年収を見ていくと、NTTデータは828万円、日本ユニシスは825万円でした。
ISIDは994万円なので現段階では競合会社よりも年収は高く、更に情報・通信業界内の平均613.7万円よりも380.2万円も高いことが分かりました。
各事業で展開しているソリューションの数も多く、現在新規ビジネス・ソリューションへの参入も視野に入れていることから、今後も競合会社を更に引き離していく可能性が高いと言えるでしょう。
ISIDの売り上げ・経常利益を見ていくと、売り上げは2017年で691.2億円、2018年で763.4億円、2019年で861.1億円でした。
また、経常利益は2017年で50.9億円、2018年で77.8億円、2019年で86.3億円となっていました。
2017年から2019年にかけて売り上げは169.9億円、経常利益は35.4億円それぞれ上昇しており、売り上げ・経常利益共に好調であると窺えます。
業績が右肩上がりであるため、それに伴い社員の年収も高くなっていると言えるでしょう。
ISIDでは、主に金融ソリューション・ビジネスソリューション・製造ソリューション等を展開しています。
それぞれの事業について詳細に見てみましょう。
金融ソリューションは、売り上げ構成比のうち約25.5%を占めている事業です。
コアバンキングシステム・市場系ソリューション・コーポレートファイナンスソリューション・リテールコミュニケーションの四つから成り立ちます。
それぞれのソリューションでは以下のようなサービスを提供しています。
今後は一般事業会社をはじめとし証券会社やリース会社等の新規顧客を獲得していくため、新たなサービスやソリューションを展開していきます。
ビジネスソリューションでは、グループ経営管理のためのソリューションを数多く提供しており、ソリューションの例としては以下の通りです。
近年働き方改革等で需要も高まっており、現在では売り上げ構成比の約18.5%を占めています。
今後はソリューションの強化に尽力し、並行して市場拡大のため製品の拡充を目指します。
製造ソリューションは、エンジニアリングプロセスソリューション・スマートファクトリーソリューション・アフターサービスから構成されており、それぞれで以下のサービスを提供しています。
売り上げ構成比としては約32.1%と、金融ソリューション・ビジネスソリューションと比較しても一番高いことが分かります。
今後はグローバル展開に挑むと共に、新規ビジネスにも取り掛かります。
その他にも、ISIDはコミュニケーションITとしてICT基盤・デジタルマーケティング・スポーツテック等のソリューションを展開しています。
それぞれのソリューション内容は以下の通りです。
コミュニケーションITは売り上げ構成比のうち約23.9%を占めていて、電通グループと協業で始めたビジネスが拡大したこともあり収益も増加。
今後も提供するサービスの数は更に増えていくでしょう。
ここで、これまでのISIDの歴史を見ていきましょう。
1971 電通の本社内にタイムシェアリング・サービス局を創設する
1975 電通とGFが合併し、電通国際情報サービス(ISID)が設立される
1976 「MARK3サービス」で、機械設計における構造解析ソフトウェアの提供を始める
1982 日本で初めて国際電子メールサービス「QUIKCOMM」の提供を始める
1984 「MARK3サービス」で、連結会計システムの提供を始める
1989 電通の社内情報システム開発・運用業務の継続受注を始める
1991 日本で初めてとなる総合的な製品設計・生産プロセスのコンサルティングサービスを始める
2010 クラウドサービス「CLOUDiS」の提供を始める
2012 マーケティングプラットフォームサービスの「iPLAss」の提供を始める
2018 経費精算システム「Ci*X Expense」の提供を始める
電通グループは、電通を中心として電通メディアランウェイ・電通アイソバー・電通アドギア等が所属するグループです。
現段階で国内に約130社、海外に約900社のグループ企業を保有しており、規模の大きいグループであることが分かります。
グループ企業では経営・事業コンサルティング、プロデュース業務、広告業、プロダクション業務、旅行代理店業務等あらゆる事業を行っています。
ISIDでは、現在新卒採用・キャリア採用をそれぞれ行っています。
募集職種や選考フロー等を見ていきましょう。
新卒採用では技術系職種・事務系職種それぞれで以下の職種の募集を行っています。
技術職:ITコンサルタント、システムエンジニア、データサイエンティスト等
営業職:法人向けソリューション営業
全学部・学科応募可能となっており、採用は約50名程とのことです。
また選考は、会社説明会→適性試験の受験→面接(複数回)の順で行われます。
口コミを見てみると一次面接は集団でのものとなり、約2分間のスピーチも実施されるようです。
スピーチは、テーマが記載されたカードを一枚選びその内容について話すものとなっているので、最近ニュースになっていること等についても念のため勉強しておく方が良いでしょう。
キャリア採用では、以下の職種で募集を行っています。
営業(セールス・マーケティング)系:会計ソリューション企画提案セールス、HCMソリューション企画提案セールス等
プロデュサー・ディレクター系:HCMソリューション製品企画、UXデザイナー、AIビジネスプロジェクトマネージャー等
コンサルタント系:データサイエンティスト、経営管理システム導入PM・メンバー、財務会計システム導入PM・メンバー等
ITアーキテクト系:VRシステム構築エンジニア、インフラエンジニア(会計領域)、クラウドアーキテクト等
アプリケーション・システム開発系:次世代会計ソリューション企画・設計リーダー・メンバー、ビッグデータエンジニア等
企画・管理系:経理担当(第二新卒)
各職種によって求められるスキルや経験も異なるので、応募前に必ず確認しておきましょう。
応募方法は、それぞれの職種の募集要項最下部からエントリーフォームを記入することで応募ができます。
履歴書・職務経歴書の添付欄があるので作成して添付するようにしましょう。
ISIDで求められる人材像として、リクナビには以下のように記載されていました。
また、行動指針として以下の六つが掲げられています。
これらを見ると、リクナビで挙げられていたこと以外にも他の社員を引っ張っていけるようなリーダーシップを持った人材を求めていると推察できます。
面接の際には上記のことを意識し、どのようなことに挑戦してきたか、どんな結果が得られたか等を話せると良いでしょう。
ISIDの面接では、これまでにどのようなことに自らチャレンジしてきたか、今後何をやってみたいか等が問われます。
そのため、自身のこれまでを振り返ると共に入社後は何に挑戦したいか、なぜそれがやりたいのかしっかり考えておきましょう。
過去の質問例としては以下の通りです。
また、キャリア採用面接に関しては「プロジェクトマネジメントにおいて重要であると思うことは何か」等、前職での経験を通じて得たこと等も訊かれるので、具体的に答えられるようにしておきましょう。
従業員数推移(ISIDと上場企業平均)
ISID | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 1,519人 | 1,035人 |
2018年 | 1,457人 | 1,071人 |
2017年 | 1,405人 | 1,042人 |
2016年 | 1,313人 | 1,055人 |
2015年 | 1,298人 | 1,055人 |
ISIDの従業員数は2019年で1,519人と、1年前と比べて62人の増加となりました。
全上場企業の平均従業員数が1,035人なので、それと比べて多い水準となります。
次にISIDと同じ情報・通信業界内で従業員数を比較してみました。業界平均の従業員数が570人なので、それと比較しても多い規模の人数というのが分かります。
平均年齢推移(ISIDと上場企業平均)
ISID | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 41.1歳 | 41歳 |
2018年 | 41.0歳 | 41歳 |
2017年 | 40.9歳 | 40歳 |
2016年 | 40.6歳 | 40歳 |
2015年 | 40.3歳 | 40歳 |
ISIDの平均年齢は2019年で41.1歳と、上場企業の平均と比べると年齢が高い水準となっています。
平均年齢を同じ情報・通信業界内で比較してみました。業界平均が38歳のため、業界内で見ても年齢が高い水準となります。
平均勤続年数推移(ISIDと上場企業平均)
ISID | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 12.6年 | 12年 |
2018年 | 12.7年 | 13年 |
2017年 | 12.7年 | 13年 |
2016年 | 12.8年 | 13年 |
2015年 | 12.5年 | 13年 |
ISIDの平均勤続年数は2019年で12.6年と、上場企業の平均と比べると長い水準となっています。
平均勤続年数も同じ情報・通信業界内で比較してみます。業界の平均勤続年数が7.7年のため、業界内で見ても長い水準となります。
ISIDが、転職先・就職先として魅力的な会社かどうかを知るために、前期比の売上成長率や一人あたりの経常利益などを見ていきましょう。
※売上・従業員数は、各社の連結ではなく「単体」の数字を元に計算しています。
売上
売上成長率(前期比)
経常利益
売上 | 経常利益 | |
---|---|---|
2019年12月期 | 861.1億円 | 86.3億円 |
2018年12月期 | 763.4億円 | 77.8億円 |
2017年12月期 | 691.2億円 | 50.9億円 |
2016年12月期 | 672.0億円 | 57.2億円 |
2015年12月期 | 469.4億円 | 21.5億円 |
まず、ISIDと上場企業平均の「売上」と「成長率」を見ていきます。
2019年12月期の売上は、ISIDが861.1億円、上場企業平均が1120.3億円となっています。ISIDの売上は平均と比べて低い水準となっており、売上の前期比成長率を見ると、ISIDが12.8%の増加、上場企業平均が15.4%の増加となっているため、上場企業の中では成長率は平均以下な会社と言えます。
ISID | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年12月期 | 5669万円 | 1.1億 |
2018年12月期 | 5240万円 | 9064万 |
2017年12月期 | 4919万円 | 9022万 |
2016年12月期 | 5118万円 | 9416万 |
2015年12月期 | 3616万円 | 9870万 |
次に、ISIDと上場企業平均の「従業員一人あたり売上」を見ていきます。
2019年12月期で見ると、ISIDは5669万円、上場企業平均が1.1億円となっています。
ISID | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年12月期 | 568万円 | 788万 |
2018年12月期 | 534万円 | 731万 |
2017年12月期 | 362万円 | 741万 |
2016年12月期 | 435万円 | 672万 |
2015年12月期 | 166万円 | 689万 |
「従業員一人あたり経常利益」についても見てみましょう。2019年12月期では、ISIDは568万円、上場企業平均が788万円となっています。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2021年1月1日
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