アルミ電解コンデンサのシェア世界トップクラス!報酬の高さの理由とは?気になる面接での質問内容は?
ニチコンの平均年収は、2021年で601.1万円。電気機器業界内では159位、全体では1789位でした。従業員数は480人と少なめ。そのうち男女比は約8:2となっています。2019年度実績では、海外売上比率は59.6%に到達しており、今後世界市場での更なる展開を目指しています。福利厚生として各種健康診断や脳ドックを実施。個室独身寮は家賃月々約9,000円~11,500円で入寮可能なので、入社後も安心です。クラブ活動ではテニスやアウトドアライフ、茶道等も楽しめるので、親睦を図りつつ気分転換もできます。
目次
閉じる平均年収推移(ニチコンと上場企業平均)
ニチコンの平均年収推移は、上昇傾向です。前期比で見ると8.5万円増加しています。
上述のように、過去5年間の平均年収は584.8万円なので、上場企業と比べると低い水準になります。
ニチコンの平均年収 | 年収 |
---|---|
2019年 | 601万円 |
2018年 | 593万円 |
2017年 | 585万円 |
2016年 | 578万円 |
2015年 | 567万円 |
ニチコンの平均年収 | 上場企業の平均年収 | 全国の平均年収 |
---|---|---|
601.1万 | 612.5万 | 432.2万 |
ニチコンの平均年収は、日本の上場企業の平均年収と比べると11.4万円低く、上場企業以外も含めた全国平均の年収と比較すると168.9万円高くなっています。(全国平均の年収は、国税庁が実施している『民間給与実態統計調査』の最新版の調査結果を参照しています。)
上場企業全体の年収ランキングで見ると、3737社中1789位と平均的な順位となります。
ニチコンの平均年収 | 電気機器業界の平均年収 |
---|---|
601.1万 | 664.7万 |
ニチコンが属する電気機器業界の上場企業の平均年収は664.7万円です。 そのため、ニチコンの年収は業界平均と比べて63.6万円低く、業界内順位を見ると244社中159位と低い順位となります。
ニチコンの平均年収 | 京都府の平均年収 |
---|---|
601.1万 | 606.7万 |
ニチコンの所在地がある京都府の上場企業の平均年収は606.7万円です。 そのため、ニチコンの年収はエリア平均と比べて5.6万円低く、エリア内順位を見ると63社中28位と平均的な順位となります。
ニチコンでは年2回、約4ヶ月分のボーナスが支給されます。
平均支給額は約95万円~190万円で、業績にあまり左右されないため安定した額が得られます。
ニチコンの年収を職種別に見てみましょう。
2021年4月時点での初任給の予定額は以下の通りです。
近年では女性の技術者も増加傾向にあり、それに伴い各種制度も整備されつつあるようです。
女性社員にとっても働きやすい環境であると言えます。
ニチコンで出世した場合の年収は以下の通りです。
ニチコンで出世する社員の特徴としては、コミュニケーション能力に優れていて上昇志向が強いことが挙げられます。
日々の業務をこなすだけでなく、他の社員とも積極的に交流し良い関係性を築くよう心がけましょう。
2019年度の有価証券報告書を確認しましたが、報酬が1億円を超える役員は存在しないとのことです。
またその他の役員の報酬については、社内取締役4名に対して総額1億6300万円で1人あたり4075万円、社内監査役2名に対して総額2200万円で1人あたり1100万円がそれぞれ支給されていました。
このことから、代表取締役社長の吉田茂雄氏の報酬は4075万円以上1億円未満であると推測できます。
新製品の開発や事業の拡大に尽力しているため、今後役員報酬も更に伸びると期待できます。
ニチコンの競合会社として、日本ケミコンやTDK等が挙げられます。
それぞれの年収を確認すると、ニチコンは601万円、日本ケミコンは633万円、TDKは794万円でした。
現時点では競合会社には年収が及びませんでしたが、新たな市場の開拓等にも積極的に取り組んでいるため、年収は今後も徐々に上昇していくと考えられます。
ニチコンの直近3年間の売り上げ・経常利益の推移をそれぞれ確認してみると、売り上げは2017年で703.1億円、2018年で791.4億円、2019年で853.5億円でした。
また経常利益は2017年で6.4億円、2018年で13.3億円、2019年で34.2億円となっています。
2017年から2019年にかけて売り上げは約150.4億円、経常利益は約27.8億円それぞれ上昇していました。
2019年に家庭用蓄電システムやEV・HV向け機器用フィルムコンデンサ等の売り上げが伸びたことが業績に良い影響を与えたと考えられます。
そのため社員にもしっかり還元されており、年収が高くなっていると予想できます。
ニチコンでは主に各種コンデンサや関連製品の製造販売を中心に事業を行っており、現在以下の製品を展開しています。
現在は近い将来の需要を見越して、自動車・車両関連機器市場、白物家電・産業用インバータ市場、エネルギー・環境市場等を対象に新製品を拡販することで事業の拡大を目指しています。
ニチコンではその他にもNECST事業に携わっています。
NECSTは Nichicon Energy Control System Technology の略で、製品としては家庭用蓄電システムや公共・産業用蓄電システム等を扱います。
近年ではエコカーの普及拡大に向けてEV用急速充電器やEVパワー・ステーション等を開発し市場に導入してきました。
今後の更なる事業展開に期待できます。
ここで、ニチコンの沿革を簡単に見ていきましょう。
1950 関西二井製作所を設立する
1961 社名を日本コンデンサ工業に変更する
1962 名古屋証券取引所第二部に上場する
1966 東京証券取引所・大阪証券取引所・名古屋証券取引所の第一部にそれぞれ上場する
1987 国内販売会社のニチコン販売を吸収合併し社名をニチコンに変更する
2009 業界で初めて瞬時電圧低下補償装置を搭載したハイブリッド型非常用発電装置を発売する
2010 創立60周年を迎える
2013 世界で初めて給電コンセント付EV用倍速充電器「EVパワー・ステーション コンセントモデル」を開発する
2019 世界で初めてフィルム型ペロブスカイト太陽電池による自立電源型IoT環境センサーシステムを開発する
ニチコングループは、酉島電機製作所、日本リニアックス、ユタカ電機製作所等の子会社25社・関連会社3社から構成されるグループです。
グループ企業でもコンデンサ及び関連製品の製造販売等を中心に行っており、グループ全体でニチコンの事業をサポートしていると言えます。
ニチコンでは現在新卒採用及び中途採用がそれぞれ行われています。
募集職種や選考について確認しておきましょう。
新卒採用では、現在理系・文系それぞれで以下の職種の募集を行っています。
理系では電気・電子・機械・情報・物理・化学・材料等の学部・学科が、文系では全学部・学科がそれぞれ募集対象となります。
採用予定人数は計70名とされているので、興味のある方は積極的に応募しましょう。
選考フローは、エントリー→会社説明会→応募書類の提出→作文・面接(2回~3回)で、理工系の方のみ推薦応募も用意されています。
推薦で応募される方に関しては別途採用選考日時について連絡がくるため、こまめにメールや電話を確認する必要があります。
応募書類は履歴書・成績証明書・卒業見込証明書・健康診断書で、大学院に在籍する方は学部時の成績証明書・卒業証明書の提出も必要です。
推薦応募を希望する方は上記の応募書類に加えて推薦書の提出も必須となるので、忘れず提出しましょう。
ニチコンでは、現在中途採用として以下の職種の募集を行っています。
どの職種も1年間は契約社員としての有期雇用契約になりますが、正社員登用制度も用意されています。
契約社員として入社し、正社員を目指すのも良いでしょう。
応募方法は、履歴書及び職務経歴書を人事部まで郵送またはメールで送付することで応募ができます。
履歴書には顔写真の貼付、応募職種・希望勤務地の明記が必須となるので注意しましょう。
ニチコンの公式ホームページには、求める人材について以下のように記載されていました。
「価値ある製品を創造し、明るい未来社会づくりに貢献する」ことを理念として掲げていることからも、ニチコンでは挑戦心・責任感・自主性等を持ち、何事にも前向きに挑むことで会社や社会に寄与することのできる人材を求めていると考えられます。
ニチコンの面接での質問内容はシンプルなものが多かったとの口コミがよく見られました。
自身の長所・短所を把握した上で適切に職種を選択しているか、これまでに自らの意思で行動してきたか等が見られるため、自己分析もきちんと行っておく必要があります。
過去の面接では以下のような質問がありました。
「求める人材像」でも挙げられている通り、チャレンジ精神やバイタリティを持っているかどうかも重視されると予想できるため、入社後に何をしたいか、どのようなことを実現したいのか等もきちんと考えておくべきであると言えます。
従業員数推移(ニチコンと上場企業平均)
ニチコン | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 480人 | 1,035人 |
2018年 | 466人 | 1,071人 |
2017年 | 454人 | 1,042人 |
2016年 | 394人 | 1,055人 |
2015年 | 383人 | 1,055人 |
ニチコンの従業員数は2019年で480人と、1年前と比べて14人の増加となりました。
全上場企業の平均従業員数が1,035人なので、それと比べて少ない水準となります。
次にニチコンと同じ電気機器業界内で従業員数を比較してみました。業界平均の従業員数が2,082人なので、それと比較しても少ない規模の人数というのが分かります。
平均年齢推移(ニチコンと上場企業平均)
ニチコン | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 43.0歳 | 41歳 |
2018年 | 42.9歳 | 41歳 |
2017年 | 42.1歳 | 40歳 |
2016年 | 39.9歳 | 40歳 |
2015年 | 39.4歳 | 40歳 |
ニチコンの平均年齢は2019年で43.0歳と、上場企業の平均と比べると年齢が高い水準となっています。
平均年齢を同じ電気機器業界内で比較してみました。業界平均が43歳のため、業界内で見ても年齢が高い水準となります。
平均勤続年数推移(ニチコンと上場企業平均)
ニチコン | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 9.8年 | 12年 |
2018年 | 9.6年 | 13年 |
2017年 | 9.2年 | 13年 |
2016年 | 10.1年 | 13年 |
2015年 | 10.1年 | 13年 |
ニチコンの平均勤続年数は2019年で9.8年と、上場企業の平均と比べると短い水準となっています。
平均勤続年数も同じ電気機器業界内で比較してみます。業界の平均勤続年数が15.6年のため、業界内で見ても短い水準となります。
ニチコンが、転職先・就職先として魅力的な会社かどうかを知るために、前期比の売上成長率や一人あたりの経常利益などを見ていきましょう。
※売上・従業員数は、各社の連結ではなく「単体」の数字を元に計算しています。
売上
売上成長率(前期比)
経常利益
売上 | 経常利益 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 853.5億円 | 34.2億円 |
2018年3月期 | 791.4億円 | 13.3億円 |
2017年3月期 | 703.1億円 | 6.4億円 |
2016年3月期 | 745.1億円 | 26.6億円 |
2015年3月期 | 673.5億円 | 78.9億円 |
まず、ニチコンと上場企業平均の「売上」と「成長率」を見ていきます。
2019年3月期の売上は、ニチコンが853.5億円、上場企業平均が1120.3億円となっています。ニチコンの売上は平均と比べて低い水準となっており、売上の前期比成長率を見ると、ニチコンが7.8%の増加、上場企業平均が15.4%の増加となっているため、上場企業の中では成長率は平均以下な会社と言えます。
ニチコン | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 1.8億円 | 1.1億 |
2018年3月期 | 1.7億円 | 9064万 |
2017年3月期 | 1.5億円 | 9022万 |
2016年3月期 | 1.9億円 | 9416万 |
2015年3月期 | 1.8億円 | 9870万 |
次に、ニチコンと上場企業平均の「従業員一人あたり売上」を見ていきます。
2019年3月期で見ると、ニチコンは1.8億円、上場企業平均が1.1億円となっています。 そのためニチコンは上場企業の中では従業員あたりの付加価値が高い優良な企業と言えます。
ニチコン | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 712万円 | 788万 |
2018年3月期 | 285万円 | 731万 |
2017年3月期 | 141万円 | 741万 |
2016年3月期 | 675万円 | 672万 |
2015年3月期 | 2059万円 | 689万 |
「従業員一人あたり経常利益」についても見てみましょう。2019年3月期では、ニチコンは712万円、上場企業平均が788万円となっています。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2021年2月9日
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