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富士ソフトの平均年収は2021年で590.0万円で前期に比べて下降傾向です。業界内順位は215位、全体での順位は1912位です。ソフトウェアの開発・販売を行う企業で、従業員数7,840人の大企業です。平均年齢35.5歳と若く、勤続年数も9.5年と短めですが、フレックス制度を導入、リモート作業環境の充実、体調によっては在宅勤務を許可するなど、働きやすい環境は整えられています。また、希望者には有給扱いで東北の被災地での雪かきの手伝いなどを行うことを認めるなど、社会貢献への意識の高さを感じます。
目次
閉じる平均年収推移(富士ソフトと上場企業平均)
富士ソフトの平均年収推移は、下降傾向です。前期比で見ると4.9万円減少しています。
上述のように、過去5年間の平均年収は595.8万円なので、上場企業と比べると低い水準になります。
富士ソフトの平均年収 | 年収 |
---|---|
2019年 | 590万円 |
2018年 | 595万円 |
2017年 | 586万円 |
2016年 | 610万円 |
2015年 | 598万円 |
富士ソフトの平均年収 | 上場企業の平均年収 | 全国の平均年収 |
---|---|---|
590.0万 | 612.5万 | 432.2万 |
富士ソフトの平均年収は、日本の上場企業の平均年収と比べると22.5万円低く、上場企業以外も含めた全国平均の年収と比較すると157.8万円高くなっています。(全国平均の年収は、国税庁が実施している『民間給与実態統計調査』の最新版の調査結果を参照しています。)
上場企業全体の年収ランキングで見ると、3737社中1912位と平均的な順位となります。
富士ソフトの平均年収 | 情報・通信業界の平均年収 |
---|---|
590.0万 | 613.7万 |
富士ソフトが属する情報・通信業界の上場企業の平均年収は613.7万円です。 そのため、富士ソフトの年収は業界平均と比べて23.7万円低く、業界内順位を見ると469社中215位と平均的な順位となります。
富士ソフトの平均年収 | 神奈川県の平均年収 |
---|---|
590.0万 | 609.2万 |
富士ソフトの所在地がある神奈川県の上場企業の平均年収は609.2万円です。 そのため、富士ソフトの年収はエリア平均と比べて19.2万円低く、エリア内順位を見ると173社中95位と平均的な順位となります。
富士ソフトではボーナスは6月と12月の年2回支給され、金額は約80万円〜200万円程。
50歳代が最も多くのボーナスを貰っている傾向にあります。
富士ソフトの平均年収は594万9000円となっていますが、職種別の平均年収はどうなっているでしょうか。
口コミによると、営業職は400万円〜620万円、事務職は400万円〜610万円、技術職は400万円〜610万円程度となっているようです。
職種による年収の差はさほどないことが分かります。
なお、学歴別の初任給には少し幅があり、大学院(博士)26万円、(修士)24万4,000円、大学学部・高専専攻科・専修4年生は22万6,000円と続き、最も低い高校卒は21万4,000円となっています。
その他、富士ソフトは自己啓発を積極的に奨励しており、新入社員が身につけるのが好ましい資格には「プラスワン資格」というものが存在し、取得者は資格認定給が支給されます。
例えば、TOEIC600点以上等の資格を取得すると、それに応じて「資格認定給」が毎月の給与にプラスされます。
もう一種類、「一時金対象資格」という100種類以上の資格もあり、これを取得した場合は、1種類取得につき10,000円の一時金が支給されます。
また、所属部署の評価、個人の功績、勤続年数によって別途、年1回、目標達成金や祝金が支給されるそうです。
一般社員の年収については分かりましたが、では富士ソフトで出世すると、一体どれくらいの年収が貰えるでしょうか。
口コミによると、主任は550万円〜640万円、係長は600〜700万円、課長は650〜900万円、部長は750〜1100万円程度の年収が見込めるようです。
気になる社長や役員の年収についてもご紹介します。
有価証券報告書によると、社外取締役を除く取締役の年収は平均2783万円、社外監査役を除く監査役の年収は平均964万円(使用人を兼務している場合はその給与は別途)、社外役員の年収は平均630万円となっています。
代表取締役会長執行役員の野澤 宏氏や代表取締役社長執行役員の坂下 智保氏の年収は公開されていませんが、同じ有価証券報告書によると「1億円以上の年収の者はいない」ということなので、2名とも年収2000万円〜1億円の間であると考えられます。
競合他社としては日立システムズやトランスコスモスなどが挙げられます。
それぞれの平均年収は、日立システムズが約583.5万円、トランスコスモスが約462万円のため、富士ソフトの平均年収(586万円)の方が高くなっています。
上記より、富士ソフトの平均年収が競合他社よりも高いことが分かりましたが、それでは何故、競合他社より平均年収が高いのでしょうか?
その理由の一つとして、近年、売上高が右肩上がりになっていることが挙げられます。
2016年は1642億円、2017年は1807億円だった売上高ですが、2018年には2043億円に達しています。
また、会社の経営状況や経営面の健全性を測る視点として重要な経営利益ですが、2016年は91億円、2017年は102億円、2018年は120億円と、こちらも着々と成長していることが分かります。
こうした経営面の安定性や成長率から、競合他社より平均年収が高いことが考えられます。
富士ソフトの主な事業として、主に法人向け事業と個人向け事業に分けられます。
業務系ソリューションでは、流通・情報・金融・製造・サービスなど、法人のビジネスに必要なあらゆるシステムを提供しています。
組込/制御系テクノロジーでは、社会インフラから自動車制御、家電、医療機器など、ものづくりのための様々なテクノロジーを提供しています。
プロダクト・サービスでは、話題のAIやコミュニケーションロボットやペーパーレスシステムなど、最先端のプロダクトを提供しています。
「Refills」という手帳のようなアプリケーション、「FSKAREN」というかな漢字変換ライブラリなどを展開しています。
「筆ぐるめ」という年賀状が簡単に作成できるソフトウェアもリリースしています。
一度耳にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
メインの事業だけでも多角的に展開している富士ソフトですが、その他の事業や活動として、テレビなどのメディアでも取り上げられている「全日本ロボット相撲大会」「全日本ロボットアメリカンフットボール大会」なども運営しています。
このような大会を通して、全国の学生さんなどの企業外の人たちとの交流も大事にしている富士ソフトは、とても魅力的ですね。
設立から50年の節目を迎える富士ソフトですが、これまでの主な歴史は下記の通りです。
富士ソフトグループは、主にサイバネットグループ、ヴィンクスグループ、その他の子会社に分かれます。
サイバネットグループは9社、ヴィンクスグループは8社、その他の子会社が12社という多くの子会社でグループが構成されています。
グループ会社は日本だけでなく、アメリカ、中国、台湾、韓国などに拠点にあります。
更にドイツ、イギリス、ベルギー、カナダ、マレーシア、イタリア、タイ、マレーシア、ベトナムなどのグローバルネットワークを持っているため、国際的な企業と言えるでしょう。
フレックスタイム制を採用しており、標準労働時間帯は9時~17時半の7時間30分が基本となっています。
勤務地は北海道・関東・東海・近畿・中国・九州などの全国の拠点(41箇所)です。
技術職としてシステムエンジニアやインフラ(ネットワーク)エンジニアが50名、営業職としてアカウント営業やソリューション営業が750名、管理職として管理系部門スタッフが若干名、募集されています。
従業員が7,000人を超える大企業ということもあり、例年800名程度が採用されています。
平均年齢が比較的若いこともあり、新卒の方も馴染みやすい社風であることが伺えます。
中途採用社の場合はスキル・経験により、残業時間や賞与を加味して、年収ベースで算定されます。
出産・育児支援制度もあるため、中途採用の女性も働きやすい職場であることが伺えます。
国内だけでなく世界に事業展開し、最先端のシステムとテクノロジーで収益も右肩上がりの富士ソフトですが、一体どんな人材が求められているのでしょうか。
採用ウェブサイトなども参考に考察してみると、下記のような人材が求められているようです。
求められている人材は上記の通りですが、それでは就職・転職のためにはどうしたら良いでしょうか。
グローバルな視野を持つ人材が求められているため、学生の皆さんは夏休みなどを利用した短期海外留学や、思い切って一年程度の海外留学に挑戦してみるのも良いかもしれません。
また、富士ソフトでは1日限定のインターンシップも開催されています。
チーム対抗で製品の作成販売を擬似的に体験する「体験型ワークショップ」という内容のインターンです。
興味がある方は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
全国に拠点を持つ富士ソフトは、全国の拠点(事業所)別に経験者の採用を募集しているようです。
各業務の「スペシャリスト」を積極的に雇用しているようですので、転職をご検討中の方は、ご自身の専門分野での豊富な経験や功績をアピールすると良いと考えられます。
富士ソフトはまだまだ右肩上がりに成長し続けている会社ですから、ご自身が抱いている「向上心」や「熱意」についても面接官に伝えることができれば、採用により一歩近づくかもしれません。
従業員数推移(富士ソフトと上場企業平均)
富士ソフト | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 7,840人 | 1,035人 |
2018年 | 7,134人 | 1,071人 |
2017年 | 6,401人 | 1,042人 |
2016年 | 5,919人 | 1,055人 |
2015年 | 5,547人 | 1,055人 |
富士ソフトの従業員数は2019年で7,840人と、1年前と比べて706人の増加となりました。
全上場企業の平均従業員数が1,035人なので、それと比べて多い水準となります。
次に富士ソフトと同じ情報・通信業界内で従業員数を比較してみました。業界平均の従業員数が570人なので、それと比較しても多い規模の人数というのが分かります。
平均年齢推移(富士ソフトと上場企業平均)
富士ソフト | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 35.5歳 | 41歳 |
2018年 | 36.2歳 | 41歳 |
2017年 | 36.8歳 | 40歳 |
2016年 | 37.0歳 | 40歳 |
2015年 | 37.1歳 | 40歳 |
富士ソフトの平均年齢は2019年で35.5歳と、上場企業の平均と比べると若い水準となっています。
平均年齢を同じ情報・通信業界内で比較してみました。業界平均が38歳のため、業界内で見ても若い水準となります。
平均勤続年数推移(富士ソフトと上場企業平均)
富士ソフト | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 9.5年 | 12年 |
2018年 | 9.9年 | 13年 |
2017年 | 10.4年 | 13年 |
2016年 | 10.7年 | 13年 |
2015年 | 10.9年 | 13年 |
富士ソフトの平均勤続年数は2019年で9.5年と、上場企業の平均と比べると短い水準となっています。
平均勤続年数も同じ情報・通信業界内で比較してみます。業界の平均勤続年数が7.7年のため、業界内で見ても長い水準となります。
富士ソフトが、転職先・就職先として魅力的な会社かどうかを知るために、前期比の売上成長率や一人あたりの経常利益などを見ていきましょう。
※売上・従業員数は、各社の連結ではなく「単体」の数字を元に計算しています。
売上
売上成長率(前期比)
経常利益
売上 | 経常利益 | |
---|---|---|
2019年12月期 | 1500.8億円 | 84.9億円 |
2018年12月期 | 1306.5億円 | 79.2億円 |
2017年12月期 | 1123.7億円 | 65.3億円 |
2016年12月期 | 1008.8億円 | 65.1億円 |
2015年12月期 | 926.5億円 | 60.7億円 |
まず、富士ソフトと上場企業平均の「売上」と「成長率」を見ていきます。
2019年12月期の売上は、富士ソフトが1500.8億円、上場企業平均が1120.3億円となっています。富士ソフトの売上は平均と比べて高い水準となっており、売上の前期比成長率を見ると、富士ソフトが14.9%の増加、上場企業平均が15.4%の増加となっているため、上場企業の中では成長率は平均以下な会社と言えます。
富士ソフト | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年12月期 | 1914万円 | 1.1億 |
2018年12月期 | 1831万円 | 9064万 |
2017年12月期 | 1756万円 | 9022万 |
2016年12月期 | 1704万円 | 9416万 |
2015年12月期 | 1670万円 | 9870万 |
次に、富士ソフトと上場企業平均の「従業員一人あたり売上」を見ていきます。
2019年12月期で見ると、富士ソフトは1914万円、上場企業平均が1.1億円となっています。
富士ソフト | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年12月期 | 108万円 | 788万 |
2018年12月期 | 111万円 | 731万 |
2017年12月期 | 102万円 | 741万 |
2016年12月期 | 110万円 | 672万 |
2015年12月期 | 109万円 | 689万 |
「従業員一人あたり経常利益」についても見てみましょう。2019年12月期では、富士ソフトは108万円、上場企業平均が788万円となっています。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2021年1月1日
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