国内最大手の地図情報企業!ボーナス額は上昇傾向?気になる面接での質問内容は?
ゼンリンの平均年収は、2021年で568.7万円で前期に比べて上昇傾向。情報・通信業界内では263位、全体では2162位となりました。ゼンリンは、地図情報の調査・管理、サービスの展開をしている企業です。福利厚生として独身寮・借り上げ社宅完備、北九州市内に居住した場合奨学金を就職後3年間支援等、新卒社員にはありがたい制度が多々設けられています。現在1,951人の従業員がいる社内は、明るい雰囲気で親しみやすい社員が多いこともあり、平均勤続年数18.6年と定着率も良好。
目次
閉じる平均年収推移(ゼンリンと上場企業平均)
ゼンリンの平均年収推移は、上昇傾向です。前期比で見ると12.1万円増加しています。
上述のように、過去5年間の平均年収は534.8万円なので、上場企業と比べると低い水準になります。
ゼンリンの平均年収 | 年収 |
---|---|
2019年 | 569万円 |
2018年 | 557万円 |
2017年 | 530万円 |
2016年 | 508万円 |
2015年 | 510万円 |
ゼンリンの平均年収 | 上場企業の平均年収 | 全国の平均年収 |
---|---|---|
568.7万 | 612.5万 | 432.2万 |
ゼンリンの平均年収は、日本の上場企業の平均年収と比べると43.8万円低く、上場企業以外も含めた全国平均の年収と比較すると136.5万円高くなっています。(全国平均の年収は、国税庁が実施している『民間給与実態統計調査』の最新版の調査結果を参照しています。)
上場企業全体の年収ランキングで見ると、3737社中2162位と平均的な順位となります。
ゼンリンの平均年収 | 情報・通信業界の平均年収 |
---|---|
568.7万 | 613.7万 |
ゼンリンが属する情報・通信業界の上場企業の平均年収は613.7万円です。 そのため、ゼンリンの年収は業界平均と比べて45.0万円低く、業界内順位を見ると469社中263位と平均的な順位となります。
ゼンリンの平均年収 | 福岡県の平均年収 |
---|---|
568.7万 | 551.5万 |
ゼンリンの所在地がある福岡県の上場企業の平均年収は551.5万円です。 そのため、ゼンリンの年収はエリア平均と比べて17.2万円高く、エリア内順位を見ると83社中32位と高い順位となります。
ゼンリンでは7月と12月の年2回、約5ヶ月分のボーナスが支給されます。
平均支給額は約65万円~175万円となっており、業績も伸びていることから、近年では賞与も上昇傾向にあるようです。
ゼンリンの年収を職種別に見てみましょう。
また、2020年度4月実績では初任給は以下の通りでした。
昇給は年に一度4月にあり、残業代もきちんと支払われます。
長く勤めることで大きくベースアップができるでしょう。
ゼンリンで役職に就いた場合の年収は以下の通りです。
成果を出すだけでなく、自身の意見をしっかり述べることのできる社員が出世しやすい傾向にあるようです。
社内では積極的に行動し、自身の考えを発信するようにしましょう。
2019年度の有価証券報告書を確認しましたが、報酬が1億円を超える役員についての記載は見られませんでした。
その他の役員の報酬については、社内取締役8名に対して総額1億6900万円で1人あたり2112万円、社内監査役1名に対して400万円が支給されていました。
このことから、取締役会長の大迫正男氏の報酬は2112万円以上1億円未満であると考えられます。
業績も右肩上がりであることから、今後役員の報酬は更に伸びていくと予想できます。
ゼンリンの競合会社として、昭文社ホールディングスやジョルダンが挙げられます。
それぞれの年収を見ていくと、ゼンリンは569万円、昭文社ホールディングスは552万円、ジョルダンは529万円と、現時点では競合会社よりも年収が高いことが分かりました。
手掛けている事業の数も多く、事業の拡大に向けて尽力していることからも、今後年収は更に伸びていくと考えられます。
ゼンリンの売り上げ及び経常利益の推移を見てみると、売り上げは2017年で393.5億円、2018年で412.4億円、2019年で425.3億円でした。
また経常利益は2017年で39.4億円、2018年で48.9億円、2019年で57.6億円となっており、2017年から2019年にかけて売り上げは31.8億円、経常利益は18.2億円も上昇しました。
収益をしっかり確保できているため、その分社員の年収にも反映されていると考えられるでしょう。
ゼンリンでは現在プロダクト事業・公共ソリューション事業・マップデザイン事業等を中心に手掛けており、それぞれで以下のサービスを展開しています。
2019年度には自治体向けの受託案件等が増加。
どの事業も好調であることから、今後もサービスの幅を広げ事業を拡大していくと考えられます。
ゼンリンでは上記の他にもオートモーティブ事業・IoT事業・マーケティングソリューション事業を行っています。
各事業の内容としては以下の通りです。
現在は更なるビジネスの開発に重力。
今後も顧客の声に耳を傾けサービスの更なる充実化を図っていくでしょう。
ここで、ゼンリンのこれまでの歴史を見ていきましょう。
1948 善隣出版社が創業される
1983 社名をゼンリンに変更する
1984 「住宅地図製作自動化システム」「住宅地図情報利用システム」を発表する
1990 世界初となるGPSカーナビゲーションシステム専用ソフトを開発する
1992 世界初となるボイスナビゲーションシステムを開発する
1994 福岡証券取引所に上場する
1996 東京証券取引所・大阪両証券取引所市場第二部にそれぞれ上場する
2005 インターネット住宅地図配信「ZNETTOWN」のサービスを始める
2006 東京証券取引所市場第一部に上場する
ゼンリングループは、ゼンリンプリンテックス・ダイケイ・ジオ技術研究所・ゼンリンインターマップ等をはじめとした子会社16社・関連会社1社が所属するグループです。
グループ企業ではゼンリン住宅地図やその他地図の印刷、地図情報の基礎データ入力、地図販売等を行っています。
ゼンリンでは、現在新卒採用及びキャリア採用を行っています。
募集要項を詳しく見ていきましょう。
新卒採用では、現在総合職・技術系総合職で募集を行っています。
それぞれの詳しい募集職種についてはナビサイトにて案内されるので、見逃さないようにしましょう。
また社員紹介のページでは、各職種で活躍する先輩社員の業務内容や一日の流れについて知ることができます。
予め目を通しておくと参考になるでしょう。
選考は、マイページの登録→説明会の参加→選考の順で進みます。
書類選考・適性検査・面接によって実施されるので、しっかり準備して臨みましょう。
キャリア採用は現在「ミイダスサービス」上で行われています。
自身のこれまでの経験やスキル、キャリア等を登録し、マッチする職種があった場合に声をかけてもらえるため、早めに登録しておきましょう。
「ミイダスサービス」への登録は、キャリア採用ページから行えます。
登録ページではプロフィール・職務経歴・実務経験・語学・資格についてそれぞれ記載する必要があるので、充分時間を取れる際に登録しましょう。
ゼンリンの人財育成方針についてのページの「社員として求められる資質」には以下のように記載されていました。
企業文化として「私たちが感動できなければお客様を感動させることはできない」を掲げていることからも、ゼンリンでは行動力・積極性・協調性だけでなく情熱を持って何事にも取り組める人材を求めていると考えられるでしょう。
これまでに面接を受けてきた方の口コミによると、ゼンリンの面接は比較的穏やかで、人間性を問うような質問が中心にされるようです。
そのため、自身の普段の様子や価値観等を伝えられるよう、ある程度リラックスして臨みましょう。
これまでの面接では以下のような質問がありました。
また、企業研究をする際には地図情報の活用についても考えておくべきであるという声が多く見られました。
自身の考えをきちんと持ち、面接で訊かれた際にはしっかり答えられるようにしておきましょう。
従業員数推移(ゼンリンと上場企業平均)
ゼンリン | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 1,951人 | 1,035人 |
2018年 | 1,938人 | 1,071人 |
2017年 | 1,941人 | 1,042人 |
2016年 | 1,979人 | 1,055人 |
2015年 | 2,005人 | 1,055人 |
ゼンリンの従業員数は2019年で1,951人と、1年前と比べて13人の増加となりました。
全上場企業の平均従業員数が1,035人なので、それと比べて多い水準となります。
次にゼンリンと同じ情報・通信業界内で従業員数を比較してみました。業界平均の従業員数が570人なので、それと比較しても多い規模の人数というのが分かります。
平均年齢推移(ゼンリンと上場企業平均)
ゼンリン | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 44.3歳 | 41歳 |
2018年 | 44.1歳 | 41歳 |
2017年 | 43.6歳 | 40歳 |
2016年 | 43.3歳 | 40歳 |
2015年 | 42.8歳 | 40歳 |
ゼンリンの平均年齢は2019年で44.3歳と、上場企業の平均と比べると年齢が高い水準となっています。
平均年齢を同じ情報・通信業界内で比較してみました。業界平均が38歳のため、業界内で見ても年齢が高い水準となります。
平均勤続年数推移(ゼンリンと上場企業平均)
ゼンリン | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 18.6年 | 12年 |
2018年 | 18.5年 | 13年 |
2017年 | 18.0年 | 13年 |
2016年 | 17.6年 | 13年 |
2015年 | 17.0年 | 13年 |
ゼンリンの平均勤続年数は2019年で18.6年と、上場企業の平均と比べると長い水準となっています。
平均勤続年数も同じ情報・通信業界内で比較してみます。業界の平均勤続年数が7.7年のため、業界内で見ても長い水準となります。
ゼンリンが、転職先・就職先として魅力的な会社かどうかを知るために、前期比の売上成長率や一人あたりの経常利益などを見ていきましょう。
※売上・従業員数は、各社の連結ではなく「単体」の数字を元に計算しています。
売上
売上成長率(前期比)
経常利益
売上 | 経常利益 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 425.3億円 | 57.6億円 |
2018年3月期 | 412.4億円 | 48.9億円 |
2017年3月期 | 393.5億円 | 39.4億円 |
2016年3月期 | 369.8億円 | 33.1億円 |
2015年3月期 | 354.2億円 | 15.5億円 |
まず、ゼンリンと上場企業平均の「売上」と「成長率」を見ていきます。
2019年3月期の売上は、ゼンリンが425.3億円、上場企業平均が1120.3億円となっています。ゼンリンの売上は平均と比べて低い水準となっており、売上の前期比成長率を見ると、ゼンリンが3.1%の増加、上場企業平均が15.4%の増加となっているため、上場企業の中では成長率は平均以下な会社と言えます。
ゼンリン | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 2180万円 | 1.1億 |
2018年3月期 | 2128万円 | 9064万 |
2017年3月期 | 2027万円 | 9022万 |
2016年3月期 | 1869万円 | 9416万 |
2015年3月期 | 1767万円 | 9870万 |
次に、ゼンリンと上場企業平均の「従業員一人あたり売上」を見ていきます。
2019年3月期で見ると、ゼンリンは2180万円、上場企業平均が1.1億円となっています。
ゼンリン | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 295万円 | 788万 |
2018年3月期 | 252万円 | 731万 |
2017年3月期 | 203万円 | 741万 |
2016年3月期 | 167万円 | 672万 |
2015年3月期 | 77万円 | 689万 |
「従業員一人あたり経常利益」についても見てみましょう。2019年3月期では、ゼンリンは295万円、上場企業平均が788万円となっています。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2021年1月1日
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