面接では何を訊かれる?昇給するためには?気になる役員の年収も公開!
セイコーエプソンの平均年収は2021年で771.6万円でした。電気機器業界内順位は41位、全体での順位は502位です。長野県諏訪市に本社があり、従業員数は12,713人と大規模で、勤続年数も19.4年と長い定着率を誇っています。私達がよく耳にする「エプソン」は略称ブランド名です。勤続年数や仕事の評価によってはチームリーダーなどに抜擢され、給与面も安定しています。更にランクを上げることで昇級も可視化されていることから、従業員のモチベーションアップに繋がっています。
目次
閉じる平均年収推移(セイコーエプソンと上場企業平均)
セイコーエプソンの平均年収推移は、上昇傾向です。前期比で見ると5.4万円増加しています。
上述のように、過去5年間の平均年収は789.1万円なので、上場企業と比べると高い水準になります。
セイコーエプソンの平均年収 | 年収 |
---|---|
2019年 | 772万円 |
2018年 | 766万円 |
2017年 | 793万円 |
2016年 | 829万円 |
2015年 | 786万円 |
セイコーエプソンの平均年収 | 上場企業の平均年収 | 全国の平均年収 |
---|---|---|
771.6万 | 612.5万 | 432.2万 |
セイコーエプソンの平均年収は、他の会社と比較すると高い傾向にあります。日本の上場企業の平均年収と比べると159.1万円高く、上場企業以外も含めた全国平均の年収と比較すると339.4万円高くなっています。(全国平均の年収は、国税庁が実施している『民間給与実態統計調査』の最新版の調査結果を参照しています。)
上場企業全体の年収ランキングで見ると、3737社中502位と高い順位となります。
セイコーエプソンの平均年収 | 電気機器業界の平均年収 |
---|---|
771.6万 | 664.7万 |
セイコーエプソンが属する電気機器業界の上場企業の平均年収は664.7万円です。 そのため、セイコーエプソンの年収は業界平均と比べて106.9万円高く、業界内順位を見ると244社中41位と高い順位となります。
セイコーエプソンの平均年収 | 長野県の平均年収 |
---|---|
771.6万 | 585.5万 |
セイコーエプソンの所在地がある長野県の上場企業の平均年収は585.5万円です。 そのため、セイコーエプソンの年収はエリア平均と比べて186.1万円高く、エリア内順位を見ると33社中3位と高い順位となります。
セイコーエプソンでは6月と12月の年2回、ボーナスが支給されます。
平均支給額は約110万円〜265万円、男女間の差は最大で約67万円、ピークは50歳代前半で迎えます。
ボーナスは業績連動型のため、過去5年間は好業績によりボーナスも高い金額が支払われているようです。
また、業績があまり良くない年でも約4ヶ月分はボーナスが支払われています。
職種別の年収を比較すると、一般職の平均年収は約420万円〜820万円、技術職は約450万円〜805万円、総合職は650万円〜1100万円となっています。
35歳程度までは年齢と共に基本給もアップしていきますが、その後は「シニアスタッフ試験」に合格しないと昇給はありません。
合格する前と後では、月35万円〜45万円ほど給与に差が生じるようです。
学歴別の初任給は2019年度の実績によると、博士了275,500円、修士了239,500円、学部卒215,500円、高専専攻科卒215,500円、高専本科卒190,500円、短大・専門学校(2年)卒178,500円、高校卒167,500円となっており、他の企業と比較しても高めの設定となっています。
出世後の年収を比較すると、係長の平均年収は約785万円〜900万円、課長は約1025万円〜1195万円、部長は約1220万円〜1425万円となっています。
「今まで成果を上げているか否か」が昇進(管理職)への大きな判断材料となるため、日頃から率先して動き、成果を上げる努力が必要となります。
代表取締役社長の碓井 稔氏の年収は約1億900万円、その他の取締役の平均年収は約5450万円、監査役は約1650万円となっています。
従業員の平均年収を考えると、役員報酬はやや高めの印象を受けます。
最近ではミドル層の給与体系が改定されたため、多くの管理職の年収が下がったとの情報もあります。
従業員の高いモチベーションを維持するためには、良い方向に改定されるべきでしょう。
セイコーエプソンの競合他社というと、キヤノンやリコーなどが挙げられます。
最新の有価証券報告書によれば、キヤノンの平均年収は約760.6万円、リコーの平均年収は約818.1万円となっています。
セイコーエプソンの平均年収は約771.6万円ですので、リコーよりは少ないものの、同業種の中では平均的な年収であることが分かります。
平均年収が高い理由には、業績の成長が大きく影響しています。
事業利益の約70%はプリンティングソリューションズ事業が占めており、特に「大容量インク搭載プリンター」の売れ行きが好調です。
世界約150カ国以上でも販売されており、累計販売台数は約3,000万台を突破しています。
また、事業利益の残りの20%はビジュアルコミュニケーション事業が占めており、2017年度には244億円と前年比の50%増を記録しています。
右肩上がりまでとはいきませんが、この2大事業がセイコーエプソンの高い業績を支えているのです。
他にも平均年齢43.6歳、勤続年数19.4年と従業員の定着率が安定していることも、平均年収を引き上げる要因になっていると考えられます。
セイコーエプソンは、電気機器業界に属する日本の大手企業です。
オフィス向けのインクジェットプリンター・スキャナー・ページプリンター、機密情報を完全抹消した使用済みの紙から新たな紙を生成する世界初の乾式オフィス製紙機、家庭用のインクジェットプリンター、業務用のレシートプリンターや銀行窓口で使用される小切手処理・レシート発行を1台で行える「チェックスキャナー」などを製造・販売しています。
プロジェクターでは18年連続世界シェアNo.1を獲得しており、企業やライブ会場などで使用されるビジネスプロジェクター、家でも映画を楽しめるホーム向けプロジェクターなどを製造。
最近では、これまでにないリアルな視聴体験ができる「スマートグラス」を開発し、家庭での使用はもちろん工場や作業現場の業務を安全に行えるアイテムとして多くの企業に導入されています。
セイコーと言えば、世界でも人気の高い腕時計です。
最先端技術でアナログウオッチ「TRUME」、高精度・高品質なメカニカルウオッチ「ORIENT STAR/ORIENT」、バンド部分に美しいグラフィックを施したおしゃれな「Smart Canvas」などがあります。
産業用ロボットの製造も行っており、9年連続世界シェアNo.1を獲得している「スカラロボット」は単純搬送作業を自動化します。
本体が腕のような形状をしており、その腕を折りたためる構造になっているため、省スペース化と効率的動作を実現した6軸ロボットの「Nシリーズ」、まるで人間のようなフォルムに対象物の位置・姿勢を認識し、手首に力覚センサーが搭載されている「自律型双腕ロボット」、半導体をテスト結果に基づいて分類する「ICテストハンドラー」などを製造しています。
水晶の高精度・高安定を最大限に引き出し、スマートフォン・車載機器・インフラまで幅広い分野に用いられる「水晶デバイス」、産業機器・車載機器などに用いられる「マイクロコントローラー」「液晶ドライバー」などを提供しています。
その他には、電子部品などの原材料として使用される「微細合金粉末」、高い薄膜形成技術を活かしウオッチバンドの加飾などを行う表面処理加工や、基板メーキングを電子機器・半導体・自動車・医療などの幅広い分野に提供しています。
セイコーエプソンの歴史についてご紹介します。
セイコーエプソングループとは、セイコーエプソンが中心核となるグループ企業のことです。
所属企業には、エプソン製品を販売するエプソン販売株式会社、エプソン情報機器関連製品の持込修理サービスを行うエプソンリペア、インターネット直販を行うエプソンダイレクトなどがあります。
セイコーエプソンでは、新卒採用、キャリア採用、障がい者採用にて募集を行っています。
新卒採用では、開発設計・情報システム推進・生産技術・品質保証・管理・セールスエンジニア・デザイン・知的財産などの技術職、営業・生産管理・財務・経理・法務・人事・総務・秘書・経営企画・広報・IRなどの事務系職にて募集を行っています。
勤務地は、本社のある東京都新宿区および全国各地の事業所のいずれかになります。
選考方法は、エントリー→各種説明会→WEBテスト→マッチング(集団)→マッチング(専門・人事、筆記)→面接→内々定です。
キャリア採用では、機構設計・回路設計・ソフト設計・生産技術・品質保証・その他技術職・営業・企画・管理にて募集を行っています。
勤務地は、本社のある東京都新宿区および全国各地の事業所のいずれかになります。
選考方法は、応募→書類選考→人事面接・適性検査→専門面接→最終面接→内々定です。
障がい者採用では、新卒採用とキャリア採用それぞれ同様の職種にて募集を行っています。
勤務地は、本社のある東京都新宿区および全国各地の事業所のいずれかになります。
選考方法は、応募(障がい者手帳のコピーを添付)→書類選考→人事面接・適性検査→専門面接→最終面接→内々定です。
セイコーエプソンでは、求める人材像について「経営理念に共感し、実践できる人」としています。
学生生活や社会人生活で培った専門性・社会人基礎力・基礎学力を生かし、経営理念に共感して共に会社を成長させてほしいと考えています。
数多くの「世界初」を生み出してきたセイコーエプソンだからこそ、常に最先端の技術を突き詰め、新しい分野へと果敢にチャレンジする姿勢を大切にしてくれる人材を求めています。
面接で必ず訊かれる質問は、「志望動機」「自身の強み・弱みについて」「これまでの成功体験と実績」「会社に貢献できると自負があること」についてです。
その人がどんな人材か、社風にマッチできる人材であるかを判断するため、中には同じ質問が2度出されることもあります。
実際の話や考えを話しているのか、1度目と2度目に矛盾がないかを見極めようとしているので、一貫性のある話ができるように準備しておきましょう。
他には「セイコーエプソンの製品の中で何が好きか」「次世代製品への考え」などの質問も出されるため、製品・事業内容・経営方針などをしっかり理解しておきましょう。
他企業との比較というよりは、いかにセイコーエプソンを深く理解しているかが重要となります。
従業員数推移(セイコーエプソンと上場企業平均)
セイコーエプソン | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 12,713人 | 1,035人 |
2018年 | 12,502人 | 1,071人 |
2017年 | 12,238人 | 1,042人 |
2016年 | 11,850人 | 1,055人 |
2015年 | 11,810人 | 1,055人 |
セイコーエプソンの従業員数は2019年で12,713人と、1年前と比べて211人の増加となりました。
全上場企業の平均従業員数が1,035人なので、それと比べて多い水準となります。
次にセイコーエプソンと同じ電気機器業界内で従業員数を比較してみました。業界平均の従業員数が2,082人なので、それと比較しても多い規模の人数というのが分かります。
平均年齢推移(セイコーエプソンと上場企業平均)
セイコーエプソン | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 43.6歳 | 41歳 |
2018年 | 43.8歳 | 41歳 |
2017年 | 43.7歳 | 40歳 |
2016年 | 43.6歳 | 40歳 |
2015年 | 43.3歳 | 40歳 |
セイコーエプソンの平均年齢は2019年で43.6歳と、上場企業の平均と比べると年齢が高い水準となっています。
平均年齢を同じ電気機器業界内で比較してみました。業界平均が43歳のため、業界内で見ても年齢が高い水準となります。
平均勤続年数推移(セイコーエプソンと上場企業平均)
セイコーエプソン | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 19.4年 | 12年 |
2018年 | 19.5年 | 13年 |
2017年 | 19.4年 | 13年 |
2016年 | 19.4年 | 13年 |
2015年 | 19.2年 | 13年 |
セイコーエプソンの平均勤続年数は2019年で19.4年と、上場企業の平均と比べると長い水準となっています。
平均勤続年数も同じ電気機器業界内で比較してみます。業界の平均勤続年数が15.6年のため、業界内で見ても長い水準となります。
セイコーエプソンが、転職先・就職先として魅力的な会社かどうかを知るために、前期比の売上成長率や一人あたりの経常利益などを見ていきましょう。
※売上・従業員数は、各社の連結ではなく「単体」の数字を元に計算しています。
売上
売上成長率(前期比)
経常利益
売上 | 経常利益 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 7904.2億円 | 339.0億円 |
2018年3月期 | 8169.0億円 | 432.7億円 |
2017年3月期 | 7379.2億円 | 253.8億円 |
2016年3月期 | 7869.8億円 | 526.1億円 |
2015年3月期 | 7986.2億円 | 854.8億円 |
まず、セイコーエプソンと上場企業平均の「売上」と「成長率」を見ていきます。
2019年3月期の売上は、セイコーエプソンが7904.2億円、上場企業平均が1120.3億円となっています。セイコーエプソンの売上は平均と比べて高い水準となっており、売上の前期比成長率を見ると、セイコーエプソンが3.2%の減少、上場企業平均が15.4%の増加となっているため、上場企業の中では成長率は平均以下な会社と言えます。
セイコーエプソン | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 6217万円 | 1.1億 |
2018年3月期 | 6534万円 | 9064万 |
2017年3月期 | 6030万円 | 9022万 |
2016年3月期 | 6641万円 | 9416万 |
2015年3月期 | 6762万円 | 9870万 |
次に、セイコーエプソンと上場企業平均の「従業員一人あたり売上」を見ていきます。
2019年3月期で見ると、セイコーエプソンは6217万円、上場企業平均が1.1億円となっています。
セイコーエプソン | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年3月期 | 267万円 | 788万 |
2018年3月期 | 346万円 | 731万 |
2017年3月期 | 207万円 | 741万 |
2016年3月期 | 444万円 | 672万 |
2015年3月期 | 724万円 | 689万 |
「従業員一人あたり経常利益」についても見てみましょう。2019年3月期では、セイコーエプソンは267万円、上場企業平均が788万円となっています。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2021年1月1日
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