気になるボーナス額や、職種・役職別の年収をご紹介!求められる人材や本部社員で採用されるには?
ファーストリテイリングの平均年収は2021年で900.4万円となっています。小売・流通・外食業界内順位は2位、全体での順位は182位。ユニクロなどのファスファッションを広めた企業です。低価格の洋服を販売するだけでなく、世界中の恵まれない子供達に服や靴を届けるなど、社会貢献への意識が非常に高いです。女性従業員の割合が高く、育休や産休、更には生理休暇などもあり、女性への手厚い勤務環境が整っています。大手企業でありながら従業員数は1,389人と人員削減の影響もあり、勤続年数も4.6年と短いですが、ソフトウェア開発分野にも参入することで環境の改善が期待されます。
目次
閉じる平均年収推移(ファーストリテイリングと上場企業平均)
ファーストリテイリングの平均年収推移は、上昇傾向です。前期比で見ると23.1万円増加しています。
上述のように、過去5年間の平均年収は820.6万円なので、上場企業と比べると高い水準になります。
ファーストリテイリングの平均年収 | 年収 |
---|---|
2019年 | 900万円 |
2018年 | 877万円 |
2017年 | 792万円 |
2016年 | 764万円 |
2015年 | 770万円 |
ファーストリテイリングの平均年収 | 上場企業の平均年収 | 全国の平均年収 |
---|---|---|
900.4万 | 612.5万 | 432.2万 |
ファーストリテイリングの平均年収は、他の会社と比較すると高い傾向にあります。日本の上場企業の平均年収と比べると287.9万円高く、上場企業以外も含めた全国平均の年収と比較すると468.2万円高くなっています。(全国平均の年収は、国税庁が実施している『民間給与実態統計調査』の最新版の調査結果を参照しています。)
上場企業全体の年収ランキングで見ると、3737社中182位と高い順位となります。
ファーストリテイリングの平均年収 | 小売・流通・外食業界の平均年収 |
---|---|
900.4万 | 507.1万 |
ファーストリテイリングが属する小売・流通・外食業界の上場企業の平均年収は507.1万円です。 そのため、ファーストリテイリングの年収は業界平均と比べて393.3万円高く、業界内順位を見ると351社中2位と高い順位となります。
ファーストリテイリングの平均年収 | 山口県の平均年収 |
---|---|
900.4万 | 504.2万 |
ファーストリテイリングの所在地がある山口県の上場企業の平均年収は504.2万円です。 そのため、ファーストリテイリングの年収はエリア平均と比べて396.2万円高く、エリア内順位を見ると13社中1位と高い順位となります。
ファーストリテイリングの賞与(ボーナス)は、4月と10月の年2回支給されます。
賞与の平均支給額は約126万円~280万円、支給額のピークは50代前半で迎えます。
業績のアップで年収が上がっていることもあり、賞与の支給額も右肩上がりのようです。
ファーストリテイリングでは、年齢よりも役職別の個人の評価や業績によって、賞与は大きく異なってきます。
20代でも役職が上がれば、高い賞与が期待できるでしょう。
ファーストリテイリングでは幅広いポジションを有し、年収は450万円~4,000万円と大きく広がりがあります。
口コミをもとに職種別の年収を比較すると、販売職は400万円~650万円、総合職は800万円~1150万円、一般職は500万円~800万円、IT職は650万円~1000万円、企画職は500万円~800万円となっています。
完全実力主義で社員のグレードによって年収が大きく異なってくるため、どの職種においても、いかに評価を受けてグレードを上げていくかが重要です。
尚、店舗スタッフの募集年収は公式では発表されていませんが、地域限定スタッフは月収177,500円〜253,500円、新卒採用(グローバールリーダー社員)スタッフは月収255,000 万円スタートとなっています。
中途採用は、応募職種や個人の能力によってスタート年収が異なるようです。
ファーストリテイリングでは以前、国内事業の年収早見表を掲載していました。
最後に掲載された2014年9月~2015年8月のデータと、現在の平均年収を比較して計算すると、スーパーバイザー・店長の年収は約730万円~1000万円、リーダーは約1020万円~1300万円、部長は1460万円~1750万円、スーパースター店長は2290万円~3700万円となっています。
役職によってもグレードが細かく設定されており、同じ役職でも任される仕事の規模や売上の評価によって、年収は大きく異なってくるようです。
出世しても更なる年収アップのためには、日々の勉強と努力が不可欠だと言えます。
ファーストリテイリングの代表取締役である柳井社長の役員報酬は4億円、年収は52億4300万円となっています。
そのほかの役員の平均報酬は、取締役役員で約1億6675万円、社外取締役で平均850万円、監査役で平均1750万円、社外監査役で平均925万円となっています。
年々の業績アップによって、非常に高額な報酬が支払われていることが分かります。
ファーストリテイリングの国内競合他社にはしまむら、ワールド、青山商事などが挙げられます。
それぞれの平均年収はしまむらが596.3万円、ワールドが634.1万円、青山商事が490.1万円です。
こうして比較をすると、いかにファーストリテイリングの平均年収904万円が高い数値か分かります。
やはり国内・海外含めた圧倒的な店舗数と売り上げ利益の違いが影響しているでしょう。
ファーストリテイリングの売上収益は、2014年時点で13,829.35億円、営業利益は1,304.02億円でした。
それが2019年には売上収益22905.48 億円、営業利益2576.36億円という成長率を見せています。
5年間の営業利益が倍ほどになっている結果、給料に還元される割合も増えていると考えられるでしょう。
また、採用競争に打ち勝つために、2020年の採用よりグローバールリーダー社員の初任給を4.5万円も引き上げました。
社員の年収を高く設定することで、より優秀な人材を確保したいという考えが伺えます。
ファーストリテイリングは「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」をモットーに、複数のブランドを展開するアパレル製造小売業です。
展開している事業は下記の通りとなります。
ファーストリテイリングの主力ブランドは、UNIQLO(ユニクロ)です。
「究極の普段着」をコンセプトにし、販売のみならず企画から生産、物流までを自社で一貫して行っています。
自社で全てをコントロールしているため、高品質・低価格な商品の提供を可能としています。
2019年8月時点のユニクロの店舗数は2,196店舗。
そのうち国内は817店舗、海外は1,379店舗の展開となっています。
ファーストリテイリングでは、ユニクロ以外に7つのブランド事業を展開しています。
G.U.(ジーユー)、Theory(セオリー)、PLST(プラステ)、HELMUT LANG(ヘルムートラング)、Comptoir des Cotonniers(コントワー・デ・コトニエ)、PRINCESSE tam・tam(プリンセス タム・タム)、J Brand(ジェイブランド) です。
服を製造販売するのみならず、不要となった服を回収し、難民や避難民に届けるプロジェクトも行っています。
ファーストリテイリングの歴史を、年表形式でご紹介します。
1949年3月 :メンズショップ「小郡商事」を創業
1963年5月 :「小郡商事」を設立
1984年6月 :ユニクロ第1号店を広島市にオープン
1991年9月 :商号をファーストリテイリングに変更
1994年7月 :広島証券取引所に株式を上場
1997年4月 :東京証券取引所市場第二部に株式を上場
1998年2月 :本社を山口市に建設
1998年10月:ユニクロフリースが人気に
1998年11月:原宿に初の都心型店舗をオープン
1999年2月 :東京証券取引所市場第一部銘柄に指定
1999年4月 :中国に事務所を開設
2000年4月 :東京本部を開設
2000年10月:ネット通販を開始
2001年9月 :初の海外出店(イギリスロンドン)
2004年12月:UNIQLO Design Studio, New York, Incをアメリカに設立
2006年3月 :株式会社ジーユーを設立
2006年9月 :「全商品リサイクル活動」をスタート
2006年10月:G.U.の1号店を出店(千葉県)
2007年10月:初のヒートテックキャンペーンが成功
2010.年3月:六本木ミッドタウン・タワーに東京本部を移転
2011年1月:錦織圭選手とスポンサー契約
2014年3月:香港証券取引所メインボード市場にHDRを上場
2018年10月:自動化倉庫を本格稼働
ファーストリテイリンググループは、「ユニクロ」を代表とした複数のファッション事業会社を傘下に置く国内最大手のアパレル製造会社です。
グループの代表取締役会長兼社は柳井正氏が務め、インディテックス(ZARA)、H&Mに次いで世界で業界3位の売り上げを誇ります。
ファーストリテイリングでは新卒・第二新卒、中途採用を行っています。
通年採用を導入しており、応募は学年、新卒・中途、国籍を問わず可能です。
新卒は、傘下事業への採用のみとなっています。
ファーストリテイリングの新卒採用では、世界に通用するグローバルリーダーと地域限定正社員の募集を行っています。
勤務地は、グローバルリーダーの場合は転勤ありの日本全国と海外の直営店、地域限定正社員の場合は応募した店舗・地域での採用となります。
初任給はグローバルリーダーが月額 255,000 円で、地域限定社員が177,500円〜202,800円です。
採用フローは下記の通りです。
WEBエントリー⇒ 会社説明会⇒ 適性検査1⇒ 面接⇒ 適性検査2⇒ 本部セッション⇒ 最終面接の流れとなります。
※ユニクロの採用フローであり、店舗によって異なります。
ファーストリテイリングの中途採用は、本部スタッフと域限定正社員となります。
本部スタッフではサプライチェーン改革人材、デザイナー・パタンナー、MD・VMD、生産・物流、IT、、マーケティング・コミュニケーション、本部管理部門、店舗開発、EC、アシスタントなどの職種で幅広いポジションを用意しています。
勤務地は職種によって転勤の可能性もありますが、基本的には東京となります。
域限定正社員の場合は希望した店舗・地域での採用となります。
給料は本部スタッフは職種によって大きく異なりますが、中途採用の地域限定スタッフの場合の月収は177,500円〜253,500円です。
採用フローは下記のとおりです。
本部スタッフの場合は自分でWEBから希望職種にエントリーを行えるほか、本部採用キャリア登録を行うことで、個人の職務経歴にマッチした職種を紹介してもらうことが可能です。
地域限定社員の場合は、WEBエントリー⇒ 履歴書・職務経歴書の提出⇒ 書類選考⇒ WEB適性検査⇒ 説明会兼面接の流れとなります。
ファーストリテイリングは生産から販売まで全て自社で行っており、目まぐるしいスピードで世界24ヵ国にまで店舗展開を行ってきました。
仕事の可能性は無限にあるので、チャレンジ精神や向上心のある人物を求めています。
求める人物像は職種によって異なり、例えばユニクロの新卒採用の場合は「高い志」「本質を見きわめる」「変える」「やり切る」「人に熱い」人を募集しています。
中途採用では、上記を備えた人物であることはもちろんのこと、各職種においての専門知識を有し、リーダーシップを求められるポジションも多いです。
ファーストリテイリングでは、グローバルリーダーの通年採用を行っています。
応募は「いつ」「誰でも」行うことが可能です。
一度選考に落ちても、期が変われば再チャレンジもできます。
何度も応募することで採用に有利となるわけではありませんが、1年に1回はチャンスがあるので、落ちても再度チャレンジしてみてください。
大学1年生から応募可能なので、学生の内でも4回は受けられます。
採用では達成度のみならず、その過程も評価されます。
面接では「何をしたか」よりも、「どのようにしたか」「苦労した点・工夫をした点」なども語れると評価が上がるでしょう。
新卒では語学能力は問われませんが、グローバル企業なのでできた方が有利にはなります。
中途の本部採用の場合は、ポジションによって高い語学能力が求められます。
本部への中途採用を希望する際は、とにかく応募ポジションへの専門性が必要です。
各ポジションの募集内容に沿った自分の強みを語れるようにしましょう。
日頃から勉強し知識をつけ、現場での実践も積んでいることが大切です。
地域限定社員の場合、グローバルリーダーや中途本部採用よりは比較的難易度が下がります。
ただし将来店長を目指せるような責任感ある方が求められるため、面接は厳しく評価されるでしょう。
会社理念である「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」の実現に向けて、自分がどのように考えているのか語れることが大切です。
従業員数推移(ファーストリテイリングと上場企業平均)
ファーストリテイリング | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 1,389人 | 1,035人 |
2018年 | 1,345人 | 1,071人 |
2017年 | 1,166人 | 1,042人 |
2016年 | 1,131人 | 1,055人 |
2015年 | 1,234人 | 1,055人 |
ファーストリテイリングの従業員数は2019年で1,389人と、1年前と比べて44人の増加となりました。
全上場企業の平均従業員数が1,035人なので、それと比べて多い水準となります。
次にファーストリテイリングと同じ小売・流通・外食業界内で従業員数を比較してみました。業界平均の従業員数が678人なので、それと比較しても多い規模の人数というのが分かります。
平均年齢推移(ファーストリテイリングと上場企業平均)
ファーストリテイリング | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 38.3歳 | 41歳 |
2018年 | 38.1歳 | 41歳 |
2017年 | 37.4歳 | 40歳 |
2016年 | 37.3歳 | 40歳 |
2015年 | 36.9歳 | 40歳 |
ファーストリテイリングの平均年齢は2019年で38.3歳と、上場企業の平均と比べると若い水準となっています。
平均年齢を同じ小売・流通・外食業界内で比較してみました。業界平均が40歳のため、業界内で見ても若い水準となります。
平均勤続年数推移(ファーストリテイリングと上場企業平均)
ファーストリテイリング | 上場企業平均 | |
---|---|---|
2019年 | 4.6年 | 12年 |
2018年 | 4.6年 | 13年 |
2017年 | 4.4年 | 13年 |
2016年 | 4.3年 | 13年 |
2015年 | 5.1年 | 13年 |
ファーストリテイリングの平均勤続年数は2019年で4.6年と、上場企業の平均と比べると短い水準となっています。
平均勤続年数も同じ小売・流通・外食業界内で比較してみます。業界の平均勤続年数が10.5年のため、業界内で見ても短い水準となります。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日:2021年1月1日
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