警備員の年収を徹底解説|給料・初任給手取り・賞与(ボーナス)・各種手当


警備員の仕事は人々の安全を守り、危険なことがあると率先して立ち向かわなければいけない大切な仕事です。

一言で警備員と言っても仕事の内容は幅広く、駐車場の警備、イベントの警備、現金輸送警備、SPという風に様々な警備の仕事があります。

では、警備員の年収はどの位なのでしょうか。

また、雇用体系別や年収を上げる方法など、警備員の給料事情を詳しく解説していきましょう。

警備員の平均年収は300万円が相場

厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると警備員の平均年収はおおよそ301万円です。

この年収ベースは、一般の業種平均と比較するとあまり高くありません。

月収ベースで20万円、賞与は年2回で3ヶ月分の60万円前後といったところでしょう。

あわせて、男性と女性での年収の違いについて見てみましょう。

男性の平均年収は364万円、女性の平均年収は274万円と、100万円ちかい開きがあります。

警備員の仕事は肉体を使うことが多く、どうしても身体的に強い男性の方が向いている職業だと言われているためです。

同じ警備の仕事でも、一般警備員の平均年収の倍以上もの年収を貰っている職種もあります。

要人警護やセレブのボディガードの仕事は非常に年収が高く、平均年収は813万円と高給です。

同じ警備という仕事の中でも、一般的な警備とSPなどの要人警護では年収に大きく差が出ることが分かります。

これは、要人警護の場合は、

  • 要人対象者に危険が及んだ場合、自分が盾となって体を張らなければいけない
  • セレブや要人の警備対象者が身に着けているものも高価なものが多く、要人対象者の身体とともにこのような高価な装飾品も守らなければいけない
  • 警備対象者は狙われる可能性が高く、もしも要人に何かあった場合には大きな問題となること

などの要因があるため、要人を守るだけのスキルや知識、経験が求められるためです。

しかし、一般的な警備会社が要人警護の仕事を請け負うのかと言われると、請け負うことはできません。

SPになりたいのであれば、まず公務員試験に合格して公務員にならなければいけません。

それだけではなく、以下の条件を満たさなければいけません。

  • 身長173cm以上
  • 柔道か剣道が3段以上
  • 拳銃の射撃が上級者
  • 英会話が必須

このような条件を満たさなければいけないので、公務員の中でもSPは狭き門だと言えます。

一般の警備員も同じように、なにかトラブルがあった場合には警備員自身が盾とならなければいけませんが、アルバイトが行っていることも多いのであまり年収は高くありません。

警備員の年収・給料の構成要素

次に、警備員の年収がどのような構成から成り立っているのかについて触れてみましょう。

警備員の年収は、「基本給」「能力給」「ボーナス」の構成で成り立っています。

警備員の仕事は、企業からの依頼があり派遣されて仕事をしますので、自分から仕事をとっていくという仕事内容ではありません。

自分達で売り上げを上げていくという営業的な仕事ではないために「歩合」というものはありません。

年ごとに年収が大きく変動するわけではありません。

ある程度平均した年収で推移します。

基本給・能力給などはどうなっているの?

警備の仕事での基本給は他の業種と似通っていて、特筆して変わっている点はありません。

平均月収が20万円で、各種手当の支給もあるので基本給は月額17万円程度が平均だと言われています。

一般的には、年齢や勤続年数などにより基本給は異なります。

警備会社ごとに独自の基本給評定表があり、それぞれの警備会社によって基本給は異なっているのが現状です。

基本給の差は、警備会社の規模や警備の内容によって全く異なります。

次に能力給は、文字通り警備という仕事に対する能力に対してそれぞれに異なる能力給が支給されます。

これもキャリアによって異なるのですが、月額1万円程度の会社が多いようです。

警備の仕事は、駐車場の整理やイベントの警備といったものから現金輸送警備といったものまで、幅広い警備を行わなければいけません。

勤続年数が長くなりキャリアを積んでくると、それだけ警備員として対応できる仕事が増えてきます。

そのため、キャリアを積むことによる能力のアップが能力給に反映されます。

キャリアが増え様々な警備の仕事を経験すると能力給にも反映しやすいので、基本給と能力給はセットで給料が伸びていく会社が一般的だと言えます。

他の業種と比較して、警備員の基本給はあまり高くありません。

これは、前述しましたが、アルバイトの時給と同等ベースで設定されている会社が多いからです。

いざとなったときに率先して体を張らなければいけないことを考えると、少し割に合わないと感じるかもしれません。

世界と比べても日本の治安は高くあまり危険なことが起こっていない現状なので、警備に対する意識が高くないことも要因の一つと言えます。

賞与(ボーナス)はどれくらい?

賞与の平均支給額は年2回で3ヶ月分の60万円前後だと前述しました。

しかし賞与に関しては、会社の規模や経営状況によって賞与が出る会社と出ない会社があります。

例えばイベントの警備関連を行っている警備会社であれば、イベントが多いか少ないかによって経営に大きな影響を及ぼすでしょう。

2020年に東京オリンピックが開催されるにあたり様々な関連イベントがありました。

これによって警備員動員の機会も増えますので、このような状況ならば賞与にも期待が持てます。

しかし、2020年2月に発生したコロナウイルスショックによって多くのイベントが自粛されるような状況になると、逆の展開が起こります。

賞与はあくまでも会社の業績によって支給されるかどうかになり、警備員も例外ではありません。

各種手当てはどういったものがある?

各種手当について考えてみましょう。

警備員の仕事は依頼された現場へ向かって常駐する仕事です。

イベント警備の仕事となると、日ごとに行く場所が異なります。

その際に出る交通手当などは別途支給されている警備会社が多いようです。

また、警備の内容によっては深夜、もしくは宿直の警備などもあります。

深夜、宿直の警備と予め決められている業務形態は異なりますが、一般的に警備が深夜、宿泊を生じる場合は別途深夜給や宿直給などが支給されているようです。

金額にすると、宿直の場合は3,000円程度、深夜給は時給換算で200円程度の増額で支給されている会社が多いです。

警備員の雇用形態別の年収を見る

次に雇用別の年収の推移を見てみましょう。

警備員の仕事は正規社員だけではなく、派遣などの非正規社員やアルバイトといった形で警備員の仕事をしている人も少なくありません。

正規社員と非正規社員では、どの程度年収に違いがあるのでしょうか。

正規社員の場合の警備員の年収

正規社員の場合、平均年収は340万円程度です。

平均年収が300万円程度ですので、40万円ほど高いということになります。

正規社員の場合だとキャリアに応じて階級が付き、階級が高くなれば年収も上がり、警備員の統括的な役割になると更に年収は上がることが多いようです。

正規社員の年収を見ても、一般的なサラリーマンより低いのが分かります。

キャリアを積むことも年収アップの方法の一つです。

非正規社員の場合の警備員の年収

派遣社員や契約社員の年収に目を向けてみましょう。

非正規社員の年収は一般的に300万円に届くかどうかといったところで、280万円前後が平均です。

危険性も少なく、基本的な対応ができるような警備の仕事に対して派遣されるので、正社員よりも年収は低く抑えられていることが多いようです。

あわせて、正規社員と異なる部分は賞与の支給です。

賞与部分で年間60万円程の差があり、年収に大きな影響を与えています。

また、非正規社員は当初の契約に沿って年収は決められているので、キャリアを積んでも、正規社員のようにキャリアを重ねたので年収が上がるというわけではありません。

正規社員と非正規社員の年収の差が出る理由の一つです。

アルバイトの場合の警備員の年収

警備員の仕事は、アルバイトとして雇われている人も多いようです。

アルバイトは時給での計算になるので、時給で調べてみると900円~1,200円で募集しています。

例えば時給1,000円で8時間勤務の25日出勤で計算してみましょう。

1,000円×8時間×25日=200,000円

つまり月収20万円、年収240万円ということが分かります。

どうしても正規社員、非正規社員と比べてアルバイトは年収が下がりますが、他のアルバイトと比べると比較的高く、特に深夜の警備員などは更に時給が良いです。

警備員は、最高でどれくらいの年収まで目指せるか?

警備員の年収平均は一般的な職種と比較してもあまり高くはありません。

では、年収を上げるためにはどのような方法があるのでしょうか。

一番おすすめする方法は、資格をとることです。

警備員にとって役に立つ資格は約17種類あります。

警備員の仕事の中には、資格を持った人を一定数置かなければいけないような仕事があります。

警備会社としても、複数の資格を持っている人材を雇用しておきたいのです。

例えば、交通誘導警備業務検定は工事現場などにおいて交通誘導ができるようになる資格があります。

この資格がなければ交通誘導の警備はできません。

また、現金輸送車などの警備を行う警備員には、貴重品運搬警備業務検定などの資格があります。

少しキャリアを積み重ねると、警備員に教育する立場になるときに必要なのが警備員指導教育責任者です。

3年程度の勤務年数があると、この資格を取って警備員の教育ができます。

このような資格を持っていると、資格手当という名目で給料に上乗せされます。

いくつかの資格を重ねていくことによって、年収450万円前後までは伸ばすことができるでしょう。

警備員はどういった勤務先だと年収が高くなるか?

先ほども述べましたが、警備員は様々な場所で警備を行います。

では、どのような場所で警備を行うと年収が高くなるのでしょうか。

基本的に警備員の仕事には1号警備から4号警備に分類わけがされています。

それぞれの警備の年収について解説していきましょう。

1号警備で働く場合の年収

1号警備とは、ショッピングモールや施設のイベントで警備を行う場合を指します。

この警備だとアルバイトでも対応できることもあり、あまり年収ベースでは高くありません。

また、ショッピングモールやイベントは日中に行うことが多いので、深夜給なども付きません。

1号警備は他の警備の中でも年収は安い部類に入ります。

警備員の平均年収ベースで300万円に満たない280万円前後の会社が多いようです。

2号警備で働く場合の年収

2号警備とは、交通誘導やイベントによる混雑を抑える警備です。

前述しましたが、交通警備を行うには交通警備業務検定の資格を持っていなければできません。

また、道路工事などを夜間に行う場合には深夜給がつく場合もあり、1号警備よりも年収ベースとしては高い傾向にあるのが特徴です。

深夜給がつかない警備だと年収300万円程度、深夜給や宿直給がつく会社だと310万円~320万円前後でしょう。

3号警備で働く場合の年収

3号警備は輸送業務の警備を担います。

例えば、現金輸送の仕事などがこれにあたります。

レアなケースですが、放射性物質や有害物質の輸送警備に関わることもあるのです。

1号警備や2号警備よりも比較的リスクが高く、貴重品運搬警備業務検定の膝下鵜も持っていなければいけません。

危険性が高い分、年収も1号検定や2号検定と比べると高い年収を得ることができます。

350万円~400万円の年収を得ることができると言われています。

4号警備で働く場合の年収

4号警備は身辺警備を行います。

いわゆるSP警備です。

芸能人やセレブな民間人は前述した公務員の要人SPでは守れませんので、一定の規模がある警備会社が身辺警備を受け持ちます。

芸能人の身辺警備は、身につけている装飾品の警備も併せて行っています、警備員の仕事において年収が一番高いのが、この身辺警備と言われています。

前述しましたが、平均年収は813万円です。

しかし、体力やスキルなど求められるレベルは非常に高いので、年収も高い分簡単にできる仕事ではありません。

これから警備員になる人へのアドバイス

警備員になる人はどのような人におすすめできるのでしょうか。

一番は、人を守ることに有意義さを感じて、社会貢献する意識の高い人でしょう。

年収が高い職業ではありませんので、年収を沢山貰いたいという人にはおすすめできません。

年収の低さよりも社会貢献度の高さを重視する人などにはおすすめの職業だと言えます。

また、いくつかの資格があると警備員としての仕事の幅が広がりますので、常に向上心にあふれていてスキルを上達させたいと思っている人も、警備員に向いています。

スキルアップを常に考えているとすると、もしかすると1ヶ所の会社だけではスキルアップは難しいかもしれません。

得意とする警備の種類が偏りがちになるので、キャリアアップを考えるならば、転職して違ったタイプの警備ができる会社に転職する方法もあります。

前職のキャリアも活かすことができるし、条件の良い会社を見つけると年収も上がる可能性があります。

なるべく多くの資格を取りながらレベルアップしていくことができるでしょう。

さいごに

警備員の仕事は300万円が平均年収なので、決して年収が高いというわけではありません。

しかし、人々の安心・安全を守ることができる非常に有意義な仕事だとも言えます。

また、警備員には多くの資格があるのは先ほど述べました。

沢山の資格を持つことで警備会社からも貴重な人材として一目置かれる存在になり、年収を上げることが期待できます。

キャリアや実績を積み重ねると、警備員の教育という更に年収が期待できる役職に就くことができるかもしれません。

警備員の仕事は、非常にやりがいのある面白い仕事だと言えます。

最終更新日:2020年5月7日

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