大学職員の年収を徹底解説|給料・初任給手取り・賞与(ボーナス)・各種手当


大学職員の仕事に興味があるけれど、実際のところ大学でのお給料ってどのくらいなの?と不安になる方も多いかと思います。

非常に高給であるとか、いやいや年収が低すぎる…など、あちらこちらで話を聞くこともありますよね。

大げさでも過小評価でもない職員の年収事情について、少し詳しく紹介していきましょう。

大学職員の平均年収は約700万円が相場

大学職員と一口に言っても、国公立大学と私立大学とでは大幅に待遇などが変わってきます。

ここで言う平均年収とは大学職員全体のものですので、ここでは四年制大学卒業の新卒職員を例に、簡単に紹介していきます。

国公立大学職員の平均年収

新卒職員の年収は、約300万円~400万円で、全体の平均年収は500万円~600万円を少し上回る程度です。

私立大学職員の平均年収

新卒職員の年収は、約350万円~400万円で、全体の平均年収は600万円~700万円程度です。

大学によって年収の上がり方は変わりますが、基盤のしっかりした大学であれば、想像以上の年収となるところが多いです。

大学職員の年収・給料の構成要素

大学職員の年収は、ほぼ「基本給(年齢給)」と「賞与(ボーナス)」で構成されています。

時間外手当や通勤手当などの各種手当についても、いくつか紹介していきます。

基本給・能力給・歩合はどれくらい?

基本給は新卒で月に約20万円~25万円程度です。

能力給や歩合は、一般的な意味のものとしては、ほとんどの大学で採用されていません。

中には、「能力給」という項目に役職手当や資格手当を含んでいる場合もあります。

賞与(ボーナス)はどれくらい?

大学によってだいぶ差はあるものの、大抵の大学では、賞与は年間で月給4ヶ月~7ヶ月分程度です。

一般企業では年に二回の支給となるところが多いと思いますが、大学では年三回支給としているところもあります。

各種手当はどういったものがある?

時間外手当

一般企業と変わらない項目ですが、ほとんどの大学で全額支払われます。

ウェブや書類での勤怠登録時に合わせて申告する形が多いようです。

ただ、あまりにもアットホームな雰囲気の大学だと事務所ごとに上司の承認レベルが変わるなど、対応が異なってくるので確認が必要です。

通勤手当

こちらも全額支給されることがほとんどです。

あまり遠方からの通勤は話に聞かないですが、余程のことがない限り支給されると思って大丈夫です。

住宅手当

こちらは設定のある大学とない大学があるので、勤務地などの関係から必要そうであればチェックしておきましょう。

支給される大学でも、職員が世帯主や住宅の借主である場合に限るというケースもありますから、確認が必要です。

退職金はどれくらい?

年収とは少し話が異なりますが、退職金についても触れておきましょう。

国公立大学の場合、公務員としてのデータを元に見ると、幅がありますが約1000万円~2000万円程度が相場のようです。

私立大学の場合は、こちらも勤続年数などの関係で幅がありますが、約3000万円~5000万円程度と大幅に金額が上がっています。

私立大学での勤務経験がある人に聞いた話では、一年から数年程度勤めた場合でも、一般の大手企業で同じだけ勤めた場合と比較して退職金の額は非常に高かったそうです。

大学職員の年収を新卒や雇用形態別に見る

ここでは、大学職員の年収を新卒や雇用形態でいくつかの場合に分けて見ていきましょう。

新卒の場合の大学職員の年収

四年制大学を卒業してすぐに正規職員となった場合、年収は低いところで約350万円、ほとんどの大学では400万円~450万円程度になります。

院卒の場合には、一般企業と同じように年齢の分だけ基本給が上がりますので、その分多少高くなっていきます。

社会人が転職する場合の大学職員の年収(正社員)

仮に30歳で転職して正規職員となった場合、初年度の年収は約400万円~500万円です。

前職での経験等も加味されるため人によって多少変わってきますが、先に書いたようにボーナスがそれなり(4ヶ月~7ヶ月分程度)に出るので、あまりにも低くて驚くというようなことはないでしょう。

派遣・契約の場合の大学職員の年収

実はかなりの数の方が、派遣や契約で大学職員の仕事をしています。

派遣

時給にして約1,000円~1,500円が多いです。

フルタイムで勤務した場合、年収は約150万円~250万円になります。

大学の夏休みなどは1週間から1ヶ月程度と長い場合が多いので、その分勤務時間が減り、年収に影響していきます。

契約

大抵は月給で提示されるのですが、フルタイムで勤務した場合でも、多くて20万円~25万円程度です。

中には、契約職員だと1ヶ月程度のボーナスが支給される大学もありますので、年収にして約250万円~330万円程度が相場となります。

パート・アルバイトの場合の大学職員の年収

こちらは本当にバラバラなのですが、時給は900円程度から、内容によっては1,200円くらいまでと、他と比べてあまり高くは設定されていません。

ほとんどがちょっとした事務作業の補助や、繁忙期の人手としての採用となります。

年収としては、パートタイムだと約100万円~150万円、フルタイムのアルバイトであれば約150万円~170万円程度です。

大学職員では、最高でどれくらいの年収まで目指せるか?

国公立大学では、先にも述べた通りあまり年収は上がりません。

しかし私立大学となると、一般の大手企業の年収にも迫る収入を目指せるところも出てきます。

30代で年収500万円~800万円程度、40代~50代では年収1000万円を超えていく場合もあります。

ただ、あくまでも普通の会社員よりは高い年収を得やすいという印象です。

大学職員はどういった勤務先だと年収が高くなるか?

それでは、私立大学の中でもどういった大学に勤めていると年収が上がっていくのでしょうか?

いくつかに分けて紹介していきます。

規模の大きい大学

一般企業の場合であれば大手と言われるような大学がいくつか存在します。

特に都内や大都市に昔からあって学生数もそれなりに多い有名大学、と考えていただければイメージしやすいと思います。

都内にある有名私立大学を例にすると、四年制大学を卒業して新卒で入職した場合の年収は約450万円で、大手企業の総合職平均より高いかなという程度です。

これが30歳の頃には年収700万円を超え、40歳で主任や係長等の役職がついてくる頃には1000万円以上となってきます。

日本国内の給与所得者の中で、年収が1000万円以上となっているのは約4.5パーセント程度と言われていますので、その基準に40歳にして届くというのはなかなかないことです。

しかし、有名大学や規模の大きい大学なら必ず年収が高いかというとそうでもないので、ネームバリューに流されないよう気をつけて下さい。

医学部を持つ大学

こちらももちろん大学の規模や安定性が重要ではありますが、安定した大学病院を持つ大学であれば、年収が高くなる可能性があります。

一般的に、医学部のある大学だからといって他の大学より収入が上ということはありません。

ただ、病院があればその分事務職員の必要な部署も多くなるため、学校法人と病院事務とで事務方のトップが複数存在することになります。

高いポジションに就けば自動的に収入も上がりますので、その可能性を広げるという意味では大学病院はおすすめです。

小規模大学

高年収の見込める勤務先として、大規模大学、医学部を持つ大学を紹介してきましたが、意外なことに小規模大学の中にも予想以上の年収を得られるところが存在します。

ここで言う小規模大学とは学生数の少ない大学を指しますが、私立大学の場合はその収益のほとんどが学費であるため、学生数が少ないと収益自体も少なくなっていきます。

しかし、その大学が何らかの理由で必要とされ続けていれば、少子化の中にあっても学生数の激減には繋がりません。

そしてそういった大学は、規模が小さいだけで経営自体は安定しているため、意外と職員の収入レベルも低くはないのです。

いくつかのポイントを紹介します。

国家資格の取得を目的としている大学

薬学部など、基本的に大学を卒業しないと資格の取得ができない学部を持っている、またはそれのみの単科の学校法人です。

特に景気が悪い時には、医療系の国家資格を取得しようという傾向が強まるのか、学生数は減りません。

しかし、例に挙げた薬剤師なども今は数が非常に増えていますし、国家試験の結果が思わしくない大学は今後淘汰されていくと考えられるので、入職を考えている大学の評価を経年でチェックしておくことをおすすめします。

特殊な教育を受けられる大学

美術大学や音楽大学のように専門性が高い大学や、学内の公用語を英語などの外国語としている大学など、他と比べて少し特殊な印象を与える学校法人です。

少子化や景気の悪化など学生数の減少に影響を与える要因は様々ですが、これらの大学はそもそもの数が少ないので、専門的に学べる狭き門として人気があります。

各法人も自らの特殊性は理解しているため、簡単には経営が傾かないよう教育や宣伝に力を入れる傾向にあります。

ただ、職員にも日常会話レベル以上の英語能力が求められるなど、採用の条件は他と比べて少し厳しめになっています。

古くからあるいわゆる「老舗」の大学

例えば学校としては戦前から存在していて、今も四年制大学や女子大学として生き残っている法人です。

規模も小さく偏差値的にもそれほど高くはないけれど、年配の方には非常にウケが良い大学などは、全国各地から経済的に余裕のある家庭の出身者が集まります。

そのような大学は、目立つことはなくても確実に学生を集められる上に、寄付金も集まるので運営としては安心です。

しかし職員数も少なめであることが多く、あまり採用の募集自体が出てこないので競争率は高くなりがちです。

大学職員として年収をアップさせたい人がやってほしい3個のこと

さて、無事に大学職員としての仕事をスタートさせた場合、その後どのようにすればより年収アップに繋がるのでしょうか?

学内で年収が高い人にアドバイスを貰う

ある程度の役職についている人や、若くても重要な仕事をよく任される人にアドバイスをもらうことは有効です。

これまで経験してきた仕事の内容や、どういった意識で仕事に取り組んでいるのかといった気持ちの面、学内で誰と仲が良いのかといった情報も役に立ちます。

その人の全てを真似する必要はありませんが、やはり大学職員の中で評価されやすい人物像というものを意識していくことが、年収アップへの近道であることに違いありません。

資格取得

大学職員で特に求められる資格というものはありませんが、役に立ちそうな資格を取得、またはそれについて勉強しているという姿勢は周囲に良い印象を与え、評価のアップに繋がります。

例えば基本的なものでも、エクセルやアクセスなどのパソコンを使った仕事の効率アップに繋がるものや、簡単な英会話や中国語会話など、外国からの学生や教員とのコミュニケーションが円滑になることに役立てることができます。

コミュニケーション能力を上げる

年収のアップには、やはり学内でのポジションを上げていくことが必要です。

管理職として役職がつき始めた頃などは、残業代がつかなくなったりして一時的に収入がダウンすることもありますが、課長・部長級以上になれば役職手当がぐんと上がる大学もあります。

もちろん全員が昇進できるわけではないので、その先のステップアップを考えるなら、一歩ずつでも階段を上がっていくことが重要になってきます。

特に全体の規模が小さい大学では、実際の能力よりも、上の人からの個人的な評価が重要である場合があります。

大学に入職したら、仕事をしながら全体をよく見て、その職場のカラーに合ったコミュニケーションを心がけていきましょう。

これから大学職員になる人へのアドバイス

規模が大きく活発な大学は年収もそれなりに見込めますが、その分仕事も多岐にわたり、部署によっては激務と言わざるを得ない場合もあります。

意外と世間で言われるほど、「楽して高給」ばかりではないというのが本当のところです。

それでも企業とは全く異なるやりがいが多くありますので、収入以上のものが得られる職場だと思って良いでしょう。

大学病院を持つ法人への転職を考えている方は、学校法人としての体力もそうですが、病院での職員の働き方を確認することをおすすめします。

普通の事務職員だと思って転職してみたら、実は人手が必要なのは激務の病院で定着率が低いから、という場合があります。

さいごに

大学職員の年収事情について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

イメージほど年収が高そうではなかったという方もいらっしゃるかもしれませんが、本当にこればかりは大学によるものなので、ぜひ「どういった勤務先だと年収が高くなるか?」の項を参考に探してみて下さい。

大学職員の仕事はとてもやりがいのあるものですので、更にそこに高収入を加えた素敵な職場に出会えることを願っています。

最終更新日:2019年10月9日

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