美容師の年収を徹底解説|給料・初任給手取り・賞与(ボーナス)・各種手当


美容師は、一見華やかな仕事に見えて、実は「お給料が少ない」「福利厚生がしっかりしていない」「残業手当がない」「休みが少ない」「労働時間が長い」など、傍から見たらブラック企業みたいなもの。

それだけ、大変な仕事と言えるでしょう。

それでも、仕事が楽しいからこそ続けていられるという人も沢山います。

一般企業のように、上下関係がなくみんなが仲良いサロンも多くありますから。

美容師は、アシスタントの時に4割が離職すると言われています。

ただ、これから美容師を目指している人には、しっかりと現実を知ってから美容師の世界に飛び込んでもらいたいと思いますので、この記事で美容師のお給料について詳しくご紹介します。

美容師の平均年収は250万円~450万円が相場

美容師の平均年収は、アシスタントの場合は、220万円~250万円前後です。

スタイリストになれば、300万円~450万円前後が相場となっています。

これは、基本給に頑張りによる歩合などがプラスされることでも変わってきます。

カリスマと呼ばれるトップスタイリストは1000万円以上稼いでいることもありますが、これはほんの一部です。

また、あくまでも相場であって、働いているサロンによってかなり変わってきます。

有名サロンであればアシスタントでも300万円前後貰えるところもありますし、地方のサロンであれば200万円程度しか貰えないこともあります。

サロンの規模や場所によっても変動するのです。

アシスタントはシャンプーから始まり、カラー、縮毛矯正、パーマといったようにテストに合格し段階を踏んでいくことでスタイリストになります。

それまではお客様の担当として入れない見習い期間のため歩合もつかず、お給料は薄給になってしまうのです。

そのため、アシスタントの時に「仕事が大変なのにお休みも少ないしお給料も少ない」といった不満で美容師を辞めてしまう人が多いのが現状なのです。

好きなことを仕事にしていますが、一般企業と比べると年収は低いと言えます。

美容師の年収・給料の構成要素

では、美容師の年収の構成はどのようになっているのかを解説します。

多くのサロンでは「基本給」「能力給」「歩合」になっていて、大手のサロンになると売上に応じて「ボーナス」があることも。

これらは求人サイトなどに載っているので、しっかりと入社する前に確認する必要があります。

基本給・能力給・歩合はどれくらい?

アシスタントは、基本給15万円~17万円です。

能力給は、下記のようにそれぞれ技術の合格によって変わってきます。

シャンプーに合格するとプラス3千円。

カラーに合格するとプラス3千円。

縮毛矯正に合格するとプラス3千円。

パーマに合格するとプラス5千円、といったように、勤続年数ごとというよりも技術が上達することでお給料がアップします。

歩合については、担当としてお客様を施術できないので基本ありません。

ただしお店によっては、店販を売ったら歩合が5%~10%貰えるサロンもあります。

スタイリストは、基本給18万円~20万円です。

アシスタントの頃と変わっていないように感じますが、スタイリストはプラスお客様を担当した人数と売上に対しての歩合が発生します。

そのため、歩合制は「一部歩合制」「完全歩合制」に分かれてお給料が決められているのです。

例えば、月の売上が100万円だった場合は20%の歩合、150万円だった場合は25%の歩合といったように、自分の頑張りがお給料に反映されるようになります。

それに付け加えて、指名料をとっているサロンであれば、サロンによって異なりますが10%~50%指名料をお給料に還元してもらえます。

中には、100%スタイリストのお給料に還元というサロンも。

賞与(ボーナス)はどれくらい?

賞与は貰えるか貰えないかで年収に差が出ますよね。

結論から言うと、賞与は基本的にはありません。

大手のサロンであれば年1回~2回ある場合もありますが、圧倒的に少ないです。

個人サロンはないことの方が多いでしょう。

サロンによっては、売上の目標を立てていて達成した場合は寸志程度(5万円前後)出ることもあります。

各種手当てはどういったものがある?

各種手当は、交通費は全額支給、家賃補助などがあります。

全てのサロンではありませんが、有名サロンなどは練習などで終電を逃すこともあるので、近くに住めるように家賃補助を支給しているところもあります。

また、面白い手当としては、お昼休憩に1時間入れなかった時には1日500円支給するというサロンもあります。

土日などは忙しくて朝から夜まで一度も休憩がとれないことも当たり前にある美容師。

そのため、お給料で還元というシステムを取っているようです。

美容師の年収を新卒や雇用形態別に見る

では、次に美容師の年収を雇用形態別にご紹介します。

美容師は、正社員だけでなく、子育てをしながらパートやアルバイトで働くことが可能となっています。

新卒の場合の美容師の年収

一般的には、新卒は月給14万円~15万円スタートのサロンが多いのが現状です。

例えば、青山や銀座などの都内の有名店で働いている場合はもう少し基本給がアップします。

逆に地方だともっと安い10万円~13万円のところもあります。

そのため、200万円~250万円が一番多い年収です。

社会人が転職する場合の美容師の年収(正社員)

転職をして正社員として働く場合は、前職の年収を考慮して決めます。

例えば、スタイリストの5年目で月収30万円貰っていたら、なるべく同じくらいになるように調整してもらえることもあります。

もちろん、最初は少し下回ることもあります。

転職をしたとしても、アシスタントは220万円~250万円前後。

スタイリストは、300万円~450万円前後は変わりません。

パート・アルバイトの場合の美容師の年収

パートやアルバイトは、時給制になります。

そのため、年収には働いた日数と時給によって個人差が出てしまいます。

アシスタントではパートやアルバイトを雇っているところはほぼありません。

あったとしてもその都道府県の最低賃金でしょう。

スタイリストでは、時給1,000円~1,500円くらいが相場だと言われています。

スタイリストは技術やスキルによって時給が決まることがほとんどですので、パートやアルバイトになる前に高い技術を身につけておく必要があります。

美容師の年収の決まり方や、年収が高い人の条件・スキル・特徴は?

美容師の年収の決まり方は、サロンによって異なるのが現状です。

ジュニアスタイリストは歩合15%、スタイリストは20%、トップスタイリストで30%、ディレクターで35%など、スキルや技術によって歩合を決めているサロンもあります。

年収が高い人は、とにかく努力を重ねて技術が向上している人です。

休日に講習会や勉強会に時間を割いたり、プライベートの時間も使ってスキルを磨いています。

美容師はお客様に満足してもらってどれだけリピーターに繋げるかがポイントです。

ですから、練習を重ねてセンスやスキルを学んでいる人は年収も高くなる傾向があります。

美容師で年収をアップさせたい人がやってほしい3個のこと

年収をアップさせたい人は、とにかく売上をアップさせましょう。

そのためには、いくつかのポイントがあります。

コミュニケーション能力を学ぶ

美容師は接客業です。

ですから、お客様のニーズに応えて、どういう髪型にしてほしいのかを察知する必要があります。

そのためには、ネイルやファッションや会話の中から、お客様が満足できるようなスタイルを見つけることが重要です。

また、施術中の会話を楽しみに来ているお客様も多くいます。

美容の話だけでなく芸能人の話や流行りの食べ物など、変な沈黙にならないようにコミュニケーション能力を磨きましょう。

気を付けなければいけないことは、前回来店してくれた時と同じ会話をしないことです。

「このスタイリストは、私のことを覚えてくれていない」と嫌な気分にさせてしまうので、話したことは必ずカルテに記載しましょう。

スタイリストになっても努力を惜しまない

技術を勉強するのは、アシスタントだけではありません。

スタイリストになったとしても、技術向上のために練習を惜しまないことが大切です。

その努力がトップスタイリストへの道となり、年収がアップするのです。

なかなか指名がつかないスタイリストなら、売れているスタイリストをよく観察して技術や接客方法を盗めば良いのです。

口では簡単に言えますが、トップスタイリストは誰にでもなれるわけではありません。

お客様を満足させて、指名を沢山もらうためにも努力をしましょう。

メンズの指名を獲得する

女性は髪が長いこともあり、サロンに行く頻度は平均して3ヶ月に一度程。

また、女性は一つのサロンに定着しづらく、ホットペッパーなどで様々なサロンをまわる傾向があります。

しかし、男性は1ヶ月で髪が耳にかかりカットに来ます。

コンスタントに来るのは、実は男性なのです。

しかも、スタイルが気に入れば指名をしてずっと通ってくれる可能性も高いのです。

ですから、男性のお客様の指名を獲得するのはとても大切と言えます。

美容師は、最高でどれくらいの年収まで目指せるか?

最高年収は、有名サロンでのトップスタイリストになれば、雑誌の取材なども含めて1000万円弱。

独立して自分のサロンをオープンすれば、1000万円以上の年収も夢ではありません。

やはり、雇われているよりも独立して流行らせることが何よりも年収アップの鍵となるのです。

ただし、独立には失敗のリスクもあります。

現在では、コンビニよりもサロンがオープンしています。

一つの駅でひしめき合って隣同士でサロンがあるほど。

他にも、オーナ―になればスタッフの人件費や材料費、家賃なども掛かるので、お店の売り上げが自分の収入になるわけでもないので注意しましょう。

簡単に資金を投じて独立するのも危険です。

美容師はどういった勤務先だと年収が高くなるか?

では、年収アップさせるにはどんな勤務地を選べば良いのでしょうか。

これは、やはり知名度が関係しています。

青山などの有名店で働く場合の年収

雑誌に掲載されるような有名店でカリスマ美容師になれば、年収が高くなります。

東京の青山、銀座あたりの有名店はお客様1人あたりの単価も高く指名料も高額なので、自然と還元される歩合も上がるのです。

有名になれば1000万円弱、トップスタイリストでも500万円程は貰えるでしょう。

歩合の良いサロンで働く場合の年収

歩合の良いサロンを選ぶことも年収アップに繋がります。

アシスタントの時には差はなくても、スタイリストになったら歩合次第でお給料がだいぶ変わります。

月の売上100万円を稼いで20%の歩合であれば20万円ですが、売上100万円を稼いで30%であれば月30万円で10万円もアップします。

年収に換算すると120万円も変わるのです。

300万円だった年収も420万円になります。

フリーランスで働く場合の年収

これも自身の知名度が上がった場合になりますが、サロンに属さずフリーランスで働けば年収が上がることもあります。

有名店でカリスマ美容師やトップスタイリストとして数多くのメディアで取り上げられれば、自ずと年収がアップします。

サロンに出ない分、500万円~800万円程です。

海外で働く場合の年収

日本だけではなく、海外進出も年収が上がる可能性があります。

日本の美容師の技術は世界的に見ても、評価はかなり高いのです。

そのため、欧米や欧州などでは日本人のカットはとても人気があります。

英語を話せるようにならなければいけませんが、海外に行くのも一つの手です。

年収に関しては残念ながら国や地域によって異なるので、一概には言えません。

これから美容師になる人へのアドバイス

美容師を目指している人は、夢や希望を持って国家試験に挑み美容師になると思います。

実際、理想と現実の違いに辞めてしまう人もいますが、美容師として成功したい、髪のプロフェショナルになりたいという思いを忘れずに、日々技術を磨いて頑張ってください。

なにより、新卒で入るサロンはとても大切になります。

技術を教えてもらえる、お給料が安すぎない、ステップアップできる環境かどうかをしっかりと見極めましょう。

できれば最初は大型サロンの方が同期と切磋琢磨しながら成長できますし、沢山のスタイリストから技術を学べるのでおすすめです。

さいごに

美容師の年収をご紹介しましたが、一般企業よりも少なくショックを受けると思います。

ただ、美容師は収入に負けないやりがいと楽しさがある仕事です。

自分の技術が向上する楽しさもありますし、お客様を初めて担当した時の緊張感と達成感は忘れられないと多くのスタイリストが言います。

また、努力した分お給料が上がるので、アシスタントの時は楽しみながら頑張りましょう。

最終更新日:2019年12月13日

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