美容部員の年収を徹底解説|給料・初任給手取り・賞与(ボーナス)・各種手当
きれいにメイクをし、化粧品に囲まれながら仕事をする美容部員は、華やかで憧れのお仕事ですよね。
今回は、美容部員として働いた経験から、美容部員の仕事内容や年収についてご紹介していきます。
美容部員の平均年収は300万円~400万円が相場
美容部員の年収は、勤務している会社、特に日系メーカーか外資系メーカーなのかによっても異なります。
外資系メーカーは売上に応じた歩合給の部分が日系メーカーに比べて多い場合があり、年収が高い傾向にあります。
また、大手ブランドの化粧品販売員の方が、年収が高い場合が多いです。
美容部員の初任給はどのぐらい?
初任給は、月20万円前後が一般的です。
大卒、短大・専門学校卒など最終学歴によって、初任給は異なります。
短大、専門学校卒の場合だと、初任給が大卒に比べ数万円低い傾向にあります。
美容部員の年収・給料の構成要素
美容部員の年収は、「基本給」「能力給」「歩合」「ボーナス」の構成になっている場合が多くあります。
基本給・能力給などはどうなっているの?
基本給・能力給は、入社の際のグレードによって異なります。
グレードは、美容部員としての経験がどれくらいあるか、店長やリーダーといった販売員のマネジメント経験の有無などによって決まります。
グレードが上がっていくと、基本給や能力給もアップします。
賞与(ボーナス)はどれくらい?
給与3ヶ月~4ヶ月分を、賞与(ボーナス)として支給されることが一般的です。
会社や美容部員としての経験によって金額は異なります。
賞与の内訳としては、売上、新規のお客様の獲得数、お客様のリピーター率など、美容部員の評価項目によって決まります。
賞与の一部に歩合部分があり、どれくらい上記の評価項目を達成したかに応じて、ボーナスにアップダウンがあります。
毎月の給与よりも賞与によって年収に差がつくことが多いです。
各種手当はどういったものがある?
手当としては、交通費、昼食代、子育て関連のサポート費用、資格取得に向けた補助制度などがあります。
また、自社の化粧品を社員割引で購入できるといった制度も設けられています。
店長やリーダーを担っている人は、店長手当が別途支給されることもあります。
各種手当や制度は会社によって異なるため、入社を検討する際は事前にチェックしておくと良いでしょう。
小規模の会社の場合、手当が少ない場合もあります。
美容部員の雇用形態別の年収を見る
- 正社員、未経験の場合の美容部員の年収:約250万円~300万円
- 正社員、店舗の責任者(店長など)の場合の美容部員の年収:約400万円~550万円
- 正社員、トレーナーなどの場合の美容部員の年収:約500万円~700万円
美容部員が年収を上げるためには?
未経験の場合は、大手化粧品メーカーを選ぶ
美容部員は、会社によって年収に大きく差があります。
そのため、年収を上げたい場合は大手の化粧品メーカーへの入社を選ぶと良いでしょう。
外資メーカーですと歩合の割合が大きく、売上によって給与が大きくアップする場合があるので、外資メーカーを選ぶのも手です。
また未経験の場合、大手化粧品メーカーでは正社員の求人がないことが多いです。
その場合は、派遣社員や契約社員の求人から探すと良いでしょう。
派遣社員や契約社員で入社後、キャリアップとして正社員への登用をしている会社もあります。
未経験で美容の知識や技術がなくても派遣会社で研修がある場合も多いため、美容系の仕事を専門にしている派遣会社に登録して探してみるのも良いです。
会社の評価制度を知る
会社でどのように評価されるのかを知っておくことも、年収アップに繋がります。
メイクの技術や接客の腕を磨くこともとても重要ですが、併せてどのように年収が決まるのか、どのような評価の指標が使われているのかを知ることで年収アップの近道になります。
店長やトレーナーなど、キャリアップをする
店舗の店長やリーダーなどのマネジメント職を経験したり、美容部員を育てるトレーナーへ転身したりと、キャリアアップしていくと年収がアップします。
会社によって、キャリアの築き方は様々です。
キャリアップの制度があるか、活用している先輩がいるかどうかを、入社前に確認しておくことも重要です。
どういった働き先だと年収が高くなるのか?
大手化粧品メーカーは、初任給や年収が高い傾向にあります。
また、歩合給の割合が高い、外資系のメーカーも年収アップに繋がりやすいです。
美容部員からトレーナーや本社の企画社員など、美容部員の経験を活かしてキャリアップできる制度が整っている会社だと、長い目で見て年収アップに繋がります。
年収が高い人の条件・スキル・特徴は?
美容部員として年収が高い人の特徴は、下記になります。
固定のお客様がしっかりいる
美容部員個人に、ファンであるお客様が固定でついています。
そのため売上も安定しますし、自身の仕事のやりがいにも繋がります。
カウンセリング力があって、幅広い提案ができる
お客様の話をよく聞き、察知することができます。
ただお客様のほしいものを差し出すだけでなく、気づかないニーズを探り当て、「提案」できることが大きく異なります。
高いコミュニケーション力
お客様を接客する仕事になるため、高いコミュニケーション力が求められます。
相手の話をよく聞き、的確な質問をする力が重要です。
ブランドの顔としてふさわしい身だしなみ
お客様にとっては、接客してくれた美容部員が会社のイメージになります。
清潔感のある身だしなみをし、ブランドに合った素敵な雰囲気のある、美容部員として説得力のある身だしなみをすることが必要です。
こつこつ勉強することができる
お客様の要望に応えるため、日々、肌や美容の知識を身につけることが求められます。
新製品が出る際は、商品の良さや特長をおさえる必要もあります。
そのほかにも競合他社の商品の特長や今期のトレンドなど、勉強すべきことが沢山あります。
会社の研修でもちろん学ぶことができますが、個人でこつこつ勉強することで美容部員として経験やスキルが向上していきます。
メンバーを育成することができる
ある程度美容部員として経験を積むと、後輩を育てていくことも重要です。
店長やトレーナーを担う人たちは、メンバーを褒めたり時には指導したりと育成をすることが上手な方が多いです。
そのため、美容部員を育成する「育成力」も求められます。
最高でどれくらいの年収まで目指せるか?
年収としては、最高で年収700万円~800万円くらいまで目指すことができます。
美容部員として、大型店舗(都心で売上の大きい店舗など)の店長や、販売員を教育するトレーナーなどにキャリアチェンジすると、上記の年収に達します。
美容部員の経験を活かし本社の商品企画や営業などへキャリアチェンジすると、上記以上の年収になることもあります。
これから美容部員になる人へのアドバイス
美容部員は、ブランドの顔となってお客様をきれいにする素敵な仕事です。
憧れの職業だと思う方も多いのではないでしょうか。
未経験から転職する場合は、資格やスキルを持っていないことで躊躇する方も多いです。
とは言え、実は特にはじめからスキルや資格をもっている必要はありません。
最初は会社の研修などに参加し、知識やスキルを磨くことができます。
身につけた美容の知識や技術を活かし働き続けるためには、育児休業などのサポートや勤務時間など、会社の制度を事前に知っておくことも重要です。
併せて、ご自身がどういったライフスタイルをこれから送りたいかを考え、それを実現できるような会社を選んでいきたいですね。
さいごに
美容部員として働いていると、お客様から「ありがとう」と感謝の言葉を直接もらったり、商品が売れていったりと仕事のやりがいを日々感じることができます。
美容部員として働く一歩を踏み出していただけたら嬉しいです。
最終更新日:2020年6月22日