田辺三菱製薬の年収【2020年最新版】(2ページ目)

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田辺三菱製薬の社長や役員の年収

2019年度の有価証券報告書を確認しましたが、報酬が1億円を超える役員についての記載は見られませんでした。

その他の役員の報酬については、社内取締役7名に対して総額3億200万円で1人あたり4314万円、社内監査役2名に対して総額7200万円で1人あたり3600万円が支給されていました。

このことから、代表取締役社長の三津家正之氏の報酬は4314万円以上1億円未満であると推測できます。

各医療用医薬品の売り上げも順調に伸びているので、今後役員の報酬が1億円を超える可能性は充分にあるでしょう。

競合他社と田辺三菱製薬の年収比較

田辺三菱製薬の競合として、アステラス製薬中外製薬等が挙げられます。

競合会社の年収を見ていくと、アステラス製薬は1072万円、中外製薬は1017万円でした。

田辺三菱製薬の年収は846万円なので現時点では競合会社には届きませんでしたが、医薬品業界の平均年収770.7万円と比較すると75.3万円高く、業界内では水準はやや高いと言えます。

業績も順調であるため、今後競合会社との差を徐々に縮めていくと期待できます。

田辺三菱製薬の平均年収が高い理由

田辺三菱製薬のここ3年間の売り上げ及び経常利益を見てみると、売り上げは2017年で3963.2億円、2018年で4149.6億円、2019年で3956.2億円でした。

また、経常利益は2017年で890.1億円、2018年で909.4億円、2019年で876.3億円となっています。

売り上げ・経常利益共に2019年に下降傾向にありますが、売り上げは3000億円以上、経常利益は800億円以上をそれぞれしっかり維持しているため、社員にも還元することができているのでしょう。

田辺三菱製薬の事業内容

主な事業

田辺三菱製薬では医薬品事業を手掛けており、一般用医薬品の研究開発や製造販売、仕入れ等を行っています。

主に扱っている医療用医薬品は以下の通りです。

  • 免疫炎症:レミケード、シンポニー、ステラーラ、イムセラ等
  • 糖尿病・腎:テネリア、カナグル、カナリア等
  • 中枢神経:レクサプロ、ラジカット等
  • ワクチン:インフルエンザ、テトラビック、水痘ワクチン、ミールビック等

国内では2019年度に免疫炎症や糖尿病・腎関係の医薬品の売り上げが上昇しました。

海外においても売り上げが伸びているので、今後も国内外であらゆるニーズに応えていくと考えられます。

その他の事業

田辺三菱製薬では上記の他にも、グループ企業にて大学病院・総合病院・精神科病院・メンタルクリニック等に向けて精神疾患治療薬の情報伝達・収集業務を行っており、以下の医薬品を中心に手掛けています。

  • 抗精神病薬
  • 抗酒薬
  • 抗不安薬
  • 抗うつ薬・抗躁薬
  • 睡眠薬
  • 認知症治療薬
  • 抗パーキンソン薬 等

精神科医療に関する情報提供にも尽力しており、精神科医療専門サイト「e-らぽ~る」も運営。

今後もどんどん専門性を高め精神科医療に寄与していくでしょう。

田辺三菱製薬の歴史

ここで田辺三菱製薬の歴史を簡単に見ていきましょう。

1678 たなべや薬が創業される

1901 田辺元三郎商店が創業される

1943 社名を田邊製薬に変更する

1949 東京証券取引所・大阪証券取引所の第一部にそれぞれ上場する

1950 抗結核薬「ニッパス」が発売される

1961 社名を田邊製薬から田辺製薬に変更する

1978 創業300周年を迎える

2007 三菱ウェルファーマと合併する、社名を田辺三菱製薬に変更する

田辺三菱製薬が属する田辺三菱製薬グループとは?

田辺三菱製薬グループは、田辺三菱製薬工場・吉富薬品・田辺三菱製薬プロビジョン・田辺パルムサービス等が所属するグループです。

グループ企業では医薬品の製造販売の他にも、国内グループ会社の人事や経理等の事務的業務をはじめ医薬品の相談窓口業務の受託等も行っています。

※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。

最終更新日:2020年10月20日

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