産業ガス事業国内シェアNo.1のガスメーカー！出世するためのポイントは？選考では何が重視される？
大陽日酸のホームページを確認すると、大陽日酸は2020年10月より日本酸素ホールディングスの日本国内事業会社グループとして始動したとの旨が記載されていました。
日本酸素ホールディングスに掲載されている2020年の有価証券報告書を確認しましたが、大陽日酸の役員で報酬が1億円を超える役員は存在しませんでした。
またその他の役員の報酬については、社内取締役8名に対して総額2億5500万円で1人あたり3187万円、社内監査役1名に対して2500万円が支給されています。
最近では新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け事業環境が厳しくなっていますが、現在は今後更に国内事業を大きくするため、ガス事業や関連機器等の周辺事業の拡大等に力を入れています。
今後新型コロナウイルスが収束に向かうにつれ事業を取り巻く状況も安定し、更なる事業の拡大・収益の増加を実現することができると予想できるため、役員の報酬もどんどん伸びていく可能性があります。
大陽日酸の競合会社として、エア・ウォーターや高圧ガス工業等が挙げられます。
それぞれの年収を確認すると、大陽日酸は848万円、エア・ウォーターは690万円、高圧ガス工業は551万円と、現時点では競合会社よりも年収が高いことが分かります。
また、化学業界の平均年収655.5万円と比較しても約192.6万円高く、業界内でも高水準であると言えるでしょう。
産業ガス事業では国内シェア第1位、世界シェアトップクラスをそれぞれ誇っており、国内外でその名を轟かせています。
現在はアメリカ・ヨーロッパ・アジア・オセアニア等を中心に更なる事業の拡大を図り活動を推進。
国や地域ごとのニーズに沿った事業を運営するために市場動向の調査等にも力を入れているので、今後事業・収益基盤が少しずつ強化されていき、更なる年収の上昇に繋がると考えられます。
2017年から2019年にかけての大陽日酸の売り上げ及び経常利益の推移を確認していきましょう。
売り上げは2017年で2060.6億円、2018年で2139.1億円、2019年で2146.3億円でした。
また経常利益は、2017年で239.8億円、2018年で247.9億円、2019年で203.9億円となっています。
経常利益が2019年に一旦下降していますが、売り上げに関しては直近3年間で約85.7億円上昇しました。
2019年から2020年にかけて、米国ガス事業・欧州ガス事業にてバルクガスの売り上げが好調であったこと等が業績に繋がり、平均年収も高くなっていると言えます。
コロナ禍であっても生産性の向上や新規製品の開発等に取り組み、常に収益力の向上に努めているため、今後の業績にも期待できます。
日本酸素ホールディングスグループは、大陽日酸やサーモス等の企業から成り立つグループです。
国内だけでなく北米やヨーロッパ、アジア・オセアニア等にもグループ企業を保有し、グループ企業では産業用ガス・特殊ガス・関連機器の製造販売、ステンレス製魔法びん等の家庭用品・家電製品の製造販売、半導体関連機器の製造販売等、様々な事業を手掛けています。
大陽日酸では現在、新卒採用を中心に採用活動を行っています。
各募集要項を詳しく見ていきましょう。
新卒採用では、総合職技術系・総合職事務系で募集を行っており、入社後はそれぞれ以下の職種に配属される予定です。
配属先は、入社後の新人社員研修で行われる「配属希望調査」にて希望が訊かれ、適性や人材ニーズ等様々な要素を考慮した上で決められます。
年に一度、人事部に対して部署や勤務地等の見直しを直接求めることができる「自己申告制度」も用意されているので、キャリアプランの変更による異動等を希望する場合も安心です。
募集は、高専・大学・大学院を2022年3月に卒業（見込み）の方を対象としています。
理系の方は総合職事務系に応募することができますが、文系の方は総合職技術系に応募するのは難しいので注意しましょう。
選考は、エントリーシートの記入・提出→会社説明会等→面接の順で行われます。
面接ではグループ面接・個人面接がそれぞれ実施され、グループ面接は管理職社員1名～2名、人事部員1名、学生3名～4名で行われる予定です。
過去に選考を受けた方の口コミによると、時間は約1時間半～2時間程で、志望動機や自身の研究内容、学生時代に頑張ったこと等を中心に訊かれたとのことです。
面接は和やかな雰囲気の中で進められたようですが、他の人が話している間はきちんとその人の話を聞き、マナーを大切にするよう意識して臨みましょう。
残念ながら、現時点で大陽日酸では公式ホームページ・転職サイトでも中途採用の募集は行われていませんでした。
過去の求人情報も見当たらなかったことから、現時点での大陽日酸への転職は難しいと言えます。
しかし新卒採用情報を参考にすると、今後総合職技術系・総合職事務系の各職種で必要に応じて中途採用の募集が行われると考えられます。
現職で自身のスキル・知識を磨き、あらゆる経験を積むよう努めると良いかもしれません。
また新卒採用の質問欄には、今後事業のグローバル展開に更に力を入れていくと記載されていました。
現地駐在の機会もそれに伴い増加していくと予想できるため、英語やその他の外国語を身につけておくと、選考の際にアピールできるでしょう。
大陽日酸では求める人材像を表す資質として「体・徳・知」を掲げています。
この資質について理解を深めるため、それぞれの内容について詳しく確認しておきましょう。
「体 元気さ」
「徳 誠実さ・信頼」
「知 好奇心」
また、「採用担当者からのメッセージ」の中には以下の文言が見られました。
これらのことから大陽日酸では、積極性や向上心を持ち、周囲と協力しながらあらゆることに取り組み、自分ならではの力を発揮できる人材を求めていると考えられます。
※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。
最終更新日：2024年1月1日
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