日機装の年収【2024年最新版】(2ページ目)

人工透析装置のパイオニア!?ポンプから医療機器まで手掛ける大手メーカー!近年注力している「深紫外線LED」とは?


日機装の社長や役員の年収

2019年度の有価証券報告書によると、報酬が1億円以上の役員は存在しませんでした。

また、社内取締役8名に対して総額1億7200万円で1人あたり2150万円、社内監査役3名に対して総額2900万円で1人あたり966万円が支給されていました。

このことから、代表取締役社長の甲斐敏彦氏の報酬は2150万円以上1億円未満であると推察できます。

現在更なる技術力の向上と事業のグローバル化に尽力しているため、役員の報酬も徐々に上昇していくでしょう。

競合他社と日機装の年収比較

日機装の競合として、ニプロやイワキ、ジャムコが挙げられます。

それぞれの年収を見てみると、ニプロは595万円、イワキは681万円、ジャムコは697万円でした。

日機装は636万円なので、ニプロよりも約41万円高く、イワキよりも約45万円、ジャムコよりも約61万円現段階では低いことが分かりました。

東南アジアで水質調整装置の需要が高まっていることもあり、今後年収が更に上昇していくと考えられます。

・ニプロ

・イワキ

・ジャムコ

日機装の平均年収が高い理由

日機装の売り上げを見てみると、2017年では799.3億円、2018年では896.7億円、2019年では905.9億円でした。

2017年から2019年にかけて約106.6億円も増加していて、順調に数字を伸ばしていることが分かります。

各事業の製品がそれぞれ売り上げを伸ばしており、安定した収益を確保できていることから、社員の年収も高くなっていると言えます。

日機装の事業内容

主な事業

日機装では、インダストリアル事業、精密機器事業、航空宇宙事業、メディカル事業を手掛けています。

それぞれの事業について詳しく見ていきましょう。

インダストリアル事業

インダストリアル事業では、ポンプ・システムを主に扱います。

ポンプ・システムは-162℃の極低温の中でも問題なく利用できることから、原油・天然ガスの採掘や、石油化学プラント、液化天然ガスの輸送等の場面でも活用されています。

現在ではその品質の高さから日本だけでなく海外でも事業を展開しています。

精密機器事業

精密機器事業では、水質調整装置やセラミック基板製造システム等を手掛けます。

製品は発電所をはじめ、スマートフォンやパソコンの電子部品としても活用されています。

近年では火力・原子力発電所の運転に向け、水質調整装置の管理項目を増やし分析精度を高める等、顧客のニーズに合わせた品質の向上に努めています。

航空宇宙事業

航空宇宙事業では、航空機用部品や主翼構成部品、エンジンナセル部品、人工衛星用部品等を製造しています。

特にエンジンナセル部品のカスケードは、1983年に開発されて以来順調に売り上げを伸ばしてきました。

今では世界中の航空機に利用されており、世界市場でのシェアは90%超えとなっています。

メディカル事業

メディカル事業では、人工透析装置やCRRT装置、透析液、アフェレシス製品等を製造販売しています。

特に人工透析装置ではパイオニアとしても知られており、1969年に国産の人工透析装置第一号を開発してから現在にわたり透析医療に貢献してきました。

現在では透析装置の国内シェアは50%以上となっており、東南アジアや欧米等全世界で活用されています。

その他の事業

現在、日機装は「深紫外線LED」の開発にも携わっています。

深紫外線LEDはの紫外線を利用し空気や水を浄化する光源で、安全・省エネ・長寿命という特徴を持つことから家庭やオフィスはもちろん、医療現場や浄水場、航空機、列車等あらゆる場所で活躍することが期待されます。

既に空間除菌消臭装置の「Aeropure」やUV-LED水浄化装置等が販売されており、今後身近な場所で目にするようになるでしょう。

日機装の歴史

日機装のこれまでの歴史を簡単に見ていきましょう。

1953 特殊ポンプ工業を創立する

1954 アメリカのミルトン・ロイ社の総代理店として、ミルトン・ロイポンプの販売を始める

1959 社名を日本機械計装に変更する

1960 日本で初めて人工心臓を東京大学木本外科に提供する

1961 東京証券取引所市場第2部に上場する

1967 人工腎臓装置の販売を始める

1968 社名を日機装に変更する

1969 国産第1号の人工腎臓装置が完成する

1971 東京証券取引所市場、大阪証券取引所市場のそれぞれ第1部に上場する

1984 人工膵臓の製造承認を取得する

2016 深紫外線LEDを用いた製品の開発、製造販売を行う

日機装が属する日機装グループとは?

日機装グループは、日機装エイコーや日機装サーモ等が属しており、中国やアメリカ、ドイツ等海外にもグループ企業を持ちます。

グループ企業では日機装が展開する各事業の機器・装置類の開発や製造販売を同様に行っています。

※年表記については、各社の決算発表時点での最新情報を掲載するために、年度ではなく決算終了の年に表記を揃えてあります。従業員数推移なども「年度」表記になっていない限り同様です。

最終更新日:2024年1月1日

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